ゴッドイーター2・レイジバーストレビュー(ネタバレ注意)

ネタバレがイヤな方は……

ここは筆者がプレイしたゲームのネタバレ多めのレビューだよ!

ネタバレはイヤだけどゲームには興味ありって人は、ここからこの先ネタバレ注意!までを読んで参考にしてね!

初プレイの楽しみを大事にしたい人は、そこまでなら安心して読めるよ!

それ以降の内容は、ネタバレが問題ない人向けだぞ!

ゲームをすでにプレイ済みの人は思い出を楽しみ、未プレイの人には雰囲気だけでもつかんで、実際にやってみたいと思ってもらえたなら嬉しいな!

情報もろもろ

発売日2015年2月19日
発売元バンダイナムコゲームス
開発元株式会社シフト
ジャンルドラマティック討伐アクション
プレイ環境PSVita

おススメする人

以下のような要素が好きな方におススメ

  • ハイスピードな狩りゲーム
  • 各武器ごとに豊富な技が存在
  • 狩り対象は獣型・人型、その2つが混ざったものなどバラエティに富む
  • カッコ良い・キレイなキャラが多数
  • 主人公の性別・見た目・ボイスなどがカスタマイズ可
  • コスチュームが豊富(他作品コラボ有)
  • 現実の地域をなぞらえた近未来が舞台
  • 無印版シナリオ+追加シナリオのため、ボリュームは多め

目安プレイ時間・特徴

クリアまでのプレイ時間は30~40時間くらいだよっ。

今作レイジバーストはリメイク版ってことで、無印2シナリオ+追加シナリオクリアまで掛かるざっくりタイムって思ってほしいな。

ちなみに筆者の場合はクリアまでおよそ60時間、追加シナリオクリアまで144時間かかってるね。

でもこれ装備集めとかで、同じ様な任務を繰り返しやってたせいだし、あんまし参考にならないかも。

さっさとクリアしちゃいたいプレイヤーさんは、これよりはずっと短い時間でクリア出来ると思うよ。

でもそれぞれのキャラクターエピソードとか、エクストラシナリオって番外編みたいなのもあるし、それを埋めるのもふくめたら余分に時間はかかるかな。

とにかくボリュームはすっごくあるから、長く遊びたい人向けのアクションゲーだよ!

このゲームはアラガミという魔物的な存在と、疾走感(スピーディーというやつだな)ある戦いを楽しめるんだ。

アラガミには、動物や人型など様々な形態を持つ連中のほか、画面をおおってしまうほどデカいヤツも居て、その種類も多い。

中型・大型アラガミともなるとそれぞれが複数の攻撃方法を持ち体力も多いゆえ、力押しの攻略は難しいぞ。

だが味方の選び方や連携の取り方、それと神機や技(ブラッドアーツ・バレット)を充実させることで、難易度をグッと下げることも可能だ。

それに捕食という行動で能力を高めたり、特殊な弾丸を使えるようになったり、倒した連中から素材を入手して、あらたな神機を造りだせるのも特徴の1つだろうな。

物語はアラガミの脅威にさらされた近未来を舞台としているが、そこに生きるゴッドイーターたちの活躍が劇的に描かれているんだ。

しかも今作では新たな登場人物や、以前までの物語で未消化だったことも完結しているから、無印2をプレイ済みでも満足する出来になっているはずだ!

あと、おせっかいかもしれないが、任務中は視点変更のため、画面をグルグル回すことが多々ある(狩りゲーというジャンルにはつきものだな)。

敵も味方も動きが速いゆえ、そのぶん目が疲れてしまうことを防ぐためにも、程よい休憩をはさみながら気長にやってみてほしいな!

この先ネタバレ注意!














序文

今作はPSP版・ゴッドイーター2のリメイクで、初代ゴッドイーターから4作目にあたるタイトルです。

ナンバリングでは、のち3年後に3が発売されましたが、派生作品としてパチンコやパチスロ化もなされたのを考えると実に遍歴が多いシリーズともいえます(人気ゲームのパチンコ化は近年珍しくもないですが)。

なお今作レイジバースト(以降リメイク前を無印2と表記することもあります)では新システム・アラガミ追加などはもちろん、新規キャラ参入と賛否がはっきり分かれそうな追加シナリオなどあらゆる面で大幅にボリュームアップを遂げていました。

細かい面では一部イベントの描写変更やシーンの追加もなされています(無印2にはなかった要素として、シナリオの進行に合わせ他キャラからのメッセージが届くメールシステムも追加)。

またシナリオが終わっても追加・高難度任務の穴埋め、他作品の武器防具にあたる神機集めなど狩りゲー特有のやり込みが多く、すべてを終えトロコンするには相当な時間を要すると思われます。

ここで少し話の視点を変えますが、シリーズ通して厨二独自用語の巣窟ですので、プレイヤーによっては世界観になじめないかもしれません。

たとえば特殊部隊ブラッド・終末捕食・黒蜘病などがそれにあたるでしょうか。

これら用語がイベント中も当たり前のように飛び交うので、シリーズ未プレイの方は少し戸惑うと思われます。

しかも今作は完全版ゆえにイベント数はさらに増え、それら用語を見る機会も大幅に増えています。

プレイを終える頃にはこれらゴッドイーター語録がきっと忘れられない、何ならゴッドイーター学力試験なんてものがあれば、かなりの高得点を目指せることうけ合いです(そんなものは存在しませんが)。

なお筆者にとっては、がっつり遊ばせてもらえたゲームの1つなのですが、某通販サイトで送料無料の400円足らずで購入した中古ゲームだという事実(発売から大分経ってからのプレイにつき)。

値段よりはるかに元が取れたのでそれも良しです。

ここでも当たり前のようにゲーム内の専門用語が飛び交うから、ゴッドイーターをやったことない読者さんが着いていけないかもしれないね。

1つ1つの用語の説明が出来れば良いのだが、なにぶん数が多すぎてな(そもそもレビューで語ることではないと思うが)。

このレビューでなんとなーく世界観だけでも分かってもらえればありがたいし、ゲーム本編に出てくるターミナルという機械を使えば、用語の意味確認も出来るしな。

評価スタイル

ここからはストーリーや総評まで各要素を分けて☆☆☆☆☆って感じの、お星さま評価をさせてもらってるよ!

