
コチョン「別にこれは怖い話ってワケじゃないんだけどさ、“捨てても戻ってくる呪いの人形”って都市伝説あるじゃん?」

コチョン「けっこう有名なやつだよ。で、前から思ってたんだけど、その人形をさ、ロケットに乗せて月とか火星に置いてきたらどうなるのかなーって」

カエデ「……そんなこと考えて普段過ごしてるのか?その人形とやらにどの程度の力があるかはしらないが、宇宙規模までいくと難しいんじゃないのか」

コチョン「でも、もし戻ってきたらロマンない?SFと心霊、どっちが勝つかって感じで!」

カエデ「……最近の漫画でそういうのがあった気もするな。だが、現実では想像の外すぎる。大体なんなんだ、勝ち負けって……」

コチョン「こういう話って自由に妄想できるのが楽しいの!で、ボクはこう思ったの。宇宙に捨てたはずの人形が、ある日うちの前に戻ってくるのさ。でもちょっと焦げてるの!『大気圏突破してきたよ……』って感じで、髪もチリチリのアフロでさ、アハハ!」

カエデ「⦅素材的にそれで済むとは思えんが⦆宇宙の法則すら破る怪異か……それはもう、本物だな……って何の話だコレ?」

コチョン「ボクが考えた“捨てても戻る人形・宇宙編”の話!」

カエデ「編って……続ける気か?⦅まあ、それはないか⦆」