お約束のサブタイトルは空と海と大地と呪われし姫君。
色々詰め込んだ欲張りタイトルです。
さて当ソフトはPS2(無印)から3DSへのリメイク移植版。
そしてここでは未プレイorプレイ途中or無印版はクリア済、そんで別にネタバレ構わないよっていう方向けとなっております。
むしろすでにリメイク版をクリアした方のみ解ることも少なくありません。よって未プレイの方にはちょっと伝わらないだろうことも承知の上ですが、レビュー作成後の今となってはただの独りよがりの文にしか思えません。
ただここを見てくれた方にはリメイクⅧの大分ネタバレに踏み込んだ話だったり、全体の雰囲気だったりを知ってもらえたら良い、そんな程度に思っております(大体ネタバレ注意つってますしね)。
なお筆者は無印版もプレイ済みですがそれから10年以上の月日が経過しているためか、当タイトルはもはや新作を遊んでいる感覚でした。
竜骨にメタキンが出現するとかドルマゲスやキャプテン・クロウに何回も全滅させられたとか、印象深く断片的に覚えていることは少なからずですが。
マップとか細かな展開とかまではさすがにほとんど忘れていました。
ストーリー ★★★★
イベントシーンも豊富で、仲間1人1人にもスポットがあたり「居ても居なくても良いキャラ」が存在しません。
そうたとえばアモスのような、あるいはピピンのような(失礼)。
終わり方も全てハッピーエンドでたいへん満足しました。
またクリア後に主人公にまつわる新事実が発覚するなど、一度エンディングを見たくらいでは飽きが来ません。
もっともスーファミⅤ以降、クリア後のお楽しみがあるのが当たり前。
いまや全てのゲームに当てはまるこの概念は、思えばドラクエⅤが先駆けだった様に思います。
割と明るい
天空シリーズであるⅣ・Ⅴほどの、シリアスな悲壮感は感じられない。
もちろん真面目なシーンや、ショッキングなシーンも少なからずあるが、全体的に明るめのテイスト。
人によるか。
いってもメディ婆ちゃんのところとかすげー悲しかったし。
一方でキャラクター同士の絡みはギャグシーンなども少なくない(ヤンガス、トロデの口喧嘩は必見)「おっさん、いつのまに!?」。
エンディングも喜劇的(無印では2パターンなのが、リメイクでは4パターンに増えた)。
馬姫だけじゃなくゼシカもな(意味深)。
追加EDも含めて終わり方がすがすがしい。歴代のドラクエの中でも今作ほど朗らかな終わり方があっただろうか。
いずれもニヤニヤエンドですが。
独り身には応えるゼ。
チャゴスよ、飲もうか。
キャラの魅力はシリーズ1
Ⅷからは人物がリアル等身になったため臨場感はⅦと比べ物にならない。イベント時の表情、ジェスチャーも多彩でキャラが活き活きとしている。
またさらに進化した会話システムのおかげで、仲間たちの印象も非常に強い。
リメイクに差し当たってはククールとマルチェロ絡みのイベントや、宿敵ドルマゲスの過去に触れるイベントなども見るにあたり、余計にキャラの魅力は掘り下がった。
特に前者は「ククール、良かったな」と心から思える内容になっていた。
兄貴もこのリメイク版で多少は汚名返上出来ただろう。
それとドルマゲス。
鮮烈な印象のキャラにも関わらず、中盤で退場なのがもったいない。
実際ボスとしても強かったし。
無印の時は何回も全滅したから、より印象が強い。
道化師っぽいデザインからか、なんとなくFF6のケフカを彷彿とさせる。
筆者的には実は死んでませんでした的に再登場してラストバトルでも良かったけどな。
ただしもはやラプソーンの宿った杖が無い以上、ほとんど無力化してるかも知れないし、物語の発端以前のシラフ状態に戻っているだろう。
再登場したとして戦意がまだ残っているか微妙だがバトルになった場合、暗黒神をも倒した主人公たちに今度は楽にボコされるだろう。
まさかのモリー
ゲルダは元々キャラも立っていて、ヤンガスとの絡みもあったから加入してもおかしくはない。