☆5つならめっちゃ満足、☆1つなら不満って感じでね。

ちょっぴりありきたりな評価の仕方だけどね。

☆☆☆+や☆☆☆☆-のように評価させてもらうこともあるぞ。

これは次の☆数まであと少しで達する、達したが少々物足りないといった微妙さ加減を表していると思って欲しいな。

ストーリー ☆☆☆☆+

初代ゴッドイーターから続投しているキャラたちも本編、追加シナリオにおいても活躍の場がグッと増えています。

新旧キャラが入り混じり、アラガミや危機に立ち向かっていく展開は胸を熱くし、世界観とキャラさえ嫌わなければかなりの没入感が味わえます(無印版を既プレイなら追加シナリオはもちろん、本編描写の差異などを比べてみるのも一興かと思われます)。

無印版の内容のおさらいとなりますが、赤い雨や黒蜘病(死の病魔)という陰鬱設定もあってか、緊迫感あるシーンが随所に見られます。

明暗のメリハリがついたイベントが多く、ナナのおでんパン設定などは悲しいバックストーリーも持ちつつ、場を和ませることも少なくありません。

またメインストーリーを進めると徐々に解禁されるキャラクターエピソード(任意)では、該当キャラと主人公との交流が見られ、それぞれの魅力も深堀りされています。

たとえばフェチの求道者・ハルオミや、世界観にそぐわない騎士道精神を持つエミールなどのキャラが見せるコミカルシーンは、シリアス一辺倒にはしない清涼剤的な役割も担っています。

もっともキャラクターエピソードは無印2からすでにあった要素なので、すでにプレイ済みであれば新鮮さには欠けるものの、消化時にキャラが強化される有益性があるのは変わらずです。

さらに今作ではフランやヒバリなどのオペレーターたちにすら、エクストラシナリオという特殊任務で見せ場が用意されている待遇。

過去作ゴッドイーターバーストで起きた事件、リンドウアラガミ化の際に起こった裏事情も、このエクストラシナリオで触れることが出来ます(ギル・ハルオミ、エリナ・エミールのシナリオも用意されています)。

なおネタバレと冠しているレビューにつき、未プレイの方に配慮した書き方になってしまうのも今さらですが、無印2では悲しい結末を迎えたメインキャラが2人存在していました。

正確には1人が中盤で死亡、もう1人はラストバトル後、別空間で永遠に戦い続けることとなり、さも無情な結果をそれぞれが迎えています(後者はエンディング後、生死不明の扱いとなり以後出番もなし)。

が、今作レイジバーストではこの2名が救われる展開が追加されています。

まちがいなくそれが、リメイク後の大きな変化でしょう。

言い方を別にするなら、一旦美しく終了したシナリオを色んな意味で台無しにする超展開が、最後に待ち受けているということ。

ちなみに今作にたいしての他の方の評価も調べてみたところ、やはり追加シナリオの展開に賛否が分かれるようでした。

ただ筆者としてはたとえ台無しだろうがこうした後味が清涼な結末を用意しているところはかえって高評価です。

ジュリウスもロミオもホント良かったな!

まず筆者自身がHappyエンド好きで、シナリオはトータルで充分満足出来ました。

そう、たとえムリヤリな超展開だとしても。

当方のほかレビューでも語っていますが、筆者はシナリオありきのゲームに対し、終わりよければすべて良しという日和見精神で評価することが多々あります。

ジュリウスやロミオのみならず、主人公サイドの誰しもが不幸な結末にならなかったので一安心です。

またフェンリル本部にしょっぴかれたまま出頭したままだったレア博士も、追加シナリオ突入後まもなく重要ポジションで再復帰。

かつては精神異常をきたす寸前まで追い込まれながらも、追加シナリオ上では吹っ切れ、良き協力者ポジに収まりました(支援キャラ化も果たしました)。

彼女の妹で騒動の黒幕だったラケル博士ですら、クライマックスを見る限り最後の最後に救われた、そんな気がしています。

扱いが可哀想だったクジョウ博士も、ある意味で見せ場があったので良しとしましょう。

ただ終始悪い意味でビジネスライクだったグレム局長は、どう扱って良いものか……。

もっとも彼を好きだという人も少数だと思うので、物語から段々とフェードアウトしていくようなあのぞんざいな扱いでも、筆者は一向にかまいませんが。

主人公の活躍

ゴッドイーターでの主人公は見た目・声・性別などが設定可能なキャラメイキングによって生まれる存在で、いわゆる主人公=プレイヤーという印象付けが強くなっている。

そしてたいがい無口(バトル中のセリフは例外)。

一方でこのタイプの主人公は他作品においても他キャラの個性に飲まれて、いわゆる※空気となってしまうことがある。

※作品上でそのキャラが居ても居なくても物語が成り立ってしまうことを表した単語。よその作品でも無口主人公が陥りやすいポジション。

そして今作での主人公もまた、その域を大きく出ないものになっていたフシが。

イベントでのセリフこそなくもないが(詳しくは後述)たいがいのシーンではセリフの代わりにボディアクションを取るだけの首振り人形と変わりなく。

ただし無口主人公とはそういうもので、ところどころの選択肢以外ではボディアクションのほかに感情表現のしようがないため、ある意味で仕方のないことではある。

しかしメインシナリオに大きくからむブラッドメンバーとの各イベントでは、もう少し主体的に前に出ても良いと思うことも多かった。

たとえば能力に目覚めたナナが一人で敵のおとりとなった後、合流した際にはジュリウスがクール&ホットなセリフで場をさらっていき(主人公はナナへのおでんパン配給係)。

ギルが自身のつらい過去と決別し赤カリギュラと戦う時は、ハルオミとのコンビでほとんどの場を進行させていた(主人公はあくまで付き添い兼仇討ち要員)。

ロミオがいじけ焦燥から立ち直った時は別に主人公が居なくてもなんとかなった(ロミオが自力で立ち直ったようなもの)。

ことジュリウスは本来主人公が語るべきセリフをほぼ持っていくので、主人公の空気感が強く出るとしたら彼がカッコ良過ぎるからというのもある。

主人公が主体的に見せ場を作った数少ない場面は序盤に独断で神機兵に乗り込み、シエルを助けに行った時くらい。

確かにカッコ良い場面ではあるのだが、無印版での見せ場らしい見せ場はホントにこれくらい。

一転してまったく空気かというとそうでもない。

彼・彼女はシナリオ上必須な喚起の能力に目覚めるという設定に助けられているためだ。

端的にいうと、主人公が誰かと行動する際、その相手に何らかの感情を昂らせることで新たな能力(ブラッドアーツ・バレット、ブラッドメンバーは血の力)に目覚めさせるというもの。

