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「がまんできねぇ 0だあ!ヴァンツァー操作の快感ここにあり」フロントミッション・ガンハザードレビュー(ネタバレ注意!)

ネタバレはイヤだけど……

ネタバレはイヤだけどゲームには興味ありって人は、ここからこの先ネタバレ注意!までを読んで参考にしてね!

初プレイの楽しみを大事にしたい人は、そこまでなら安心して読める内容にしてあるよ!

それ以降の内容は、ネタバレが問題ない人向けだぞ!

ゲームをすでにプレイ済みの人は思い出を楽しみ、未プレイの人には雰囲気だけでもつかんで、実際にやってみたいと思ってもらえたなら嬉しいな!

情報もろもろ

発売日1996年2月23日
発売元スクウェア
開発元大宮ソフト
ジャンルアクションRPG
プレイ環境SFC

おススメする人

以下のような要素が好きな方におススメ

  • シミュレーションじゃなく自分でロボットを操作するタイプ
  • パーツや武器を変えて機体を強化・カスタマイズできる
  • 現実の各地域を模した舞台
  • 横スクロール2Dアクション
  • SFCレトロゲーム
  • シリアスなシナリオ
  • 天野喜孝氏の絵が好き

プレイ目安時間・ゲームの特徴

クリアまでのプレイ時間は15~20時間くらいだよっ。

ボクのクリアタイムは16時間くらいだったね。

寄り道とかすれば20時間は超えちゃうだろうけど、ストーリー自体はそこまで長編じゃないから、あくまで参考タイムってことで!

基本はアクションだからプレイヤースキルで難易度は変わるけど、もしムズく感じても、その都度レベリングや兵装を整えていけば大丈夫だよ。

このゲームでは、2D画面でロボット(この作品ではヴァンツァーという人型機体だな)をめいっぱい操作できるアクション性の高さを味わえるぞ。

デフォルメ感が多少ありつつも、ドットで細かく描かれた機体の見た目は確かな重厚感が感じられるな。

兵装も豊富で、これらを付け替えする楽しさも味わえるし、強さはもちろん操作性もより快適に変化するんだ。

こういうのが好きな者にとってツボはしっかりおさえられているように思うぞ。

ミリタリーな世界観だしちょっと敷居が高いように思えるけど、難しい用語とかはあまり出てこないし、ストーリーも意外ととっつきやすいんだ。

全編通して悪の組織と戦ってる感があるしね。

絵面は好みが分かれるだろうけど、内容はしっかり作られたロボットアクションだから、食わず嫌いしないでプレイしてみてほしいな!

「なんか濃ゆそう」って思ってる人ほど、ハマれると思うよ!

この先ネタバレ注意!














序文

初代PS・セガサターン、これらの次世代機種が最盛期を迎えるあたりの1996年、スクウェアから発売されたアクションRPG・フロントガンハザード。

また名シミュレーションシリーズ・フロントミッションシリーズで唯一、自身で機体を操作可能なタイトルでもあります。

各メーカーがプラットホームを移行しつつある時期に発売された、いわばSFC後期のタイトルですが、この時代の2Dアクションではトップクラスの挙動や操作性が味わえるのが最大の魅力。

なおフロントミッション世界でのロボットは「ヴァンツァー」と呼ばれる人型兵器。

かのガンダムとも、マジンガーとも一線を画すデザインで、近いと思えたのはアーマードコアのAC……を小型化したような感じ。

無骨ながらも余計なパーツを削ぎ落した「しっかりロボ」な外見を筆者はけっこう気に入っています。

もっとも筆者は創作物のロボやマシンにはあまり詳しくないので、異論があった場合はご容赦下さい(このたとえをひねり出すにも、名だたる創作ロボットの外見特徴を見てから書きました(^^;))。

さらに「知らんがな」的なことを書かせていただくと、基本ロボゲーはロボット大戦のようなシミュレーションタイプより、アーマードコアのように実際に操作するタイプが好きな筆者。

したがって今作ガンハザードはレトロでありつつ、自分で操作可能な面から筆者の好みドンピシャでな作品でございました。

なおSFCのアクションとはいえ、ボリュームもなかなかで、攻略情報なしでの初見プレイだとクリアタイムはゆうに10時間以上かかると思われます。

……でもまあ。

筆者は寄り道(レベリングや稼ぎも兼ね)しまくって20時間超えてしまいましたが。

評価スタイル

ここからはストーリーや総評まで各要素を分けて☆☆☆☆☆って感じの、お星さま評価をさせてもらってるよ!

★5つならめっちゃ満足、★1つなら不満って感じでね。

ちょっぴりありきたりな評価の仕方だけどね。

★★★+や★★★★―のように評価させてもらうこともあるぞ。

これは次の☆数まであと少しで達する、達したが少々物足りないといった微妙さ加減を表していると思って欲しいな。

シナリオ・ストーリー ★★★★

フロントミッションシリーズのテイストにもれず、国家紛争が勃発する世界を舞台とした重厚かつ殺伐感あるシナリオ。

軍兵に傭兵、軍事レジスタンスやテロリストなど、ミリタリーな存在あふれる世界観なため、基本真面目でコミカルテイストはほぼ見られず(会話のやり取りで笑えるところは多少は存在します)。

と、いうよりも。

紛争が巻き起こった世界観なので、当たり前に敵味方双方に死人が出ます(特に一般兵・民間人など名無しのキャラは死者多数)。

したがって、ところどころ凹むであろう程度にはシリアスです(主人公・アルベルトの両親の死の顛末には、状況的にそうなるだろうと予感はしながらも、怒りとともに胸が痛みました)。

一方で成り行きながら、それぞれ信念を持つ仲間が集い、各地域で起こる紛争を力を合わせて解決していく展開はすこぶるアツいものとなっています。

ざっくりあらすじ

もうレビューの体をなしていませんが、ノリで書いてしまいます。

物語は一国で起きた※あるクーデター事件から始まります。

※タイトル画面でしばらく待つと流れる、アルベルトおよび、クーデター首謀者・アーク大佐の一枚絵付きのデモでその発端がうかがえる(キャラの一枚絵が表示されるのは、何気にデモとEDでのみ)。