しかし、モリーのおやじが仲間になるとは思わなかった。リメイク後だろうがイロモノNPCのままだと思っていたからだ。
性格だけなら、ロボット大戦シリーズの熱血タイプ主人公にも負けないヒーロー感のせいもあり、加入後は道中の緊張感が多少薄れたのは気のせいではない。
衣装のカラーリングも目に痛いし。
モリー別に嫌いってワケじゃないが、他キャラに比べるとやはり存在が浮いている際立っている。
が、実はこのモリー。バトルロードのランクをSにすることが加入条件のため、ストーリー上、別に仲間にしなくても良い。
なんなら終わりまでずっと放置プレーでも良いのだ(ただし、攻略的にもバトルロード関連イベや、モンスタースカウトを進めるのはメリットしかないので、こちらは強く推奨したい)。
モリーにあれこれ言ったが、なんだかんだゲルダとこいつのおかげで仲間会話のテキスト量もぐっと増えていた。
両名視点でのイベントの解釈も新鮮で、あらたにストーリーを楽しめたようなものだ。
クリア後に解るんかい!
ひとまずは悪党ドルマゲスを追いかけることが、序盤の目的となっているため、わりと一本道でシナリオも解りやすい。
ようやく彼と決着がつく時期は、過去作でいう所の本気ムドー(Ⅵ)か、オルゴデミーラ一回目(Ⅶ)あたりに相当する。そこから中盤といったところで、このとおりボリュームも充分だ。
以降は、おいろけが一時離脱したり、異形化したイッヌ追っかけたり、鳥バードに乗って広い世界を巡ったり、ひねくれきった兄貴しばいたりetc…。
んで、一連の騒動の黒幕が出てきて、一気に世界もピンチに。
シリーズ中例を見ない、めんどくさいラストバトル。
もとい熱い演出のラストバトル。
そしてED後。
恒例の裏ダンジョン攻略中、主人公にまつわる「重大事実」が判明。
まさか、クリア後まで引っ張るとは。
これまでのシリーズでもストーリーに関する要素は、少なくとも本編中に明かされていたので、今作のそれは予想だにしない展開ではあった。
グラフィック ★★★
無印版と比べるとなかなか粗くなりました。
プレイを進めると気にならなくなりましたが。
良いんですよ、これでも。
キレイさはそこまで
求めていない。
移植に伴って多少劣化したとしても、ゲームプレイ自体に影響はない。
それはそうと、あるゲームの事を唐突に思い出したので、ここでちょっと脱線させていただく。
「悠久のエデン」という初代PSのシミュレーションRPGの話をここで少ししたい。
このゲームはグラが可愛らしく、世界観も嫌いでは無かった。アイテムを組み合わせる発明システムみたいなのも搭載されていて、それも良かった。
が、ゲームのテンポと画面の見やすさ(視点)が壊滅的に悪かった。難易度以前に、システム面でプレイを断念した数少ないゲームである。
序盤から、同じMAPの往復を強いられて苦行に等しかったし、人魚の女の子が仲間になった時点(多分中盤くらい)で限界だった。
せめて、一度クリアしたMAPはスキップ出来る様にして欲しかった。
つまり、内容やシステムが死んでいるなら、いくらグラがそれなりでも台無しというワケ。これはどんなゲームでも当てはまる。
なんなら、悠久のエデンに関しては、雰囲気があるグラさえもシステムのせいで活かせていない。その理由がステージMAPだ。
どれだけ視点を変えようが、地形とかぶるとキャラが敵味方関係無く、どこに居るのか解らなくなる仕様。視点変更の意味がほとんど無いのだ。うろ覚えだが、序盤の洞窟のような場所の地形ではキャラ隠れまくり。
シンプルに「見えねえ」って事。MAP上でキャラを移動させる事で成り立つシミュレーションでは、致命的だ。
興味のある人はゲームをググってみて欲しい。マイナーなタイトルなので、やたら情報が少ないが、筆者の中ではクソゲーと言っても良い。
ちょっと長くなり過ぎた。話を戻そう。
たまたま、この悠久のエデンを思い出したので、あえて例に取ったが、筆者の中でグラはそこまで重要じゃなく、二の次だという事。