要するにゴッドイーターたちは主人公の側で戦うことでさらに強くなれるということだ。

そういう設定なためか主人公の存在は必要不可欠で、かつ出番も全編におよぶ(システム上でも全任務で主人公を外すこと自体が不可)。

加えて、メインで所属するゴッドイーターの精鋭部隊・ブラッドの中でも、戦闘力の高さなどを評価され、入隊してまもなく副隊長に任命される。

またこのあたりになるとすでに仲間たちからの信頼も厚く、隊長のジュリウスどころか他メンバーにも全員一致でそれを認められるところは主人公属性がフルに発揮されているといって良い。

しかも恐ろしいことにそれはまだ序盤というべき時期で起こる。

あげくコミュ障娘シエルの心をも早々に開いて「お友達になってください!」といわせるあたり、これも喚起に匹敵する特初能力だと思わざるを得ない。

特殊能力とはいったもののあながちハズレではなく、ジュリウスからしてどこか人を惹き付けるところがあるとも評価されている。

さらに話が進むと先ほどのとおりシエルを命令違反および人事処分覚悟で助けに行ったり、喚起能力で次々と仲間の力を目覚めさせたりなど、その活躍は事欠かない。

中盤以降ジュリウスがメンバーから離脱することになった時も、予定調和の如く後任を託され隊長へと就任。

ついには無印シナリオの最後・すなわち難度6の任務では歌姫・ユノと手をつないで世界を終末から救うという理由を知らないとワケがわからない見せ場が用意されている。

ただしこのクライマックスの直前イベント、極東ラウンジでのボイス付セリフは熱くレアでありながら面接座りしたまましゃべるため、それをちょっとカッコ悪いと思ったのは筆者だけかもしれない。

結果として。

数少ない見せ場・設定・ボディアクション・表情・選択肢といった手段を最大限に活かしてらしいポジションを確立した者。

これが今作、ひいてはゴッドイーターシリーズの主人公といえる。

あえて主人公評をくさすことをいえば、見せ場の多さ・良い上司感、オマケに美形男子でありつつ下手な漢より漢らしいジュリウスが裏の主人公ではと思えてくる。

ロミオとの別れ以降は全てを抱え込んだ上、身内にすら誤解されようとそれら全てを守るため自らの道を行く(しかもこの時すでに彼も死の病魔・黒蜘病に侵されている)。

そして無印2でのシナリオクライマックスでの彼はこちらへと想いを託し、ほかの者が干渉できない特殊な世界で永遠にそして孤独に戦い続けることを選び去っていく。

…ちょっとカッコ良過ぎだろうよ。

あーん! ジュリウス様ー!

しかし。

今作追加シナリオではそんな彼すら救う出来事が最後の最後に待ち受けているので、ある意味では「カッコよく去っていったのでアレで終わらせておけば良かったのでは?」という風な感想があっても仕方なさそうだ。

しかも追加シナリオクリア後に待つキャラエピソードでは、俗にいうピクニック隊長によるカレーライスの巻。

もっとも全クリまでは上げて落とす展開の繰り返しだったので、最後はそれでほのぼの出来て良かったのだけど。

そういえばここは主人公の話だったか。

一応追加シナリオの最終任務クリア後には見せ場シーンがもう1つある。

該当シーンは先の面接座りでのセリフシーンとはちがい、アクションもともなってしっかり主人公らしさをかもしているので必見。

結果、面目躍如。

無印版でもハイライトだった

ロミオの死亡イベント。

追加・エクストラシナリオまで遊びきった今もなお最大の見どころと断言する。

むしろここにシナリオライターさんの全力投球がされていたとすら思える。

描写・BGMすべてにおいて以上の見せ場はなく、凄まじい悲壮感にはある種の美しさを感じてしまうほど。

当イベントは彼が老夫婦を助けるため駆けつけた際のバトルシーンと、ラケルによる独白シーンが交互に挿入され、結果、赤い雨が降り注ぐ中、ロミオは単独でアラガミの群れと戦い散る。

息絶える寸前に彼が遺した言葉、そして赤い雨にさらされながらも彼を抱きかかえたジュリウスが放つ慟哭は、胸を容赦なく打ちすえる。

またブラッドメンバーの誰よりも遅かったロミオの能力発現は、皮肉にも彼の死と同時に目覚めることに(ロミオの力はなかなかチートな能力で、追加シナリオ上でも超重要なカギを握ることになる。彼の神機が死後でも休眠という形をとっていることが実は伏線)。

なおここでの主人公はほかメンバーと共に、別な場所での任務についているため完全にカヤの外。

以降は沈痛さが際立つ葬儀イベント、さらに数任務が経過するまで暗いBGMが場を支配するため、プレイヤーの心にもしばし暗い影を落とすことに。

他作品でもそうだが、ロミオの様なムードメーカーが死亡すると悲壮感はグッと増す模様。

もちろんロミオは戦線から永久離脱し、シナリオも急転。

彼の死をきっかけに決意したジュリウスも離脱して、主人公たちとは別々の道を歩むことに。

無印2ではこの時点で彼も永久離脱するが……。

そして復活ッ!

