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ネタバレはイヤだけど……
ネタバレはイヤだけどゲームには興味ありって人は、ここからこの先ネタバレ注意!までなら安心して読めるようにしてあるよ!
それ以降の内容は、ネタバレが問題ない人向けだぞ!
ゲームをすでにプレイ済みの人は思い出を楽しみ、未プレイの人には雰囲気だけでもつかんで、実際にやってみたいと思ってもらえたなら嬉しいな!
情報もろもろ
| 発売日 | 1993 |
| 発売元 | ハドソン |
| 開発元 | ハドソン |
| ジャンル | RPG |
| プレイ環境 | SFC |
おススメする人
以下のような要素が好きな方におススメ
- レトロなコマンドRPG
- シリアスなシナリオ(10%くらいはコミカル)
- 日本昔話&おとぎ話ネタが豊富
- 前作・桃太郎伝説をプレイ済(済みの方が物語にスッと入りやすい、未プレイでも全然可)
- 和風
- 中~長編
- 無口主人公・桃太郎(その代わりに仲間が数多くしゃべってくれる)
プレイ目安時間・ゲームの特徴
クリアまでのプレイ時間は20時間くらいだよっ。
ボリュームは中編ってとこかな。(ドラクエ5&6、FF5&6が長編って感覚だとね)
敵が強めで搦め手を使うヤツも多いから、レベリング(段上げ)して装備も整えないとちょっとキツめだね。
でも役立つ道具もちゃんと用意されてるし、段が上がった時には全回復もするしで、プレイヤーに親切なトコもあるから安心だよ。(チート能力を持つ仲間なんか居るしね)
このゲームでは、昔話の登場人物、桃太郎を主人公とした壮大な冒険活劇が楽しめるんだ。
……と、壮大というだけでは抽象的すぎるな。
地上や海にとどまらず、月に海底、さらに地獄の底(鬼ヶ島の地下)にまで旅の舞台が広がるんだ。
規模だけでも相当なものだな。
新桃のことをおしゃべりできる日がくるなんて、めちゃ感無量!(SFCRPGの中だと指折りで好きなんだよねー)
上がり下がりの激しいジェットコースター的なストーリーが大きな特徴だよっ。
桃太郎のみではなく、ほかのおとぎ話からも多数の人物や舞台の登場が見受けられるな。
足柄山の金太郎に漁師の浦島太郎、竹取のかぐや姫に竜宮城の乙姫。
スズメのお宿や、おむすびころりんの穴、酒呑童子の住まう大江山……。
挙げるとキリがないか。
ミニゲームの屋台で遊ぶこともできるし、寄り道に裏技、隠し要素も豊富だしね。
内容盛りだくさんで、和風なレトロRPGを求めてる人にはめちゃ推したいけど、重たいストーリーが苦手な人にはちょっとおススメできないかも。
中盤とクライマックス付近でトラウマになりそうなシーンもあるしね。
▼要点だけ知りたい方向け
要点まとめ
- ひとことでいうと
主人公・桃太郎をはじめとしたおとぎ話のオールスターと、強烈な悪役が登場する和風SFCRPG。 - 以下が好きな人におススメ
レトロゲー/和風RPG/中~長編/シリアス(シリーズ随一)/前作プレイ済(済じゃなくても普通に楽しめる) - 合わないかもしれない人
ほのぼのしたシナリオが好き(重たい展開が嫌い)/そもそも桃太郎伝説シリーズが好みじゃない/キーレスポンスが遅め - プレイ時間
20時間前後 - 難易度
中(攻略情報を駆使した場合、大きく低下)
〇特徴や要点だけで十分な方はここまででも問題ありません。
ここからはストーリーやゲーム性など、項目別に分けたレビュー本編となっています。
この先ネタバレ注意!
序文
「桃太郎伝説」って聞いてもさ。
レトロゲーム好き以外にはあまり馴染みないんじゃないかな。
メジャーなのは桃太郎「電鉄」の方だし。
そういえば2人でやったことあったな。
電車を走らせ、ほかの者と貧乏神をなすりつけあって、より先に目的地へとたどり着き、各地の物件を購入しながら金持ちを目指すやつだったな?
いや、まー、説明はまちがってないけど……
その電鉄のキャラが活躍するRPGシリーズの初代が、まさしくファミコンの桃太郎伝説。
新桃太郎伝説はその続編ってワケですよ。
表記の都合により、ここから新桃太郎伝説ではなく「今作」や「新桃」などと略させていただきます。
なおゲームの桃太郎とは関係ありませんが、新桃太郎と聞いて昭和の台湾映画を想像された方は、相当マニアックな方だと思います。
いってもSFCソフトだし、発売からもう30年以上経ってるけどさ。
ちなみに初代桃伝が1987年。
初代桃鉄が1988年に発売されてるから、桃鉄よりも早く生まれたシリーズなんだよ。
どちらにしろ今は昔のレトロRPGの一つというわけだな。
固有システムをいくつも搭載してたり、的当てやクイズとかのミニゲームが用意されていたり、寄り道に隠し要素もあって盛りだくさんな内容だし。
確かに淡々と物語を進めるだけの無味な感じではなかったな。
何よりさ、シナリオが当時のRPG中でも逸品なのよ。
超真面目な物語で「上げて落とす」展開の激しさや魅せ方はハンパないよ!
個人的感情もはさめているとはいえ、ゲーマーを自負しているコチョンどのがそうまで褒めるの、はなかなか珍しいことだな。
しかし、良いのか?
そこまで絶賛してしまっては、今後のレビューのハードルも上がってしまうぞ?
そのくらいいってもおおげさじゃないのよ、コレに関しては。
見た目はデフォルメ風だけど、そこからは想像できないシナリオのギャップ差も肝だからね。
「これがあの桃鉄の桃太郎?」って感じで。
そして思わずプレイヤーをうならせるシナリオの立役者は、やっぱ「カルラ」って大悪役の存在ね。
こいつがまー……悪いヤツだったよねーカエデ。
……ああ、そういえば、そいつに関しては私でもためらわずに成敗したくなるほどの悪役ぶりだったな。
何回やっつけても飽き足らないくらいね。
ともあれ新桃って聞いたら、カルラが真っ先に思い浮かぶこと請け合いなくらいには。
後程、カルラについてはくわしい話をするとしよう。
私もやつには思うところがあるからな。
うん、たっぷりとね。
あとさ、新桃は仲間になる人数も多かったよね。
金太郎どのに浦島どの。
夜叉姫君にスリの銀次どのや、鬼族のえんまどのにあしゅらどの……まだまだこんなものではなかったな。
(カエデの性格上的に仕方ないけど、いちいち⦅どの⦆とかつけるから、たまにセリフがくどく見えるんだよね、今更だけど)
ストーリーでぜったい仲間になるキャラと、条件を満たして仲間になるキャラも含めて全部で21!(お供のイヌ・サル・キジ含めて)
当時のRPGでもかなり多いし、仲間をコンプするのも楽しみ方の一つっていえるね。
しかもさ。
しかも?
どの仲間も要所でけっこうしゃべるんだよね!
ここまでセリフ量の多いタイトルも、この頃のロープレにしちゃ、けっこう珍しいんじゃないかな。
よそのRPGだと、パーティーイン以降だんまり決め込むこともあるでしょ?
っと……これはシステムの方で話すことか。
思い入れがあるせいで早々脱線しちゃったよ!
感想のスタイル
レビューの各項目につけた★は「個人的な満足度」です。
☆5つで満足、★1つなら不満って意味ね。
ありきたりなスタイルかもだけど、見た目で分かりやすいからとりあえずそれでやっていってまーす!
★★★+や★★★★―のように表記することもあるぞ。
次の★数まであと少しで達する、達したが少々物足りないという感じの微妙さ加減を表していると思って欲しいな。
ストーリー ☆☆☆☆☆
個人主観であることを重々ふまえて。
プレイしてきた※数多のレトロRPGの中でも、まちがいなく最高レベルの感動が味わえました。
※どの機種までをレトロとするか、範囲やとらえ方にも個人差があるとは思いますが、当方ではファミコン~PS2、3・Wii・PSP・DSくらいまでと考えています。
「昔話の桃太郎が、こんなにも人の心を揺さぶるRPGになるなんて……(キャラの見た目がややコミカルなので余計に)」
今でも、そう思えてやみません。
いわば「希望と絶望」が入り混じった、重みあるシリアスなシナリオ。
特に印象深いのが、中盤から急激に増すシビアさ。
本編に深く関わる脇役はもちろん、村人などのモブキャラに至るまでの、容赦ない「死」が描かれていきます(つまり中盤以降、登場人物が死ぬ描写が多いということ)。
また今作では「死」のほかにも「殺」というワードが度々出てきます。
これらのワードが入り混じったセリフは殺伐感を高めることにつながっていますが、もし今の時代にリリースされていたなら、間違いなく年齢レーティングは高めだったことでしょう。
さらにクライマックス付近での重大イベント後に沸き起こる、とてつもない悲壮感や、世界が一気に危機にへとおちいる展開もまた、心を容赦なく打ち据えます。
いうなれば、おとぎ話の皮をかぶった地獄絵図。
もっともこれら一連の出来事は、すべてカルラというたった一人の巨悪が作り上げたものですが、彼については序文でカエデとコチョンがふれたように、もうしばし後でくわしく。
一方で、それなりに救われる展開もあり、長く険しい旅の末には希望を感じさせるエンディングも待っています。
だからこそ「ハッピーエンド至上主義」の筆者でも、心折れることなくクリアまで辿り着けました。
ムリしてキレイにまとめようとしましたが、まあ要するに……。
色々ヤバいことや悲しいことも多かったけど、すげー悪いやつも何とかこらしめたし、この先もみんなで頑張って生きていきましょうや!
……みたいな感じの顛末です。
うわぁ……なんて稚拙なまとめ方……。
今どきの小学生のほうが、もっと気の利いたこと言うよね。
だが筆者どのの言いたいことは、たしかに今の言葉に集約されているともいえる。
それよりもコチョンどの。
その言い方、小学生のみんなに失礼だぞ?
ごめん!
