A4用紙の「A」とか「4」って?(B判用紙の話も後半で少々)

スポンサーリンク

A4紙ってさ。

すごい身近な用紙だよね。

コピー用でよく補充する(きらす)のもこのサイズだし。

(いかん、今回の話、私にはさっぱり分からない系のやつだ)

その紙の様式が、もっとも使われているということか?

多分、ほかのサイズよりやっぱA4じゃない?

次がA3とか……。

ちなみにさ、Aの後に続く数字って、実はちゃんと0から10まであるんだよね。

(A4というものからして、すでに分からないのだが……)

スポンサーリンク

国際規格として定められている

a white sheet of paper on a gray background
Photo by Michael Schiffer on Unsplash

A4やA3など、アルファベットのAと数字の組み合わせからなる各用紙は、A判規格というものでサイズが決められている。

はじまりは19世紀、ドイツの物理学者オズワルド(オストヴァルト)氏が提案した用紙の寸法を基に、彼の助手ポルストマン氏がDIN476という、ドイツでの工業規格を1922年に公表した。

そのDIN476を取り入れて、後1975年に※国際標準機構ISOでA用紙規格が世界共通の規格として定められた。

つまりれっきとしたメジャー規格ということである。

※正確にはISO216(用紙の規格)

サイズは一定の法則がある

用紙サイズはアルファベット後に続く数字の大きさで決まるんだ。

A0が最大でA10が最小ね。

たとえばA4だと、210ミリメートル×297ミリメートル(21cm×29.7cm)で、A3は297ミリメートル×420ミリメートル(29.7cm×42cm)だよ。

A3はA4の2枚分なのだな。

お、気が付いたね!

A0~A10までのサイズって、アルファベット後の数字が減るごとに、用紙サイズが倍になって、増えるごとに半分になるんだよ。

たとえばA6が2枚でA4の半分のサイズがA5ってことさ。

話だけじゃしっくりこないと思うから、次にサイズをまとめた画像を用意したよ。

A版用紙の各サイズ比較表

大分分かりやすいが……。

表のお手製感はいなめないな。

そりゃ見切り発進で用意したから~(どっかから引用させてもらうより、今回は自分で作りたかったっていう筆者のどうでも良い意地からだね)。

サイズの寸法までは覚えなくて良いよ。

でも、こういうのがちょっぴり頭の片隅に入ってると、各用紙の大きさがイメージしやすくなるはずだよ。

A0サイズを半分にしていくと……

実生活で役立つ知識じゃないけど……。

用紙サイズをもっとイメージしやすくなる、そんな豆知識を話したろーか?

ここまできたから、一応頼む。

(したろーか?)

A0サイズ(84.1cm×118.9cm)用紙を半分に折るとA1サイズに、さらに半分に折るとA2。

つまり半分に折るたびに、A1→2→3→4のサイズになるんだよ!


これさ、頭の中でA0サイズさえ想像できたら、別に紙を用意しなくても、もっとイメージしやすくなるんでない?

おお! そういう話なら面白いな!

同じくらいの大きさの和紙を持っているから、ちょっと試してみよう!(キャッキャッ!)

(ヘンなところで子供だな)

(でもちょうどA0サイズの紙持っているってのも、ご都合主義だよね)

少し経って……。

おい。

あ、やってみた?

実際に折ってみると、さらに分かりやすいでしょ?

いったとおりにならないぞ。

え?

そんなはずないんだけど……。

ちょっと見してみ。

ん。

……。

あのさ、タテに折っていってどうすんの?

んあ?

だって、コチョンどのが半分づつに折れって……。

それだと細くなっていくだけで、ボクのいってたことと全然合わなくなるよ。

長い方(長辺)を半分に折ってくんだって。

……でもよくこんなに細く折れたね(麺みたいになってるし、物理的に無理だろコレ)。

最後の方は力づくで圧縮した。

ハハハハハ!!