ここまでがかつての経緯、しかし追加シナリオ終了時はロミオもジュリウスも生前の姿のままあっさり戦線復帰。

主人公「(今までなんやったんやろ)…ま、ええか! 新生ブラッド再始動や!」

この超展開を素直に受け入れるかどうかはやはりプレイヤー次第。

ここまでくればゴッドイーター世界ではもう何でもありに感じられる。

ちなみに全クリ後は後日談として、ロミオ・ジュリウスそれぞれのキャラクターエピソードも解禁されるが、ドラマティックに死亡したロミオや、特異点として一人で戦い続けることを決めたジュリウスを目の当たりにしているので蛇足感がハンパじゃない。

ボリュームアップという意味でもそれがあって良かったのだが、シナリオの美しさや悲しさを重視する場合、これらのキャラエピや彼らの再加入はそれを邪魔するものという見方もまた否定は出来ない。

ロミオ「それひっでーな!」

ジュリウス「いやムリもないだろう」

いやいや戻ってきてくれてホント良かったです。

あのアニメ作品と少し…

かつてのクライマックスは、サカキ博士の奇策により歌姫ユノ、ひいてはその歌の力で終末捕食同士を相殺させる(要するに世界を救う)という展開だった。

ラストバトル後は世界中に中継される彼女の歌によって、黒蜘病患者の意志力を借りて破滅を防ぐ流れとなり、非常にドラマティックに思ったが……。

歌の力で世界を救うってマク○スってアニメもそうじゃなかったか。

……ひょっとしてシナリオの参考にしたのだろうか?

邪推に過ぎないのであくまで憶測。

なおここまで出番の多かったユノ(マネージャーを務めるサツキも)は以後、極東から離れ、追加シナリオ上ではほぼ空気と化す。

ただシナリオ上の露出が大幅に減ったとはいえ、極東支部には度々姿を見せることもあり、システム上でも支援メンバーとして選べるので出番が皆無になるワケではない。

新メンバー・リヴィ

フェンリル本部エリート部署、情報管理局所属のゴッドイーター・リヴィ。

物々しい肩書もさながら、クールかつ優秀なところなど、まるで女ジュリウス。

そんな彼女はオラクル細胞の暴走によりアラガミ化した隊員を介錯するための人間であり、いわばゴッドイーターの汚れ役として登場する。

ちょっとしたダークヒロイン感。

追加シナリオに入ると、最初はエラそうなだけに感じられる管理局長・フェルドマンや、エリート意識高めで高慢な局員たち(モブ)と共に極東支部にやって来る彼女。

シナリオ半ばで起こる螺旋の樹の異変の正体を確かめるため、リヴィの「他人の神機とムリヤリ適合する」というハイリスクな能力が不可欠に。

かつてのジュリウスやロミオの神機と適合しつつ、ブラッドメンバーと新MAPである樹内部の探索をすることになるが、能力の代償によってやがて自身の身体を蝕むことになってしまう。

しかしこれが転機となり、一時戦線離脱となった彼女が復帰するまでの一連イベントは、当初は関係性に距離があったブラッドメンバーとも親睦を深める良いきっかけに。

以降は気持ちが吹っ切れ、メンバーと共に世界の危機を救い、最終的にはロミオ・ジュリウスの再加入と共にブラッド入りを果たす(立ち位置はブラッドのお姉さん的存在になったもよう)。

当初はすでに濃いメンバーがそろったブラッド・極東支部の面々に、いまさら新キャラが加わっても浮いてしまうのではと危ぶむところもあった。

しかし実際は特異な能力・境遇・いそうでいなかった男口調キャラなどのオリジナリティをひっさげ、浮くどころかかつてのジュリウスのように主人公の出番を喰ってしまうほどの活躍ぶり。

シナリオ上でも最後には孤独から解放されて、本当の居場所を見つけられたワケで。

彼女の過酷なバックストーリーから考えると本当に良かったと思える。

ところで。

結果お姉さんキャラのポジションを確立したリヴィを、ロミオとのカップリングキャラとして見ると、より人物が立つような気がしている。

関連イベントではしばし出番のなかったロミオが回想シーンでありつつ再登場する上、ここでのリヴィが段々と心を開いていくさまや、彼女の感情があふれ出して泣き出すところなどは思わずジンと来る。

リヴィもなんら普通の子供と変わらない感情の持ち主だったワケで(以降ブラッドと関わるまではまた歪んでしまうが)。

なおリメイク前ではそれほど関連シーンもなく、謎めいた施設だったマグノリアコンパスで過ごす子供たちの日常もここで垣間見られる。

一連の場面を見るに、親兄弟を亡くしたなど不幸な事情を持つ子供たちが引き取られ「ラケルのある目的のために」養育されていたこと以外は、なんとなく普通の学校施設な気もした。

ついでにロミオがほかの女子からも想われていた様な描写もあり、リメイク前には見られなかったレアシーンでありつつ、若干のジュブナイル感がある。

システム・内容 ☆☆☆+

支援メンバーの選択やブラッドレイジなど有益なシステムが追加され、無印よりもさらに攻略難度は下がっています(リメイクにともないコア制は廃止されました)。

いくぶんやりすぎなのが新要素の1つ、スキルインストール。

かつての神機固有スキルとはなんだったのかというほどで、残された神機を消費して自由にスキルを付け替え出来るようになり、カスタマイズ性は大きく向上しました。

さらに同行NPCもスキル追加・変更可能になったのも大幅な変化。

生存率や攻撃能力の向上および被弾率を減少させるなどが可能で、かつてはおとり程度にしか役立たなかったNPCもそれなりに活躍してくれるようになりました(ただし固有能力持ちのブラッドのメンバーが選ばれやすいなど、役立つNPCはやはり限られます)。

とりわけシエルの能力特性(血の力)が、敵アイコン点滅度合いで残体力を大体把握出来るという、狩りゲーに安心感を与える超有益なものであるがゆえ、彼女を連れて行くメリットもグッとアップしたように思えます。

アラガミの方は動きの素早いガウェイン種や、DLCのみのアラガミ・オロチが新規で出現。

既存アラガミはそのままの登場で、かつて多くのプレイヤー(筆者含む)を散々苦しめたあのマガツキュウビも続投しています(殺生石の持続タイムに調整が入ったことや、ブラッドレイジの存在もあって大分倒しやすくなっています)。

またこれら既存アラガミの亜種も別途出現するように。

無印ラスボスの別バージョン・エインヘルヤルや、複数討伐では処理落ちの元凶と騒がれるヤクシャ・ディーヴァ、さらにはコンゴウ・カリギュラ・キュウビなどの亜種も追加されていました。