もっと言うなら、グラはキレイに越した事はないが、むしろ雰囲気の方を重視する。別にリアルさをそこまで求めているワケでも無いのだ。
まして、ドラクエはキレイすぎ&リアルすぎでもなく、少しデフォルメされたこういう「ドラクエテイスト」だから良い。
それは、グラの美麗さで定評のあるFFシリーズにも当てはまる。
あちらはすでに、実写顔負けの美麗グラが当たり前だが、アレはアレで良い。なぜなら、内容も造り込まれて純粋に楽しいからだ(しかし、筆者はⅩ以降未プレイのため、それを語る資格はあまり無いかも)。
また、キャラのグラに関しては、ある程度の所でリアルさにストップをかける絶妙なさじ加減は、表現するのも大変難しいと思っている。キャラデザイナーさんも相当苦労するのだろう。
「※不気味の谷」なドラクエも見てみたい気もするが。
※不気味の谷→創作の人物の見た目や動きなどが中途半端にリアルだと「気持ちワル!」となる現象。
風景で意外にも感動
町の雰囲気もちがったりするし、月も太陽も実際に少しづつ動いているのだ。
そして夜には視点変更で綺麗な星空が見られる。
初見は結構感動したものだ。
少し手を止めて、景色を見てみることもおススメしたい。
ドラクエの景色でグッときたのは、何気にⅧが初めて。
皮肉なことに、据え置き版ではなく携帯機でそれを感じたということ。
無印版プレイ時の筆者の感受性は、今ほどなかったのかもしれない。
コスプレショー
最近のドラクエでは当たり前になったが、キャラのグラが変わる特殊な装備がある。
例えば、主人公。
無印版の時にダサい鎧姿の装備があったが、リメイクでは二つほど増加。
そして、この度はヤンガス(こちらの装備のほうが良い)ククール(女子喜び)にも用意された。
中でも、ゼシカはかなり優遇されている。
無印からもあったバニーガール・踊り子の服などに加え、女学生とか魔女っ娘とかの装備が増えた。
これも堀井氏のアイディアなのか。
また同じ女性で新加入のゲルダにも、女忍者やチャイナドレスなどの装備が準備されている。
ついでにこれらは防具としての性能も悪くない。
それこそチャイナドレスに関しては、素早さが200も上がる装備となっている(クリア後の主要装備と言っても良い性能)。
まさしく実益も兼ねそなえた装備というわけだ。
はてさて話が逸れるが、リメイク版は無印版に比べ、装備による肌の露出は抑えられたものになったそうな。
あげくゼシカの「揺れ」もなりをひそめてしまった。
健全な男性諸君には残念な話だが、3DSへの移植にともない「CERO」という絶対的な力がそうさせているんだそうな。
それでもゼシカを先頭にして、彼女の各コスチューム姿を、視点をぐるぐるさせながら楽しむ諸兄たちが今日も後を絶たないだろう。
そう、これからも。
音楽・サウンド ★★★
筆者が好きなBGMは無印時代と変わりません。
くわしくは後述にて。
そして何気にシリーズ初のボイス付きドラクエ。
「ふうん、いいじゃないか」
孤独のグルメ風な評価です。
あ、もちろん主人公にボイスはありません(一部作品を除いてプレイヤー=主人公の図式はドラクエのコンセプトみたいなものだと思うので)。
ドルマゲスなんていいじゃないか
イベントシーンのみのフルボイスだが、誰一人声に違和感を感じなかった。
特にドルマゲスは狂っちゃった感じが出ていて、たいへんに良かったと思う。
「悲しいなぁ…」の名セリフは、文字通りどことなく悲壮感が漂っていたような気もする(ドルマゲスの過去イベを見てからだとなおさら)
これまでのドラクエのセリフは、あの「トルルルルルルル」の音のみだったので、無印時のドルマゲスのこの「悲しいなあ…」も憎たらしく思っていただけだった。
声でキャラ印象を180度変えるってのは、すごいことなのだと思う例。
なおドルマゲスの中の人は声優の子安武人さん。
ってかこの人ってかなりのベテラン声優さんなんだよな。
そんなにちがわないような
3DS版のBGMはオーケストラ演奏なのだとか。