ちびっこたちを見下してるわけじゃなくて、筆者の言い回しが雑すぎたのがちょっとね……。
雑くてすみません。
また冒険の舞台は、地上のみにとどまらず、海上・海底・月・鬼ヶ島、さらには地獄の底にまでおよぶ、シリーズ屈指のスケールの大きさとなっています。
月の世界にはかぐや姫が暮らす月の宮殿のほか、村も複数存在し、その住人たちもウサギや平安風の女性たちと、幻想的な雰囲気が徹底されているほか。
海底にはかの竜宮城や人魚たちの村も登場し、各舞台ごとのキャラクターや設定が、物語の世界観を深く印象づけてくれます。
なお、今作については「前作プレイ済みの方が良い」タイプのゲームと断言します。
ここでいう前作とはファミコン版・桃太郎伝説。
物語のノリはかなりコミカル。
中古屋さんでも1,000円前後の売価で割と見かけるため、入手も容易です。
本体&ソフトでも5~6千円ほどで購入可能です。(もちろん中古でそろえることが前提)
むしろ初代ファミコンをモニターに映すまでがてこずる可能性ありです。
しかし今時はいくらでも情報が転がっているため、やり方までは割愛します(手間を省くなら映像が赤白黄ケーブルやHDMIで出力できたり、USBから給電できたりなファミコン互換機で遊ぶ選択もあり)
前作というくくりでなら、往年のレトロ機種・PCエンジンにてリリースされた、桃太郎伝説ターボ(1990年7月20日発売。今でいうところリマスター版)を遊ぶのもありです。
Webでざっと調べたところ、現在PCエンジン自体がレア機種なため、本体を持っていない場合、コスパ高になる可能性があります(令和7年7月時点の調べでは、中古でも1万数千~4万円ほどとバラつきがある価格帯でした)。
一方で本体を現在も所持、かつ現役で動作するという幸せな方であれば、グラフィックリニューアルのほか、各要素の調整がされた上記ターボの購入はありです(ソフト自体は送料込みでも、中古2~3千円ほどで販売されているのを確認しています)。
ほかの作品については、桃太郎伝説のもう1つの続編で3年後の舞台となっている桃太郎伝説2が同機PCエンジンより。
さらに2の後日談および外伝として夜叉姫・浦島・貧乏神を主役にすえた3編オムニバス式のRPG※桃太郎伝説外伝が、ゲームボーイ・PCエンジン・ファミコンの3機種でリリースされています。
※リリース順はGB⇒PCエンジン⇒ファミコン。現在はPCエンジン版・ファミコン版ともにレアソフト化していて中古でも高額(1万円超えがゴロゴロ)GB版のみ1,000円前後で入手可能。
2は今作のベースにもなったらしいものの、物語にはつながりがないパラレルワールドな内容で※設定も別もの。
※今作では婆娑羅王が夜叉姫の父親ですが、2では地獄王(ラスボス)が父親となっています。もちろん今作で地獄王の登場はありません。
したがって話の流れを理解するにはファミコン・桃太郎伝説⇒今作で充分です。
さらに月日を経て発売されたPS版・桃太郎伝説は、いわば桃太郎伝説+2+今作のミックス的な内容になっており(ただしラスボスはえんまに戻っている)ノリは再びややコミカルな路線へ。
こちらの桃太郎は筆者からして、正直「うーん……」な内容でした。
ローディングありきのPSで、あの高エンカウント率なのはちょっと……あと鹿角の術の演出も新桃と比べてしょぼい。
さらに、えんまがラスボス復帰しているにもかかわらず、夜叉姫が仲間になるというごちゃまぜ展開があるせいで、彼女の設定にさらなる遍歴がうまれてしまった(さすがにえんまの娘ではなく、鬼の王族として登場しているが)。
――勢いに任せて色々ムダ書きしました。ここまでたいへん読みづらかったと思うので、別途作成したまとめを以下に記載します。
〇コレやっとけば上々:桃太郎伝説(ファミコン)
- 1987年発売、今作の6年前の物語
- 前作→今作と物語の流れを感じ取りたいならプレイしておくのがベスト
- ノリはかなりコミカル。だからこそ今作とのギャップも楽しめる
〇今でいうリマスター版:桃太郎伝説ターボ(PCエンジン)
- 1990年発売、桃太郎伝説に調整・変更が加えられたタイトル。物語は無印と同じだが格段に遊びやすくなっている
- 現在は本体価格にばらつきがある(1万~4万)ので、安く入手できるのなら選択肢に入れても良い
- 本体を所持かつ現役で動かせるなら、ファミコン版の代わりにプレイする価値は充分あり。ソフトのみなら2~3千円程度の出費で済む
〇その他の派生作
- 『桃太郎伝説2』(1990年発売・PCエンジン)…パラレルワールド的続編、直接のつながりはないものの、今作の製作ベースにもなっているらしい。1→2という流れにもなっているため、1→新桃とのちがいを楽しむためのプレイもあり。
- 『桃太郎外伝』(1991年発売・GB/1992年発売・PCエンジン/1993年発売・FC)…夜叉姫・浦島・貧乏神を主人公にすえたスピンオフ3編構成。特にファミコン版はかなりのプレミアソフトと化しており、現在でも1万数千円~数万円以上の値が付いている。それぞれ本編の桃太郎と比べて短編だが、独自シナリオやシステムの楽しさは凝縮されている。
- 『桃太郎伝説(1998年発売・PS)』…初代+2+今作をミックスしたようなテイスト。ただしシナリオはコミカル寄りに戻っている。ゲーム内容はそれほど悪くないものの、ローディングありきの高エンカウント率のせいでテンポは最悪レベル。何気にWindows版も出ている。
なぜなら今作は、前作・桃太郎伝説でラスボスのえんまをこらしめてから※6年後の地続きシナリオとなっており、前作を遊んでおいた方が世界観の理解や没入度がより深まるからです。
もちろん今作がシリーズ初見でも支障はありません。
※前作の桃太郎は6歳、つまり今作では12歳になっています。
思春期のはじまりはじまり……そりゃ女湯のぞきたくなるのも、ね……。(桃鉄同様シリーズお馴染みの隠し要素ですが、今作でも可能になっています)←方法はプレイメモ内にて。
実は本編で年齢がはっきりしているメンバーは何気に桃太郎のみで、ほかは一切不詳。
他メンバーの歳が不明な分「金太郎も同じくらいなのかな?」とか、浦島は※身長が桃太郎よりも8センチ高いので「少しお兄さんなのかな?」とか、想像をふくらませるの何気にも楽しいです。
※キャラごとの身長体重はステータス画面で確認可能。中盤ではこの体重を用いたギミックまで用意されている。
旧作でえんま大王をこらしめた時の強さを反映させているためか、桃太郎のステータスが40段&全術修得&勇気シリーズ(最強装備)を身にまとった状態でスタートするのも、地続きなストーリーを思わせる仕様(ただし直後のダイダ王子とのバトルで、段・術・装備すべてが初期状態に戻され、そこから本格的な旅がはじまるようになっています)。
またえんまをはじめ、直属の部下である雷神・風神、やまんばやしこめなど、前作にも登場した一部の鬼たちも、かつて桃太郎にこらしめられたことから、今作では改心して「良い鬼」となっています。
しかし……。
はじめの方でえんまどのもかぐや姫君同様、幽閉の身となってしまうのだったな。
前作で桃太郎どのの影響を受け、地獄の鬼たちに「勇気」や「愛」を説いていたことが理由だったようだが。
鬼族の秩序を乱す存在として見られたのだろうな。
前は悪の親玉だったのが、今回良い人になっちゃったってことだからね。
それに風神雷神も昔桃太郎にこらしめられたから、きっとえんまと同じ考え方になっていたんだよね。
でも鬼トップの※伐折羅王(ばさらおう)がえんまにNG出しちゃったから、この2人も決定に従わざるを得なかったって感じかな……。
いわば信頼する上司を人質にとられたようなもんだし。
※読みやすさを考えて以降はバサラ王やバサラと表記します。
ちなみに実際の伐折羅(バザラ)とは、薬師如来に仕え、信仰する人々を守護する十二体(十二神将)のうちの一体。(ほかにも宮毘羅(くびら)・迷企羅(めきら)が居る)
それこそえんまどのが雷神どの風神どのにとって絶対の存在だったから、今回、心ならずとも桃太郎どのと戦うことになったんだな。
再会時の言動からしても、本心では「戦いたくない」というのがありありと見て取れたのが、とても痛ましかったが。
それもこれも全部カルラが悪いんだよ。
っと……やつのことはしつこいけど、もう少し後でね。
あんまり悪いヤツすぎて、長文になりそうだし。
ところで「前作をやっておいた方が良い」とあったな。
別に必須ではないとも書いていたが。
別にやってなくても楽しめるよー。
ただやっといた方が話の筋はつかみやすいけどね。
それに前作をやっておいた方が良いって理由はほかにもあってさ。
その理由とは?
雰囲気の落差を楽しめるってとこさ!
なんたって前作(ファミコン版・桃太郎伝説)はおふざけコメディ感強めだからね。
前作→今作ってやると、あまりの雰囲気のちがいにきっと度肝を抜かれるよ!
ただ、面白キャラやコメディ性は前作から引き継がれたものがいくつもあるんだよ!
めちゃ真面目なシナリオになったってのは確かだけど、何から何まで真面目一辺倒ってワケでもないってことだね。
昔話・おとぎ話からのオールスター劇場
桃太郎のお供、ポチ(犬)・モンタ(サル)・キーコ(キジ)のトリオ(名前はデフォルト、旅立ちの村で一度きり変更可能)の登場はもちろん。
足柄山の金太郎や亀を助けた浦島太郎、竹取のかぐや姫に竜宮城の乙姫。
三年寝太郎や、おむすびころりんのネズミ、スズメのお宿のスズメ、花咲かじいさん、やまんば。
大江山の酒呑童子、雷神・風神、天邪鬼……と、列挙にいとまがないほどおとぎ話のキャラ総出演な今作。
もちろん前作でも出番のあったキャラたちだが、今作では見せ場やセリフがより増加し、存在感はさらにアップしている。
類を見ないほどのおとぎ世界のお祭り状態に関わらず、皆がそれぞれ役割をもち、しかもちゃんと噛み合うように物語が作られていることが圧巻。
また、乙姫の住む竜宮城とかぐや姫の住む月は、そもそも別なお話のスポットなのに「竜宮城から月へワープ」が可能なほか、鬼ヶ島の地下が仏教上の地獄であるなど、独自設定もしっかりと盛り込まれている。
これほど豊富な昔話モチーフの土台に、オリジナル要素をふんだんにミックスして破綻させるどころか、更なる旨味に変えた和風RPG。
こんなのってほかにあったかなと……。
あ、※大神があったか。
※カプコン発売の和風アクションロープレ。
日本神話とおとぎ話をミックスさせた物語と世界観が特徴。
毛筆で文様をえがいてさまざまな効果を発現させるシステムもユニークで、筆者が遊んだゲームの中でも屈指の名作。
無印版はPS2でのリリースだが、Wii・Switch・PS3、4・Xboxシリーズ・Windows版にいたるまで、幅広い機種でリマスターがリリースされている(令和7年8月時点)。
別ゲー話、失礼いたしました。続きをどうぞ(一応下に商品リンク⦅Switch版⦆を貼っておくので、気になった方はチェックしてみてください)。
かぐや姫君が鬼族の王子といとこ同士であることや、ポチどのが花咲かじいちゃんどのの飼い犬なこと。
それに本来地獄の裁判官であるえんまどのが、そもそも鬼族であることなど、本来のおとぎ話とは異なる設定になっているな。
意表を突いた役だよね。
役……。
あ、なんか出てきた。
一体どうした?
もしこれが映画とかなら、登場人物のギャラがえらいことになりそうだなーって。
スタッフ「監督~……出演者へのギャラ、もう予算オーバーっすよ。かぐや姫とかバサラ王とか、あの辺のクラスだと〇〇〇万円かかるっすよ……」
監督「だったらイヌサルキジは動物タレント事務所じゃなくて、どっかそのへんの野っぱらから捕まえてこい!それでギリ足りる!」ってさ。
……マジで変な想像しちゃった、ごめん、先続けて。
仏教の影響を受けた(らしい)深みのある設定とコミカルさのギャップ
やたら小難しい話をふくんでしまったので、この項は読み飛ばしてもらってかまいません(解釈をまちがえている可能性もあるため)
開発者の1人、さくまあきら氏(桃太郎シリーズ産みの親として知られている)が考えた設定によると、今作は大乗仏教・小乗仏教の対立がテーマになっているらしい。
参考 Wikipedia 新桃太郎伝説https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%A1%83%E5%A4%AA%E9%83%8E%E4%BC%9D%E8%AA%AC
なにそのやたら高尚なテーマ。
原作者さんってそういうことをシナリオに盛り込んでたワケ?
カエデはそれ(大乗、小乗仏教)しってる?
ボクにはさっぱり。
こういうことは僧籍でもない人間が簡単にいえる話じゃないんだが……
分かる範囲でいうなら「みんなで修行して幸せになろう、助かろう」が大乗仏教で、小乗仏教は「まず自分が厳しい修行をして悟りを開く」といった考え方だな。
(そもそも小乗仏教とは大乗から見た際の別称とされ、現在では上座部仏教と呼ぶのが正しいようだが、コチョンどのが混乱するから細かい話は伏せておくか)
うん。
乗るという字を……乗るということで「船」にかけるとしよう。
すなわち大乗とは大きな船にみんなで乗り、一緒に救われようとする。
小乗はまず自分ひとりで舟を漕ぎ、悟りの岸を目指す。
そういう感じだと思うが。
うん。
多分わかった!(ごめん……ホントはぜんぜん分かんない)。
(この満面の笑顔は多分分かっていないな……だが私の説明でもこれが限界だ)
その考え方を私なりに新桃の世界観に当てはめてみたが、おそらくこうだと思うぞ。
・鬼族は小乗仏教的な価値観
自他に厳しく、自己研鑽を重視するストイックな一族。
自分を高めることに熱心で、その分、弱者や他種族に対する理解がうすい。自然にたとえるなら一本の強靭な大木を各々が目指す。
鬼族頭領のバサラ王は、その中でももっとも強靭な巨木と呼べる存在。
・人間は大乗仏教的な価値観
皆で助け合い、平和に生きようとする。
力がない分、他者との協力(他力本願的な意味でも)を大事にし、結束を重んじる。自然にたとえるなら川辺にそよぐ葦(あし)の集団を目指す。
桃太郎はその中でも特に柔軟な葦で、ほかの葦(人間)と大木(鬼)を結び付ける稀有な力を持つ。
なお上記の大木や葦の集団という表現は、本編後半で見られるダイダ王子のセリフを参考にしたもの。
和解後の彼が人間をしなやかな葦の集団にたとえた一連の言葉は、ちょっとした詩に思えたほどの印象深いセリフだったため、ここでも表現を使わせてもらった。
これはどちらかが正しいということではなく、相反しつつそれぞれで成り立っている見方としてみてほしい。
考えるに、鬼(小乗)と人間(大乗)による互いの対立と歩み寄りを描こうとして、ゲームという型に落とし込んだのだと思うが……そういう意図があったかはどうかまでは私にも分からない。
結局難しい話になってしまったようだな。
ちょっと間を挟んで。
最終的には鬼が人間の美徳に迎合する形になったため、先ほどの観念に当てはめるなら大乗の勝利ということにはなる。
もっとも、これは筆者自身が理解しやすいシンプルなとらえ方に過ぎずなため、戯言としてスルーしていただきたい。
いやいや、ボクなりに分かったよ。
……半分くらいだけど。
半分分かってもらえば十分だ(私だって解釈が合っているか、そこまで自信があるわけではないし)
あと今作の鬼たちはいずれも「戦いの中で真実を探す」という理念を持つことも特徴的だったな。
うん、好戦的な一族だなーって思った。
言葉だけではなく、こちらも実力を示さないと理解し合えない。
だからこそ力と心両方を併せ持つ桃太郎どのが、人間と鬼との橋渡しを担ったということだな。
鬼族のほとんどが戦闘後に和解するもんね。
カッコ良い言い方をするなら、剣に心を乗せて鬼たちに伝える役って感じかな。
それにシリーズ共通の概念だったと思うが、鬼を倒すのではなく※こらしめるといったように、その再起をうながす表現を徹底しているのも印象深いな。
改心した鬼が村に居つき、村人と共存している光景には物語の温かみが感じられるところだ。
※ゲームオーバー時に流れる天の仙人のセリフも「相手を倒すのではなくこらしめる」と再起の概念を強調したものになっています。
また、桃太郎にとどめの一撃を与えた敵の名前を仙人がしゃべるのも細かい演出。
そういう仕様なので「赤鬼をもう一度こらしめてみよ!」と、場合によっては最序盤の鬼の名前すら挙げてきます。(それはそれで情けない話)
なお当方では未検証ですが、もし※桃太郎が味方の攻撃をくらって倒れた場合、その味方の名前を仙人はしゃべるんだろうか……という些細な疑問。
※天邪鬼や雪だるまの特殊行動にはこちらに被害を与えるものもあるため、検証する場合、これらの手段を用いるのが手っ取り早いかもしれません。
※ほか、上記とはやや異なる状況での小ネタとなりますが、毒や溶岩などダメージ床で桃太郎が倒れた場合、天の仙人は誰の名前もいいません。(当然ですが)
もし「毒の沼地をもう一度こらしめてみよ!」とかいおうものなら抱腹絶倒でした。
それぞれちがう価値感で生きていた種族が、今度はお互いに分かり合おうとしているってとこが微笑ましいよねー。
……でもさ、こういう深イイ話が含まれてるかもって考えると、前作との雰囲気のちがいを余計感じちゃうね。
何せ前は村に居るウン〇と普通にしゃべったり、お地蔵さんが「なーほーざーワールド!」とかいってたのに。
なんだ「なーほーざーワールド」って。
けっこう昔に、ある人気クイズ番組があってね。
その番組名をパロったセリフなんだ。
……物語とはまったく関係なさそうだな。
そういうなんも関係ない「ちょっぴりおふざけ」な要素が多かったのさ!
