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ネタバレはイヤだけど……
ネタバレはイヤだけどゲームには興味ありって人は、ここからこの先ネタバレ注意!までを読んで参考にしてね!
初プレイの楽しみを大事にしたい人は、そこまでなら安心して読める内容にしてあるよ!
それ以降の内容は、ネタバレが問題ない人向けだぞ!
ゲームをすでにプレイ済みの人は思い出を楽しみ、未プレイの人には雰囲気だけでもつかんで、実際にやってみたいと思ってもらえたなら嬉しいな!
基本情報
発売日 | 1990年8月11日 |
発売元 | バンダイ |
開発元 | トーセ |
ジャンル | RPG |
プレイ環境 | FC |
おススメする人
以下のような要素が好きな方におススメ(好きの数が多いほどおススメ)
- レトロRPG
- SDガンダム(ナイトガンダム)を知っているor好き
- カードダスを集めたことがある
プレイ目安時間・ゲームの特徴
クリアまでのプレイ時間は10~15時間くらいだよっ。
エンカウント率(敵と遭遇する確率)が高めだから、ほとんど移動&戦闘で時間かかる感じかな。
でもストーリーは、ファミコンタイトルだけあってあまり長くないし、トータルで攻略時間のバランスはちょうどとれてるのかも。
あ、エンカ率高めっていったけど、それを抑えるアイテムもあるし、入手したらプレイ時間はもう少しちぢまるかも!(誤差範囲だと思うけどね)
このゲームは、SDガンダム外伝・ナイトガンダムシリーズの原作より第一弾と第二弾の物語をベースとしたRPGで、独自のキャラクターたちが活躍する王道冒険譚が楽しめるんだ!
主人公ガンダムどのをはじめとして、アムロどのセイラどのといった仲間の面々に、サタンガンダムやサイコゴーレムなど手ごわい敵の存在が、原作と共通しているところだな。
シリーズファンであれば、ニヤリとできる要素が随所に散りばめられているし、もしSDガンダム(ひいては本家のガンダム)を知らずとも、ちゃんと楽しめるファミコンRPGになっているぞ。
……ちょっとした粗さはあるがな。
戦闘バランスとかね!
対策次第(っていうか、ある魔法を使えばだけど)で、一気に難易度が下がっちゃうとことか。
でも裏をかえせば、こういう楽に進める方法があるってとらえ方もアリだよ。
なるほど、そう思えば軽く遊ぶのにも向いているな。
ちなみに原作と比べ、物語の大筋は一致しているようだが、一味ちがった展開も多いようだし、いわば、外伝中の外伝として割り切った方が良いかもな。
ただ、現実のカードダスをそのままゲーム内に入れちゃったシステムは、めちゃアリだったよね!
何気にちゃんとカードダスの機械が店に設置されてるのもニクイ感じだし、買ってコレクションするだけじゃなくて、手持ちのカードで色んな人とバトルも出来るんだよねー。
全キャラのデザインもカードダスに忠実で、ドットなのにちゃんとカッコよく描かれてるってのも嬉しいとこだね!
リンク先は参考価格の商品ページです。ショップ内で同商品を検索することで、より安価な出品が見つかることもあります。
この先ネタバレ注意!
序文
このソフトが発売された1990年当時は、ドラクエ4やFF3といったメジャーRPGがすでに世を席巻していた、まさしく激動のファミコンRPG時代。
この状況をうけ、各メーカーさんのほとんどは「打倒ドラクエ!打倒FF!」……とまではいかずとも、これら化け物級タイトルとの差別化をなんとか図ろうと、必死に独自のRPG製作をしていたのだと思います。
そんな中、おもちゃメーカーのバンダイ(現バンダイナムコ)は、自社コンテンツの一つ、SDガンダムからの派生作品「ナイトガンダム物語」という一石を投じました。
その一石は外側こそ、ほかの大きな石(おもにドラクエ)と似かよっていましたが、中身はやや異なっていました。
強いていうなら、金太郎あめのように何度スライスしても、ナイトガンダムの顔が出てくる石。
そんな感じでしょうか。
……は?
