ドラクエⅧ・レビュー(ネタバレ注意)

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ネタバレがイヤな方は……

ここは筆者がプレイしたゲームのネタバレ多めのレビューだよ!

ネタバレはイヤだけどゲームには興味ありって人は、ここからこの先ネタバレ注意!までを読んで参考にしてね!

初プレイの楽しみを大事にしたい人は、そこまでなら安心して読めるよ!

それ以降の内容は、ネタバレが問題ない人向けだぞ!

ゲームをすでにプレイ済みの人は思い出を楽しみ、未プレイの人には雰囲気だけでもつかんで、実際にやってみたいと思ってもらえたなら嬉しいな!

情報もろもろ

発売日2015年8月27日
発売元スクウェア・エニックス
開発元レベルファイブ
ジャンルRPG
プレイ環境ニンテンドー3DS

おススメする人

以下のような要素が好きな方におススメ

  • ドラクエシリーズ
  • 正統派コマンドRPG
  • 長編
  • ボイス有(イベントシーンのみ、設定でオフも可能)

クリアまでのプレイ時間は30~40時間くらいだよっ。

ドラクエってロープレの中でもストーリーが長くてボリュームがあるタイトルだからね、普通にクリアを目指すだけでもこのくらいかかるんじゃないかな。

しかもこのリメイク版で追加されたダンジョンとか、ほかのやり込みも含めるともっと伸びると思うよ。

このゲームはいつものドラクエらしく、剣と魔法のファンタジー世界での長編物語を楽しめるんだ。

有名過ぎるタイトルだから、そのような言葉も野暮かもしれないがな。

特徴を加えるなら、画面が過去作(7までだな)より立体的で、しかもリメイクの今作では、場面が声優による声付きとなっている豪華さだ。

こちらを物語へと引き込む力はさらに高まっているぞ。

それにかつての無印版での仲間は4人のみだったが、今作ではさらに2人増えているんだ。

リメイク前でも登場したキャラたちなので、面食らうこともないだろうし、戦闘でも独特の技で大いに活躍してくれるぞ!

もっともあまり語っても無粋ゆえ、RPGが好きでシリーズも好きならば、とにかくやってみて損はない。

携帯機ゆえに画面が小さいところや、声付きというのも嫌でなく、ドラクエシリーズでこれだけはやっていないというのであれば、より遊んでもらいたいところだな!

この先ネタバレ注意!














序文

空と海と大地と呪われし姫君。

色々詰め込まれたサブタイトルが特徴的な今作は、PS2(無印版)→3DSへの移植リメイク版。

このリメイク版ではダンジョン追加のほか、エンカウントシステムの変化、各キャラに声優さんのボイスが割り当てられるなど、大幅な改変がほどこされています。

筆者はかつての無印版もプレイ済ですが、そこからやや年月が経っており、内容についての記憶は当然ながら薄れていました。

幸いにしてシナリオベースに大きな変化はなかったため、今作プレイで徐々に展開を思い出しつつ、新鮮味も感じられるというお得な感覚にひたれたのは、うれしい誤算だったかもしれません。

なお特徴の項でカエデがいったように、分かり切ったことをアレコレ書くのはかえって無粋ですので(と、いうよりも概要を知りたければ、公式サイトを見た方が断然良いです)序文はこのへんにしておきます。

というよりも、あまりに有名なシリーズにつき完成度の高さや情報量も多いため、書くことがかえって思い付きません。

よって今後ドラクエのほかのシリーズのレビューを書く場合、上記とまったく同じ文言になってしまう不安を抱きつつ、恐る恐るレビュー語りをしていきたいと思います。

なお当レビューは無印版の内容と重複する箇所がありますが、無印版のレビューも兼ねているものとして、悪しからずお願いします。

評価スタイル

ここからはストーリーや総評まで各要素を分けて☆☆☆☆☆って感じの、お星さま評価をさせてもらってるよ!