実際に聞き比べると全然違うのかも知れないが。
少なくとも無印版に比べて、勝るとも劣りはしていなかったと思う。
いずれにしてもテイストは、いつものドラクエ。
おかげで「今ドラクエしているんだ」感は相変わらず。
その中でもグッとくる曲が新旧変わらず、2曲。
神鳥レティスに乗っている時と、ラスボス戦の曲だ。
前者はドラクエ3のラーミア搭乗時に流れる「おおぞらをとぶ」のオーケストラVER。
もう一方、ラスボス曲。
正確には「おおぞらにたたかう」という曲名。
ドラクエのラストバトルらしい、緊張感ある壮大なBGM。
実は部分的に「おおぞらをとぶ」のメロディーが入っているのだ(ドルマゲス戦のフレーズも、挿入されている)。
聞いた時はやべーっラーミア入ってる!!ってなった。
後から知ったのだが、実は、この「おおぞらにたたかう」は元々「おおぞらでたたかう」という曲名だったそうな。
日本語としては後者の方がしっくりしていそうだが、曲名が変わった理由はゲーム発売前に某通販サイトが、サントラの曲目をさらした事から始まる。
つまり曲名と曲再生順から、おそらくラストバトルの曲であろうことを、ユーザーに想像させてしまったがために、結局、サントラが発売されたときには曲名も直されていたんだそうな。
筆者はその辺りの事情には疎いが「そういうこともあるのか」とユニークな話程度に思えた。
そうそう、サウンドといえば、テンション上げた時の音も気に入った。
みなぎってきた感が。
バシュー⤴ン!!
システム・内容 ★★★★
スキルポイントでキャラを育てるシステムは、無印から引き続きます。
しかし、リメイクに伴い、改変された部分も多々ありました。
その中でも、シンボルエンカ化、戦闘シーン高速設定は大歓迎。
快適さに拍車をかけています。
ポイント振りが悩ましいと思いきや
強スキルはあらかじめ決まっているので、冒険を楽に進めたければ、覚えさせるものも必然と決まってくる。
自分で選択する成長システムのゲームにはありがちだ。
まして、筆者は攻略サイトを参考にしながらプレイしたため、ポイントを振り分けたスキルはテンプレ通りで遊び心がまるでない。
例えば、主人公。
特技、呪文の消費MPが最終的に半減する「ゆうき」を最優先で上げて、ベホマズン、ギガスラッシュをも早々に覚えさせた。
やっぱり、攻略サイトで推奨されているものは役立つに決まっている。
逆に攻略情報がない場合、もしく見ない場合は、このポイント振り分けに頭を悩ませるだろう。
ましてレベルアップ時に限られたポイントしか入らないため、貴重だからだ。
あげくにいったん振り分けたポイントは再振り不可ときている(一応、貴重品のスキルの種をつかえば、最終的にはいくらでも増やせるが…大変しんどい)。
もっとも育成を悩むということは、このゲームを心から楽しんでいる事にほかならないと思う。
別に攻略情報通りにキャラを育てる必要なんてない。
むしろ試行錯誤しながらプレイヤーの思うままキャラを育てて、ストーリーを進めていくのが、RPGの「醍醐味」と思う。
もちろんこのゲームに限った話ではない。
しかし筆者の場合、すでに前述したが。
無印版は自力で苦労したから、今回はお勧めの育成方法をカンニングさせて頂いたというワケでして。
例えば。
消費ゼロでベホイミを使える「祝福の杖」は優先的に取るのがおススメだとか(ゼシカとククールの杖スキルで取得、全体回復やベホマなどが使えるまでは、序~中盤の良き回復手段になる)。
上記でポイントは慎重に振り分けた方が良い様な事を書いておいてなんだが、リメイク版からはスキルの種の入手法も増え、さらに「超スキルの種」という上位版も追加された。
よって、スキルすべてを無印版よりも最高値にしやすくなった。
ただし、上記アイテムは何度でも手に入るとはいえ、貴重品であることに変わりなく、道のりは遠い。
そして、そこまでするほどの強敵は居ない。
もはや、やりこみの部類である。
ボスが強い