なにいってるかぜんぜん分かんないんだけど。
(私にも意味がまるで分からなかったな……たとえ下手にもほどがあるぞ、筆者どの)
もう!
ここはボクがしゃべるよ。筆者はだまって言葉辞典でも読んで勉強してな。
このゲームってさ、もとはSDガンダムっていうコンテンツから派生した外伝作なんだよね。
(筆者どのは完璧に置いて行かれる形か……)
まあ、続けてくれ。
そもそもSDガンダムってのは、本家の機動戦士ガンダムをちっちゃくデフォルメキャラ化(スーパーデフォルメ=SD)したもので、プラモ・ガチャポン・カードダス・アニメと、本家に劣らず今も幅広ーく展開されてるわけ。
んで、その中でも剣と魔法に彩られたファンタジー世界の設定を、ギュッと組み込んだSDガンダムが、すなわちナイトガンダム。
そのナイトガンダムが主役のRPGが今作ってわけさ!
付け加えてさせてもらうと、今作のシナリオは※初代ナイトガンダムの原作4部(ジークジオン編)のうち1部(ラクロアの勇者)と2部(伝説の巨人)の2つがドッキングされたものとなっています。
※2作目である円卓の騎士編、3作目の聖騎兵編といったように、ナイトガンダムシリーズはゲーム化ともども以降も長く続くコンテンツとなっていきます。現在もシリーズ人気は根強く、カードダスやプラモデルのリニューアルや復刻盤、ワールドヒーローズといった新シリーズなども展開されています。
(すまん、筆者どの、コチョンどのの説明の方がしっくりきてしまったぞ)
多様なソフトが出ている中で、自社のキャラや設定をひっさげ、ゲーム化して注目を集めるというのはどの時代でもあるあるなのかもな。
ゲームももちろんだけど、キン消しならずガン消し集めに、カードダス集め、プラモづくりもした当時のちびっこもいっぱい居たろうしね。
そうそう、一応タイトルには「外伝」ってついてるけど、ボクはファンタジーよりのこっちのガンダムの方が本家ガンダムよりしっくりくるんだよね。
騎士鎧に身を包むガンダムとか、いかにも魔王っぽいガンダムとか超カッコいいじゃん!
(厨二的なところもあるコチョンどののツボもついたのだな)
コチョンどのがプレイする様子を見たからだが、なんというか、ガワの作りはやはりドラクエと似ていたな。
基本的な部分が似るのはしょうがないからね。
狩りゲーだってモンスター収集ゲーだって、最初に出したもん勝ちみたいなとこあるし。
だってほら、モンハンテイストとか、ポケモンっぽいとかそういう表現を誰でも使うじゃん。
ゲームの話する時に比較しやすいしさ。
確かにな。
んでも、ナイトガンダム物語には、オリジナル要素がちゃんと盛り込まれてるんだよね。
キャラクターはもちろんだけど、カードダス収集やバトルが出来るあたりなんかそうだよ。
カードダスバトルは確かに良くできていたが。
コチョンどのも「それ」で一時的に足止めくって、なかなか本編に戻ろうとしなかったものな。
そりゃ攻略にも有用だったからねー。
ただのミニゲームで終わらせず、本編にもちゃんと活かされるシステムになってるところも良かったんだよ。
ほかの面だとバトルの難易度が大味なところとか、色々微妙なとこもあったけど……くわしくは後々ね。
あと、一言でいうと「おじいちゃん」ゲーなとこもあったよね。
そ、そうだな……。
読者どのはいきなりなんのことか分からないと思うが、次のシナリオの項で意味が分かると思うぞ。
シナリオ ★★★‐
原作のナイトガンダム(サンライズ発のアニメシリーズを参考とした場合)の話の筋を知っているか知らないかで、印象はだいぶちがってくると思います。
とにもかくにも細部の展開が結構異なります(筆者はわりと受け入れられました)。
たとえばデモシーン。
レビル王がナイトガンダムの存在をすでに知っていて、彼を呼びに向かわせるほか(アニメ第一弾ではちゃんと初対面シーンがある)。
さらわれたフラウ姫を助けに向かうスタートからして、すでにオリジナルな展開。