☆5つならめっちゃ満足、☆1つなら不満って感じでね。

ちょっぴりありきたりな評価の仕方だけどね。

☆☆☆+や☆☆☆☆-のように評価させてもらうこともあるぞ。

これは次の☆数まであと少しで達する、達したが少々物足りないといった微妙さ加減を表していると思って欲しいな。

ストーリー ★★★★+

いつもの安定感と、期待を良い意味で裏切る、満足度高めのドラクエシナリオ。

さらに今作以前とは比較にならないレベルでの、リアル描写なイベントシーンの数々。

かつてのⅦまでは棒立ちなだけ皆無だったキャラの表情・リアクションなど見た目上の進化が著しく、徐々に世界が危機的状況となるシナリオと相まり、ゲームをしつつアニメ映画も見ているような感覚にひたれました(言葉の引き出しのなさたるや)。

結末もすばらしくハッピーエンドで、大団円主義の筆者からしてこれだけでも相当な+評価です。

またシナリオクリア後、裏ダンジョン&ボスの攻略にともなって、主人公にまつわる新事実が発覚するなど、単なるオマケ以上の追加シナリオがあったのも嬉しい要素の一つでした。

もっともスーファミⅤ以降、クリア後にこうした何らかのお楽しみが設けられているのは、もはやドラクエにおいて当たり前でしょうが(その分、次回作を作るたび、プレイヤーからの期待⦅クリア後要素⦆に応えることを求められる開発スタッフさんたちは、ホントに大変なのだと考えています)。

いまや全てのゲームに当てはまるような、この概念は、思えばドラクエⅤが先駆けだった様に思います。

シナリオは基本明るめ

天空シリーズのⅣ・Ⅴほどのシリアスな悲壮感はほとんどない。

もちろん真面目なシーンやショッキングなシーン(メディお婆ちゃんの顛末など)も少なからず存在するが、全体的に明るめである。

キャラクター同士の絡みでも、コメディタッチなものが多い(ヤンガス、トロデの口喧嘩などが良例)

エンディング展開も喜劇的で、無印版では2パターンの結末が用意されていたが、リメイクではさらに2パターン増加(いわゆるゼシカエンド)。

この追加エンドも含めて、いずれも終わり方がすがすがしく、歴代のドラクエの中でも類を見ないほど朗らか。

そしてすべてがニヤニヤ展開で、独り身の人間には応えるものになっている。

チャゴス、一緒に飲もうか。

キャラの魅力はシリーズ随一(個人的にⅪにも引けをとらない)