以前のシリーズにはね。
あ、でも一応あるじゃん。おふざけ要素がとりわけスゴいスポットが新桃にもさ。
ほら、ほほえみの大地。
前作でも、なんなら2でもあったけど、まー今回も健在だったね。
なんとも珍妙な鬼たちが出てくる地域だったが。
今作の「そういう」要素のほとんどは、あの地に集約していたといっていいかもな。
真ん中らへんにおふざけ感丸出しの文字を配置してるくらいだしね(あそこのホの字のとこに、お地蔵さんと商人が配置されてるってのもまた、ね)。
ほほえみの大地といえば、村のダジャレ大会(ミニゲーム)もそうだが、際立っているのはやっぱり、怨みの洞窟……
あまりあの場所のことにはふれない方が良いと思うぞ、筆者どの。
少々おふざけとは異なる……まあ、なんというかあまり健全とはいえない要素だからな。
道徳的な意味で。
奇抜なアイディアだけどね。
「嫌いな人の名前と自分の名前」入れてさ。
クリアした後、本心からスカッとできるかどうかは別にして。
攻略上一切関係ないうえ、人気度を激減させるだけで良いことは何一つないが。
もしあそこを「楽しむ」としても「事前にデータを写して、そちらの方で」やってみるのが良いと思うぞ。
仏教テーマらしきはいたるところに
前作の鬼ヶ島(地獄)はただの単一MAPでしかなかったが、今作ではさらに三途の川※階層の概念が追加され、いかにもな仏教テイストが色濃く反映されている。(地獄それぞれの階層は2にも存在した)
※黒縄地獄(こくじょうじごく)・極寒地獄(ごっかんじごく)・阿鼻地獄(あびじごく)などが存在し、ラストダンジョンの各フロア名にもなっている。
なお実際の仏教上の階層とはやや異なるものの、最もどぎつい地獄とされる阿鼻地獄が最下層なところは共通。
オマケとして、仏教上での地獄の階層も表記(一層から、地獄の表記は省略)⇒等活、黒縄、衆合、叫喚、大叫喚、焦熱、大焦熱、阿鼻(無間)
またダイダ王子の母(バサラ王の第一夫人)が※鬼子母神であることも仏教的な設定の一つ(本編ではあるアイテムを使うことで名前のみが確認できるが、生死を含めて詳細は一切不明)
※伝説上では他人の赤子をさらって食べる恐ろしい鬼女だったが、釈迦(おしゃかさま)に自分の子どもを隠されたことで、他人の親の悲しみを悟って悔い改め、弟子となった。
現在では安産・育児・子授けの守護神となり、日本各地の寺院でまつられている。
サンスクリッド語では「ハーリーティー」とも呼ばれている。
カルラの名前も、仏法の守護神「迦楼羅⦅ヒンズー教ではガルダ・ガルーダとも呼ばれる⦆」から由来したと思われる。(元来は人々にさまざまな利益をもたらす存在とされるため、新桃のカルラとは性質がまるで真逆……)
まあ※三千世界って鬼が出てくる時点でもう……という感じである。(彼の各セリフもかなり和の厨二病仏教的)
※正確には三千大千世界という名前で、これも仏教用語。
世界の中央にそびえるとされる須弥山を四つの州と山海が囲み、その世界を1000集め、三乗(計算するとトータル10億)したものを「三千大千世界」と呼ぶらしい(この概念は三千世界とのバトル前に彼自身が詳しく語ってくれる)。
数字で見てもピンとこないほど途方もなく、つまりは宇宙を含んだあらゆる方向にこれだけの数の世界が広がっているという仏教上の表現となっている。
参考 WEB版新纂浄土宗大辞典https://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E4%B8%89%E5%8D%83%E5%A4%A7%E5%8D%83%E4%B8%96%E7%95%8C
今作きってのシブい鬼・三千世界
今作での三千世界という鬼はダイダ王子直属の三軍神中、最古参の鬼(残り2人は酒呑童子と羅生門)というポジション。
鬼族の中でも伝説的な存在で、すでに表舞台から引退している身だが、カルラの吹聴により重い腰を上げて桃太郎たちを地獄最深部で待ち受ける。
和の厨二設定その物々しい設定に恥じず、各系統最強の術と強力な全体攻撃を繰り出すうえ、体力は後に控えるバサラ王よりも多いという別格の存在でもある。
「義」や「仁」といった儒教の語を発して攻撃を繰り出してくることも特徴的。
無事こらしめると口調がやや砕けた感じになり、桃太郎の強さを称賛しつつ、長らくの隠居で鬼族の現状にうとくなってしまったことを理由に、自身もカルラにだまされたと言い訳して吐露し、こちらを回復して去っていく。
最終局面の、それもごく一場面という出番少なさのわりに、今作きっての渋みが感じられるカッコいい鬼に思える。
しかし、戦闘ではあしゅらのまどろみ(敵の術・鬼道を封じる術)が効いてしまうという意外な弱点があるため、これを活用して戦った場合、彼の印象(おもに強さの)が変わってしまう可能性があることはご愛敬。
あと、グラフィックの項でも同じ話にふれているが、酒呑童子と羅生門のカラーリングを変えただけな見た目なのもご愛敬。
RPG史上最凶レベルの悪、その名はカルラ
いよいよコイツの話だな。
ゲームとはいえ……いや、むしろゲームのような創作だからこそか。
あれほどの悪が存在出来るのは。
それも「とんでもない」ね。
まずさ、性格が「卑劣・狡猾・残虐・強欲……」で、何ならこういう2文字の悪イメージの言葉がぜんぶ当てはまっちゃいそうなやつだったね。
しかもセリフの度に「ケーッケッケッ!」って笑い方すんだよ!
こんな笑い方する時点でもう悪いヤツ確定でしょ!
あげくにさ!オープニングから最後までずっーと出っ放しで、出番がとぎれることがないんだよ!
先々のイベントの度、いちいちまちかまえてるんだかしらないけど、バサバサ飛んでくるし、イベント後の地獄の場面でもセリフシーンが多いし。
……もうね、夢にまで出てきそうなレベルなんだよ。
(予想していたが、顔絵がスクロールで早々に消えるほどの言葉の嵐だな)
出番も多く、悪役の要素も十二分に満たしていたからこそ印象に強く残った。
悪役冥利に尽きるのかもしれないが、ここまでくると……な。
すさまじい悪行の数々
悪さの数や、内容の凶悪さも実際ハンパじゃなかったしね。
ストーリーの振り返りも兼ねて、ここで思い出す限りダーッってそれを挙げちゃおうかな(この際見やすさとか考えないよ)
ここはネタバレレビューだけど、さらに超絶ネタバレな内容だからね。
ここまで読んでくれた人にとっては今更だろうけど、一応ことわっとくよ。
・会うたび、特有の「ケーッケッケッ!」の笑い方とともに皮肉や暴言など悪態をついてくる。基本的にこれがカルラとの会話ベースとなる。
・自分では戦わず、たいがいは手下を桃太郎にけしかける高見の見物スタイル。
・こらしめられた手下は、役立たずとののしられ、斬られる(本編シーンでカルラに斬られた手下は、ばっかんきと竜燈鬼だったが、裏ではしくじった無数の鬼が斬られたと思われる)
・花咲の村の桜を全部燃やす(ただし後から花咲かじいさんが、昔話のお馴染み演出にて再度咲かせなおす)
・足柄山で子供を人質にとって大人に金を掘らせていたほか、浦島の村では養老の滝を枯らしたうえ、玉手箱の力で桃太郎をおじいちゃんに変えてしまう(ステータス弱体化&移動速度の低下&目的地がそれなりに遠いという屈指のイライライベント)。
・大江山の謎解きの度にちゃかしにくる。選択肢によっては手下までけしかけてくる。
・選択肢の選び方によって両をくれる時があり、不本意ながら攻略上はかなり有難い。掴みどころのない悪役感をにじませているあたりも憎たらしい。(氷の塔でのカルラの提案を断ると1万両くれる。反対に受けると塔から締め出される)
・自分より身分が上な鬼には建前で服従
・改心して桃太郎側についた鬼に対しては、鬼族の姫で自分より身分が上なはずの夜叉姫をも呼び捨てするようになる。
なお本編で彼が敬語を使うのは、バサラ王・ダイダ・夜叉姫・アジャセたち王族の鬼に対してのみ(しかしこれも途中までで、アジャセやダイダはおろか、クライマックスではバサラすら眼前で呼び捨てにする)
・バサラ王・ダイダ王子ふくめ、幹部級の鬼にも桃太郎をイメージダウン(卑劣漢と思わせる)させるウソを徹底的に吹き込む。
かつて桃太郎にこらしめられて改心したはずのやまんばですら当初は洗脳されていた。
このことから鬼族の純粋さを逆手にとったマインドコントロールにも長けている様子。
・えんまの身柄をダシに、直属配下のあしゅらや雷神風神を懐柔しようとする。
しかも実際にはえんまを、深い罪を犯した鬼以外は投獄されるはずのない奈落の牢獄へと幽閉してしまう。
・改心した鬼と人間が協力して作った「新しい村」では、夜叉姫と2人の仲間を人質(張り付け状態にされる)にとり、火あぶりにするといって桃太郎を脅す
・上記のイベントを解決したのもつかの間、新しい村に毒の雨を降らせて壊滅させる(ここでのセリフシーンは、いわばカルラ劇場)
村の人々が助けをもとめて叫ぶ様子は惨劇でしかなく、当然ながら村人は全員死亡。
小さな希望が巨大な絶望へと塗りつぶされるかのごとく、カルラの悪っぷりが極まる今作きってのトラウマイベント。
・重要アイテム・人魚の涙を強奪するため、人魚の村を襲撃。大半の人魚をこ〇してしまう(人魚たちの連係プレーによって結局涙は奪われることはなかった)。
・長い因縁の末、月の宮殿での戦いを通じてようやく桃太郎と分かり合ったダイダ王子を、背後から斬りかかって〇ろしてしまう。
息を引き取る際のダイダ、そして彼に対して桃太郎たちがかける言葉は悲痛そのもの。
あげくにカルラは桃太郎がやったとバサラ王に進言し、彼はそれを鵜呑みにしてしまう。
戦いを通じ、真実を探すという鬼族の観念は一体どこへ。
・カルラ劇場、序の幕。
最終局面の少し前、鬼ヶ島内部。
集めた月の水晶によって誕生した神鳥・鳳凰に乗り、三途の川を越え。
いよいよ、鬼の王バサラの待つ地獄、その入り口前までたどりついた矢先。
アジャセやパーティーメンバーの命乞いも袖にして弄んだあげく、シナリオのキーパーソンである、かぐや姫をもカルラは〇ろしてしまうが……。
なお、今作では姫の生存によって地上と月の大地が維持されているという設定。
つまり。
この地母神というべき存在を手にかけてしまったことで、地上のほとんどの地域が赤い海に沈み、月も宮殿と一つの村を残すのみとなった。
さらに世界中の人々の大半が、崩壊に巻き込まれ命を落とすという大惨事をまねく。
まぎれもなく、今作においてのカルラ最大の悪行。
ここで奴は「個人の悪」から「世界の敵」へと変わった。
・カルラ劇場、二の幕。
地獄の最下層、バサラ王の間にて。
虚しい激闘の末、桃太郎にこらしめられ、ようやく改心したバサラ王を見限ったあげく、〇ろすよう左魂鬼・右魂鬼に命令するが拒否される(自らが生み出した分身鬼にすら拒否られるあたり、もはや目も当てられない)。
ついには自らバサラ王へと斬りかかるが、アジャセがそれをかばって倒れてしまう。
※第一王子で次代の王(生きていればそうなるはずだった)のダイダと異なり、父からの期待が薄かった第二王子のアジャセ。そんな彼がこの局面でバサラをかばったことには、父親に対しての確かな愛が感じられた。
その後、カルラは倒れた彼の血をすすることで極彩色の翼を持つ巨大怪鳥と化し、さらなる血を求めて月へと向かう(この時、左魂鬼、右魂鬼は踏みつぶされてしまう)。
・カルラ劇場、終の幕
冒頭。
ダイダの付き添いとして対峙したあの時は、小悪党にしか思えず。
が、旅を進めるにつれ、狡猾さと卑劣さが際立ちはじめ、新しい村での一件を経て、内包されていた狂気がむき出しに。
ついには地上と月の崩壊を招き、世を滅ぼす災厄そのものへと成り果てた。
考えてみれば「カルラ」という存在は、変容する悪。
物語の少なくとも三割は、小悪が巨悪に変わりゆくさまを、ありありと見せつけられる旅路でもあった。
そして、かの巨悪、最後の大舞台。
そこは、世界の崩壊が嘘に思えるほど澄み渡る空の上だった。
無数の尊い命を奪い去ってもなお、尽き果てぬ欲。
愚かな暴走を阻止すべく、最後の戦いに挑む桃太郎たち。