一方で、ジオン族の魔王サタンガンダム(ブラックドラゴン)を倒したのもつかのま、突然城を襲った巨人の脅威へと新たに立ち向かう展開など、大筋の流れは忠実かつ共通なものの。
サタンガンダム城への突入方法がこれまた唐突だったり(次の項でも少しふれます)三種の神器それぞれの真の力を呼び起こすイベント(こちらも次の項で少しふれます)があったり、やはり数多くの差異が見られました。
またアニメ版のようなドラマティック展開はほぼ見られず、ストーリー性もあまり強くはありませんが、これはこれで別作品と割り切ってしまうことで、意外と楽しめるものにはなっています。
さすがに黒幕のジークジオン(幻影)登場時の最終展開は、輪をかけてめちゃくちゃ&ムリヤリな展開で、おもわず閉口しましたが(サタンガンダムとサイコゴーレムって複数いるの?)。
活躍しすぎ・おじいちゃんズ(おじいちゃんを連呼しますのでご容赦)
フィールド各地の民家には、おじいちゃん(モブキャラ)が住んでいることが多いですが……。
なぜか、このおじいちゃんたちのほとんどが、キーアイテムを持っている、またはキーイベントに関わる存在となっています。
たとえば、洞窟でスライムアッザム化しているセイラを元の姿に戻すアイテムも、おじいちゃんの1人から与えられ。
ナイトガンダムの重要装備・三種の神器それぞれの真の力も、おじいちゃんたち(各神器担当が3人)によって解放され。
船を押し流すほどの海流を止める力を持ったおじいちゃんに、後半の移動アイテム・ペガサスのはねをくれるおじいちゃんまでがいる始末。
なぜ、ことごとくおじいちゃんたちなのかは説明不足すぎで分かりませんが、みんな特別な役割や力を持っているため、ひょっとしたら人間ではなく、あの世界での仙人のような存在なのかもしれません。
中でも、パーティーをサタンガンダム城のふもとに飛ばしてくれる、とても限定的なパワー(ほぼ、みんなそうですが)を持つおじいちゃんは、本作きっての名言(と勝手に思っています)もしゃべってくれます。
「なにも いうな! わかっておる!」
これ一言ってのが、またすげーんだよな(空白もなんかジワるし)。
唐突感といい、すべてを見通す賢者感といい、li〇eスタンプになってもおかしくないセリフだよね。
あれ、びっくりしたな。
流れから想像するに、ガンダムどのたちの「敵城へ渡りたい」という気持ちを読み取ったのだと思うが。
読みとったのは、むしろプレイヤーの気持ちかもね。
ほら、サタンガンダムの城って孤島にあるじゃん。
一応フィールド上では見えてるけど、初見は「どうやっていくんだー!」って感じだったし。
そんなプレイヤーの心を見透かしたメタなセリフにも思えたよ。
ついでにED直前のシーンも、おじいちゃんのセリフで締めるという徹底ぶり。
結論⇒フィールドにぽつんとたった一軒家に住んでいる老人はみんなすごい。
グラフィック ★★★★
その当時のスタッフさんの思いや、お気持ちを汲んだ上でいいますが、マップパーツなどおおまかな見た目は、どう見てもやはり「ドラクエタイプ」です(それをいうならバトル画面もですが、こちらでは背景が描かれているところが良点)。
こんなありきたりな表現でしか、見た目の特徴を伝えられない自分の語彙のなさを情けなく思います。
しかし……!
アレだよね、SDナイトガンダムのカードダスの各キャラが、そのまんま忠実に描かれてるんだよね!
敵も味方も!
メーカーコンテンツの強みをフルに活かしてるよね~。
しかもドット絵なのに、けっこうキレイでカッコいいし!(サザビーとかゲルググとか)
そこまで数多くないが、ときどきアニメーションが挿入される時もあるな(ガンダムどのが三種の神器の力をすべて開放した時とか)。
あとタイトル画面から続きを遊ぼうとすると、これまでの旅のあらすじとともに凝ったデモシーンまで流れるし。
そうした細かい演出にも力を入れているところは、この時のドラクエとは大きく異なるところだなっ。
……ぜんぶいわれてしまったー!