うん、スゴイスゴイ。

大分おかしな方向にいってるけどね。

それぞれのサイズの用途

最初の方でもいったけど、学校や職場とかで一番使われるサイズがA4なんだ。

特に身近な寸法の用紙というワケか。

んで、A3。

用途は見開きパンフレットとか、食べ物屋さんのメニュー表とか。

一般的な選挙ポスターのサイズも実はこれらしいんだよね。

意識していないだけで、日頃目にする色々な場所で使われていたのだな。

次にサイズごとの用途と、大まかなコメントを一緒にしとくよ。

こういうの扱ってる専門サイト(紙屋さんとか)ほど、くわしくないけどさ。

参考程度になれば良いけど。

サイズ用途(一部)コチョンのコメント
A0ポスター・広告一番大っきいけど、一般的にはあまり使うことないね。長辺でセミダブルベッドの横幅くらいだよ(約120cm)。
A1ポスター・広告・図面こっちも大きさからか、一般的には使わないかな。広げた新聞紙より少し大きいくらいだよ。
A2ポスター(壁紙)・カレンダーポスターやカレンダーってことで、前の二つより身近なサイズだね。新聞紙片面より少しデカいよ。
A3パンフレット・メニュー表・選挙ポスターさらに身近なサイズになってきたね。ってか選挙ポスター、このサイズだったんだな。あまり間近で見ないからなあ。
A4プリント・資料・コピー用紙・チラシみんなが一番使う&目にするサイズだよね。コピー機で一番消耗しやすいのもこのサイズだね。
A5本・手帳資格本とか、参考書とかこのくらいじゃなかったっけ。
A6本・卓上カレンダー文庫本サイズだね。ラノベとか文学小説とか読む人にはより馴染みがあるんじゃないかな。
A7ポケットティッシュ・ミニ手帳・メモ帳ポケットティッシュってくらいだから、ポケットサイズのものばかりだね。
A8プライスカード・クーポン・ステッカーここから、小さくてあまり使われないサイズになるみたい。免許証やクレジットカードより少し小さいくらいかな。
A9??シールとか?このへんから小さすぎて使い道思い付かないよね。でも100円ショップでこのサイズの袋が売ってたな。クリップとか切手入れるやつね。
A10???サイズ自体は規格にあるんだけど…。普通切手より少し大きいくらい。このサイズがメインで使われるものってあるのかな。

Bとのちがい

超今さらで悪いんだけど、B判ってのもあるんだ。

A判の紙と同じようにB4とかB5とかあるやつ。

Aの次はBか。

まあ並びでいうと順当で分かりやすいが……。

知ってほしいのは、B判って日本が独自改良した規格(日本工業規格JIS)が定められていて、各BサイズはAサイズの面積より1.5倍大きいんだ。

ここいらへんが国際規格のA判とのちがいだね。

っていっても、各サイズの寸法が変わるだけだから、ここでの図や表は省略するよ(面倒だからB判のは作らなかったっていうのはナイショ!)。

なぜ一本化しないのだろうな。

どちらか片方だと分かりやすいだろうに。

これ、西洋用紙が輸入されはじめた当時の※菊判・四六判って用紙が、それぞれ後のA・B判に影響を与えたらしいんだ。

明治時代に外国からたくさんの物が入ってきたじゃん。その影響で、日本の様式と西洋の規格が混ざりあって、用紙にも2つの規格ができたって考えられるね。

それまでは紙のサイズも曖昧(あいまい)だったから、この機会に統一しようってなったらしいよ。それが1929(昭和4)年のことだったみたい。

※菊判はアメリカから輸入された用紙の規格で、元々は半裁の新聞用紙として使われた。名称は当初、新聞の「聞」が転じて、菊の花を付けて販売されたことに由来する(輸入時の紙に菊⦅またはダリア⦆が印刷されていたという説もある)。さらにドイツ規格DIN476という規格の影響を受け、これがA判の元になったとされる。

※四六判はイギリスから伝わったクラウン倍判を元に作られた。このクラウン倍判を少し大きくしたもの(古来から日本で使われた美濃判の8倍サイズ)を化粧断ちで32枚取りすると、縦4寸2分、横6寸2分(約127ミリ×188ミリ)のサイズになることから、四六判と呼ばれるようになった。さらに日本独自の改良を重ねた結果、これがB判の元になった。

中身のある話だが、どうせなら、さっきのA判の説明と一緒に聞きたかったところだ。

しょうがないよ。

最初Aのみの話で終わらせるはずが「B判のことも書かないと、中途半端だよね……えへー」って筆者が思ったらしく。

そんなの知らねーよって思ったけど、確かに一理はあるから、ボクからざっと話そうと思って。

見切り発進で読み物を書いた結果だな。

ちなみにB判で身近なサイズの1つはB5、つまり授業で使うノートね!