国軍に所属するヴァンツァー乗りの兵士・アルベルトは、アークの手から※大統領を護衛しながら自国からの脱出を試みるものの、追撃激しく、敵が雇ったフリーの傭兵・ブレンダ(見た目には珍しいベリーショートの美人、なおメインヒロイン)にまで付け狙われることに。

※アルベルトの祖国・ベルゲン共和国の大統領。真面目で良識ある人柄だが、一旦ブチ切れると、自身が運転するトラックを敵機体に激突させるほどの無謀な熱血さを併せ持つ御仁。

持ち前の操縦技で敵の追撃をいなし、いよいよ国外へ逃れられるという矢先、展開上スムーズにいくわけもなく、大統領共々アークにつかまり投獄されてしまうアルベルト。

その牢内には、以前にアルベルトを襲撃したブレンダの姿が。

どうやら彼女はアークにまんまとのせられた口だったもよう。

このブレンダの「誘い」にのることで、アルベルトは数奇な運命ながら一時的な亡命に成功します。

以降は彼女と共にコンビの傭兵として各地を転戦することに……。

ここからが物語の本格的なスタートといった感じになります。

ブレンダってさ、最初はビジネスライク(銭ゲバ感あり)でちょっぴりドライな感じだけど、段々アルベルトの正義感に触発されて、考え方や行動が大胆になっていくよね。

バイアブランカ基地での一幕とかそうだな。

むしろアルベルトどのの、ややお人よしの人間味が移ったともいえるが。

ま、それは仲間全員に当てまるんじゃない?

でもさ……アルベルトとブレンダってその辺りからはっきり「良い仲」っぽいんだよねー。

しかもアニタっていうもう一人の美人が仲間入りしてから、アルベルトとちょっとした三角関係みたいになるし(アニタは意に介せず、むしろブレンダだけが意識するっていうね)

ロマンスだなー。キャッキャッ!

そういうのにすぐ感化されるんだな。

仲間内でのちょっとした人間関係が描かれているというのも、物語の魅力かもしれないな。

その後、各国で傭兵家業をこなしていくうち、堅物軍人のクラークや逃亡兵のエミル、諜報員ルヴェンたちといった個性豊かな仲間との出会いや、アルベルトのライバル的存在となるトップクラスの傭兵・ジェノスとの因縁。

紛争に巻き込まれた民間人や、解決を図ろうとする味方勢力との関りを通して、一国の兵士の立場では知り得なかった世界情勢をアルベルトは目の当たりにします。

各地域での戦場をくぐり抜け、実力を身につけたアルベルトは、再びベルゲンへと戻り、宿敵アークを倒して大統領を復権させることに成功します。

しかしアークを裏で操っていたフェルダー司令、ひいては悪の機関・ソサエティの存在を知り、世界におよぼす影響を危惧したアルベルトは軍へは戻らず、再び傭兵として活動することに。

アークの一件から、徐々に姿を見せ始めるソサエティ幹部との戦いは、今までのそれとは比較できないほどまで激化しますが、ソサエティに対抗するレジスタンスの協力もあり、ついには高高度を飛び回る本拠地に乗り込み※トップごと組織を壊滅させることに成功するものの……

※ソサエティの創始者で、見た目はややふくよかな皴の深い老人、本編中でも名前が「総統」としか分からず(調べによると本名はヘンリー・シャーウッド、かつてはイギリスの資産家だったもよう。なお出番が一場面のみなため、ポッと出悪役の印象がぬぐえない)。

予想を上回ったといえば、その後の展開。

各地の紛争を裏でコントロールするほどの力を持つ一大組織の元締めは、隠し玉までしっかり用意しており、やはり一筋縄ではいきませんでした。

ゲーム開始後のデモは壮大な伏線だったのだな。

確かにそれっぽすぎるオブジェだから、何かあるなーとは思ったけど…。

ここからクライマックスにかけての盛り上がり(各地で出会った味方勢力が一挙に集まり力を貸してくれる)はベタな展開ながらも、胸を熱くさせてくれるものとなっています。

EDは清々しい……とまではいかないながら、仲間たちのその後の活躍がうかがえるあたり、かつてはゴタゴタだった世界情勢が良い方向へと進みはじめている――。

そう思わせてくれるものとなっています。

なおスタッフロール後には何気にオマケシーンが挿入。

こちらもクライマックスで大きな見せ場を作った、ある人物の生存をにおわせるものとなっており、必見です(大半のプレイヤーは「スタッフロール後になにかあるんじゃね?」と疑ってかかると思われるので、見ないでそのまま終わるということはまずなさそうですが)。

あいつのセリフ

「ヒャア がまんできねえ 0だあ!」

あーそのセリフ。

ビショップかー。

あいつ、ホントやなやつだよね。

どの角度から見ても戦闘狂の外道だったな。

……ちょっと良いか?

何?

このゲーム、わりと目を引くセリフが多かったと思うが。

いうに事欠いて「ソレ」をピックアップするんだな。

セリフシーンは胸糞悪い出来事の時だけどね、

だけどこれも名言みたいなもんだし。

印象際立ってるって意味で。

どうせ今後も筆者が思い当たるセリフを追加する可能性もあるだろうし。

コチョンのいうとおり、コンテンツ文はリライト(修正追記)ありきで書いているので、今後も名言的なセリフが思い当たったら、追加していくかもしれません。

もっとも現状、ガンハザのセリフといえば敵役ビショップのさっきの言動が、やたら頭に残ってしまっています。

あ、今思い付くのでは、エセ市長でソサエティの幹部・ホセが発する「ノォォォォーッ!!」でしょうか。

え?

ソレ?