システム・ゲーム内容 ★★★
「あそこいって、あれとって⦅倒して⦆きて次に進む」の、お使い要素ありきのシンプルなコマンドRPG……なのですが。
これは別に特徴でもなんでもなく、当時のレトロRPGではごくありふれた型の一つ(時代問わず、どのRPGでもたいがいそうですし、むしろお使い要素があるからこそ成立していると思われます)。
当レビューで、わりかし比較対象にあげている「ドラクエ」以前のコマンドRPGでいうなら、ウィザードリィの発展型といってよいでしょう。
そのままドラクエと比較したままで良かったんじゃない?
往年の名作RPGの名前まで引っ張ってきたし。
わざわざ書く必要のなかったことと思ったものの、あまりドラクエと比較するのも、例えの幅がとぼしいと思ったからじゃないか?
(確かに、余計でかえって分かりづらいと思ったが、哀れになるから、あえていわないでおこう)
と、いいつつ、今作ならではのモノをあげるとしても、せいぜい※城に控えている仲間が戦闘中ランダムで助けにくること、作戦コマンドでしゅうちゅう・まわりこむ・ぶんさん、3つの指示を出せるくらいしか……あ。
※控えの仲間(パーティー外キャラ)は、コマンド指示は出せないものの、わりとひんぱんに助けに来る上、戦闘後にはちゃんと経験値も入る。一見便利そうなさくせんは、せいぜい疑似オートバトル的な、ぶんさんくらいしか使い出がなかった(敵が一体のみなら、しゅうちゅうも時短技として使えるが……)
やっぱりカードダスをシステムに盛り込んだ点は素晴らしかったですね。
むしろ、それに尽きるかもしれません。
あ、まだあった。
紙飛行機(アイテム・紙を使用、8回まで使用可)を飛ばすことで、視野外のフィールドMAPを※ある程度の距離まで確認できるほか。
※飛ばした紙飛行機が地表に落ちるまで効果が続く。直線上にしか飛ばせないが、徐々に高度を失う紙飛行機の様子はグラフィックの芸が細かいところともいえるが……アンタたちにとっての紙はそうやって使うものなんだな。
ダンジョンで迷子にならないように、マーカー(呪文・アイテム⦅16回使用可⦆ともにあり)で床に印を付けれたりなどは、ユーザーライクでありつつ、ユニークなシステムだと思いました。
しかしこれらのものもあんまり……というかほとんど使いませんでしたが、わりとユニークなシステムだったので一応。
あ、もう1つあった。
……もう少し上手く話をまとめられないものか、筆者どの?
キリがなくなるぞ。
構成も流れもへったくれもなく、思い付きで書いてるからこんなとりとめのないことになるんだよね。
いいよ、ボクが話すから(筆者にまかせるとテンポ悪くなっちゃうし)。
宿屋の生命保険屋さんって、すげーリアルなシステムだよね。
入っとけば全滅してもお金が減らないっていう(なしだと半分になっちゃうからね)
加入料金も格安で、倒れた仲間も無料で回復させてくれるものな。
あ、それと……
いい加減にしろっ!
いい加減にしろっ!
ごめんなさーいっ!!
攻略上もちゃんと有益・カードダスゲーム
現実にもある娯楽品だな。
小銭入れて取っ手を回すと、キャラが描かれた紙切れが「ベッベッベッ」って、でてくる機械だろう。
本編でも町の店内に配置されていたな。
(なんつう味のない説明……)
そ、でもカードキャラ同士でバトルさせるっていうのを、ゲーム内に落とし込んだのは、すごく良いアイデアだなって思ったよ(以降のシリーズにも引き継がれるんだよね)。
それに攻略にも役立つしさ。
なんせ、カードダスバトルで倒した相手の経験値が、そのままパーティーに入るんだから!
……でもこれ、どういうことなんだろうね?