その内の1体・ムクロキュウビ初見時などは「まさかこいつも石だすんか」とビビりましたが、どうやらそこまで鬼畜ではなかったようで一安心。

アラガミのバリエーションは増加したワケですが、今作でも任務名と概要テキストのみ変えただけで中身は同じ様な任務がほとんど(任務名は元ネタがあるのか、ユニークなものが多い)。

後半以降は新規・古参のアラガミが入り混じるカオスなサバイバル任務も増えますが、アラガミの組み合わせを変えただけのものばかり。

もっとも新規の敵が次々解禁されるオンラインゲームのようなものではないため、これはジャンル上仕方ないことでしょう。

討伐目的の任務のみなので別にまちがいではなく、なんなら狩りゲー特有の拠点⇔任務の繰り返しです。

さらに細かい部分では快適さに関わるマイナス面(視点によるもの、くわしくは後述)も引き続いていますが、舞台やMAPが豊富ではない分、楽しさはコンパクトに凝縮されています。

アラガミの見た目に関していえば、ツクヨミの地べたをはい回る虫のような動きは、どことなく神秘性が感じられる外見に反して特におぞましいな。

そういう意味ではヴィーナスも似たようなものか。

お尻?からも化け物出てくるからね。

あとデザインの気合が特に入ってるのかラスボスは神々しいような禍々しいような、まさしくって感じだし。

でもみんなそんなのじゃなくて、シナリオ中でも触れてるけどキュウビは動物っぽくて愛くるしいリアクションとるけどね。

あとアバドンくらいかな、カワイイのは。

ブラッドアーツゲー

スタイリッシュなアクション性に恥じない中二病心をくすぐる特殊技・ブラッド・アーツ。

無印から継続されたシステムの1つで、かつ全ての武器種に設定されており、任務終了時に取得する経験値によって成長ゲージを満たすと次の段階のブラッドアーツが修得可能。

バリエーションも豊富で、中でも禁じ手な黒アーツ(アーツアイコンが黒くなっているもの)には体力消費などのリスクと引き換えに大ダメージを負わせるようなリスキーなものも。

さらに一部には超シビアなタイミングで発動させないと不発に終わったり、ミスると即死したりなど、プレイヤースキルが問われるものも存在。

しかし黒アーツが所得可能になるのは後半あたり、最初は普通に経験値を貯めるような感覚で段階的に通常アーツを取得していくことになる。

ともあれ序盤から「アラガミかてーしつえーし全然快感じゃねーよ」となったなら、ゲームをぶん投げず、まずはどの神機のどのアーツでも良いので、修得までしばしガマンして欲しいところ。

重要なことなのでもう一度。

序盤で放り投げずしばしガマンを。

なんらかのアーツを修得して、まず1回任務をやればアクションやエフェクトがガラッと変わるため、その楽しさが分かるはず。

何なら特有のスピード感やスタイリッシュさを真から味わえるのは、アーツが使えるようになってからといっても過言ではなく。

技によっては攻略上の難度を大きく左右するほど。

むしろ使わないとアクションの楽しさは半減する。

ところで筆者の場合、新神機であるヴァリアントサイズのアーツをメインで使っていたが、まーラクチン。

特にサイズアーツ・デッドウィーダーは広範囲かつ複数箇所に多段ヒットするため、アラガミの周りをグルグルしながら連発すると、たいがいの討伐時間は10分かからない(ホールド付与のサイズだとさらに…)。

また中距離から敵を攻撃できる性能なのもあり、アラガミと距離が生まれる分攻撃も避けやすく、サイズ自体が初心者にも向く優良神機だと考える。

と、いうよりほとんどの任務はサイズとデッドウィーダーでクリアしたほど。

たまーに※エクスキューションに変えてアクション性を楽しむくらいだろうか。

※タイミング押し必須のサイズ黒アーツ。発動成功するとダメージもさることながらゴリゴリ削り斬る感覚も味わえとても気持ち良い、ある意味一押しアーツ。

ただし幅広く当たるサイズの特性からか、慣れてしまうとアラガミの弱点を狙うのが雑になりがち。

幅広く当たるというのも善し悪しで、狙ったところとはちがう部位に当たることが多い。

ただのプレイヤースキルのせいでしょ!

狙いたい箇所に上手く当てる距離感は、確かにつかみづらいかもしれないが。

それでも後にサイズ&デッドウィーダー&ブラッドレイジで赤オロチをゴリ押しで仕留めた筆者からしても、充分扱いやすい神機なのは断言出来る。

なお当方は基本ポッチプレイヤーにつきオンで遊ぶつもりもなく。

ガチプレイヤーからすると、恐らく足を引っ張るヘタレイーターなのはまちがいなさそうなので。

っていうか、発売の年数的に今オンで遊ぶ人ほとんど居ないんじゃない?

探せば居るかもしれないぞ。

もっとも筆者どのはオンで遊ぶつもりがないといっているのだから、分かりようもないのだがな。

レイジも慣れると楽しい

新システム・ブラッドレイジにより、バトルの疾走感と攻略の楽さはグッと増した。

タイムアップまでに「指定した中・大型アラガミに一定以上のダメージを与える」・「50回以上ダメージを喰らわせる」などのミニゲーム的な条件を満たすと、中二病が喜びそうな翼のようなものが生え、かつ制限時間付きでスーパーサイ○人化したような強さの形態で戦うことが可能。

攻撃力アップはもちろん、ステップ性能の向上(と、いうより連打が出来る)やスタミナ回復力アップなど多くの恩恵を授かるほか、レイジ終了まで無敵というオマケつき。

すなわち公式チート。

いうまでもなくアラガミ撃破スピードはアップし、ゴッドイーター特有の爽快さに拍車をかけている(後半・クリア後はブラッドレイジ使用前提での任務難度になっているのか、そこまで無双でもないが…)。

ついでにこのブラッドレイジ、設定、システム上ともに主人公にしか使えないという超待遇。

仲間がレイジを発動してプレイヤーそっちのけで無双することはなく、存分に「オレツエー」な主人公プレイが楽しめることうけあい。

反面、一度爽快感を覚えてしまうとレイジ無しでのプレイには恐らく戻れなくなるので、縛りプレイでもしない限り、レイジありきの一辺倒のプレイになりやすい。

少なくとも爽快感と攻略の難度低下は折り紙付きなので、これをぶっぱなしてプレイするとストレス解消にはなる。

服多すぎ

ウリといっても良いシステムにケチを付けるのは忍びないが、色ちがいなだけでやたらスタイリッシュな名前の同形状衣装が多すぎる。

シナリオを進行させるだけでも徐々に解禁されていくのだが、ほとんどのものが解禁された状態で衣装メニューでカーソルを下に動かすと、最下段まで数秒以上かかるという豊富さ。