でも、なんか分かる。

ゲーム性・システム ★★★★―

いわゆるステージセレクト方式です。

※MAP移動→ステージ選択・ショップでの買い物→2Dスクロールステージに突入&攻略――この流れの繰り返しとなります。

※移動は主人公たちの拠点となる飛行機(キャリアー)にて、物語の進行とともにキャリアーもバージョンアップしていく。

シナリオは一本道だが、ある程度任意で地域やステージを選べるあたり、多少の自由性もあるようだな。

とりあえず序盤だと、ベルゲン(最初の地域)から出国した後で、ほかの3つの地域のどこからでも攻略できるってね。

フリーの傭兵として活動するから、その辺りの選択って自由なんだろね。

あとセリフで初・中・上級みたいに各地域の攻略難度も教えてくれるあたり、ユーザーライクだよね(もちろんいきなり上級難度の地域から行っても良いワケで)。

もちろん進行度合いで行ける場所はどんどん増えてくし。

ま、でも結局は全部行くことになるんだけどね。

また各ステージはバリエーションに富んでおり、基地タイプや草原に森、砂漠。

空や海底に至るまで多くの舞台が用意されています。

これらステージでの攻略条件もただの探索から、敵のせん滅、味方の救出など特殊性あるものなど、複数のものが用意されています。

なによりヴァンツァーを実操作できることが最大の楽しさであり、その操作性はバツグン。

SFCのアクションだからといって甘くみることなかれ。

ゲーム始まりからすでにヴァンツァーを動かせる状況なため、筆者の初見プレイでは大統領の護衛そっちのけでとりあえずピョンピョン飛び跳ねてみたり、バルカンを空撃ちしてみたり。

この時点で「あ、けっこう良い感じ『楽しい』かも」と、筆者と同じような気持ちになった場合は、今作は充分に楽しめます。

慣れた頃にはついつい※すでに攻略済みのステージや、フリーミッションでムダに経験値や金稼ぎ……もとい新たなヴァンツァーの挙動や手に入れた武器のテスト使用を楽しんでしまいがちです。

※ストーリーに絡まないいわゆる稼ぎのみのステージ。攻略が難しいと感じたらこうしたステージで一旦レベリングや金策を行うのがベター。書き忘れたが、どのステージ(ミッション)でもクリア時はリザルトにそった経験値と資金が手に入るようになっている。

またMAPに点在するショップでは、機体、武器(メイン・特殊武器)、取り付けるパーツ(シールド・バーニア・ダッシュの3種)。

さらに機体の耐久値を回復させるリペアキッドや、各特殊武器の弾薬が購入可。

従来のフロントミッションでは、それとは異なる部位のパーツ(CPUやレッグなど)も用意されていますが、こちらはアクション操作に直結しそうなものに絞られているのが特徴。

多方向からの攻撃を防御できるシールドを装備したり、上位のダッシュパーツでステージを高速で駆け巡ったりなど、パーツによってアクション幅がさらに広がる楽しさは、シミュレーションタイプのあちらでは味わえません。

また武器の種類もそれなりに豊富で、メイン武器はバルカン・レーザー・ショットガン・ナパーム(レア兵器)ナックル(近接用)の5種。

特殊武器は空中射出後、自動で弾を発射するガンポッド、高威力で貫通型のバズーカ、光にふれると耐久力を回復させられるリペアフィールド(原理は謎ですが)など、メインウェポンよりもさらにバラエティに富んでいます。

プレイヤーのスタイルによって武器選択の幅が広がるのも楽しいところ。

なお、これら装備一式はストーリーの進行とともに種類が増すほか、ショップによってラインナップも大きく異なります。

ただし。

どれも一長一短かつプレイヤーにより兵装の選択肢が無数にあるなどの自由性まではなく、機体・武器・パーツすべてが、基本上位のものに付け替えて進む一辺倒さがあるのが否めないですが(まあ、ロープレってそういうものですが……)

そうはいっても装備ごとに熟練度が設定されているところがナイスだよ。

使い続けることで自然に上がってくってね。

たとえばショットガン1(表示はVG-01)の熟練度をMAXまで上げたものと、次の段階のVG-02の熟練度が初期のものと比べると、練度を上げきったVG-01の方を使った方が強いんだよね(攻撃力とか弾倉も増えて)。

熟練度は機体やパーツにも設定されているな。

機体は耐久力の増加や防御力、バーニアは空中での待機時間や加速。

ダッシュならば持続時間が増加するのだったな。

これも武器同様、まだ熟練度が成長しきっていないものを使うより、ある程度使い慣れたものを使う方が有利な時もあるだろう。

でも筆者のいうようにどこかで頭打ちになるから、結局は次のレベルのものにいずれ付け替えなきゃないけどね。

新しく買ったものはフリーミッションとかで熟練度を上げてから使うのが良いんだよ(別にすぐシナリオミッションで使っても良いんだけどさ)。

でもそういう成長要素がしっかり用意されてるところはロープレらしさがあるよね。

なおバーニアに関しては初期のVU-10の加速量が随一なため、地上移動だけならこのVU-10を装備したまま進めるというのも1つの手。

もっとも飛行に関してはあってないような能力なので、ややマニアックなプレイスタイルとなります(コレで到達できない箇所も多いため、ケースバイケース)。

アレと難易度を比べても

最初の方でも名前出してるけど、アーマードコアと比べて天地の差があるくらい簡単だよね。

ちなみに初代PSの一作目から、最新(令和7年10月時点だと)の6か。

このどれでもいいからやってみて、その後こっちをプレイすると、あら不思議。

めっちゃカンタンに感じるよ。

どこか変な方向からとらえているな。

そうかな?

なんだったらガンハザって任意スクロール&縦横無尽に動ける2Dシューティングゲーみたいなところもあるし。

目もそんなに疲れないし。

なにより経験値とか回復アイテムとかRPG要素があるから、そこまでのプレイヤースキルは問われないからね(アーマードコアだと操作スキルで難易度が大きく上下するからね)。

それって2Dなら当然の話なんじゃないか?

確かにあちら(アーマードコア)は多角的な3D画面だが、現時点の最新のものと発売年数にどのくらい開きがある?