その仕組みは分からないが……ミニゲームとしても純粋に楽しめるものだったな。
カードバトルでは、武器や薬といった補助カードを付属させられるし、何かしらの効果を持つ支援キャラを付けることも出来るから、単純にカードのみの強さで勝負は決まらないと。
対戦相手も同様のことを仕掛けてくるワケだから、熱くなる気持ちは少し分かる気がするぞ。
ちなみに実際のカードダスと見た目も一緒なのだろう?
そうよ。
好きな人にはたまらないよね。
ナイトガンダムとかブラックドラゴンとか、ゲーム内だとキラカードじゃないけど、引けた時はやっぱ「おっ!」ってなっちゃうもんな。
戦闘は「ある魔法」の使用で一気に難易度下落
やったことある人は、見出しでなんのことかすぐ気付くだろうけどね。
ミノフスキーだよ。ミノフスキー。
唱えると、敵味方双方がしばらく魔法を使えなくなるものだったな。
確かガンダムどのがレベル5で修得したと記憶しているが。
そう、そもそもあれをバトル最初に唱えておけば、魔法からの被害なんて一切考えずに済むからね。
メガバズやメガファンとか、最強の全体魔法をしれっと使ってくるザコ敵も後半バンバン出てくるし(しかも複数で)ある意味、必須っていっても良いんじゃないかな。
……使ったら使ったで、手ごたえゼロになってバランス崩壊しちゃうけど。
それだけで戦闘がどうにかなってしまうというのが、やや大味なところだな。
だからそこがマイナスポイント。
使った時点でただの殴り合いになるだけだもん。
やっぱある程度手ごたえや変化球がなきゃ、どんなゲームも楽しくないってことだね。
エンカめちゃ多い
すーぐ敵出るんだよね。
下手したら一歩とかでも出るし。
昔のタイトルってそういうの多いから仕方ないけど、地味にプレイ時間が圧迫されちゃうんだよね。
さもありなんというやつだな。
だが一応対策出来るだろう?
ほら、あのアイテムで。
おまもりね。
効果はそこまで劇的ってワケじゃないけど、確かに体感上軽減されてるよね。
入手のしかたはちょっと特殊で逃したら2度と手に入らないけど……
次の項目で筆者が入手手順をのっけてるから、気になる人は見てね。
プレイメモみたいなやつ
筆者どのがプレイ中書き留めたことを、ざーっとあげているとこだな。
(ボクもクリア済みだから、目新しい話は何一つないけどね)
サイトを最近知ってくれたばかりの読者さんには分からないだろうけど、筆者のヤツ、レビューとは関係ない攻略系の話まで、ノリで書くことが最近多くてさ。
ちゃんとした攻略サイトに比べて、ぜんぜん充実してないけども。
でも、これからプレイする人や再プレイをもくろんでる人には、有益な情報が転がってるかもだから、ま、見てやってよ。
〇絶対入手!おまもり
所持しているだけでエンカ率を抑える効果を持つおまもりは、エンカ高めの本作においてかなりの重要アイテムだが、フラウ姫救出イベントで一つしか手に入らないうえに、チャンスもたった一度しかない。
以下手順。
1・セントーの町の宿屋奥の部屋に居る女の子から、ひめのペンダントをもらう
2・ラクロア城のフラウ姫の部屋(玉座の間の上階)にいる犬(ハロ)にペンダントを使う
3・ハッテ村北の洞窟奥で発生するイベント時。ララァが召喚する5体のモンスターを残り2体まで倒すと、突然犬がかけつけ、残りのモンスターから姫を見分けて元の姿に戻す。これによって救出が成功し、おまもりも入手可能となる(一旦城に戻ってフラウに話しかけることでもらえる)。
なお救出時には、フラウと犬との微笑ましいアニメーションも流れる。凝っている。
※洞窟イベントでモンスターを呼ばれた段階でも、実はまだセーフ(引き返せる)なので、ペンダントイベントを起こさずに進めていた場合、戻ってこなしてくること!