仲間1人1人にスポットがあたり「居ても居なくても良いキャラ」が存在せず。

そう、たとえばアモスのような、あるいはピピンのような(失礼)。

また今作からは人物がリアル等身になったため、そこに居る感はⅦまでのものと比べ物にならない。

イベント時の表情、ジェスチャーも多彩でキャラが活き活きとしている。

さらに進化した会話システムのおかげで、キャラの印象も非常に強い。

リメイクに差し当たってはククールとマルチェロ絡みのイベントや、宿敵ドルマゲスの過去に触れるイベントなども見るにあたり、余計にキャラの魅力は掘り下がった。

特に前者は「ククール、良かったな」と心から思える内容になっていた。

兄貴もこのリメイク版で多少は汚名返上出来ただろう。

それとドルマゲス。

鮮烈な印象のキャラにも関わらず、中盤で退場なのがもったいない。

実際ボスとしても強かったし。

無印の時は何回も全滅したから、より印象が強い。

道化師っぽいデザインからか、なんとなくFF6のケフカを彷彿とさせる。

筆者的には実は死んでませんでした的に再登場してラストバトルでも良かったけどな。

ただしもはやラプソーンの宿った杖が無い以上、ほとんど無力化してるかも知れないし、物語の発端以前のシラフ状態に戻っているだろう。

再登場したとして戦意がまだ残っているか微妙だがバトルになった場合、暗黒神をも倒した主人公たちに今度は楽にボコされるだろう。

まさかのモリー加入

ゲルダは元々キャラも立っていて、ヤンガスとの絡みもあったから加入してもおかしくはない。

しかし、モリーのおやじが仲間になるとは思わなかった。リメイク後だろうがイロモノNPCのままだと思っていたからだ。

性格だけなら、ロボット大戦シリーズの熱血タイプ主人公にも負けないヒーロー感のせいもあり、加入後は道中の緊張感が多少薄れたのは気のせいではない。

衣装のカラーリングも目に痛いし。

モリー別に嫌いってワケじゃないが、他キャラに比べるとやはり存在が浮いている際立っている。

が、実はこのモリー。バトルロードのランクをSにすることが加入条件のため、ストーリー上、別に仲間にしなくても良い。

なんなら終わりまでずっと放置プレーでも良いのだ(ただし、攻略的にもバトルロード関連イベや、モンスタースカウトを進めるのはメリットしかないので、こちらは強く推奨したい)。

モリーにあれこれ言ったが、なんだかんだゲルダとこいつのおかげで仲間会話のテキスト量もぐっと増えていた。

両名視点でのイベントの解釈も新鮮で、あらたにストーリーを楽しめたようなものだ。

重大事実はクリア後に判明

ひとまずは悪党ドルマゲスを追いかけることが、序盤の目的となっているため、わりと一本道でシナリオも解りやすい。

ようやく彼と決着がつく時期は、過去作でいう所の本気ムドー(Ⅵ)か、オルゴデミーラ一回目(Ⅶ)あたりに相当する。そこから中盤といったところで、このとおりボリュームも充分だ。

以降は、おいろけが一時離脱したり、異形化したイッヌ追っかけたり、鳥バードに乗って広い世界を巡ったり、ひねくれきった兄貴しばいたりetc…。

んで、一連の騒動の黒幕が出てきて、一気に世界もピンチに。

シリーズ中例を見ない、めんどくさいラストバトル。

もとい熱い演出のラストバトル。

そしてED後。

恒例の裏ダンジョン攻略中、主人公にまつわる重大事実が判明。

まさかクリア後まで引っ張るとは。

これまでのシリーズでもストーリーに関する要素は、少なくとも本編中に明かされていたので、今作のそれは予想だにしない展開である。

グラフィック ★★★

Web上で比較されたものも参考にしましたが、無印版の画像と比べると粗く見えます(無印版=PS2版はなめらかで、草木の量なども全く異なる)。

調べによると、無印版でのキャラクター描画にはトゥーンレンダリング(3Dでありながらアニメ的な見た目で表現できる)なるグラフィック技術が活かされている一方、リメイクではフル3DCGの表現に留まっているとか(どうちがうのかは分かりませんが、要はトゥーンレンダリングの方が見栄えが良いということかと)。

技術的な話やかかる手間などはさておき、単純にどちらの機種の画面がキレイかについては、上記のとおりPS2に軍配が上がるでしょう。

ただしドラクエは内容重視で、そこまでグラフィックの美麗さをウリにしたシリーズには思えないので、多少の荒さ程度は割り切ってしまえます。

つまり、この3DS版のもので十分に思えたということです。

キレイさはそこまで

求めていない。

移植に伴って多少劣化したとしても、ゲームプレイ自体に影響はない。

画質は良いに越したことはないが、筆者はむしろ全体的な雰囲気の方を重視する。

ましてドラクエはキレイすぎ&リアルすぎでもなく、少しデフォルメされたこういう「ドラクエテイスト」だから良い。

ある意味※不気味の谷なドラクエも見てみたい気もするが。

※不気味の谷→創作の人物の見た目や動きなどが中途半端にリアルだと「気持ちワル!」となる現象のこと

意外にも風景に感動

町の雰囲気もちがったりするし、月も太陽も実際に少しづつ動いているのだ。

そして夜には視点変更で綺麗な星空が見られる。

初見はなかなか感動したもの。

少し手を止めて、景色を見てみることもおススメしたい。

ドラクエの景色でグッときたのは、何気にⅧが初めてである。

皮肉なことにかつての据え置き版ではなく、後年発売の携帯機でそれを感じたということ。

無印版プレイ時の筆者の感受性は、今ほどまで敏感ではなかったのかもしれない。

万国コスプレショー

近年のドラクエではもはや当たり前になったが、キャラのグラが変化する特殊な装備が今作にも少なからず存在する。

例えば、主人公。

無印版の時にはすでにダサい鎧姿の専用装備があったが、リメイクでは二つほどさらに増加し、ヤンガス(こちらの装備のほうが良い)やククール(女子ウケ良さそう)にも用意された。