6が2023年、ガンハザが1996年。

ざっと27年だね。

なら、比べる対象がそもそもまちがってると思うが。

初代作ならまだしもだとして。

ところがそうでもないんだよね。

最近のロボットアクションはグラフィックもUIも、操作性やボリュームなにもかもがめっちゃ進化してもう実写レベルだからね。

こういうのをやってからプレイすると、余計に時代の流れも感じられて趣があるもんだよ(レトロゲー全般にいえるけど)。

そういうものか?

それにあっちは初代からすでに完全3Dなだけあって操作も絵面も目まくるしいし、ちょっとした箸休めとして、こういうのを遊ぶっていうのは1つの手段さ。

(でもボクも筆者も、アーマードコアはPS3のバーディクトデイでストップしてるから、6まで遊んでないんだなーどんくらい進化してんのかなー)

……いや箸休めっていう言い方は失礼だったね。それ以上のものだし。

これはこれでちゃんと完成されてるし、1つのロボットゲーの系譜としてちゃんと楽しめるってことだよ。

ヴァンツァーから降りることも可能

これがガンハザで「そうきたか」って思わせるシステムだよ。

ヴァンツァーから降りて生身でも戦えるっていうね。

装備はハンドガンと投擲のグレネード、耐久値が上がるパイロットスーツの3つが用意されてるね(これにも熟練度アリ)。

ヴァンツァーでのバトルから一転してチョコマカと動きまわれるから、ちょっと可愛いんだよねー。

比率が比率だから当然だが、人間はものすごく小さいな。

いずれも色がちがうだけで、同じような見た目なのだな。

そこはもう仕方ないよ。

そういうシステムを用意したってだけでも面白いんだから。

ヴァンツァーで通れないような狭いところのアイテム回収したり、イベントで降りたりとか、生身で行動する場面も少なくなかったしね。

余談だが、実はほとんどのミッションがヴァンツァーに乗らずに攻略可能。

しかもプレイヤーの中にはほぼ生身でやりきってしまう猛者も存在する(ここまでくると根気とプレイヤースキルの両方が必要。もはや尊敬に値します)。

何気に生身で攻略した時にしか見られないレアセリフも用意されており、そこからはスタッフさんからプレイヤーへの挑戦状もとい、サービス心が感じられる。

完全生身ではないが※ハービーGもほぼそれに近い作りだが。

※最初の機体。パイロットをおおっているものがバーしかない。なのにこれで海底にも潜れる。いや、これってアルベルトが人外なだけなんじゃ……(宇宙にほど近い高高度でも活動できることから、気圧の影響を完全無視している)。

各仲間の役立ち度と所感(それぞれ個性的なのもあってか、色々と書きすぎて長尺になっています)

今作には仲間もミッションに出撃させられる、いわば僚機システムが搭載されている。

それぞれ戦法が異なり、使い出もまるでちがうため、オマケの人物評を交えた所感を本項で書いてみた。

なお役立ち度の評価スタイルは、レビューの各項目と同様、お星さま形式にしている(五つ星がMAX)。

身もフタもないことを書いてしまうが、ぶっちゃけ大半はアルベルト(プレイヤー機)のみでどうにでもなる上に、仕様上制限も多いため、僚機への過度な期待は禁物。

○補足(基本仕様)

・仲間はブレンダ・エミル・ルヴェン・クラーク・アクセル・ルーク・アニタ・サカタ・カゲミツの全9名。

・オートで動く(2Pコントローラーでマニュアル操作も可能。やり方は後述の隠し要素の項にて)。

・仲間の機体もショップで購入できる。一部、ステージ内で手に入るものもある。

・経験値によるレベルアップ。上位機体への乗り換え。熟練度上昇による耐久力や弾数の上昇。またリペアキットやリペアフィールドでの回復や、キャリアメニューでの修理など。これらはアルベルトと共通(ただし仲間機は固定装備で、アルベルトのようにパーツの付け替えなどは不可)。

・機体を破壊されるとその場で撤退する。なお破壊された場合、機体は消滅する(買い直しの必要あり。なお耐久値がある程度下がるとメッセージで教えてくれる)。

・それぞれ保有弾数が決まっており、弾切れを起こすと完全に無力化する。その際はメッセージあり。

・一部ステージ(海底など)では「機体を生かせない」といい、即時撤退する仲間も居る(空中ステージでもそうだったような気がするが、失念)。

○ブレンダ(★★★・迷ったらとりあえず彼女で)

キャリアー(上空)からの照準付き爆撃で援護してくれる。当然屋外限定で屋内ステージでは不可。

なお爆撃はCMDメニューから指示を出すことで使用可能。

ただし※回数は限られており、2回行うごとに照準も消えるため、こちらで逐一コマンド指示を出さないとダメなところが少々面倒。

※シナリオ進行によってキャリアーがグレードアップするごとに増えていく。

ほかの仲間と異なり、ヴァンツァー乗りではないため無敵。

したがって耐久力を気にする必要もなく、機体購入&修理コストも一切かからないことが、最大の長所。

連れていっても邪魔にならず、意外に爆撃の威力も高いため、屋外ステージの僚機選びに迷ったら彼女を選ぶと良い。

最初に加入する仲間であり、運用機会に恵まれているところも良点。

・人物評

特定の国には属しないフリーの傭兵。

女性キャラには珍しい金髪ベリーショートなヒロイン。

傭兵としてキツイ体験もしているためか気が強く、ややビジネスライクでドライ銭ゲバ的なところもあるだが、元来は心優しい。

人情に厚いアルベルトに感化されてか、徐々に性格が柔和になってくる。

後半は彼に認めてほしいあまり、基地奥まで単身生身で追いかけてくる行動派乙女と化したり、目標施設にキャリアーをぶつけて侵入経路を作るという大胆さ(無謀ともいう)を見せてきたりなど、何かと見せ場がある。

EDではアルベルトと2人っきりで旅(世直し)に出る。

良かったね、ブレンダ。

○エミル(★・可愛そうだけど連れて行かない方がマシ)