その切っ先にもはや一点の迷いなし。
――なお、ラストバトル突入時に流れるカルラのセリフは、ここまでくるとかえって清々しく感じるほど、最上級のゲスっぷりである。
「それ」が成就して、しまいに何が残るやら。
一方、体力の減少に応じて発するようになる焦りの言葉は、いずれも怒りを通り越して、もはや哀れ。(犠牲になった人々や、鬼の霊体?が彼にまとわりつく様子を思わせる、若干ホラーなセリフもランダムで流れる)
さらに足から頭へと徐々に石化し、身体の自由を奪われ惨めに叫び散らす様は、まさに因果応報。
果ては完全な石像となって墜落、落下先の岬でオブジェ愚かさの象徴として留め置かれるという、こらしめた鬼の中でも唯一無二の最後を迎える。
ちなみにエピローグ内で石像化したカルラを調べると、ラストバトルの参加メンバーが思い思いの言葉を発する。
いずれもそのキャラらしい文言になっているが、個人的には夜叉姫・浦島・ましら・貧乏神のコメントが秀逸だった。(夜叉姫の言葉にはなぜかちょっぴりウルッとさせられました)
カルラ番外編
・ラスボスとしての強さはもちろん、その手前で通常ボスとして戦う時も結構強いあたりがムカつく。
※お供の左魂鬼・右魂鬼のサポートに加え、本人も雷電や津波といった各系統の最強術のほか、打撃ダメ半分反射のやまびこの術が使えるあたりなど。
しかも事前にこれまで戦ったあらゆるザコ鬼をこれでもかとけしかけてくる。(旅を振り返るという意味では悪くなかったが……)
あげく、この通常ボスのカルラはニセモノ(影武者なのか生み出した幻影なのかは不明)というオチ。
そうなると素のカルラ自身の強さはまったくもって分からないことになる。
・物語が進行するほど、カルラ特有のセリフ「ケーッケッケッ」への嫌悪感が増していく(になるプレイヤーも相当数居ると思われる)
(最後らへんは悪事と関係ないような気がするが)
筆舌に尽くしがたいとはこのことか。
ホントにね。
しかもカルラってタダの下っ端じゃなくって、実はえんまと同じくらいの権限持ってる鬼なんだよね。
そりゃ鬼族の王と直に口聞いたり、あれこれ進言したりしてるわけだからね。
えんまが右腕で、カルラは参謀ってところかな。
のっけからたいそうな口をきいていたものな。
えんまが桃太郎にこらしめられてから6年のあいだに、そこまでのしあがったんだろうけど。
そういや神仙郷や七夕の村でも、カルラの話が聞けたりしたっけな。
えんまどのが失脚したことも、カルラを助長させる要因になったのだろうな。
性格とは別に、元から能力が高かったということでもあるのだろうか。
「ずる賢さ」も能力のうちっていうならね……っていうのも、カルラの出世の手段がまったく褒められたもんじゃなかったからね。
元々自分に鬼としての実力がないことが分かっていたのか、力のあるほかの鬼を利用したり、手柄を横取りしたりとか。
つまり姑息な手段で出世したんであって、ほとんど自力じゃなかったってことだよ。
ことさらいっても仕方ないが、どことん哀れなやつに思えてきたな。
なして?
いくら鬼族が純粋でも、嘘を事実として受け取らせるほど弁が立つ……すなわち頭がきれるやつだったことはまちがいないだろう。
ならばこそ「力を重んじる鬼族として自身は失格」……という現実程度は早々に理解していたと考えるのが自然。
結果、心が歪み、道を誤った……そう思えてくるな。
……かもね。
劣等感をバネに自己研鑽の道を歩めなかった、それが最大の誤りだったのかもしれないな。
もし……もしだぞ?
ヤツ……カルラが「道をあやまる前」に「桃太郎どのと出会っていた」なら、どういう風になっていただろうか?
ちなみにこれは、やつがやらかした悪行に目をつぶるといったことではないぞ。
たらればだけど……あそこまでヒドイ奴にはなってなかったかもね。
でもそういうのって最後の戦いの後に、みんながカルラの石像の前でいったセリフにぜんぶ集約してるんだと思うよ。
哀れみも憎しみもひっくるめてさ。
コチョンがすでにふれていますが、中盤以降(船入手後)におとずれることができる神仙郷や七夕の村の住民からは、シナリオの裏話を聞くことができます。
その中にはえんまとカルラの生い立ちや立身出世のプロセスなど、いくつもの事実が判明するため、物語を味わいきるなら立ち寄っておくのがベター。
※寄らずともシナリオは進行しますが、神仙郷では各種仙豆のほか打ち出の小槌・崑崙の玉など最高レベルの回復アイテムが売られているため、ここ自体が有益なスポットとなっています。(入るには人気度が90以上になっていることが条件)
なお七夕の村へは神仙郷で天の仙人からもらう天樹のタネを、ある島の中央で使うことで行けるようになるため、神仙郷へ行っていない場合は当然七夕の村へも行けません。
ともあれ、のし上がる手段を大きくあやまったカルラですが、カエデがいうように「彼が悪に染まる」前に桃太郎と出会っていたなら。
しかしそうなった場合、今作の物語が成立しなくなるため、それこそ「たられば」。
むしろカルラがどうしようもないほどの絶対悪まで育ったからこそ、ここまでスパイスの効いたシナリオになったのだと思います。
――世界を壊し。
人も鬼も踏みにじって、只々あざ笑う。
そんな邪悪で孤独な姿が結局、一番彼らしく。
「ケーッケッケッ!オレ様は不滅なのだっ!」
謎に包まれた鬼族の年齢
夜叉姫君は※桃太郎どのと同世代に思えるな。
鬼族だけあって一本角が生えている以外は、普通の少女となんら変らないように見えるし。
※前作のファミコン桃太郎では、2時間ごと(プレイ時間)に桃太郎の年齢が一歳ずつ上がるというシステムだったが、今作では撤廃されている。(そりゃそうだよね)
でも鬼の実年齢とか寿命って、人間よりもずっと謎に包まれてるんだよね。
桃太郎と戦ったあとの酒呑童子のセリフだと、彼も時点で数百年は生きてることが確定してるし。
なら伝説の鬼扱いの三千世界とか、頭領のバサラ王とか一体いくつなんだよって感じだね。
それいっちゃったら、えんまとかあしゅらとかまで気になり出しちゃうけどさ。
確かに長寿を思わせる感じではあるが。
今作には一切出てこないが、エルフのように悠久の時を生きる種族という可能性もあるんだろうな。
鬼の1年の成長度合いが人間の1年と同じとも限らないしね。
でも夜叉姫が初対面の時に桃太郎を子ども扱いしてるとこみると、やっぱ年上っぽい感じはするんだよね……でも正確な年齢はさすがに分からないんだな。
でも、ここらへんあまりツッコまない方が楽しめるよ、きっと。
夜叉姫「そうよっ、女の歳を詮索するなんて失礼しちゃうわっ」
……ん?
いずこから声が聞こえたような。
そう?
なんも聞こえなかったけど。
気のせいか……
ん、流れを断ってすまなかった。
続きにもどろう。
考え浮かべた諸々(もろもろ)
○といちやにある掛け軸のメッセージ(調べると読める)。
メッセージは「世の中銭」などの一言、かつ数パターン用意されており、どれも守銭奴的で道徳のかけらもない内容。
しかもこのヒトデナシ掛け軸は各仙人の庵にもかけられているという謎。
仙人ともあろうものがなぜ。
どうせなら、ちゃんと仙人らしい言葉が書かれたものなら良かったのに。(『敵を知り――』みたいに偉人の格言をのっけるとか……)
なんだったら、かぐや姫のおじいさんおばあさん宅とかにもかけられている。
あれが掛け軸スタンダードなのか?
〇ありがたいお言葉の中には――(ただし銭が要るで)
神社のお賽銭箱に※両をいれると、見えない神様からお告げ(シナリオにまつわるセリフ数パターン)が頂ける。
※額によってお告げの内容が変わる(体感、1・100・1000両を区切りとして変わる気がする)
たまに人気度を1上げてくれることもある。
神様「バサラよりも先にカルラをこらしめるのじゃ!」
記憶ではこんなセリフもあったはず。(細かいところはちがったかも)
……結局、カルラが一番最後になっちゃった。
あと人間も鬼も同じという、ごもっともなお言葉なんかも聞ける。
すべて書いてしまっては、もはやセリフ集の域になってしまうためここでは省くが、現実にも当てはまりそうな深いセリフまで用意されている。
なむなむ~……
あ、寺じゃないわ。
神社だった。
〇かぐや姫の死亡イベント後にいったん城へと戻ると……
このタイミング限定のレアセリフが待機中の仲間たちから聞ける。
いずれも姫を失った悲しみやカルラへの怒りをあらわにしたコメントになっている。
〇使うのは初見だけだった
ストーリーとは、なんら関係ない話だが。
水晶の在り処を教える月の鏡。
花咲かの村地下の仕掛け(の場所)を示す秘密の地図など。(そもそもグラフィックで見えるので、初見であっても必要はない)
場所を知っている既プレイヤーには、無用の長物となる。
後半になるほど、会心の玉や打ち出の小づちといった道具のために所持スペースを空けたほうが良いので、上記のようなアイテムはさっさとといちやに預けてしまうべし。
ちなみに人気度や周辺鬼のことを教えてくれる易者も華麗にスルー。
あれ?
攻略の話に切り替わってもうた。
○人称に違和感あったり、ブレたり。
夜叉姫がえんま様と呼ぶことについて。
設定上は彼女の方が身分上なはずなので「さま」付けはそもそもおかしいような。
そういいつつも彼女との初対面時(氷の塔)や、えんま救出でおとずれる奈落の洞窟でも「えんま様」と呼んでいるため、素でそうだというだけかもしれない。
それにバサラ王はえんまのことを「一緒に鬼の世を作ってきた一番の友」という風に評していることもあったので、もしかしたら。
バサラ王「夜叉よ!えんまのことは父同然と思い、敬意を持って接するのだぞ!」(例のグラグラエフェクト付きで)
夜叉姫「はい、お父様(お父様のソレ、酔いそうになるからやめてほしいわ)」
――親子間でそういうやりとりがあったと想像すればしっくりくる。
一方。
大ボスポジで登場したわりに部下の四天王より手応えのない、後に桃太郎たちの窮地を救うという、役どころに恵まれたカッコいいヤツ、酒呑童子。
そんな彼の方は「われ」といってみたり「オレ」といってみたりで、そちらはそちらで一人称が安定しない。
野暮とは思いつつ、こういうところにも注目してプレイしてみるとさらに楽しめたりもする。
〇むしろ本当に不自然なのはバサラ王のセリフ
ラスボス戦にえんまを連れて行った場合のバトル後、主君であるはずのバサラ王から「えんま様」と、彼からも様付けで呼ばれることを確認。
それまでのシーンではちゃんと呼び捨てだったので流石に違和感が。
関係性を考えて、どう考えても「様」では呼ばないよね、と。
――ここから少々プログラム的な内容にまで脱線。(ストーリーとはより関係ない話なのでスルーしてもらってかまいません)
バサラが立場下のえんまを「様」付けで呼んだ当該シーンは「システム上での名称=えんま様を、セリフテキストへそのまま持ってきているからでは?」と推察。
そう考える材料は2つ。
まず当人、えんまのメニューやステータス画面での名前表記が「えんま様」と、仲間内で唯一の敬称付きであること。
次にエピローグでのバサラのセリフはラストバトル参加メンバーの組み合わせによって変化すること。
以上の2つをふまえて考えた例と解釈。
・パーティーメンバーにAとBが居る→AとBの名前データを読み取り、テキストに反映→「よくぞ来たA、そしてBよ!」
・CとDが居る→CとDの名前データを読み取り、テキストに反映→「よくぞ来たC、そしてDよ!」
RPGでは当たり前の場面でも、ケース次第で様々なプログラムを裏で動かしている一例。
今作もその通りだとして、現在の仲間編成に応じ、セリフテンプレートにそれぞれの名前データを差し込んで処理していると仮定(人物Aであるなら、AのIDをセリフ内に呼び出すなど)。
つまりバサラ王のえんまへ対する謎の様付け現象は、セリフパターンを用意するための副作用と考えている。
なお上記の話は筆者が内部解析までを行ったうえで書いているものではなく、ただの推察の域。
分野の方、もしちがっていたらすみません。
〇これはさすがに彼女のやらかし?