成功時のみしか見てないからアレだが、万一、ペンダントを少女からもらってなかったり、犬にペンダントを見せてなかったりした場合はどうなるんだ?
つまり、一連のイベントをスルーしたパターンってことね。
それだと、モンスターが残り2体になっても犬が来ないから、そのままどっちかを倒さなきゃないんだけど……
だけど?
どっちを選んでもハズレになる。
んで、姫を斬っちゃうんだよね。
こんなワナしかけるなんて、このゲームのララァはホント卑怯なやつだよね。
なんと……では姫君は……
大丈夫だよ!
姫は「わかっておる!」おじいちゃん(と、そこまで運び込んだジムスナイパーカスタム)に助けてもらってて、あとでちゃんと会えるから!(やっぱあのおじいちゃんすげーよね)
でもね、こっちの失敗パターンだと「サタンガンダムを倒すまで、ラクロア城に入れなくなる」のと「おまもりが入手不可」になっちゃうんだ。
一命をとりとめるなら良かったが……
だが後味はまちがいなく悪くなるし、良いことも何一つないから失敗はやはり避けるべきだろうな。
ただこのパターン限定でさ、姫を手にかけちゃった時に、けっこうホラーなアニメーションが流れるんだよね。
だから犬のイベント起こす直前にセーブして、あえて一回見とくってのも良いかも。
それにしても、両パターンのものを用意してるってこだわってるよねー(ファミコンRPGでイベント分岐を用意してるってのも、けっこうめずらしいけど)。
〇思わせぶりアイテム・ドラゴンの杖
後半、任意で行くことができるドラゴンの洞窟、その奥の宝箱からは※ドラゴンのつえなるアイテムが手に入る。
※ブラックドラゴンが所持する杖だと思われる。タンクが装備できると思いきや、彼どころか誰も装備できない。またブラックドラゴンを倒した場所ではなく、なぜ遠く離れた場所の宝箱に入っているかなども一切不明(ベビーが拾って隠した?)。
持っているだけで災いが降りかかりそうなおどし文句話を、またもやおじいちゃんから聞けるが、実際は何の効果もなく、スペースを圧迫するだけの謎アイテムとなっている(そういう意味での災い?)。
いうなれば文字データのみの存在なので、コレクターアイテムとしてもやや微妙。
邪魔なら一応10Gで売れるし、捨てることも出来るのが唯一の救い。
ところで。
スーファミのナイトガンダム物語・大いなる遺産(ジークジオン編4作の物語がすべて入った、いわば完全版だが、システムがかなり荒っぽい)にも「せいどうのはにわ」という謎アイテムがあった。
発売から30年以上経過した現在でも、未だに効果や使い道が分かっていないので、ホントに謎アイテム……まさか、これが大いなる遺産?(100パーちがう)。
アレとこのドラゴンの杖もいってしまえば、扱いは同じものだと思われる(ただし、せいどうのはにわは売れない・捨てられない・預けられないの3拍子がそろっており、システム上、ドラゴンの杖より災い度は上)。
そういや、ドラクエ5のイブールの本も似たようなものだっけか……。
〇最強は炎の剣にあらず
序盤のギャロップの塔4F宝箱に入っている「とうぞくのナイフ」が、まぎれもなく今作の最強武器。
攻撃力こそ激低(10)だが、2~4回攻撃可能という、唯一無比の性能を持つのがその理由。
つまり手数によって攻撃力を補うもので、運良く3~4回当たれば相当な威力を叩き出せる。
装備キャラが充分に育った後の総ダメージ量は、おじいちゃんの力によって真の力を目覚めさせた炎の剣(100)をもゆうに超える。
したがって攻撃の要(およびミノフスキー要員)となるガンダムへと装備させれば、キャノンをも凌駕するアタッカーへと変貌する(そうなると攻撃一辺倒のキャノンの立つ瀬はなくなるが、ミノフスキーの存在もあり、物理アタッカーが多いほど戦闘が早く終わるので、彼がお役御免になることはない)。
さらにガンダムが、攻撃力と防御力を倍化させる「せきばん」を装備すると、もう手が付けられなくなる。
〇敵の魔法対策
ガンダムのミノフスキーを使えばラスボスでさえ……
その話はもう終わってるって!