中でもゼシカは、この外見変化において、かなり優遇された存在。

無印からあったバニーガール・踊り子の服に加え、女学生やれ魔女っ娘やれ、明らかに殿方を狙いすました装備がさらに追加。

これも堀井氏の采配なのか。

また同じ女性で新加入のゲルダにも、女忍者やチャイナドレスなどの装備が準備されている。

そしてこれらは防具としての性能も悪くない。

中でもチャイナドレスはかなり破格の性能で、素早さがなんと200も上昇する一品である(クリア後の主要装備と言っても良い性能)。

実益も兼ねそなえるとはこのこと。

ここで話が逸れるが、リメイク版は無印版に比べ、装備による肌の露出は抑えられたものになったそうな。

あげくゼシカの「揺れ」もなりをひそめた。

健全な殿方諸君には残念な話だが、3DSへの移植にともない「CERO」という、絶対的な力がそうさせているんだそうな。

それでも彼女を先頭にして各コスチューム姿を、視点をぐるぐるさせながら楽しむ諸兄たちが、今日も後を絶たなそうだ。

音楽・サウンド ★★★

好きなBGMは、無印版と変わりません。

くわしくは後述にて。

そして何気にシリーズ初のボイス付きドラクエ。

「ふうん、いいじゃないか」

孤独のグ〇メ風評価です。

なお主人公にはボイスはありません(一部作品を除き、プレイヤー=主人公の図式はドラクエのコンセプトともいえるからかもしれません)。

ドルマゲスいいじゃないか

イベントシーンのみのフルボイスだが、誰一人声に違和感を感じなかった。

特にドルマゲス(中の人はベテラン声優の子安武人氏)は、狂っちゃった感じが出ていて、声を聞くたびいちいちゾッとする。

悲しいなぁ…の名セリフも文字通り悲壮感が漂っており、彼のセリフの中でもっとも印象深い(ドルマゲスの過去イベを見てからだとなおさら)

これまでのドラクエのセリフは、あの「トルルルルルルル」音のみだったので、無印版・ドルマゲスの悲しいなあ…もせいぜい「あーまた言ってる」程度にしか思っていなかった。

声でキャラ印象を180度変えるってのは、すごいことなのだと思う例。

そんなにちがわないような

3DS版のBGMはオーケストラ演奏なのだとか。

実際に聞き比べると全然違うのかも知れないが。

少なくとも無印版に比べて、勝るとも劣りはしていなかったと思う。

いずれにしてもテイストは、いつものドラクエ。

おかげで「今ドラクエしているんだ」感は相変わらず。

その中でもグッとくる曲が新旧変わらず、2曲。

神鳥レティスに乗っている時と、ラスボス戦の曲だ。

前者はドラクエ3のラーミア搭乗時に流れる「おおぞらをとぶ」のオーケストラVER。

もう一方、ラスボス曲。

正確には「おおぞらにたたかう」という曲名。

ドラクエのラストバトルらしい、緊張感ある壮大なBGM。

実は部分的に「おおぞらをとぶ」のメロディーが入っているのも特徴(ドルマゲス戦のフレーズも挿入されている)。

聞いた時は「やべーっラーミアだ!」ってなった。

ついでに後から知ったことだが、実はこの「おおぞらにたたかう」は元々「おおぞらでたたかう」という曲名だったそうな。

日本語としては後者の方がしっくりしていそうだが、曲名が変わった理由はゲーム発売前に某通販サイトが、サントラの曲目をさらした事から始まる。

つまり曲名と曲再生順から、おそらくラストバトルの曲であろうことを、ユーザーに想像させてしまったがために、結局、サントラが発売されたときには曲名も直されていたんだそうな。

筆者はその辺りの事情には疎いため、調査によって初めて分かったことだが「そういうこともあるのか」とユニークな話程度には思った。

サウンドといえば、テンション上げ時の音も気に入っている。

みなぎってきた感が。

バシュー⤴ン!!