ラストバトル(夜叉姫同行)後のシーンで、夜叉姫が「ダイダ王子お兄さまの――」のようにしゃべる。
王子の後にお兄様は流石におかしいような。
そこはきっとダイダお兄様って言いたかったんだよね。
これについては先のえんま「様」のような話ではなく、ただのテキストまちがえかと思われる。
もっとも、作る側はめちゃくちゃ忙しいと思うので、意味が通じればセリフまちがいやちょっとした誤字程度、レトロ・新作問わずあまり気にしないことにしていますが。
タイトルまでは挙げませんが、相当な有名作ですらたまにありますし……(めずらしいのでスクショで残していたり)
思っている割にはちゃんとツッコむんだな。
○風神の谷でのカルラは何気に良い言葉を。
相変わらず要所で現れては、こちらを不快な気分にしてくる怪鳥野郎。
展開的に中盤を越えたあたりのこの場所で、ヤツは体重ギミックのほか、スポット名の如く風神をもけしかけてくるが……。
このイベント時に「本当の友情とは長い間離れていても通い合う心」という風な、非常にらしくないことをいってくる鳥。
なにをいけしゃあしゃあと。
――でもコイツ、本質的なことは結構分かってるんじゃ?
〇一転、新しい村でのカルラのセリフが悪い意味で凄まじい。
村でのカルラとの会話、その際の選択肢によって見られるレア?セリフがある。
ネタバレもいいとこなので(今さらですが)折りたたみにしておきます。
実プレイの楽しみを損なう可能性もあるため、それでも見てみたいと思った方のみお読みください。
人間はすぐなまける!人間はすぐおもいあがる!人間はすぐ気持ちがかわる!
ぜいたくがしたいんだろ!女がほしいんだろ!人の上に立ちたいんだろ!
それがおまえらの本当の夢なんだろ!
なぜ夢にむかって走らない!
わかっただろ?オレ様こそ本当に夢をおいかけている男なのだ!
ケーッケッケッ!
ハドソン 新桃太郎伝説 新しい村でのカルラの台詞
再プレイ時にはじめて見たセリフだが、あまりに衣着せぬ言葉の波に思わず口がポカーン。
ともあれカルラというヤツは、欲望にもひたすら純粋な鬼というのがひしひしと感じ取れた。
ちょっと面白いと思ったのは、人間をさげすみながらも自分と同じ価値観を持っている風にも扱っているところ。
「しょせんお前らの本質はそんなん」といわんばかりに人間(プレイヤー)の心を皮肉り(えぐり)つつ、その醜く陰湿な面だけを具現化させたような自身を賞賛している。
あらためて、すっげー邪悪なヤツだと思った。
○銀の鬼(前作の最初のボス鬼)が雷神の洞窟でつかまっている。
神仙郷に居る仙人の話によると、金の鬼も名前での登場(追記・名前のみならずラスダンの地獄でちゃんと登場した)があるため、前作の鬼全員ではないながらも存在はしっかり引き継がれていたようだ。
あれ、パールの鬼は?
今作の雰囲気に合わなそうなネーミングゆえか、そもそも居ないことにされている可能性あり。(クイズゲーム以外では名前すら出てこなかった)
○銀次はクリア時、宿屋に泊まった回数(日数)をしゃべる。
うろおぼだが→「桃太郎さんをたずねてから○○日!楽しい旅をさせていただきやした!」
――こんな感じだったと思う。
メタなことカウントしてたんだね。
○またもや銀次の話。
彼は今作の「最高の裏方」的存在で、ある意味、金太郎や浦島以上に桃太郎の相方としてふさわしい人に思える。
そう思うのは単に筆者のお気に入りキャラということも手伝っているが。
以下、彼の活躍的な話を3つ。
①OPイベでダイダ王子にやられて負傷した桃太郎の身を案じ、傷だらけになりながらも※めっちゃ遠い希望の都から駆け付けて、最初の仲間として加入する。
※傷だらけという状態から察するに、船ではなく陸路で来たと仮定。
だとすれば途中で通ることになる音無しの洞窟や松葉山はおろか、あの大江山までを単独で越えてきたということになる。
それよりも、当初は未開通なはずのおむすびころりんの穴はどうやって越え……(まさかひえんのごとく、地形無視して獣道でも通ってきた?)
②一旦仲間から外れても、本人のいうとおり先々で情報を集めてくれていたり、ケース次第では再加入してくれたりする。
養老の滝ボス戦時の割り込みで元気の玉まで使ってくれた時は、個人的にも非常に助かった。
③夜叉姫の負傷イベント時、一体どこから入手したのか分からない「伏龍の鱗を煎じて飲ませる」という重要情報を引っさげてくる。
さらにこれまでは度々別行動の彼だったが、この時点でようやく正式に仲間入りする。
ここで銀次本人とは関係ない話となるが、彼の実家である料亭のい志ゐ(いしい)では「人をもてなす心がないと料理は作れない」という格言めいたセリフを聞くこともできる。(銀次がいうワケではない)
良い言葉だなと思ったのでついでに書いておきたくなった。
○ストーリーフレーバーをさらに味わいたいなら、鬼族の仲間を入れとくのがいい
鬼相手の物語につき、当然のことながら。
同族と相対するメインイベントでは、なにかと発言機会が多い夜叉姫やあしゅら。
たとえば要所で待ち受けるかまってちゃんダイダ。
彼とのイベントでもセリフ量は増す。
ま、そういう時に、雪だるまとか天邪鬼が居たってしょうがないやね。(あれ?よくよく考えたら天邪鬼も鬼族だよね……)
○思わずギクッとなるあの方のセリフ
桃太郎!鹿角の術に頼るな!本当の力が育たぬぞ!
黄泉の塔で対決する羅生門のお言葉。(負けた時にしか聞けなかったような……忘れてしまいました)
細かいところはちがったかもだが、大体こんな感じ。
セリフを見て、ついついギクッ!
なんてメタなことをいいなはる……でも、頼っちゃうよねー。
だけど……ホントの力ってなんだろう。
↑の羅生門のセリフを活かすとしたら。
以降の強敵ということで、三千世界・バサラ・カルラ戦だけ、鹿角の術が封じられて使えなくなるとか。
でも、そんなことしたら必殺技感(鹿角の意義)はなくなるか。
やっぱり却下。
羅生門「そのような意味でいったのではないが」
○些細な疑問
・月の水晶の秘密とは鳳凰のことで合ってたのか?初見時はイベント用の装備とか道具かと思った。
・かぐや姫の身に何かあれば大地そのものに影響することを、桃太郎たちは一体どのタイミングで理解していたのか?(少なくとも地獄の入り口前でのイベント時には、すでに全員分かっていたフシがあった)
○水飲むときまでコンビ感出さなくても
風神雷神の井戸水を飲むコメントが一緒。
風雷「おお!なんとうまいんだ!」
――話は変わるが、絵的に風神・雷神!っていうキャラが仲間になるRPGってけっこう珍しい。
FFⅧにも名前だけ同じ2人は居たけど、人間だしな。
○はらだしの名
セリフテキストでは里吉の表記。
○題字
有名な書道家によって書かれたものだとか。
○アジャセとのタイマン
バトルシーンからして、昔話で有名な牛若丸(源義経)と弁慶の対決場面を連想させる。
一旦そう思ってしまうと、ここでのアジャセがもう牛若丸(角あり)にしか見えない。
ただし桃太郎は弁慶にあらず。
対決場所も五条の橋ならぬ寝太郎の村の橋の上という差異はあるが。
○悪口ではありません
節目節目に流れる地獄(王の間)でのシーンを見る度に思ったこと。
バサラがもう少し思慮深ければ。
意外に知力低めの武将タイプかもしれない。
○カルラと、よその名だたる悪役との悪っぷり比較(他作品の話に大きく脱線しているうえ、主観に拍車をかけた内容になっています。ご了承を。また、異論があることも承知のうえで書いています)
またもやカルラの話。
それだけすさまじいヤツだったということで。
・カルラとクッパ(マリオシリーズ)
いやいやいや……残虐性とか冷酷さとか比較にならねーわ。
愛嬌もあるし、大体シリーズによっては良いヤツの時もあるし、マリオRPGなんて特に。
カルラの場合、クッパのような身内への優しさも当然皆無。
・カルラとセフィロス(FF7)
おもにエアリスの件で、一筋縄ではいかない思いをプレイヤーに植え付けるクラウドの宿敵。
大量虐殺も行い、星を巻きこむレベルの災厄まで起こした。
ただ、カルラのような俗悪タイプではない。
目的も惑星単位なあたり、スケールそのものがちがいすぎる。
あと、あんな緑の人型怪鳥とセフィロス様を一緒にすんな。(セルフツッコミ)
・カルラとルカ・ブライト(幻想水滸伝2)
RPG界の邪悪といえばルカ、ルカといったら邪悪。
表面的なワルっぷりだけなら、質はちがえど良い勝負。
……が、幼少時の出来事を考えれば、ルカの方に同情余地あり。(カルラにも哀れなところはあるが)
また、残虐さこそ拮抗しているが(ブタは○ね!)カルラのようにストレートな狡猾さはなく、そもそもほかの権力者に取り入ることもない。(彼自身が皇子にして、精鋭軍を率いる権力者)
つかルカの場合、用いる策が謀略というか奸計すぎるというか。
あげく性格抜きで圧倒的な力を持つ武人であることもポイント。
中盤(屈指のハイライト)では、主人公軍の仕掛けた策を真っ向から力でねじ伏せ、散々な被害を与えたあげく。
自身を貫ききって――
そこでやめときなって、筆者。
幻水2のネタバレになってるし。
確かに強烈な印象を残す場面にはなっているが。
……カルラの話から、かなりすっとんでしまったな。
ただし、吐き気をもよおすような嫌悪感、いやらしさの直球度はやっぱりカルラの方が頭一つ抜けている。
と、いうより幻水自体、シンプルな善悪二元論とはいかない戦記物。
作風もちがいすぎるわな(それいったらぜんbu……)
・カルラとケフカ(FF6)
良い線いってる。
最初の小悪党っぽさといい。
進むにつれて段々手が付けられなくなる感じといい。
姑息さも残忍さも申し分なし。
こちらは最終的に破壊欲の化身にまで突き抜けたが、以降も含めた面々の中では一番カルラ寄りかも。
・カルラとレザード・ヴァレス(ヴァルキリープロファイル)
悪役というより、変ta……
ところで。
世にいう天才って、人としてどこか欠落した面があるとかなんとか聞きかじったことがあるが。
カルラをずる賢さの天才と見るなら、それこそ良心とのトレードオフだったのかもしれない。
・カルラとゾーマ(ドラクエ3)
権力欲や物欲のすさまじいカルラに対し。
物語の黒幕として鎮座するにとどまらず、すべてを滅ぼして人々を絶望に陥れたいというベクトルの大魔王様。
凍てつくような威圧感や堂々たるたたずまい。
厨二とニヒリストがフュージョンした人が作った詩のような魔王然としたセリフまでふくめると、威厳や品格もこちらに軍配が上がる。
一方、俗物的なおぞましさと生々しさはカルラが上。
あと、最後の最後に城最奥でようやく対面する御大とちがって、オープニングからラストまで出ずっぱりなカルラの方が活動量も上。
……が、いってみればゾーマは一大企業のCEO。
カルラは現場総監督のようなものなので、そもそもポジションがちがう。
それもカルラの場合、隔週で職場にやって来てはためになる指導もせず、雰囲気だけをギスギスさせる、最悪の上司みたいな距離感。
さらにいえば最初から神話的大魔王なゾーマと、小悪から巨悪へと変貌するカルラとは、価値観もまったく異なるワケで。
システム・ゲーム内容 ★★★★
シンプルなコマンドRPGをベースに、さまざまな独自システムが加えられています。(それらシステムへの所感は後ほど)
限定スポット&条件を満たすことでのみ仲間になるキャラや、地面に埋まったレアアイテムなど、いくつもの隠し要素が盛り込まれているほか。
屋台でのミニゲーム以外に、一風変わったシステムのダジャレ大会やドッグコンテストなどにも参加ができ、娯楽的な面でも抜かりなく。
宝箱からモンスター(新桃ではうわん)が出てくる某RPG風ギミックも含めつつ、今作ではそれと区別するように、一部の敵が落としたつづらからもさらに敵が出現するというユニークなワナの存在も。
謎解きもふんだんに用意されており、特に酒呑童子の待ち受ける大江山は、今作きってのギミックたっぷりなダンジョンとなっています。
その中には大人でもややてこずるレベルのもあり……
大江山といえば「はいがあさい」の謎解くのにけっこう時間かかったらしいからね。
筆者。
それだけだと初見の読者どのにはまず伝わらないだろうがな。
頭を使うといえば、ほほえみの大地に出現する歴史の鬼や、数学の鬼が出してくる問題もそうだな。
学校のテストで出る問題をガチで出してくるんだもんな。
……そういや、あれもそうだね。
希望の都にある寺子屋の算数(暗算)試験と漢字試験。
しかもこっちは点数も貼り出されるしね(満点でも0点でも何かあるワケじゃないけど)。
漢字試験は本編に出てくる道具や鬼の名前の読み問題で、大人でも難しく感じるものもあったな。
(漢字がふられた敵との初遭遇時に読み仮名が追記されるのは、親切なところか)
怪鬼とか魃鬼とかね(今見てる人、読めるかなー?)