そんなに着替えんって。

せいぜいその中でも5種類くらいの衣装しか作らなかった。

楽しめる人は良いかもしれないが、色ちがいの衣装をあれだけ用意するのだったら、形状だけ1つ用意して後はカラーリングを設定で変更出来るなどにすれば行も圧縮出来て良かったのではと思っている。

もっとも他作品のコラボ衣装などを用意していたのは見る目に楽しいし、ファンにとっても嬉しいだろうが…いらない人にはホントに必要ない。

男・女主ともどもあんなに多くなくても。

コラボ作品で着せ替えたのは〇魂の銀さんコスくらいだろうか。

人にとっては殺せ〇せーの頭などに付け替えて、シリアスなシーンを台無しにするプレイスタイルも面白いかもしれないが…(別ゲー・忍道でもそんな楽しみ方がある)

ちなみに服の入手はトロコン条件にもなっているので、やり込みプレイヤーは衣装持ちにならざるを得ない。

視点がなー

今作でも引き続き、カメラワークにおいて大きなマイナスポイントが。

銃はまだしも近接武器で大型アラガミと戦っていると、距離が近すぎてダメージ値が見えなくなることが多々あり。

ヒドイ時にはアラガミの身体が画面をおおって何も見えないことも。

こうした現象は随一の大きさを誇るウロヴォロス系と戦っている時が分かりやすい。

またスピード感があることも災いしてか、一部アーツなど高速で移動するような攻撃方法をとるとダメージ表示がさっさと画面外にいき、なんぼ喰らわしたか分からないことなどはザラ。

急ぎ視点を回して確認しようにも表示はすでに消えているという始末(上手いことやればギリギリ視認できるが)。

最強候補のショート黒アーツ・アストラルダイヴのように超スピードかつ接近でくらわせるものがイマイチ使いづらかったのもこの視点のせい。

リメイクに際してはもう一段階、大きい引きの視点が欲しかったところ。

さらに視点の具合によってはステージに生えてる草すら視界を遮ることにも。

なんも見えん。

俯瞰(ふかん)気味にこちらが視点調整してやれば若干解決するものの、バトル中ずっとそうするワケにもいかず。

視点はあれ以上どうしようもなくとも、せめて値の表示時間がもう少し長ければ大分良かった。

もっともそれなりに見通しが良く、草木が生えていない空母・エイジス・保管庫や、螺旋の樹一部ステージなどはわりとマシな方で。

ところで筆者はPSV環境下でのプレイなので、これがPS4版だったら見やすくなっているのだろうか?という疑問(PS4版もVita版と同時リリース)。

そもそもPS4を持っておらず、画面も未確認のため分かりようもないが、ここまで語った視点によるマイナス点が無いならシステム面の感想はほぼMAX良でも良いと思っている。

支援イベントについて

追加システムでさ、任務が終わった時に支援キャラって選べるようになったじゃない。

報酬額アップとかAPアップとかしてくれるやつ。

メインメンバーもそうだけど、フランとかヒバリとかも選択できるし。

うむ、メイン・サブ問わずたいがいの者を選べるようになっていたな。

ペットのカルビどのまで選択出来るというところに、遊び心が現れているように思うぞ。

しかもさ、キャラに付いているマークが3つある時に支援効果を発動させると、プチイベントが起きることがあるよね(ことっていうかほぼ100%な感覚だけど)。

ダミアンどのだとリンゴをむいてくれたり、シエルどのだと彼女の相談に乗ってあげたりするやつだな。

どれもほんの1コマだけだが、ちょっとした幕間の場面として楽しめるものに思えるな。

各キャラにちゃんと用意されていたのが嬉しいとこだよね。

中でもレア博士のやつって、すっげー思わせぶりじゃない?

なんか事前にシャワー浴びてるし、色気プンプンな外見に反してじつはすごい真面目で時間守りそうなキャラなわりに遅刻してくるし(主人公と逢う前に気合入れておめかししてるのかなあ?)。

アレってその後主人公と…。

それ以上は言うな。

確かにセリフも際どい上、絶妙な拍子で画面暗転して印象には残るがな。

彼女が好きな者は必見かもしれないが…。

しかし女性でキャラメイクしている場合もあるから、ホントにただの「綿密な打ち合わせ」で済んだのかもしれないぞ。

どうでしょねー。

レア博士がひょっとしたらレ…

それ以上言うなと言うに。

ところでさ、ゲーム中盤に彼女が主人公あてに助けを求めてくるメールあったじゃん。

なんか、すげー怖くなかった?

本文はまっさらで件名にだけメッセージ入れてるあたりさ。

それだけ状況が切羽詰まっていたということだろう。

筆者どのはメール開封時に「ひっ」と、思わず声を出してしまったようだがな。

キャハハハハ!

びびりー。


(ボクも見たとき少しちびっちゃったなんていえない……ゴッドイーターでは珍しいホラーっぽい要素だったし)

プレイスタイルとスキルのよもやま話

筆者の場合、クリア前まで銃形態ほとんど使わなかったんだよね。

9割近接っていうゴリ押しスタイルってやつ。

銃形態の存在を忘れていることすらあったようだな。

ボタンの押しまちがいで、意図せず銃形態へ変化して「ああ…そういや全然使ってないや」となったことも多いようだったが。

使ったとしてもアラガミバレットをせっかくだから仕方なく放つ時や、アラガミが逃げる時に追撃するくらいか。

難度15とかDLC任務をやるようになってから、流石にプレイスタイルやスキルを見直して、銃形態もひんぱんに使う様になったみたいだけど。

裏をかえせばそれぞれの形態をフルに使わないと、キツイものがあるってことなんだけどさ。

直近ではショットガンのバレットに徹甲弾チップ付けて近距離でぶっ放すのが楽しいみたい(しょっちゅうNPCまきぞえにしてるカノンちゃんスタイルだけどね)。

(どちらにしろ近距離で戦うことがほとんどなのだな)

ところでスキルの見直しといったが、有益なものはある程度決まっているのだろう?