回復専門の機体(攻撃能力なし)を駈る。

ただし自身には使えずこちらを回復してくれるのみ(見た目には手の先端からエネルギーのようなものを出し、こちらに接触させて回復させる)。

動きまわっていると回復してくれないうえ、位置が合っていても発動までスムーズにいかないことも多い。

そもそも回復自体、リペアキットやリペアフィールドで間に合ってしまうことが多く、残念ながらこの能力があまり役立つことはない。

あげくに機体の仕様上、回復行動でしか機体熟練度も上がらないというダメダメさ。

彼の熟練度を意図的に上げるには、こちらがわざと被弾して回復行動をうながす必要が出てくる。

またエミルの機体はそこそこ大きいため被弾しやすく、プレイヤーが上手い場合は回復支援の機会すら与えられないまま、彼ばかりがダメージを喰らい重ねることになる(そのため彼にリペアキットを消耗することも多く、むしろこちらが回復要員となる)。

つまり助けになるというより、こちらが助けることがほとんどという残念僚機。

もし、敵から耐久力を吸収して自身の回復もこなせる、いわば逆機構でも兼ね備えた機体だったとしたら、評価は★4つくらいまで上がっていたかもしれない(その場合、原理がよく分からないことになるが)。

・人物評

元反政府軍(革命軍)の補給兵。

気弱ながら心優しい少年で、ぶっちゃけ兵士には不向きな人格。

一方で個性強めな一行の良心的存在であり、ここぞという時には勇気をふりしぼって行動する意思の強さには好感が持てる。

細面で色白なため、見方によっては女性にも見えてしまう。

なんか帽子をかぶっている。

EDでは機体の持ち味を活かし、民間で修理活動を行っている。

かつて自身が所属した反政府軍と政府軍との折衝役も担うことになったようだ。

○クラーク(★★★・アルベルトの下位互換だがけっこう役立つ)

アルベルトの乗る機体の廉価版(型番の後ろにLがつくやつ)に乗ることができ、バルカン射撃で援護してくれる。

最終機体ドラグーンLに搭乗、かつ同機体の熟練度をMAXにすると、他の仲間を凌駕する随一の耐久力まで達する(そこまでしないうちにクリアしてしまえるが)。

弾数も多く戦闘の継続性も高いので、ボス戦ありきの基地ステージ向き。

一方で射撃の速射性は良好とは言えず、真正面にしか撃てないため、攻撃面での活躍はそこそこといったところ。

一方で※進め方によってはブレンダの次に仲間加入するため、彼女同様活躍の機会が多いのは○。

※序盤に解禁される3つのエリアの攻略順によって、エミルorルヴェンの加入が先になる可能性もある。

・人物評

生真面目軍人で物腰も丁寧だが、どこか機械のような無機質なしゃべり方をする(まちがいなく善い人ではあるが)。

彼だけ表情パターンが素の一種類というのもまた。

ただ表情を変えずにブレンダのことを「お金が大好きなんですよ」と痛烈(的を得ているともいう)に評することもあるため、意外にも天然がかったユーモアセンスはある。

EDでは自国のヴァンツァー乗りを育成する教官ポジに就任し、残党を鎮圧するなど、それなりに活躍している。

○ルヴェン(★★・攻撃力はあるものの……)

投擲型の爆弾を扱う機体を操り、攻撃性能はなかなか。

しかし武器の仕様上、こちらにも爆風ダメージがくるため使い勝手はあまり良くない(ケースによっては敵からの銃撃よりも被害が大きくなる)。

また、あるミッションでは強制出撃させる必要があるため、それまでに彼のレベルをある程度上げて上位機体に乗れるようにしておかないと、そのステージの攻略がややキツくなるという困ったちゃんなところも。

・人物評

細面なグラサン諜報員(暗号名はボマー)。

言動軽めで美人好きのキザ男だが、どこかつかみどころがない(そのあたりに諜報員らしさが感じられる)

ブレンダやアニタを意識したような発言も見られるが、この手の人物にありがちの冗談半分なノリのため、おそらく彼もそのクチだろう。

こういう気質なのでブレンダからは軽率な印象を持たれているっぽいが、実はどんな状況でもたじろないタフネスさがあり、、物事に対して一段上の見方をする時がある。

タロット占いをすることもあるが、僚機選択時のセリフを見るに、死神のカードばかりを引いている(彼にとってのラッキーカードらしいが)。

EDでは何気にカミーラとフラグを立てている。

抜け目ないぜ、ボマー。

○サカタ(★・活躍の機会はぶっちゃけ一か所のみ)

特殊な防御シールドを展開する機体を駈る。

なおシールドはCMDメニューから使う必要がある(シールドには時間制限があるため、永続使用は不可)。

一旦展開させれば無敵になり、プレイヤーの前に出て正面からの攻撃を防いでくれるが、乱戦になると四方八方から攻撃が飛んでくるので、たとえ上位機体になろうと正直使い物にはならない。

またエミル同様攻撃能力を持たないのもキツイ。

以上をふまえた筆者の実プレイにての結論。

ミドガルズオルム戦くらいしか活躍の機会がない(このミッションもルヴェンよろしく強制出撃)。

・人物評

各地を放浪する壮年のシールド工学者で、フィールドワーク史上主義。

巡航ミサイルやマイクロウェーブ砲すら遮断するシールドを作り出すほどの天才だが、こうした研究者キャラのご多分にもれず、ややマッドサイエンティストな性格(アルベルトたちに同行する理由も人助けではなく、シールドの実地テストのため)。

といいつつ、彼の最終目標はシールド技術による戦争の終結で、実は誰よりも平和を望む人格者のようにも思われる。

EDではアトラス再建に少し関わったのみで(元々建設に携わっていたことがある)メドがついたとみて、またも放浪の旅に出る。

余談として、本家のフロントミッションにも同名のキャラが居るが、調べではそもそも今作と世界線が異なる様で、あちらのサカタとの関連性はないらしい。

なおこちらでの本名は明彦。

○ルーク(★★★★・稼ぎステージのお供に)