でもさー算数も漢字も初見だと面白いけど、途中スキップできないから一旦やりはじめると、かったるいんだよね。
(算数は計算機使うと楽勝なんだよね……点数良いと、和尚さんにメタツッコミされるけど)
プレイヤーを快適にする要素についても。
メニュー設定からはメッセージスピードに加え、村での移動速度やルーラ移動術・ひえんの速度調節も可能です。
一方、フィールドや洞窟での移動速度までは変更不可で並程度なものの、上記の項目を一番速い設定にするだけでも相当な快適さが味わえます。
さらにはエンカウントを抑えるおによけの術も完備されており、余計な戦闘もスイスイ避けることが可能。
むしろおによけはテンポや快適性を大きく左右するため習得必須です。
今作では一歩歩いてエンカすることも珍しくありませんし。
調べによれば、オニよけはエンカウント率を下げるのではなく、一度こらしめた鬼と遭遇しなくなる効果の術だったようです。
唱えたのに天邪鬼や福の神など特殊な敵のみと遭遇する理由は、彼らが※通常では倒すことのできない相手だから……ということでした。(以前から彼らとだけエンカウントするのはなぜだろうと思っていたので、スッキリしました)
※大黒様に無敵にしてもらってから遭遇すれば、こらしめることは可能。ただし一旦こらしめてしまうと、今後鬼よけ状態では遭遇しなくなるので、彼らと楽に出会いたい場合はやらない方が無難。
ただし、歴史部屋のこらしめた鬼の欄に名前を追加させるのが目的であるなら、唯一?の手段となる。
また、UI面ではウィンドウ出現や切り替えスピードが遅めに感じることもありますが、プレイに影響するほどではありません。(短気な方は若干ストレスになるかもという程度)
ここでそんなせっかちさんのストレスを緩和する小ネタ。
戦闘中、スタートボタンを押すと表示されるステータスメニューで、さらにセレクトを押すことで出現する隠しメニューの項目から、戦闘メッセージの短縮が可能になっています。
項目を「少ない」にすると、戦闘メッセージの一部が省略されるため、多少は時短効果が見込めます。
せっかちプレイヤーにはありがたい機能です。
――さらに話を変えて。
それなりに多くのRPGをプレイしてきた体感上。(プレイ動画などをアップしているワケではないため、証明のしようもありませんが)
キツめなスポットはいくつかあるものの、全体通しての難度は少し優しめです。
素で難しいと思えたのはダクソシリーズや一部のウィザードリィ作品あたりなので、あくまでそういうタイトルと比較しての話ですが。(いやダクソはARPGやんけ)
ともあれ今作では装備新調、適度なレベリングといった基本的なことさえ行っていけば、やや手ごたえを感じるくらいの絶妙バランスに収まっています。
さらに、チート染みた性能を持つ仲間の運用、性能良な道具を活用するなどで難度はもう一段下がる印象。
楽に進めたい場合、情報を参考に進めるのが無難ですが、初見時はそういうものを一切見ずにプレイする方が、それこそ丁度いい手ごたえを得られるはず。
……とはいえ、ここはネタバレレビュー。
攻略情報(裏技・小ネタ)にふれたメモ的なものも別途用意してあるため、今さらそういうことをいってもおこがましいワケですが。
必要な人は読んでみてください。
プレイの一助にはなるはずです。

バトル中の天候
天気の要素があるのは斬新だったな。
タクティカルウェザーバトルってのが正式名称ね。
桃太郎たちには得意不得意な天気があってさ、戦闘開始時にランダムで決まる天気次第で色んな効果が発現するんだよね。
キミのいうとおり、昔のゲームにしては新鮮なシステムだったよね。
同時期に発売されたロマサガ2にも、地形システムってのがあるけど、それとはまたちがったものになってるしね。
晴れや雨のほか、雷に雪、時化など複数の天気が用意されていたが、実に現実に即しているな。
(今カエデがほとんどの天気いっちゃったけど、足りないのは日照りと日本晴れだけだね)
そのキャラが得意な天気だと攻撃力が増えたり、毎ターンちょっとづつ回復したり、技の消費量も減ったりとか良いことづくめなんだけど……
なんだけど?
苦手な天気だと、今度はデバフ効果に変わっちゃうんだ。
こっちだと守備力が減ったり、体力減ったりとかね。
日照りで金太郎どのや浦島どのがへばったりするのは、そのせいだったのか。
細かい効果までは私も知らなんだ。
だが、そこまでの効果をおよぼすなら攻略にも割と重要じゃないか?
いや、あんまり天気にこだわることないと思うよ。
だってこれフィールドバトル限定だし。
ボスとか強いザコとかはたいがいダンジョンで出てくるからね。
屋内は天気関係ないから、カギをにぎるほどのもんじゃないってこと。
ウリのシステムなのに身もフタもないな。
フィールドでバトル突入して、連れてるメンバーとの相性が良い天気だったらラッキー、じゃなかったらアンラッキーくらいに思っとけば良いよ。
たまに敵の使う術と天気がマッチしてて、こっちがピンチになることもあるけどね。
そんくらいだよ。
そういえば術と天気の相性もあったな。
うん、たとえば日照りだと炎系の術が強くなって、波系の術は弱くなるんだ。
雷雨だと当然雷系が強くなる代わりに炎系が弱くなるね。
これは敵味方どっちも影響を受けるから、天気1つとっても、それぞれにメリットデメリットがあるってこと。
たとえば日照りの時に炎系最強の火走りを敵が使ってきたら、パーティー壊滅必至だよね。
……やはり侮れないんじゃないか?
さっきもいったけど、フィールド限定だからねコレは。洞窟内でも天気が影響するなら、さすがに気にした方が良いだろうけどさ(それってどういうことなのかよくわかんないけど)。
あ、それと敵の中には天気の力で能力が変わるやつがいるんだよ。
たとえば※カエルは自分で雨ごいして、天気を雨に変えて強くなっちゃったりとかね。
※あげくコイツは最初から出てくるので、1段の時にいきなりコレをやられて、あぼーんしちゃったりします。
筆者がまさしくそうでした。
今更ですが、カエルに限らず今作のほとんどの敵は一体ごとに何かしらの特技や能力を持っているという話。
通常遭遇する敵はすべてこらしめましたが、確かに無個性な個体は記憶のうえでもほとんど居ませんでした。(赤鬼と火象くらいだろうか……後者は名からして炎吐いてくるかと思ったものの攻撃一辺倒だったという)
あらゆる相手に特性を持たせたあたりに、戦い方を一辺倒にさせない抜かりのなさが感じられます。
とりわけ、自分をこらしめた相手の体と技を全快させるボーナスキャラ?黄粉坊(きなこぼう)は、いまだに印象強めな敵です。
敵の個性まで反映されているあたりは、やはり面白いシステムだと思えるが。
それでも敵に天気が関係するのってほぼ術だけで、強さまで変わるカエルのようなヤツはそこまで多くないんだけどね。
晴れの石や雨呼びの石などの天気石(勝手に命名)を戦闘中に使うことで、その名の天気へと変更することが出来る。
石は中盤におとずれるからくり村で各種購入できるほか、人気度80超えで利用できる各茶店の掘り出し物や、ダンジョンのつづらなどいたるところで入手可能。
なお自在天の石のみ、すべての天気石の効果を持つが、ランダム効果なため特定の天気へと変更したい場合はほかの石を使った方が良い。
しかし……
ボク、新桃何回もやってるけど、天気石一回も買ったことないし、道々手に入るやつもあんまし使った記憶がないなあ(売るか捨てるかしてた)
それ使うくらいなら普通に戦った方が早いし。
天気を変えなきゃないくらい強い敵も居ないし。
……趣向もなにもあったものじゃないな。
付け足しだけど、晴れだけは特に何にも起こらないプレーンな天気になってるんだ。
だから有利不利は敵味方お互いなしってこと。
仲間が結構しゃべる
ほかのゲームでもあるけど、仲間キャラってそれこそ仲間になった時点から「一気に無口」な感じになるやつってあるじゃん。
イベントでもなんにもしゃべんなかったりとかさ。
ああいうのってなんか味気ないよね。
容量や期間の都合というやつでは?
意外とメタなこというね。
そういうのもあるだろうけど……あ、話が変わっちゃってるね。
新桃だとさ、イベントやバトルで仲間が結構しゃべるじゃない?
にぎやかで良いことだったが。
物語への没入感が増したしな。
これヴァリアブル・メッセージっていう名前なんだよね、今作だと。
それにしても、当時のメガ程度の容量で、ちゃんとみんなのセリフパターンを用意していたのは手が込んでるって感じだったなあ。
(テキストデータだとそこまで容量喰わないかもしれないけどね)
セリフパターンのテイストを感じられる手軽な方法は、村に点在する井戸(無料で体力回復できる何気ない有益スポット)で水を飲むこと。
飲んだ仲間がその美味しさに対し、それぞれのコメントをいうあたりに何気ない細やかさが感じられる。
そういえばでか太郎どのって、独特なしゃべり方をしていたな。
「アッポー!」ね。
ジャイアント馬場さんっていうプロレスラーの人がモデルらしいよ。
(でもホントにあんな口調でしゃべってたのかな?)
流石ヒロイン?なだけあって
夜叉姫君は実際の出番もふくめ、セリフの数も特に多い気がするな。
もっとも、大詰めに控えるバサラ王との戦いは夜叉姫に限らず、主要の仲間ほとんどに数パターンのセリフが用意されたハイライトになっている。
さらに夜叉姫が居る状態の戦闘序盤では※バサラ・夜叉姫間で攻撃を行わない特殊な状態となる。
※道をたがえても父と娘の確かな情が感じられる演出。
ただしバサラが本気になった後は覚悟を決めたのか、互いに攻撃可能になる。
一方、その後に控えるカルラ戦ではヤツがしゃべるのみで、桃太郎サイドのセリフは一切なし。
旅のすべてが集約されているはずのラストバトルなのに、ここで味方のセリフは省いたんだなという残念さは少し残っている。(極まった悪っぷりに最早言葉は不要――という風にとらえてしまえば〇か)
鬼族の姫っていう立場もそうだけど、まあヒロイン格だからね(大体女子って彼女と雪だるましか居ないし)
優遇されてて当然だろうさ。
仲間としてはあんま強くないけどね……
敵として出てきた時はやたら強かったが。
それはいわない約束。
仲間入りの時には鬼族の強さを捨てて、ちょっぴりか弱い女の子になったってことで。
そこまで弱くなったワケでもないだろう。
夜叉姫に限らず、仲間キャラはみんな一段(レベル1)で加入する。
なお氷の塔のボスとして登場する夜叉姫との戦闘は、ゲーム中1・2を争う難度。(体感的にサルカニ村の風神雷神戦と並ぶ)
彼女が仲間になった際の「生まれ変わったつもりで一段からやりなおすわ!」発言には、仕様上であっても「そのままでいいったら!」と思わずにはいられなかった。
せめて彼女特有の術・流れ星の術が、桃太郎の鹿角と同じ防御力無視だったら、まだ打撃要員として使い出があったかもしれないが。(ほかに有益な術がばいりきくらいしかないというのも……)
それこそ彼女のキャラ性でもある「愛」をもって育てるほかないだろう。(数少ない女性の仲間ということもあって、常にパーティーインさせているプレイヤーも多いとか)
上の話聞いてて思ったけどさ。
夜叉姫ってボスん時に本気になって能力倍加させるじゃん。
あれ術として使えたら良かったのにね。
それ、逆に強力過ぎるから制約設けた方が良いんじゃないか?