どのスタイルでも基本は体力・スタミナ・OPアップ(三拍子で全部付いちゃうから、手に入ったらラッキーかな)。

ふんばりとか覚悟を付けとくと落ちづらくなるからこれもおススメだね。

さらに保険でガード範囲・速度とか、上手い人ならJGHP回復とか付けても良いかも。

高難度だとランク15の+30盾持ってても、けっこう削られるしね。

ステップで避ける技術も大事だけどさ、防御系スキルも後半ほどありがたくなるんだ。

バースト関係のスキルも有用なようだな!

基本NPCって高難度の乱戦になるとバタバタ落ちちゃうから、復讐への憤怒・救命対象バースト化・受け渡しバースト化はあって良いスキルだよ。

ソロプレイじゃない限り、これ全部付けても絶対損はしないね。

ま、最適解をいっちゃうと今いったスキルが全部付いちゃう上、バースト時間まで付いた複合スキル・大蛇の怒号があると幸せになれるよ!

その場合、DLCのオロチを倒して神機をわざわざ作る必要があるのだな。

いや、ふつうの任務でも大蛇の怒号がついたのこじん手に入ったよ。

そうなのか?

うん、たしか難度15のどれかの任務の時。

くわしくは忘れちゃったけど。

任務後に急に手に入って、フツーに出ることあるんだって思った。

それまではボクもオロチ神機限定スキルだと思ってたからさ。

だがそれならどの神機にも付与できるから、なかなか有益な情報だな。

憶測だけどオロチの任務が受けれるようにしてないと、そののこじん出ないかもよ。

だからソフトの無料アップデートは必須といっていいね。

のこじん(残された神機集め)のプチ情報

貴重(レア)な神機を収集したい場合、どの任務を受ければ良いだろうか?

まず身もフタもないこというけど、神機強化をするだけで勝手に付くものとか、のこじんで適当にスキル付けても、ほとんど詰まること無かったんだよね。

いっちゃえば通常のクリアだけ目指すなら、そこまでスキルを重視しなくても良い難易度ってことなんだけど。

さて、そうやってくさしたところで、カエデのクエスチョンに対しての、おススメ任務は難度15の暴食の儀とかだね。

プラス30のランク15サイズ(ホールド付いてる獣鎌とか良いね)のデッドウィーダー使って、ウロボロスの触手狙ってぶんぶん振ってれば10分かからず終わるよ。

レイジも併用するとさらに早くなるしね。

スキルの遺された神機入手増Ⅱと遺された神機レア↑Ⅱをバックアップメンバーに付けると、もっとはかどりそうだな!

最高難度だからのこじんもレベル10が当たり前に出てくるし、ほかの任務に脇目を振らずに済みそうだ。

よその攻略情報でもブラッドアーツの成長狙いでオススメ任務として名前があがるくらいだしね。

ついでにのこじんの+補正付きはどの任務を受けても一定の割合で出現するみたいなんだ。

そっちが欲しい場合は低難度でソッコー終わるものを選ぶことだね。

それを踏まえてのボクのおススメは難度2の墨の杜かな。

始まってすぐ目の前の高台にヴァジュラが降りてくるから、それ倒して終わりさ(コクーンメイデンも2体居るけどガン無視で良いよ)。

やっぱり獣系武器でホールドさせてボコボコにするとはかどるし、こっちでも神機入手増Ⅱをつけると良いね。

任務関係のどうでも良い話

どうでもいいってテキトーな見出し名つけるくらいなら、わざわざ作る必要もないところじゃない?

そういってやるな。

筆者どのとしてはアマテラス・スサノオ・ツクヨミが居るなら、この3体を一気に相手取る「三柱の神(みはしらのかみ)」とでもいう名の任務でもあれば良かったんじゃという……(やはりどうでも良い話かもな)。

その3体が居ながらにして、なぜ共闘させなかったかという疑問だな(スサノオとツクヨミが出てくる任務はあったと思うが)。

寝っ転がりながらプレイしていて、ふと思ったというだけの話だ。

アラガミっていっても日本神話の神様の名前で、それぞれゆかりもある3体だからってこと?

たしかにあってもおかしくないけど……。

でもその3体一気に出現したら処理落ちしそうだね。

アマテラスとかウロボロス系統の連中って基本単独出現だし。

ボクは連中が単独で出てくるのは、処理落ち防止のためって思ってるけど。

1体ずつなら可能ではないのか?

倒したら次が現れて、それも倒したらという風にだな。

それだとあり得そうだけど…。

いやいや!

これ筆者の妄想でホントにそんな任務があるわけでもないし…。

もう! ホントにどうでも良い話じゃん。

サウンド ☆☆☆+

良曲ばかりで歌が挿入されたものもあり、かつ耳障りなものは1つとしてありません。

これは適当な感想を言っているのではなく、わりと最大級の賞賛です(そもそも筆者は作曲や音作りが出来る人間ではないので、そういうものを作れる方を素直に尊敬してやみません)。

昨今めずらしいことでもないのかもしれませんが、楽曲によって海外の音楽家さんを採用しているあたりも、お金の掛け方力の入れ方が半端ではなく。

しかし曲作りというものがいかに大変なのかはかりしれないことを踏まえて、印象に残るものがそれほど数多くなかったというのが率直な感想でした(場面や思い入れにより記憶への残り方もきっとちがうと思いますが)。

曲数が多いのに反して、好みのものが少ないというやつです。

一応、やたら耳に残った曲がいくつかあったので列挙します(リライトにて追加するかもしれません)。

狼の咆哮

極東支部のBGM。

記憶ちがいでなければ、初代ゴッドイーターの時と同様で、既プレイ者の筆者にとってはむしろ久しぶりな曲。

同じ拠点BGMでも、どことなく機械的で無味な感じのフライヤの曲とはちがい、明るめで勇ましい。

支部でかかる曲は数回変わるため、聞ける時期も限定されるものの、前半部クリアまでの長い期間メインBGMとなるため、耳にも残りやすい。

悪鬼の棲処

ロミオの仇となるマルドゥーク捜索時の渓谷MAPなどで聞くことが出来る。

恐ろし気な曲名からイメージ出来ないほど、幻想的なメロディで、何語か分からないボーカルも入っている。

今考えてみると、どこかもの寂しい曲調も、後にロミオにおとずれる悲しい運命を示唆していた気がしてならない。

Wings of Tomorrow

そして件のマルドゥーク戦曲。

直前にブラッドメンバーと「かならずロミオの仇をとろーぜ」的に結束をかためた後なので、バトル時の一体感も増し、テンションはもちろん爆上げ。

こういう局面のバトル時に、ボーカル付きの激しめの曲がかかるのは、ホントに卑怯(良い意味で)

背筋ゾクゾク、脳汁出まくり。

単体で聴いてもカッコ良い曲なので、クリア後の現在は、もっぱらこのBGMに変更して各任務に挑むことも少なくない。

あれ? 光のアリアは?