高威力のキャノン砲(に見える)を放つ機体を駈る。

速射性はないものの、単発火力は僚機内でもトップクラス。

動きにクセもなく、高威力の砲撃だけをひたすら行ってくれるため、いち早く機体を上位のものに切り替えて熟練度を上げさせることで後半のアタッカーとして活躍できる。

一方で耐久力があまりなく、クラーク機などに比べ劣るところと、弾数の少なさによる弾切れがネックだが、やや長期戦となる基地侵入ミッションでも無ければあまり気にすることもない。

したがって後半のフリーミッションのお供としては最適な僚機で、アルベルトとの相互銃撃によって稼ぎもはかどる。

ただしAIがちょっとアレなのか、命中精度はそこまで高くなくカラ撃ちも多いのがマイナス。

彼に頼り切らず(そんなことはまずないと思うが)弾切れを起こす前にさっさと2人で敵を片付けよう。

・人物評

名うての傭兵部隊・クリムゾンブロウの一員で、ジェノス部下のヴァンツァー乗り。

この世界らしからぬ武士のような無骨さと気質の持ち主。

あるミッションでアルベルトに命を救われたのがきっかけとなり、クリムゾンブロウを脱退してこちら側に加入する。

同じくかつての戦場で命を救ってくれたジェノスには、脱退後であっても忠義の意志を貫き、アルベルトに在りし日のジェノスの姿を重ねている。

それはそうと。

ジェノスの元に居た頃は、性格も考え方も真反対なビショップともめたりしなかったのだろうか?(むしろよく同じメンバーで我慢できたと思うが、ジェノスのために割り切っていたのかもしれない)。

スタッフロールでのシーンで、すれ違いざまに敵を倒すアクションには惚れた(でも、あの武器でどうやって?)

テキストによると、その後は行方不明となったようだが、どこかでジェノスと再会できていることを願うばかり。

なおエミル同様、なんか帽子かぶってるっぽい。

○アクセル(★★★★・意外とバランスが取れている)

小さい機体でチョコマカ動いて、方向転換可能な弾で援護してくれる。

サイズがサイズなので攻撃力は察しの通りだが、実は耐久力がそこそこあり、何気にシールド防御も行えるという万能さがある。

もっとも攻撃面よりは、機体サイズを逆手にとった被弾の少なさが最大の長所。

が、動きの軽快さが災いして、自分から弾に当たりにいくことも度々あり、せっかくの長所が活かされないことも。

それを差し引いてもバランスが良好なため、充分役立つ僚機にはなっている。

・人物評

アフリカの軍人でヴァンツァー乗り(自国ではエースパイロットらしい⦅父親談⦆)。

軍人らしからぬファンキーなファッションで、性格も快活そのもの。

――というよりも子供っぽいが、自国の大統領を守るため、単騎であのジェノスとにらみ合う肝っ玉の強さも持ち合わせている。

父親との掛け合いが微笑ましい。

小ネタだが、シビルスカ油田でのクリムゾンブロウとの共同ミッションに彼を連れて行くと、あからさまに不快感をあらわして離脱してしまう。

テメーのせいだよ。ビショップ。

○アニタ(★★★・唯一の飛行僚機)

小型戦闘機で縦横無尽に飛び回り、方向転換可能な射撃で援護する。

いわば空中版アクセルといったところで、攻撃力も引けをとらない。

常に空中移動なためか、陸上をチョコマカするアクセルよりは被弾しづらく、体感上の生存率は彼よりも高いような気がする(しかし耐久力が低いので実質プラマイゼロ)。

一転、屋内や狭い場所では飛行能力がほぼ活かされないため、まちがっても基地侵入系のミッションに連れていってはダメ。

こちらも小ネタだが、ほとんどの機体が海底で行動不可となる中で、彼女だけは通常出撃が可能。

ただしそれらのステージの攻略時期は彼女の加入よりも前なので、ほとんど意味はない。

・人物評

ソサエティに抵抗するレジスタンス・ガーディアンの支部リーダー。

素が人形のように無表情なので絵面的に少し怖いが、ブレンダとは異なるタイプの金髪ボブビューティー。

口調は穏やかながら、ソサエティに対しての敵意は人一倍強い。

原始人のように好戦的なグラントをたしなめ、一発で言うことを聞かせる女傑でもある(立場上、上司なので当然だが、グラントが惚れているっぽいことも手伝っているのかもしれない)。

なお、ヒロインのブレンダよりもアルベルトへの好意が分かりやすく感じられる(僚機に選んだ際のセリフでちょっと嬉しがるほか、スタッフロールの挿入シーンでも「また逢えますよね?」と彼との再会を願っている)。

何気にソフトのシール部にはアルベルトと彼女の2人が描かれており、初見では彼女がヒロインだと思わせるような感じに思える(ブレンダ涙目)。

○カゲミツ(★・ある意味では☆☆☆☆☆)

隠し仲間のミニロボットで、レーダー能力を備えている(加入方法は次の隠し要素の項にて)。

サカタが生みの親(作った人)で、名付け親も彼。

肝心の性能は次の項にてくわしくふれるためここでは省くが、ぶっちゃけ役には立たない。

・人物評

ただカワイイだけという存在(ステージ上で見る分には良いが、顔絵はまんまロボなのが微妙)。

サカタとはぐれて雪山に一人ぽっちで居たようだが、無敵なだけあってか何事もなく健在だったもよう(エネルギー源は不明だが、単独でも活動できていたあたり、太陽光電池でも搭載しているのだろうか?)。