戦闘中一回のみ、効果もわずかな間だけとか。
あーソレ良いかもね。
……ま、実際に使えたらの話だけど。
広大さを感じられるフィールド
思い付いたからいうんだけどさ、あれが近いよね。
天地創造。
あ、一応今作の「コレ」にもシステム名が付いててさ。
その名もベベルビュウ・マップ!
べべる……あんだって?
いや……それより、唐突に別なゲームの話をするんだな。
いやごめん。
一応発売時期は新桃の方が先なんだけど、似てるなって。
フィールドの奥行きが広大な大地を歩いてるって感じでさ(たまたま似かよっただけで、かかわりはないと思うけど)
仲間はゾロゾロ、個性的にウロウロ
連れている仲間やお供がズラッと並ぶのは壮観だが、やたら世話しなく動きまわるな。
あれはなんだったんだろうか。
それがアクティブ・ウォーキングってやつさ!
ドラクエタイプのロープレって、仲間たちがみーんな軒並み主人公のあとを、キレイに隊列組んでくっついていくじゃん!
それに一石を投じたシステムだよね。
それにも名がついているのだな。
しかも仲間ごとに動きも個性的。
特に面白いのは天邪鬼とはらだしね。
天邪鬼はキャラまんまって感じで進行方向と逆に歩くし、はらだしは「一体どうなってんの」って感じのブルブルな歩き方だし。
実際の映像がないから、言葉では伝わりづらいのが残念だな。
ちなみに。
希望の都でのあしゅらが謎かけで要求するうち、二つの品。
桜の木と黄金の仏像。
手に入れるとパーティーの後ろにひっついてくる仕様。
並ぶと確かこうなっていた↓
桃・金・浦・イヌ・サル・キジ・桜・仏像(桜と仏像の配列は反対だったかもしれない)
何気に、見た目で一番ワイワイできるのはこのイベント時だけ。
自動操作もふくめるなら、後ほど白無垢の夜叉と合流した時の人数が最大だったような。
絶好調は有利だが……
歩いてるといきなりキャラの上に星が出てきて、戦闘中やたら強くなるだろう?
「絶好調になった!」というやつだったな。
そ、キャラごとに発生確率の差があるんだけど、能力がアップしたり、会心が出やすくなったり、敵の攻撃を受け止めたりとか、色んなメリットがあるんだよね。
ボス戦だと効果にいくらか制限かかっちゃうけど、それでも十分なくらいの強化がされるってね。
テクの一つだけど、絶好調状態になるまでボス手前で歩いて粘るって方法もあるくらいだし。
まあ狙ってなれるようなものじゃないから、さっさと先に進んだ方が良いけど。
発生したらそれこそラッキーってことで。
やっぱり人気者が良い
行く先々のボス鬼をこらしめることで、桃太郎どのの人気も上がっていくな。
そのまんまだけど、人気度システムね。
一定値まで上がると、宿屋の料金や茶店の品物が安くなったり、掘り出し物が買えるようになったりとかね。
※なお人気度90を越えると、神々の里で福の神が仲間になるほか、仙人たちの住む神仙郷へ入ることも許される。
最高値の100になると、かなり良い道具が手に入ったと記憶しているが。
一回きりで※崑崙の玉(こんろんのたま)が手に入るね(新桃には難しい漢字の敵やれ、道具やれがワリと出てくるけど、これもその一つなんだよね)。
とにかく人気度を上げると良いことづくめってことね。
上げるのには色々な手段があるけど、普通に進めてもイベントクリア時に上がってくから、そこまで気にしすぎなくても良いんだけどね。
※所持者が倒れた時、体力術値ともに全回復で復活する最高の回復道具。
仙人の修行を一発でこなしても上がるしな。
人気の仙豆使ってドーピングしてもね!
本来はそういう風に上げるものではないと思うが……。
反対に下がればどうなるんだ?
私は上げたパターンのしか知らないしな。
確か仲間が倒されるほか、※戦いから逃げることでも低下したと思うが。
※確率による。
また、人気度が下がる(下げる)手段は上げる時同様に複数存在する。
検証目的などで意図的に下げたい場合、微笑みの大地にある怨みの洞窟を利用する手もあるが、希望の都で女湯を拝見するのが一番てっとりばやい(尋常じゃないくらい下がります⦅16も低下!⦆)。
んとね、確か30未満になると、お供がいうことをきかなくなったり、茶店の商品の値段、それと宿屋と医者の利用料金が高くなっちゃうんだよね。
実際見るとなかなか凹むよ(一緒に旅してきただけあって、お供のメッセージとかグサッとくるんだよね)
世を救う桃太郎が評判落としちゃダメってことさ。
さもありなんだが、桃太郎どのも大変だな。
いまだ少年の身の上で鬼退治の使命を帯び、人々の規範となる行動まで常に余儀なくされるとは。
(6歳の時に羅生門やえんまをこらしめてるってだけで、もう普通の少年じゃないし)
ああいうキャラが闇落ちすると怖いんだよね。
カルラ以上の大極悪人になったりして。
ゾッとする話だが、あくまで今作では「強く清く正しく」を心掛けていれば、攻略上も問題ないということだな。
城持ちになれる
まさか城を作ってもらえるとは思わなかったな。
あしゅら、こらしめたあとね!
おもに仲間待機所って感じだけど、屋上ありの4階建てなうえ、最初からエレベーター付き、宿付き、といちや付き。
さらに都でお金払って機能拡張させると、お医者さんと茶店までくるし、屋上にひのき風呂までつくってもらえるし。
ブルジョワ~!
後に行けるからくり村では、海空両用(潜水と飛行)の改造をほどこしたり、大砲までがつけられるものな。
ここまで出来るとまるで移動要塞のようだが。
城は奈落の洞窟に行くためにも必要だし、ストーリー上でも大事な拠点だね!
だな。
ところで、想像の話にしかならないんだが。
物語のあと、城はどうなるんだろうな?
心優しい桃太郎どののこと、自分やおじいさんどの、おばあさんどののみが住むためには使わないと思うんだが。
やっぱ、残された人や鬼たちのために開放するんじゃないかな?
屋上に温泉もあることだし(作ってればだけど)この際、屋台なんかも入れちゃって、憩いの城型総合リゾートって感じにするのもアリかもね!
それはいいな!
大地がよみがえったとはいえ、あの様子では村々や都の復興にも時がかかりそうだし。
きっと人々にとって中心的でにぎやかな施設になるだろうな。
んで、ある程度復興が軌道にのったら、有料化してリゾート収入とってガッポガポ!
ボクが桃太郎ならそうするなー。
……良いこと言うと思ったが、今ので撤回だな。
(人気度最悪の桃太郎だな)
なんて付けたの?(幕間的な内容につきスルー推奨)
城にも好きな名(4文字)を付けられただろう。
なんていう名前にしたんだ?
ボクは「こちょん城」!
筆者はもりそば城です。
おーそうか。
(聞かずとも良かったな)
ここで一旦写しときましょ(重要)
鳳凰の背に乗り、鬼ヶ島内部の三途の川を越え、ラストダンジョン・地獄への突入前に。
――正確には地獄入り口でのイベント前に。
セーブデータをコピーしておくこと。
さもないと以降は城、数か所の村(&黄泉の塔)と地獄以外、どこにも行けなくなってしまう。
仙人の術やレアアイテムの取りこぼしはもちろん、金太郎の村や希望の都でも遊べなくなるうえ、雪だるまや黒河童たちの仲間加入も不可となる。
すなわち、大抵の初見プレイヤーがハマる今作きっての罠。
すでにここを見てくれている人の半分以上は既プレイヤーだとは思うが、一応それもふまえて書いておいた。
――よそのタイトルでも「ある地点を越えたら引き返せない」ということはあるが、今作もそのうちの一つだったという。(親切に事前警告してくれるやつもあったと思うけど)
そんな短い期間で……
システムとかとまったく関係ない話なんだけど……
これさ、恐ろしいのがたった4ヶ月の期間で作られたゲームって話。
PS版・桃太郎伝説の攻略本にのってた話らしいんだけどね……
参考 ウィキペディア 新桃太郎伝説https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%A1%83%E5%A4%AA%E9%83%8E%E4%BC%9D%E8%AA%AC
なぬ!
にもかかわらず、これだけの出来のものが完成させられたのか?
そうらしいよ。
4ヶ月なんてさ、あっという間だよ?
当時の開発現場はさぞかし修羅場だったろうね……
だろうな……
何にせよそういう裏話を聞くと、プレイ時はより感慨深くなるな。
(でも開発中にスタッフ同士でもめた⦅もしもの話だけど⦆とか、凄まじい話を知っちゃったら、純粋な気持ちでゲームを楽しめなくなるってデメリットもあるんだけどね……)
実はこういう裏話って当時の攻略本にもいくらか書いてあったりするんだよ。
その中に「新桃太郎伝説究極本」って通常の本より内容が濃いやつ(裏技情報がのってたり、開発秘話がのってたり……ファンには貴重な本だね)があってね。
実はさ、ボクこの本持ってたんだよね。
持ってた?
ということは今は手元にないと?
そう、もうとっくに売っちゃったんだよね!アハハハ!
まだあったら、もっと「へえ」って思える話も出来たかもだけど、今のところWebで拾った情報(ほかにも本を読んだ人とかの)を参考に言うしかできないよね。
だってボク「ごんた!あられ!」のことしか覚えてないんだから。
…………は?
予想通りのリアクションどうも。
興味がある人は本買ってみてよ(Webで見たらオークションとかでもまだけっこうころがってたし)。
確か開発中の画面のってるとこに「ごんたあられ」って謎メッセージものってるはずだからさ。
まあこんなの確認するのに本買うくらいだったら、いっそソフトも買って実プレイもしてほしいとこだけど。
データが消えやすい(体感)
こっちもゲーム内容とかシステムの話ですらないんだけどさ。
フツーに正しい方法でゲームを終わらせても、セーブデータ消えやすいんだよね、新桃って。
ボクは3度遭遇したよ(ドラクエの冒険の書消えた時みたいに、おっかない音楽とメッセージ流れるのも心臓に悪いんだよね)。
頑張って進めたのに、費やした時間が一瞬で無に帰してしまう瞬間だな。
そのうち一回はもう後半でさ、奈落でえんまを仲間にする手前で消えちゃったから。
しばらくやる気になれなかったもんな。
ほかのRPGに比べて、データの保存箇所がきっと繊細なんだろうね(ソフト自体にセーブするROMゆえんかな)。
単に扱いが雑だったのでは?
どっかにぶつけたり、落としたりとかな。
失礼な!
こう見えて物を大事にするタイプなんだからね、ボクは。
扱いには細心の注意を払ったさ。
……まあ一回だけ床に「カツーン!」って、落としちゃったことは確かなんだけど。
消えたろ?
データ。
いや、なんでか無事だった。
落っことした瞬間「あ、100パーきろく飛んだ……」って思ったけど。
すぐさま確認したら、データ全部(新桃は3つまでセーブ可能ね)無事だったし、普通に再開も出来たし。
ウケるよね。
物理的な衝撃では大丈夫だったのか……謎なところだな。
それもケースバイケースで、たまたま無事なだけだったと思うけど……(取説にも書いてるけど、そもそも衝撃を与えたらダメだからね)。
あと憶測だけど……熱にめっぽう弱いのかもね(これも取説に極端な温度シチュでやらないでって書いてるし)。
10時間とか長時間プレイしてた時があったからか、機械(本体&ソフト)に熱溜まっちゃったのかも……本体もソフト(本体から抜いた後)もさわるとほんわりあったかいこととかあったし。
思い出してみれば、3回のデータ消失もそういう長時間プレイの後に起こったような気がするし。
そうだとしたら、のめり込みすぎるというのも考え物だな。
「適度にプレイヤーも機械も休憩をはさむ」というのが良さそうな気がするが。
かもねえ……。
特に当時のROM機種は気を付けなきゃだね。
当時のFCやSFCなどのROMソフトには、セーブデータをソフト内部に保存する機能が搭載されているものがあり、電源を切っていてもリチウム電池(ボタン電池・CR2032など)で電力をソフトに供給することでセーブデータを保持している(総じてバッテリーバックアップシステムと呼ぶ)。
この方式は、セーブデータをソフト内に保存するタイプのゲームでは主流であり、特にRPGのように「途中再開」が前提となるタイトルでは欠かせなかった。ただし、この電池が切れるとセーブデータは保持できなくなるため、必要に応じて電池交換が求められる場合もあった。
※当時の新品状態であれば電池切れになるのも相当な期間がかかると思われるため(調べでは5年くらいは持つらしい)それまでに充分遊びきれるものだと思うが、時を越えて「久しぶりにやってみよー……あれ?再開しようと思ったのにデータ消えてんぞ!?」となっている場合はたいがいのケースですでに電池切れになっていると思われる。
つまりセーブデータの消失は単なる衝撃や熱の影響以外にも、このボタン電池切れによるものも可能性として考えられる。
かつてはメーカーが電池交換を受け付けていたが、現在ではいずれもサービスを終了しているため、電池交換には次の2つの方法が挙げられる。
1 有償で交換を請け負っている業者に依頼する(ネットで検索可能、費用はぞれぞれ異なる)
2 自分で電池交換を行う(はんだ作業が必要で、工具の用意や一定の技術が求められる)
したがって新桃に限らず、リチウム電池内臓のレトロゲーを今から上記のような手間をかけずにプレイしたいなら、店に「ちゃんと動作するか、電池交換済みか」を問い合わせして、もしされていないor不明な場合は改めて交換済みのものを探すか、もしくはソフトのみ割り切って購入して、ここで上記の「業者に頼むor自分で交換」という風にするのがセオリーになる。
※良心的な中古ショップでは、商品に「電池交換済み」と明記していることもあるため、そうしたショップを街やWebで探すのもあり。
なお今ではSwitchなどに用意されたサブスクでレトロゲームをプレイできるサービスもあるものの(この場合セーブデータ消失の危機は無縁)世にリリースされた全てのタイトルが遊べるわけではなく、ここまでは当時の機種でしか遊べないタイトルでの話となる。
余談だが、筆者が持っているSFCのロマサガ3を久しぶりに稼働させてみたら、3つあるデータがすべて残っていたのを確認(「おおー」と思わず感動してしまった)。
※ソフトは人からもらったもので、以前の持ち主のセーブデータも何気に残っていた。データが一体何年物なのかはもはや想像もつかない(下手すると発売当初から残っているデータの可能性があり、恐らく電池交換もされていない)。
ソフトにより個体差や稼働頻度の影響も充分あるかもしれない(もしかすると後年発売のソフトほど、データが消えづらい様に、電池消費電力などが改良されているのかも)。
グラフィック ★★★+
たいがいのレトロゲームに対していうけど。
こんくらいで良いんだよ、グラフィックなんて。
むしろドット絵様様で、もう古美術みたいなもんだね。
褒めてるのかソレ?