あ、そうでした……ごめんなさい……。
(きびしいな……筆者どのが一発で委縮してしまったぞ)
〇ターンを覚えていない&まほうじんマットをもっていないと……
サタンガンダム城への突入時にどっちもなければ、帰る手段がないためハマる。
したがって町や城に戻りたい場合は、途中で出くわすララァと、親玉のサタンガンダム(ブラックドラゴン)をがんばって倒すか、全滅する以外に手はなくなる。
万一に備えて、ちゃんと生命保険には入っておきましょう。
〇一部消費アイテムは効果がなくても使うだけで減る
まほうのロープを地上で使っても減る。
アイテムウィンドウでのボタン連打はほどほどに。
〇※重要※ショーチケットは売るな捨てるな!
サラサの頼みで劇場に入るための必要アイテム(アレクサンダーの家で入手)だが、まちがっても、売ったり捨てたりしてはならない。万一やってしまうと2度と入手できなくなるため事実上詰む。
本作きっての大ワナ(ワナというより、売り捨てに対しての救済措置を用意し忘れただけだと思われる)。
※なお劇場に入るために消費している場合(本来の消費の仕方をしている)はセーフ。以降はグラナダの道具屋に居るモブから1000Gで再入手可。
〇リバイブの有益性
本来は死亡者に使って全回復(消費は20P、なぜかMPまで全快)させる魔法だが、実は生きているキャラにも効く。つまりこれが取得可能なタンクとセイラのMPを1回分でもキープさせれば、無限にメンバーの完全回復が出来るということになる。
……いいのかコレ(取得レベルの関係で、たいがい後半になるから良しとしておこう)。
〇みちびきのふえがなくても……
剣の島洞窟内のテレポート床地帯は、2Pコントローラーのマイクに音を吹き込んでいるあいだ、正解ルートが見える。
よって本来、上記の効果を発揮するはずのみちびきのふえは別に入手しなくても良い。
ストーリーにからむ重要アイテムの存在を台無しにするような裏技を、なぜわざわざ用意したのかは不明。
〇ネモの加入がもうちょい早ければ……
装備品が少なく、加入の遅さもあっていまいち育てづらいネモは、頑張ってレベリングするとHP・素早さ・攻撃力がトップクラスになるという隠れた?強キャラ。
さらにほかのキャラよりも気合の一撃が出やすい仕様(体感上ホントに)になっているため、充分に育てばガンダム(ただし石板ナシ)・キャノン両名を凌駕するアタッカーになる。
しかも、ところの情報によると、レベルが上がるほど気合の一撃率がアップするヤツらしい(ナイトガンダム世界のアリーナか?)。
どうせ原作とちがう部分も多いんだし、もう少し早く仲間になってくれたっていんじゃない!?
〇攻撃当たらん当たらん
バグではなく仕様です。
体感、3割。ヒドイ時は半分くらいはずす。
もしかしたら敵との素早さの差が命中率に関わっているのかも?
〇ちょっとした能力差でもちがいは顕著
バトル難度を大味にしている要素の一つ。
レベリングや武器防具の装備によって、ステータスが数ポイント上下するだけでも、敵へのダメージ、敵からのダメージともに、明らかなちがいが生じる(ドラクエだと10ポイントくらいで、変化を実感するが……)。
ひいては、攻撃力と防御力をわずかでも上げることが攻略上重要ということでもあるため、たかが2~3ポイントの差であろうと、装備は常に最強のものにしておくべし。
〇ED中のアレは操作できる
EDが流れる中、飛んでいる紙飛行機は上下左右の操作が可能。
いやまあ……それだけなんですが。
サウンド・音楽 ★★★
好きな曲!
サタンガンダム城の曲!(石の城でもかかるね)
以上!
……それしかないのか?
そう、あれだけ。なんか涼し気でカッコいいの。
質問がえしするけど、カエデの方はなにかあるの?