システム・内容 ★★★★

ほとんどは無印版とほぼ同様で、スキルポイントでキャラを育てる要素や、アイテムや装備を作り出す錬金壷システムも引き継がれています。

目立った変化としてはランダムエンカ→シンボルエンカとなったこと。

くわしくは後述しますが、この変化を逆手に取ることで難易度を爆下させることが出来、一気に作業ゲーと化す恐れがあります。

それを踏まえても元々完成されたゲームのリメイクのため、不満点はほぼ見当たりません。

写真クエストなど本編と離れたところのお楽しみ要素の追加なども特筆すべきでしょうか。

要するにあんまりいうことないんだよね。

お馴染みのカジノもあるし「ああいつもの良きドラクエだな」って感じることの方が大半でさ。

元が出来過ぎたゲームといっているのだから、仕方ないことかも知れないが。

ゲームそのものの説明など、公式の情報を見れば良いだけだし、文の付け加えようがないのだろう。

ポイント振りが悩ましいと思いきや

発売からすでに久しく、Webでの攻略情報も充実しきっているため、強スキルも容易に調べられる。

ゆえに、冒険を楽に進めるために覚えさせるものも決まってくる。

かくいう筆者も攻略サイトを見ながらプレイしたため、スキルはテンプレ通りで遊び心がまるでない。

たとえば主人公の「ゆうき」にポイントを最優先で振ることは定石といっても良い(ベホマズン・ギガスラッシュを習得出来るほか、MAX100まで振ると特技呪文の消費MPが最終的に半減する効果が付く鬼スキル)

攻略情報で推奨されているものはやはり役立つ。

逆に攻略情報がない場合、もしく見ない場合は、レベルアップ時わずかに獲得できる数ポイントの振り分けに頭を悩ませるだろう(ポイントを貯めて後からまとめて振ることも出来るが、あまり意味はないかもしれない)。