機械キャラ特有のピポパポ口調で、何を言っているかは分からないが、場面から気持ちを察することは出来る。

なお彼?を仲間にしてEDを迎えると、サカタのシーンで彼の側にちゃっかり居る。

サカタいわく「心が和む」

隠し要素について

今作には2週目・クリア後要素といったものはない。

その代わり、通常プレイではまず見つけられない隠し要素はいくつか存在している。

以下、それらについてのメモ。

○隠し仲間・カゲミツ

サカタ加入後、彼を僚機に選択し、ボルクタのマリョーキン山の中腹あたり(洞窟内)に行くと、ちっさいロボが居て、会話後に仲間入りする。

肝心の能力は画面上部に周辺の簡易MAP(敵・アイテムは表示されない)を常時表示してくれるというだけ。

なおブレンダ同様無敵なので耐久力を気にする必要もなく、さっきも書いたがカワイイ。

マスコットと割り切って連れていきましょう。

○隠しショップ

最終局面(アトラス起動後)に入ったら、アニタを僚機にして、マチュピチュのマディオス基地に行き、奥に居るガーディアンのメンバーから御用達のショップ情報を聞く。

その後ワールドMAPに戻ると、新たな地域「シドニー」が現れ、選択することで隠しショップ・グレートホワイトに入ることができる(シドニーはほかの地域とちがい、ステージなどは用意されておらず、入った瞬間ショップ画面へと切り替わる)。

ラインナップは、よそのショップでは販売されていない(ステージでしか手に入らない)各レベルのナパームやスパークショット、レベル5のアーマープレートとレア物ばかり。

特にスパークショットのレベル5はラスボス戦でかなり活躍するので、購入後早めに熟練度を上げておきたいもの。

ところで、ここの店主はどう見てもシビルスカで戦ったソサエティ幹部のシヴァルツに激似だが、本人は否定している(兄弟でも双子でも無い以上、ガンハザ唯一のドッペルゲンガー的存在なのかもしれない)。

顔グラをモブの店主ではなく彼と同じにした理由は、もはやスタッフさんにしか分からない。

口調はぶっきらぼうだが、店を出る時寂しがる?あたりがちょっぴりカワイイ。

○僚機は2Pコンで操作出来る

僚機と一緒に出撃した状態で、2PコントローラーのLかR+スタートボタンを押すと「カキン!」とサウンドが鳴り、以後は2Pコントローラーで僚機を操作できるようになる(再度コマンドを入力すればまた元のCPU操作へと戻る)。

やや裏技がかった協力プレイ方法に思えるが……。

実は説明書にもやり方が載っているため(持っている方はP17を参照されたし)ホントは隠し要素でもなんでもない。

もっとも取説が欠品した中古品の場合、攻略情報なしで知ることが難しい情報なため、ここでも一応記載しておいた。

少し脱線するが、こうした昔のゲームの紙取説にはイラストも豊富に載っていたり、ちょっとした設定資料も兼ねていたりもするので、ちゃんと読めば意外と楽しめる小冊子なことが多い。

○意外と気付きづらいX-D(アルベルトの最終ヴァンツァー・ドラグーン)の条件&ありか

アルベルトのレベルが35になったら、エスポルテのショップで購入可能になる(店員の特殊セリフ付き)。

価格は300000と全商品で最も高額だが、兵装の空きがトップの6となっており、習熟度120%時の耐久力と防御性能は他の機体(どちらも習熟度120%のナイトマスターの約2倍以上になる)を凌駕する、まぎれもない最強機体。

隠し要素というほどではないものの、レベルが35に達せず、存在すら分からないままクリアしてしまうことも考えられるので(低レベルでの攻略時は特に)ここを見てくれた方へのメモ代わりとして書いておいた(ここの情報を頼りにすることはあまりないと思うが)。

――にしても。

このヴァンツァーといい、最後に入手するキャリアーといい、どちらもソサエティが開発したブツという事実。

それだけソサエティの兵器開発技術が桁ちがいの水準を誇っていたということだが、その技術によって生み出された機体と飛行機がまさか敵である主人公たちに利用されることになるとは……実に皮肉な話に思える。

音楽・サウンド ★★★★

ヴァンツァー動く時の「ガグォン!」って音良いよね!

マシン感あって。

駆動音というのか、それが好きな者にとってはたまらないのだろうな。

武器によって異なる銃撃音と、機体がぶつかり合う音なども良く作ったものだと感心するな。

あの敵の曲

カッコ良いって意味なんですが。

エーデルリッター(大ボス格ヴァンツァー)戦の曲がヤバい。

筆者からして、イントロから耳をわしづかみにしてくる系(独自命名)

音感凡人以下、作曲経験ゼロ……ではないものの(ギターが趣味だった頃、超絶にへっくさいバラードを作ったことはある)

この曲がなんかスゲーってことだけは自信を持って言えます。

終始、不穏なメロディで邪悪なイメージが感じられつつ、なにより機体を駈るのが※「近衛」隊長だからか、輪舞っぽいリズムものっているのにはどこか格調高さすら感じられます(例え下手)。

※ソサエティ所属の兵士で、バイザー付きのハイテク(っぽい)ヘルメット着用の眼光鋭い男性。口調は紳士的だが、総統に心酔しきっており、命令があれば自軍の最高幹部であろうと、その場で粛清する。名無しにも関わらず後半の大ボスポジなため存在感もバツグン。

曲の印象が強すぎるため、ガンハザード=エーデルリッターとまで言葉が出てきそうなレベル。

相当お気に入りなんだな、筆者どのの。

それ以外も名曲ぞろいだけどね。

ほぼ戦闘曲だけど、ノーマルボス戦や、アーク(スレイプニル)戦とか、ジェノス戦とかも。

全部が重厚感っていうの?