リメイク版は、ボスが強化されていたらしい。
確かに体感上、全般的に強かった。
充分にレベル上げを行っても、無対策だとあっさり乙る。
特に後半のボス「キャプテンクロウ」が、もうヤバかった。
ちなみに、コイツのせいで今作の初全滅(無印版ではもっと散々やられた)。
なにがヤバいって、コイツはこともあろうに、こちらのお株を奪ってテンションを上げてくるのだ。
あげく二回行動なので、テンション上げ→しんくうは、という凶悪なコンボを行ってくる。
よって、体力の低いゼシカあたりは、充分に成長していないと一撃で乙る可能性が高い(防御コマンドの大事さを痛感したバトルだった)。
なお、テンションの貯め具合によっては、防御していても全員3桁くらうという始末。
そんなキャプテンクロウが、ゲーム全体で(筆者的にラスボスよりも)一番苦戦したので特筆したが、実はほかのボスも軒並み強い。
怒涛の単体5連続攻撃持ちのドルマゲス二形態目しかり、堅くて痛いレティスしかり。
レティスに関しては、クロウの次点でも良い。
幸いなことに今作は、戦闘後のお金・経験値が無印より多めに設定されている。
ボスの強さも増したから、バランスを取るためなんじゃと思っている。
どういう理由にしろ、レベル上げや、金で買えるものに困る事がないのはありがたい話。
強敵に負けたとしても鍛えやすい環境の今作では、わりとすぐにリベンジ出来るのも救いだった(全滅していたのは、単純に戦略ミスのせいだけなことも)。
再び、筆者のトラウマ、キャプテンクロウの話に戻るが。
ゼシカのお色気スキル「ぱふぱふ」が効くらしい。
所詮ヤロウということである。
シンボルエンカの恩恵
つまりシンボルエンカウントとはフィールド上であらかじめ敵が見えている状態で、接触すると戦闘に入るシステムのこと。
ロマサガとかマザー2とかのシステムがそれだ。
さておかげでトロデーンでのはぐれメタル狩りがすこぶるはかどり、経験値荒稼ぎも可能となった。
この稼ぎ方は結構有名で効率があまりに良すぎて、短時間でレベルが上がりすぎてゲームがつまらなくなる恐れがある。
無双感を味わいたい人以外は、ほどほどに用法用量を正しく守るべきかと。
はい、筆者は守れなかった側です。
と、いう状態だからこそ見られた小ネタだが、レベルを上げすぎた結果、戦歴見た時にトロデからメタ的なツッコミが入る。
さすがにコードは使ってねーよ。
ほか、有難い機能
リメイク版で追加された、戦闘シーンの高速モード。
地味に有難かった。
プレイ中、どこかでかったるくなる時が必ずある。
新しいエリアの敵と戦ったり、ボス戦のように緊張感が伴ったりなら、つゆ知らず。
すでに行ったエリアの敵と何度も再戦するのは、結構メンドクサイものがある。
そんなものぐさな時に、戦闘シーンを早回し出来るのはめちゃめちゃ有難い。
しかし、単純に弱いモンスターとのバトルを避けるなら、トヘロスやしのびあしを使えば良いって話だ。
ただし、弱モンでも経験値や金、アイテムが欲しい場合があるので、そんな時この機能は真価を発揮したのだった。
総評 ★★★★
良リメイク・良ゲーと考えています。
主人公・仲間ともにイベントシーンも多く、良い意味で一番キャラが立っているドラクエだとも思います。
逆に、仲間キャラの人格や声、バックストーリーは「想像で補完」する、そんな人にはおススメ出来ないドラクエかも知れません。
あと、システムの項で記述したように、充分にレベルアップしていても、間違った判断をすると一気に全滅してしまう。
それほどに今作は難易度も高く、やりごたえ抜群でした。
ほか、今回追加された写真クエ、カジノ同様、本編そっちのけ。
慣れてくると、変わったオブジェや固有のキャラなんかはクエスト絡みと予測して、速攻撮っておくクセが付きましたな。
そうそういつでもスリープ中断が出来る携帯機への移植であったのも、個人的に良かった点ですね。
これより強烈なネタバレぶっこんで終わります。
以下、スクロール。
いいですかね?