あげくにいったん振り分けたポイントは再振り不可ときている(貴重品であるスキルの種をつかえば、最終的にはいくらでも増やせるが……)。

だが育成を悩むということは、このゲームを心から楽しんでいることにほかならないと思う。

攻略情報通りにキャラを育てる必要なんてない。

むしろ試行錯誤しながらプレイヤーの思うままキャラを育てて、ストーリーを進めていくのが、RPGの醍醐味のように思う。

もちろんこのゲームに限った話ではないが。

だが今作は比較的難易度が高く、下手なスキルを習得すると後々苦労することになるのはまちがいなく。

なら、ほかに役立つスキルとは何があるだろうか。

先ほどのゆうきは大変実用的だし、優先的に上げても損は無いのが分かるが……。

攻略サイトじゃないから、いちいち挙げるわけにはいかないけど……。

これだけ取ってまちがいないのが、消費ゼロでベホイミクラスの回復が使える祝福の杖だね。

ゼシカとククールの杖スキルを上げてくと取れるやつだけど、筆者の体感上もめちゃめちゃ助かったスキルみたいだよ。

ついでにポイントは慎重に振り分けた方が良い様なことを書いておいてだが、リメイク版からはスキルの種の入手法も増え、さらに「超スキルの種」という上位版も追加された。

よってスキルすべてを無印版よりも最高値にしやすくなった。

ただし上記アイテムは何度でも手に入るとはいえ、貴重品であることに変わりなく、やり込みの部類となるため全MAXへの道のりは遠い。

ボスが強い

リメイク版は各ボスが強めに調整されていたらしい。

いわれてみれば、序盤のオセアーノンですらやたら強く感じたので、レベリングやスキル・装備など対策を怠ると、あっさり乙るくらい強化されていた気がする。

特に後半ボス「キャプテンクロウ」がヤバい。

ちなみに、コイツのせいで今作の初全滅(無印版ではもっと散々にやられた)。

なにがヤバいって。

こともあろうにコイツはこちらのお株を奪い、テンション上げの行動パターンを持つからだ。

あげく二回行動という特性のため、テンション上げ→しんくうはという、プレイヤー側には真似できない凶悪なコンボを行ってくる。

体力の低いゼシカあたりは、充分に成長していないと一撃で乙る可能性が高い(防御コマンドの大事さを痛感したバトルだった)。

なおテンションの貯め具合によっては、防御していても全員3桁くらうという始末。

そんなキャプテンクロウがゲーム全体で(筆者感でラスボスよりも強い)一番苦戦したので特筆したが、実はほかのボスも軒並み強い。

怒涛の単体5連続攻撃持ちのドルマゲス二形態目しかり、堅くて痛いレティスしかり。

何ならレティスはクロウの次点に苦戦したボスとしても良い。

幸いなことに今作は、戦闘後のお金・経験値が無印より多めに設定されている。

ボスの強さも増したから、バランスを取るためなんじゃと思っている。

どういう理由にしろ、レベル上げや、金で買えるものに困る事がないのはありがたい話。

強敵に負けたとしても鍛えやすい環境の今作では、わりとすぐにリベンジ出来るのも救いだった(全滅していたのは、単純に戦略ミスのせいだけなことも)。

再び、筆者のトラウマ、キャプテンクロウの話に戻るが。

ゼシカのスキル・ぱふぱふが効くらしい。

どうせならクリア前に知りたかったことだが、所詮ヤロウということなのだろう。

シンボルエンカの恩恵

つまりシンボルエンカウントとはフィールド上であらかじめ敵が見えている状態で、接触すると戦闘に入るシステム(別ゲー・ロマサガあたりがシンボルエンカシステムの代表例)。

おかげでトロデーンでのはぐれメタル狩りがすこぶるはかどり、経験値荒稼ぎも可能となった。

この稼ぎ方は結構有名で効率があまりに良すぎて、短時間でレベルが上がりすぎてゲームがつまらなくなる恐れがある。

無双感を味わいたい人以外は、ほどほどに用法用量を正しく守るべきかと。

はい、筆者は守れなかった側です。

と、いう状態だからこそ見られた小ネタだが、レベルを上げすぎた結果、戦歴見た時にトロデからメタ的なツッコミが入る。

さすがにコードは使ってねーよ。

ほか、有難い機能

リメイク版で追加された、バトルの高速モード。

地味に有難かった。

プレイ中、どこかでかったるくなる時が必ずある。

新しいエリアの敵と戦ったり、ボス戦のように緊張感が伴ったりなら、つゆ知らず。

すでに行ったエリアの敵と何度も再戦するのは、結構メンドクサイものがある。

そんなものぐさな時に、戦闘シーンを早回し出来るのはめちゃめちゃ有難い。

しかし、単純に弱いモンスターとのバトルを避けるなら、トヘロスやしのびあしを使えば良いって話だ。

ただし、弱モンでも経験値や金、アイテムが欲しい場合があるので、そんな時この機能は真価を発揮したのだった。

総評 ★★★★

元々良ゲーなドラクエ8の完全版として、万人におススメ出来るタイトルです。

映画顔負けのハイライトなイベントシーン多しでボリュームも相当あり、シナリオ・キャラ重視型のドラクエと呼んでも差し支えないと考えています(これに対し、3や6は職業の概念があるため、システム重視型ともいえます)。