そういうのが感じられるなあ。

調べてみたところ、今作の楽曲担当には、FF7の片翼の天使・FF5のビッグブリッジや、クロノトリガー、聖剣伝説2、ロマンシングサガ2など当時の名だたるタイトルの音楽やサウンドを手掛けた方たちがいらっしゃるようです。

……あ、なぜか今、ショップで掛かる曲も場面にめちゃ合っていたのを思い出しました。

途中からトリッキーなメロディに変わるやつ(実際に聴かんと分からんって)。

グラフィック・見た目 ★★★+

ステージはシステムでも触れたように陸海空と多種多様です。

それぞれのステージごとに特徴があり、建物や地形など細かな描画がなされています。

筆者は砂漠で夕日が射す場所(ステージ名もまんま夕日の丘)がとりわけ素敵さを感じたスポットでした(奥まで進むと、ややショッキングな風景が広がっていますが、それもこの世界感を象徴するものに思えます)。

また背景の美しさもさることながら、こちらが操るヴァンツァーはもちろん、敵の固有機体(色ちがいだけのもそれなりに居るものの)は、ドットグラフィックながらも動きがスムーズ。

ディテールもしっかりと描かれていて「グッ」ときます。

ステージの比率にそったミニマムさながら、それぞれの機体に確かな重厚感が感じられるあたりはやはりドット職人さんの技がテラ光りしているといえます。

特に主人公・アルベルトが駆る各機体、とりわけ最終機体のドラグーンが、いつ見ても無骨さとスタイリッシュさの中間を感じさせる絶妙なカッコ良さ。

ボス機体もこちらと大きさがそれほど変わらないものから、数倍以上の巨大さを誇るものまで、一癖ある見た目の連中が出揃っています。

一定ダメージを与えると機体半身が分離するツェルネンコ、宿敵アークの機体でクモのようなフットパーツのスレイプニル。

ヤバい兵器(巨大マイクロウェーブ砲搭載。当たると一撃死)搭載の巨大ヴァンツァー・ミドガルズオルムなどが圧巻のヴィジュアル。

でもなー、やっぱあの機体だけがやたら際立ってるんだよなー。

……いやサウンドの項でもふれたエーデルリッターのことですが(もう少し後でコチョンが所感を述べてくれますが)。

独特タッチな顔グラ

パッケージやソフトの正面シール部には同氏によって描かれた独特なタッチのキャラたちが(それこそパッケージにはアルベルト&仲間全員のバストアップ絵が描かれていて圧巻)

FFシリーズのキャラデザインも担当されているため、見ただけでどなたが描いたか一発で分かるor馴染みあるプレイヤーも少なくないのではと思われる。

今作では全編に渡って、この「天野絵」キャラのフェイスアップが、登場人物のセリフごとにもれなく表示される。

しかも。

キャラごとに表情パターンが用意され、喜怒哀楽によってコロコロと顔付きが変わるのは必見(パターンが用意されておらず、ほぼ変わらない人も居るクラーク涙目)。

この演出もあってか、シナリオへの感情移入度はすこぶる高いものに。

要は人物たちの表情が豊かということだな。

なにも小難しい話ではないんだが、筆者どのの書き方だとどうも魅力が伝わりづらいというか。

昔からFFのパッケージやソフトに描かれたものを見慣れてる人はいいけど。

あとは好みの問題だからね(この絵が好きな人も居れば、そうじゃないって人も居るワケで)

あ、ボクや筆者は今じゃむしろこの絵じゃないと、もうガンハザって感じがしなくなっちゃったから。

すごいよね、絵が与える印象の力ってのは。

あのヴァンツァーの見た目

カエデは分かんなくて良いんだけど。

エーデルリッターだけ、ロボット大戦シリーズに出てくる魔装機神みたいなんだよね。

流線形のデザインが。

その魔装なんたらという作品に出てきそうということだけ分かった!

(私もそうだが、これは検索して見てもらわないと伝わらないだろうな)

(よく考えたら、あっちのディテールはもう少し派手めなんだけどね)

総まとめ ★★★★+

ミリタリー感あふれるドラマティックなシナリオに、天野喜孝氏が描く個性的な人物たちの人間模様が上乗せされ、ちょっとした洋画を見ているような気持ちにさせてくれます。

ファンタジーRPGに慣れているほどこの手のものはとっつきづらいですが、一旦プレイしてみるとそこまでの敷居の高さはありません。

敵方にも各々の信念があり、分かりやすい勧善懲悪ストーリーとはいえませんが、主人公たちは「世界の平和のため、仲間たちとともに悪の大組織に立ち向かう」という根幹目的を持つため、至極ヒロイックなシナリオともいえます。

また操作の挙動はSFCながらもバツグンで、自分でロボット(ヴァンツァー)を自在に操作できる快感もたっぷりと味わえるものにもなっています。

2Dなので、3D画面が苦手という方にもおススメしやすいのもグッドポイント。

百聞は一見にしかず。

剣と魔法の世界に飽きた方にこそ勧めたい、レトロなロボットアクションの一つということを付して締めたいと思います。

リアル系のロボが好きならいうことなしかもね!

一応まとめ終わったようだから、ちょっと気になっていたことをしゃべっていいか?

もはやゲームとは関係ない話だが。

いいんじゃない?

どーぞ。

今回、各仲間についての話のあたりだが、やたら文量が多すぎなかったか?

あそこだけで普段のコンテンツ1つ分くらいいっていたような。

まるでバランスが取れていないと思ってな。

あーそれはボクも思ったけど。

とりあえずアレでいいんじゃない?

スルーするのか?

普段からノリで書いた箇所のボリュームがおかしいことになるのは、もういつものことだし。

筆者からしても重々分かってることだろうしね。

あれはあれで良いんだよ。

だってリライトありきで書いてんだから。

手直し前提か。

に、しても一発で書きあげた方が効率は良いと思うが。

そんな器用なこと出来たら、もっとコンテンツの数は増えてるんだよね。

でももう書いちゃったし、この文にもそこそこの時間かかっちゃってるから、まーまー良いとこで切り上げないとね。

これが第一稿ってことで。

まあ、公開までこぎつけないことには埒があかないのも確かだからな。

ここまで読んでくれた読者どのには内部的な話ゆえ、いまいち伝わらないと思うが、ひとまずレビューを読んでゲームに興味を持ってくれる幸いに思うぞ。

さっきリライトありきっていったし、ボクたちのこの会話も後々変化しているかもね(会話ごと削られる可能性もあるけど)。

一時のレア会話を見たって考えてもらえれば良いかも!

(ここだけ変わったところでなんの面白味もないだろうがな)

了。

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