だが、確かに近年のゲームのような質を求めるのは、無茶というものだからな。
でもね、まったく手放しで「良い!」ってわけじゃないからね。
なんなら「もう少しで良かったのになー」って感じ。
その話は次でね。
敵の色ちがいパターン多し
これも昔のゲームゆえ仕方ないのでは?
うん、だいたいビッグタイトルのドラクエやFFでさえ「色ちがいで能力だけちがう敵」の存在なんて、今もぜんぜんあることだし。
でもこの新桃は、ボクにとってすごーく思い入れのあるタイトルの一つで、内容が良いだけに、ほかの要素のハードルもついつい上げちゃってるんだよね。
なるほど、気持ちは分かる。
ここまでこだわったゲーム性だから、敵のグラフィックもカラーパターンだけちがうヤツが多いことが、やっぱ少し残念だったかな……って思うのが一つ。
しかもこれボスだってそうだからね。やまんばとか蛇骨婆(コイツだけ一応蛇付き)とか奪衣婆あたりもほとんど一緒(おばあちゃん鬼三連)
でもね。
でも?
ただの色ちがいで終わらせるんじゃなく、アニメーションで差別化させてるとこは、抜かりないなって思ったよ。
空中でふらふら浮いてたり、目が光ってたりとかね!
でもやっぱ赤鬼系とか、大ボスの羅生門や三千世界とかは残念ながら「ホントにただの色ちがい」なんだよね。
だがバサラ王やカルラ(ラスボス形態)の見た目はさすがに圧巻だったな。
バサラ王は甲冑を身にまとった大鬼という感じで、猛々しさが伝わってきたし、カルラは凶悪さと……なんというかある意味、美しさも入り混じった異様な外見だったな。
意外なことだが。
翼とか極彩色ですごい目引いたよね。
(あの感じはやっぱ、神鳥ガルーダをモチーフにしてると思うんだけど……オリエンタルなお店に像とか絵とか置いてあったりもするよね、アレ)
でも、バサラの通常グラフィックはED直前であろうとモノクロのまま。
大物感を漂わせるのもたいがいにして、最後の方はフルカラーになっても良かったんじゃ。
印象に残った細やかな表現
・氷の塔のツルツル床では桃太郎たちのグラフィックが反射してみえる。
「めっちゃ滑るで!」ということが感じられる。
実際にはただの操作反転だが。
・コイとカエルが跳ねるアニメーションは躍動感あり、特にコイの微動。
・桃太郎が大根抜く時の一連の動作。
スポンッという音まで気持ちいい。
あと、こっち見て笑っとる、可愛い。
・汗を飛び散らせつつ、薬をスリスリするスズメの医者も可愛い。
・城で奈落の底を進むにつれ、白い泡のようなものが。
・岬で勇気の剣を使い、海を割って主観視点で鬼ヶ島へと向かう演出は必見。
十戒のモーゼを思い出した。
・金剛のデザインが、ああ金剛だなーって感じ(書いてて気づいたけど、風神雷神なんてモロか)
・ちがう意味で印象に残った虹の洞窟。
画面全体に虹の個別色の半透明フィルターが一定時間(もしくは一定歩数?)ごとにかかる。
いかにも※虹の七色に関するギミックを期待したが、中身はただの洞窟だった。
※大江山ですでにやっている。
サウンド ☆☆☆☆☆
ボクはね。
レトロゲームほどサウンドが耳に残りやすいって思ってんの。
短いループの曲ばかりだけど、それがかえってイイっていうかね。
何やら筆者どのも同じようなことをいっていたな。
音の数が今のゲームより少ないからこそ、印象深くなるのだと。
そういう話を踏まえて、新桃には良曲がそろいまくってるんだ。
珍しいことなんだけど、ほとんどのシーンのBGMがそのシーンと一緒に脳内で再現できるレベルなんだよね。
と、いうワケで星マックス評価にさせてもらったよ。
大絶賛だな。
やはり真面目な物語の効果もあってということか。
うん!場面の雰囲気にもすごくマッチしてるんだよね。
その中でも特に「良い&印象深い」ってなったボクのセレクションと、コメントを下に書いておくね!
……中にはちょっと特殊なBGMもあるけどね。
フィールド曲
メインテーマっていってもいいんじゃないかな?
明るくて勇ましくて、桃太郎らしい元気な曲だよ。
フィールドでかかるだけあって、通常戦闘や村の曲と同じくらい何度も聴くんだ。
それもあるからかな?
やたら印象に残ってるのは。
大ボス曲(夜叉姫・あしゅら・ダイダ王子戦など)
激しい曲じゃないけど、なんとなく「争うことの悲しさ」みたいなのが伝わってくるメロディだね……
ボス戦の曲にしてはちょっと稀なタイプかも……変なこと言ってるかな?
ラスボス曲
「ティロリ!デケデケデケ!」ってな感じの不穏なイントロが耳に残ってるなあ。
でもメイン部は最悪最後の敵とのバトルって感じで、めっちゃしっくりきたよ(けっこう低音も効いてる感じがするんだよね)
だからこそこれまでのカルラのしたことを思い出すと、こんちくしょーってなるし、ぜったいにこらしめてやる!って気持ちにさせられるし、めっちゃ毛穴ひらきそうになるね!
ああ……多分この時ボクは、もう完全に桃太郎と一体化してたね……(曲と関係ないけど、ダイダ王子が霊体?で出てきて、カルラをビビらせるテキストがなんかウルっときたし)
ましらの曲
そう、これこれ……キャラ通りっていうか、もうね、めっちゃジャイ〇ンだね。
音とテンポのずらし方がまた……ってかホントに曲なの?
でもところどころ曲っぽく聴こえるのが絶妙っていうか、なーんか腹立つんだよなあ。
とにかく、ほかのゲームでもなかなか聞けないヘンテコサウンドなのは確か。
ちなみにパーパーパー!聴こえるのって、ましらの声なんだろうね、きっと。
あー思い出しちゃった。
ある意味これが新桃で一番印象に残った曲でイイよ、もう(やけくそだよもう)
仙人戦
桃太郎に術教えてくれる仙人と戦う時に掛かる曲だけど……すごいそれっぽいんだよね。
コミカルだけどバトルしてるなーってノリで。
これ聴くと「仙人に手玉にとられてる桃太郎」がついつい思い浮かんじゃうんだよな。
海バトル
なんか「海賊と嵐」みたいな感じで、勇ましくてカッコいい曲なんだ!
まさしく海原の戦いって感じ……
いや、カエデさ「思い付いた単語をソレっぽく組みあわせただけのえらく簡素な感想を、ソレっぽくいってるだけじゃないか?」とかいわないでよ……
だってボク曲なんて作ったことないんだし「やれフレーズが~やれコード進行が~」とかいかにもな言葉でもいえないしさ。
でもさ、ボクが好みのものってやっぱバトル曲が多いなって思ったよ(そこは筆者と一緒だねっ)
余談ですが、今作およびシリーズの楽曲を手掛けている方は、あのサザンオールスターズのメンバー・関口和之氏。
氏が作られた曲は未だに筆者の脳内サウンドトラックで再生されております(料理作ってる時とか、なぜか仙人とのバトル曲がかかったりしています)。
こうしたプロフェッショナルの方にとっては、どの分野の楽曲づくりもお茶の子さいさいといったところかもしれません。
心から尊敬いたします。
総まとめ ★★★★+
桃鉄でもお馴染みの面々による、壮大で感動的な冒険譚。
多少のコミカルさはありつつ、見た目のほのぼの感(デフォルメ感)を大きく裏切ってくる、めちゃシリアスな和風RPGです。
寄り道要素や隠し要素も豊富で「スーファミのロープレで何かおススメある?」と聞かれたら、絶対推したい一作。
むしろ数あるレトロRPGの中で、新桃をやらずにいるのはたいへんもったいないです。
あと。
RPG史上最悪レベルの悪役が登場するタイトルでもあるので「どのくらい悪いやつなのかなー?」と少しでも気になった方にもおススメ、
その邪悪っぷりは、ぜひ実プレイにて肌で感じ取ってほしいところ。
レトロゲーの中でもそこまで珍しくもなく、様々な通販サイトや街の中古屋さんでも割とお手頃価格で見かけるソフトなので、現在でも入手はしやすいかと思われます(令和7年7月時点調べで、Web上での中古価格は送料込みで1500円~3000円ほど。参考価格につきご留意ください)。
※リンク先は参考価格の商品ページです。ショップ内で同商品を検索すると、より安価な出品が見つかることもあります。
え?ソフトのバージョン?
……ニッチな疑問を持っている方ですね、あなたは(独演)。
なら、筆者が分かる範囲で。
Web調べによると、大まかには初期ロム(型式・SHVC-M5・多く出回っているやつ)と後期ロム(型式SHVC-M5-1・ややレア)があり、初期ロムはバグがそのまま、後期ロムはバグ改善されているものらしいです(バグについては後々リライト書きするかもしれません)。
なお筆者所持のロムを情報と照らし合わせると、どうやら初期ロムなようでしたが、大きなバグにも遭遇せず(あえて狙ってやる場合を除いて)通しでしっかりプレイ出来たことは確認できております。
※後期ロムは非公式の互換機などでの起動が出来ないらしいです。
が、公式の本体であるSFCで遊ぶことを前提にするなら、バージョンにそこまで気を配る必要はないでしょう。
もっとも、バグ改善されたロムの方が良いのは当然のこと。
情報を頼りに中古屋さんで探してみるのも一興かと思われます。
ロムのバーションというものが分かっている店舗であれば、高値を付けている可能性ありですが、それより気にすべき点はむしろ初期・後期問わず、現役で動作するか&セーブできるかの方が重要です。
逆にさ、新桃をプレイしても面白くないっていう人は「反対にどういうRPGだったら面白いの?」って聞きたいくらいだよ、ボクは。
なかなか物申してるな。
もちろん好き嫌いあるうえでね。
ボクはドツボだったよ。
それに開発期間が極短なのにすごく丁寧に作られてるしね(なにかとはいわないけど「これホントにテストプレイしたの?」って出来のソフトも世の中にはあるワケだし)。
桃鉄の桃太郎しかしらないプレイヤーさんは、ぜひ真面目桃太郎……勝手に略するけど「真桃」を手に取って遊んでほしいとこだね。
和風でストーリー重視のレトロRPGが好きな人なら120%損はしないよ!
それなりゲーマーのコチョンどのがここまでいうんだし、私からしてもやってみる価値は充分あると思うぞ!
「それなり」って……褒めてんのソレ?
~筆者より~
目の前の読者さんへ。
ここまで読んでくれてありがとう。
新桃には思い入れが強い分、ノリによる脱線?もやたらと多く、きっと読みづらいことこの上ないだろう長文レビューの一つとなりました。
単に本人が書くことを楽しんでいるだけって感じですが。
とにもかくにもSFCのコマンドRPG中、指折りの面白さであることはまちがいない(と筆者は思っている)ので、興味を持った多くの人に遊んでほしいな――と勝手ながらに考えています。
なお、このレビューで何かしら刺さったり「なんか分かるわ」「遊んでみたい!」なんて、思ってくれたりしたら、OFUSE↓で一言もらえると嬉しいです。
もしよければ、コーヒー代くらい送ってもらえるとだいぶ喜びます(次も好き勝手に書く意欲がわきます)
OFUSEで感想を送る/応援する↑プロフィールページに飛びます。(プライべートブラウズではページが開くまで20秒ほどかかることがあります。しばしガマンを(>人<))
了。