エンディングやマルチェロ関係のイベント追加も考えると、ことシナリオに関してこれ以上は望めません。

システムの項でふれたように、ことボス戦では対策を怠るとあっさりと全滅してしまう。

それほど今作は難易度が高く、やりごたえ抜群です。

追加要素の写真クエに関しては、慣れてくると変わったオブジェや、固有のキャラなどはクエスト絡みと予測して、速攻撮っておくクセが付きます。

人によってはなくても良いミニゲームかもしれませんが、長い冒険の合間に目に留まったロケーションを撮影するカメラマンの気分と、取れ高に応じて報酬がもらえる攻略上の有益さも兼ねているので、筆者はこの要素を好評価しています。

些細なマイナス要素(には到底ならないでしょうが)として、仲間キャラに声が割り当てられた分、キャラの声も想像で補完したい人にはどうかなという感じはあるかもしれません。

気になるなら、設定でボイスをオフればいいだけなのですが。

またドラクエのけしからん特徴である「先が気になる展開が次から次なため」ぶっとおして冒険に疲れることも度々かと思われます(ぶっとおしてしまうというのは、ゲームに対しての最大級の賞賛です)。

そういう時は携帯機ゆえの良仕様・いつでもスリープが出来るのも、有難いところ。

これより強烈なネタバレぶっこんで終わります。

以下、スクロール。




















いいですかね?









レティスの正体が、Ⅲのラーミアなことについて(無印・リメイク共通)。

ED内で唐突に暴露。

当時、結構衝撃だった。

生まれた世界ではラーミアって呼ばれてるっつてたね。

だから乗ってる時、あの音楽だったっつう。

あっちじゃ、しゃべんなかったのにな。

こっちの世界じゃ、えらい雄弁。

小説版Ⅲでも、喋っている描写はない。

後々、ルビスあたりから、言葉を教えてもらったのだろうか。

デザインも別個体と言って良いほど、大分ちがうが。

何はともあれ、今回のラプソーン戦でもお世話様でございました。

○主人公の正体が竜神族と人間のハーフなこと(無印・リメイク共通)

しかも王子だし。

ドラクエ主の王子率もそこそこである(Ⅱ・Ⅴ・Ⅵ・Ⅷ)。

本文でも記述していた、クリア後に明かされる重大事実ってのはコレのことでした。

しかも教えてくれるのが、一緒に連れているネズミ=祖父だったとは。

紙芝居おじいちゃん。

ネズミに戻りはしたが、以降、ただのマスコットキャラと見ることはもはや出来なくなる。

おじいちゃんがネズミに化けているだけなんだ!

あ、そういや、クリア前はチーズあんまり使わなかったな(っていうか、チーズおやじも同族だったという)。

とどのつまり、今回のドラゴンクエストの「ドラゴン」との関わりって、クリア後のイベントに強くからんでいたということか。

以降はこれでもかと、竜神王もより構ってくれたワケで。

最終形態は、カラーリングのせいでⅠの「竜王」にしか見えなくなってしまったワケで。

ひょっとしてお互いに関係あるのか?

追加ダンジョン「追憶の回廊」最深部

よっ!帝王お久しぶり!

Ⅴ以来ですね。

もちろん帝王こと、エスタークとはバトル可能で、恒例の何ターンまでに倒せるかのチャレンジも兼ねている。

つまり、ストーリーとは関係ない完全なお楽しみ要素。

と、言いたいが。

全員レベル99でも、やられますがな、フツーに。

まあ、特殊仕様のイオナズンやれ、固有技の剣突き立てやれ、まだ回復が間に合うから良いんだが。

必殺の一撃→1058のダメージ!

なんじゃそれ。

防御で減らせるにしても、いつ飛んでくるかもわからん。

どうせオーバーキルなら、もう9999でも良いよ。

過去作では、本気じゃなかったとでも言うのだろうか。

今回も寝起きのはずなんだが。

そして、まだ寝足りないのか、ラリホーマが結構効きやすい。

おかげでなんとか倒せた。

褒めてくれたし、腕輪もくれた(なお、2回目以降は種セット)。

腕輪の効果は、装備者にずっとバイキルト。

その後、このヤバい効果は皮肉にもくれた帝王自身に対し存分に使われることとなった。

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