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虫に皇と書いてなんて虫?(昆虫食に触れた話ありにつき閲覧注意)

「蝗」という字を見る限り、どことなく戦闘力高めな虫をイメージしてしまうが、別にクワガタやカブトといったムシキングの代表格のような昆虫ではない。




後々書いているが「集団」ではある意味、強い虫である。




調べるまではその字があてがわれた由来などもまったく想像がつかなかったが、答えは次にて。

由来は偉い人の不始末から

green grasshopper on green leaf in close up photography
Photo by Ante Gudelj on Unsplash

「蝗」の読み方は「イナゴ」である(当方のPCではイナゴで一発変換出来た)




そう、バッタに似たあの昆虫のことだ。




大昔の中国において、※蝗の大量発生(作物を荒らす天災)は、政がしっかりと行われていないなど、皇帝の不徳に対しての「天が下した罰」という考え方から、字の成り立ちにつながったということらしい。

※大雨や水害、干ばつの後に大量発生しやすいらしい。




つまり「虫」の襲来は「皇」帝のせいで「蝗」というワケで。




皇帝「そこまでワシのせいにされても……」

ホントはイナゴじゃなかったらしい

先ほどの話では蝗が農作物を荒らしたということだが、ホントのところ荒らしたのは蝗ではなくバッタだったらしい。




なおバッタを漢字で「飛蝗」と書く。(こちらもバッタと入力すると、すぐ変換候補が挙がってきた)




正確には大群で押し寄せて草を食い荒らすトノサマバッタのような「ワタリバッタ」という種類の虫を表した漢字となっている。




また、大量発生したバッタによる農作物被害を「蝗害(こうがい)」と呼ぶ。こちらは「詩経(しきょう)」という中国の古い書物にも出てくる言葉でもあるんだとか。




ほかの書物にも蝗害の記録が度々見られるらしく、イナゴもといバッタには相当長く苦しめられたと考えられる。(天災とも蝗災とも言われていたようだ)




その辺りを考えると、中国においての蝗は元々バッタを指していて、蝗→飛蝗と字も変換されたのではと思うが、漢字が日本に伝わった際、こちらでは従来通りに「蝗」=「イナゴ」と読まれるようになった。

※飛蝗の字が成り立った時期は分からなかったが、蝗の字の方は約3000年以上前の甲骨文字や金文に見られたという。また「蝗 甲骨文字」などのワードで画像検索を行うとすぐ見られるため割愛するが、元になったであろう象形文字を見てみると、確かにそれっぽい形をしている。(ラクガキのようなカワイイ形をしている)




今でこそ文字としては区別されているが、バッタとイナゴとは元より見た目が似ているため、古の蝗の文字にはこれら2種の虫を指す意味が込められているようにも思える。




またイナゴは「稲子」とも書く。稲(作物)を食べ散らかす害虫として見るなら、こちらの方が読みもそのままでもっともらしい漢字だと思うが。

なんだか、ややこしくなってきたな……

要するに作物を荒らす虫が、中国においては主にバッタで、日本ではイナゴということか。

稲作文化の日本では、大昔からイナゴ被害に度々あっていたらしいね。

カエデの言うようにこっちの蝗害はイナゴのせいで、蝗の読み方もバッタからイナゴへと日本仕様に変化したってのもあり得るんじゃないかな。

こっちじゃイナゴのせいだから、この字は今後イナゴにしようというワケか。

ちょっと乱暴だけど、由来なんて案外そんなものかも知れないね。

ただね……日本でもトノサマバッタによる農作物被害は実際にあったんだよ。

これは1880年、北海道の十勝での話で、なんと6年間も被害が続いたんだってさ。当時の人たちは相当困っていたようだよ。

なんと。

バッタの被害にもあっていたとは。

こっちから食ってしまえ

この文を作っていく最中、筆者の中でも害虫感が一気に強まったイナゴだが、実は食べることが出来る。



……というよりも昆虫食という分野において、イナゴは極めてメジャーな存在らしい。




とりわけアジア圏でのイナゴ食はそれほど珍しいものではなく、タイやミャンマーなどの国でも普通に食されているとか。




また日本でも戦時中や終戦後の食糧難だった時代には、貴重なタンパク源として重宝されていたという。(現在でも佃煮や甘露煮にされ、地域の特産物として販売されている)




言ってしまえば、イナゴ食は害虫駆除と食糧確保どちらも併せ持った、ある意味で効率の良い食文化にも思えてくる。(と、言いつつ未曾有の食糧難にでもならなければ主食にはなり得ないだろうが)




筆者は未だにイナゴを食べた経験はないが、佃煮を食した人の話だと、食感はあまり良くなく、ほとんど佃煮の味に持っていかれているものの、エビの殻(よく聞くようなたとえだが)に似ているらしい。




その感想から実際に食べる機会があれば見た目さえクリアーすればイケないことはない……と思っている。




なお割とメジャーな調理法の佃煮に関してだが、作るのにはなかなか手間がかかっているらしい。




まず下処理として排泄物を出させた後に湯通し、それから炒って味付けの段階を踏んでいる模様。ちなみに湯通し時に「そのまま」鍋に放つとエライことになるとか。




生命の危機を感じたイナゴたちが暴れ飛び、実にカオスな光景になるという話だ。もっとも向こうも生きているワケなのでこれは仕方ない。




……なので、実際には袋に入れたまま湯通しするとか。(そん時はどんなニオイすんだろ)




虫が苦手な人には申し訳ない話である。

ボクも一応ネコだし虫も食べられないワケじゃないけど、選べるなら普通にお肉とかお魚とかの方が良いな。

ちなみにイナゴってたんぱく質のほかにも、カルシウムやミネラルが豊富な本当に優秀な食材みたい。

あと旬は9月~10月の稲刈り時期、太って栄養も多いんだってさ。

まあこんな情報いちいち覚えてなくて良いと思うけどね。

イナゴはなかなかイケるんだぞ。

忍の里で育った時はおやつ代わりだったんだ。

いずれコチョンどのにも食べてもらいたいところだな。

その頃には忘れててくれるとありがたいけど、カエデってホント色んなもの食べてるんだね(忍者ってそういうものなのかな……)

了。

コメント

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