○レティスの正体が、Ⅲのラーミアなことについて(無印・リメイク共通)。
ED内で唐突に暴露。
当時、結構衝撃だった。
生まれた世界ではラーミアって呼ばれてるっつてたね。
だから乗ってる時、あの音楽だったっつう。
あっちじゃ、しゃべんなかったのにな。
こっちの世界じゃ、えらい雄弁。
小説版Ⅲでも、喋っている描写はない。
後々、ルビスあたりから、言葉を教えてもらったのだろうか。
デザインも別個体と言って良いほど、大分ちがうが。
何はともあれ、今回のラプソーン戦でもお世話様でございました。
○主人公の正体が竜神族と人間のハーフなこと(無印・リメイク共通)
しかも王子だし。
ドラクエ主の王子率もそこそこである(Ⅱ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅷ)。
本文でも記述していた、クリア後に明かされる重大事実ってのはコレのことでした。
しかも教えてくれるのが、一緒に連れているネズミ=祖父だったとは。
紙芝居おじいちゃん。
ネズミに戻りはしたが、以降、ただのマスコットキャラと見ることはもはや出来なくなる。
おじいちゃんがネズミに化けているだけなんだ!
あ、そういや、クリア前はチーズあんまり使わなかったな(っていうか、チーズおやじも同族だったという)。
とどのつまり、今回のドラゴンクエストの「ドラゴン」との関わりって、クリア後のイベントに強くからんでいたということか。
以降はこれでもかと、竜神王もより構ってくれたワケで。
最終形態は、カラーリングのせいでⅠの「竜王」にしか見えなくなってしまったワケで。
ひょっとしてお互いに関係あるのか?
追加ダンジョン「追憶の回廊」最深部
よっ!帝王お久しぶり!
Ⅴ以来ですね。
もちろん帝王こと、エスタークとはバトル可能で、恒例の何ターンまでに倒せるかのチャレンジも兼ねている。
つまり、ストーリーとは関係ない完全なお楽しみ要素。
と、言いたいが。
全員レベル99でも、やられますがな、フツーに。
まあ、特殊仕様のイオナズンやれ、固有技の剣突き立てやれ、まだ回復が間に合うから良いんだが。
必殺の一撃→1058のダメージ!
なんじゃそれ。
防御で減らせるにしても、いつ飛んでくるかもわからん。
どうせオーバーキルなら、もう9999でも良いよ。
過去作では、本気じゃなかったとでも言うのだろうか。
今回も寝起きのはずなんだが。
そして、まだ寝足りないのか、ラリホーマが結構効きやすい。
おかげでなんとか倒せた。
褒めてくれたし、腕輪もくれた(なお、2回目以降は種セット)。
腕輪の効果は、装備者にずっとバイキルト。
その後、このヤバい効果は皮肉にもくれた帝王自身に対し存分に使われることとなった。
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