「わかっておる!」の、おじいちゃんどのがいる民家でかかるやつとか……寂しげな曲調だが、なかなか良いと思ったぞ。
超空気読みおじじの曲?(勝手に命名)
ソレかかるところって、たいがいおじいちゃん居るよね。
ほかには?
……ない。
ほかも別に悪いワケではないが。
好みという意味では。
ね?
そんなもんだよ。
曲数もそんな多くないしね。
あのサウンドがちょっと……
毒喰らった時にフィールド歩くと、とにかくうっせーよね!
ギャギガギギャギガギ!!みたいなさ。
どうでも良いけど、虫歯でズキズキしてる時とか、あんな感じの音が頭の中でひびいてそう。
確かにな。
蝕まれてる感はあるんだが。
でもうっさいから、さっさと回復した方が良いよね(なんでか一歩歩いて放置すると鳴りやまなくなるし)。
総まとめ ★★★
ファミコンRPGの中では質もそこまで悪くありませんし、メーカーの強みを活かしたカードダスシステムや、ところどころで挿入されるアニメーションなど、独自要素も光っています。
アニメやカードダスなどのSDガンダム作品を少しでも知っていれば、それにこしたことはないですが、ナイトガンダムひいてはガンダムを全く知らない方でも、純粋なRPGとしていくらかは楽しめる……はず。
ただし、バトル難度のアンバランスさ、エンカウントの激しさ(おまもりである程度軽減可能ですが)シナリオの唐突感(原作アニメを知っていると、大分違和感があります)にさえ目をつぶれるならの話ですが……。
なお当方では、中古屋さんにて運よく1000円で購入できたソフト(ただし箱ナシ取説ナシ)につき、ほかでの価格帯も同等か、これより少し高いかくらいだと思われます。
ただ数千円以上にもなるとちょっと悩ましいところ。どうしても一度遊んでみたい場合、街の中古ショップやWeb通販をフルに活用して最安のものを探しましょう。
特別レアでもないので、ソフトのみの入手であれば容易なはずです。
リンク先は参考価格の商品ページです。ショップ内で同商品を検索することで、より安価なものが見つかることもあります。
……ん?これで終わりか?
そうだよ。
短くてたいした良いじゃん(いってもレトロゲーだし、そこまでべらぼうな大作でもないし)。
長ったらしいだけの文なら誰でも書けるワケだよ。
だって、書きたいことぜーんぶ書いちゃえばいいだけなんだから。
まあ、それはそうだろうが……
だが、ここにきてそんな根幹に迫る話をするんだな。
短い文で面白さや要点が伝わるものを書く方が、よっぽど難しいんだってことを、筆者に再認識させたくてさ(システムの項とかクドかったからね)
さて。
実はボク、ファミコン3作の中では、一気にスタイリッシュ感が増した2と、難度が急上昇して無理ゲー感が増した3よりも、この1作目のナイトガンダム物語が一番楽しめたんだな。
何気にね。
連作の中で一作目が一番というのは、なかなか珍しいことなのだろうな。
好みによるけどね。でもこれが冒険してるって感じが一番だったんだよね。
2と3にも冒険感はあるんだけど、キャラゲーっぽさが増してて、ちょっとコレジャナイ的な(アレかなー、4人ぞろぞろ隊列組んで歩く絵面がなくなったからかな……上手く言語化できないや)
まあ、結局ほとんどが、原作とけっこうちがう展開になってるあたりは共通なんだけどね。
SFCの円卓の騎士はその中でも物語重視で、わりと好きだったけどさ。
なるほど。
元を知る者からすれば、やはり別物として楽しんだ方が良いんだろうな。
そうだね(とかいいつつ、一応ボク、原作アニメとコミックスもいくらか見てんだけど、内容うろ覚えなんだよねー)。
いや、かえって原作とかガンダムとか、一切知らない方が楽しめるかもしんないよ。
予備知識ゼロでこそ試しに遊んでみてって感じだね。どういう風に思えるのか!
あ、最後の最後にオマケの一言ネタ。
ナイトガンダム世界の舞台になってる「スダ・ドアカ」っていう名前を反対から読むと……。
了。
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