でも寸法がちがうだけで、A判で使われる物とほとんど共通なんだよ。

だってA4ノートとかもあるんだからね。

A・B判の比率には美しさの秘密も

AB間はサイズこそちがうけど、比率は同じなのさ。

比率とは縦横の差のことか?

そうだよ、カエデさ、※白銀比って知ってる?

簡単にいうと、人が見て「これ、整ってる!」って感じる、すごくキレイな比率の種類なんだ。

数字にすると、だいたい「1:1.414」ね。

数字で聞くとちょっと難しそうだけどさ。

※ほかにも黄金比(1:1.618)や白金比(1:1.732)があり、これらをまとめて貴金属比という。建築・美術・デザインなどに用いられ、人が見て美しいと感じる縦横比率とされている。

そういうのもあるのか。

白銀……。

ずいぶんと大仰な名の比率だな。

んで、A・B判各サイズの比率は、どっちもこの白銀比になってるんだよ。

理屈上、一番キレイに見える長方形の紙ってことだね。

見やすさからか図面とかに使われやすいんだよ。

用途もそうだが、見た目も計算されているのだな。

日本人が特に好む比率で、大和比(やまとひ)って名前でも呼ばれてるんだよ。

たとえば、五重塔や伊勢神宮みたいな伝統的な建物にも使われてるんだけど、誰が見てもどっしりしてて、キレイな形してるじゃん?

こうした日本古来の建造物に使われているあたりが、大和比って呼ばれる理由かもしれないね。

現代の建物だと、東京スカイツリーにもこの比率が使われてるんだ(時代を超えて好まれるってヤツかな)。

つまり用紙にも、その比率が取り入れられているワケか。

見方が少しばかり変わったような気がするぞ。

まとめ

①用紙の種類としてよく知られるA4やA3は、総じて「A判規格」と呼ばれる。これは国際標準規格ISOによって定められたものだ。一方で「B判」は、日本で独自に定められた規格であり、日本国内では一般的に使われている

②A判サイズは、A0からA10まであり、0が最も大きく、10が最も小さい(B判も同様にB0からB10まである)

③それぞれのサイズごとに、ポスター、プリント、ノートなど、主な用途がある程度決まっている。ただし、AとBではサイズの数字と寸法が異なるだけで、用途が大きく変わるわけではない

よく使うA4以外のサイズのことも少し分かったワケじゃん。

なんとなく豆知識的な意味で得した感じしない?

私はこれらの用紙より、半紙を使う方が多いからな。

だが、私が普段使わないようなものの話ゆえか、新鮮で楽しかったぞ。

それは何より。

ちなみにキミが使用する半紙はB4と大体同じくらいのサイズなんだ。

そうなのか?

そうだよ。

…………。

(なんだこの間は……?)

だがやはり、小さい紙とか、大きい和紙とかで良いじゃないか?

え?

なにどういうこと?

すごく勉強にはなったが、A4やB4だとかの呼び名はどうも馴染めない。

そういうものがあるというくらいの認識で良いし、わざわざ日常的に使おうとは思わない。

何なら「縦1尺5寸の紙」や「20センチ四方の紙」などの方が分かりやすい(私には尺寸の方が馴染みがあるが)。

あーアルファベットで拒否反応出ちゃった?

でも規格ってそういうものだからね。

だが、いずれの紙も私にとって武器にもなることは確かだ。

A4だろうが紙で大根くらいなら両断出来るぞ。

かくし芸?

そりゃキミなら出来るだろうけど。

身もフタもなく、今回の話は一刀両断だね。

って、上手くないか……。

了。

参考資料

国立国会図書館「紙のサイズにはなぜ「A」と「B」があるのか。その意味や由来を教えてほしい」 レファレンス共同データベース https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000083294 参照日:2025/01/16

コメント

タイトルとURLをコピーしました