メインテーマなのに。

あまりピンと来なかったようだな。

キライではないのだろうが、戦闘時の曲の方が刺さりやすいのかもしれないぞ。

まあ人ぞれぞれだからね。

ボクは好きなんだけど。

総評 ☆☆☆☆+

追加シナリオでの展開や顛末に賛否はあれど、シリーズ随一のボリュームがあるといっても過言ではありません。

したがってゴッドイーターというゲームを存分に味わいたい方が、最初にプレイするタイトルとしてもおススメと考えています(書き忘れましたが、前作ゴッドイーターのストーリーがまったく分からずとも問題ありません)。

かつての無印版シナリオが同梱された、いわば完全版商法といってしまえばそれまでですが、筆者は買ってしまった側ですし、内容には満足しています。

一方で内容は決まったステージで狩って、戻って装備や能力を強くしてまた狩りに出るの狩りゲー特有作業の繰り返しです(ゲームの性質上、仕方ないことですが)。

その単調さをキャラ重視のシナリオやエピソード、および神機の作成やコスチュームの収集要素、ブラッドアーツにパーソナルアビリティといった育成要素で盛り上げている感じです。

さらに人によっては時間が経つのを忘れるほどのシステム、バレットカスタマイズが楽しさの一役を担っているでしょうか。

ここまで詰め込まれたら、以上の質を求めるのは酷のように思われます(うだうだ文句ばかりいうなら、むしろお前がゲーム作ってみろといわれそうですし)。

私事ではありますが、これをプレイ中の時期は私生活上優先しなければならないことや、当サイトの別な読み物の作成も同時進行で行っていたため、色んな意味で非常にまずいゲームでした。

かつてはDLCだった防衛班シナリオも元々同梱されていたほか、無印と同ボリューム以上の追加シナリオのおかげで純粋なクリアまでですら相当なプレイ時間に。

ええ、時間泥棒もいいとこです。

ほか公式でハイスピードで爽快な討伐アクションと銘打っているとおり、敵もこちらも動きが素早く視点をコロコロ変えることにも忙しいため、操作には細やかなものを要求されます。

またPSVだとタッチパネル要素もあるため、まちがってMAP拡大をしてここぞという時画面をさえぎってしまうこともしばしば(設定で切ってしまえば良いだけですが)。

プレイヤースキルでそんなことはいくらでもカバーは出来るのですが、度々休憩をはさむなどして目を労わったプレイを必要としました。

そういいつつ、筆者は数時間ぶっ通しで幾たびか頭痛気味になることも(プレイには1時間に何度か目を休める必要性があるということを再認識しました。)。

個人的に惹き付けられるシナリオでもあったためか、やめどきが難しくもあり、アーツを次レベルにするため余分に任務をこなし、時間が刻々過ぎていく事態にも発展しました。

がっつり遊ばせてもらえたという証明とでもいうべきでしょうか。

機会があったなら続編の3や、初代リメイクのリメイク・リザレクションも遊んでみたいと思っています。

今さらながらですが、今作では裏ボス的なアラガミ・紅蓮のオロチ(通称・赤オロチ)と戦える任務のほか、多数の高難度任務の追加が無料アップデートにて行えます。

これらの任務のほとんどは難度15以上なので全クリ後の解禁となりますが、ほかにもシステム調整やバグ改善もアップデート内容に含まれるため、購入後しょっぱなから行うのがおススメです(昨今のどのゲームでも優先的にやるべきですが、ネット環境が必須となります)。

ついでにアップデートとは関係ありませんが、全クリ後すべての任務難度が99まで変更できるオマケも。

更に上を目指すプレイヤーには嬉しい要素なので、その辺りも考慮された抜け目ないゲームだということも付け加えておきます。

最後に。

赤オロチ倒せねー!!

赤オロチ強すぎ!!

てかアイツどんだけ体力あるの?

アイコンの点滅まで相当かかるんだけど。

物語最後の敵と比べ、倍以上あるという話だぞ。

挙動も攻撃もスキが少なく、ほかのアラガミと比べこちらを執拗に狙う感じがして戦いづらいのもあるな。

それ※ヘイトってやつだね。

赤オロチは自分に多く攻撃してきたやつをしつこく狙う仕様(他のアラガミよりも高い気がするね)になっているみたい。

たいがいプレイヤーが攻撃メインになるだろうから、狙われやすくなるのは当然だね。

※ヘイト→敵からこちらに向けた敵対心度。おおむね敵を多く攻撃したり、特定の行動を取ったりすることで蓄積し、ターゲットにされやすくなる。反対に時間経過や、敵から攻撃を喰らうことで値が減少する。

だからか!

多大な攻撃力を持っているから厄介だな。

破壊後の頭と双頭、破壊前でも前足に切断系神機でダメージ与えると良いんだけど、あいつ動き速いから正面立つのめっちゃ怖いよね。

それに筆者は今まで麻痺サイズでのデッドウィーダーでごり押しプレイばっかしてきたから、ヒット&アウェイがヘタッピになってるし。

まあスキルの見直しと適度にブラッドレイジかまして気長にやればなんとかなるとは思ってるらしいけど…。

スキが少ないからブラッドレイジ狙うのも大変なんだよなあ…。

根本的なプレイヤースキルの問題もありそうだから撃破までしばらくかかりそうだな。

いずれにしろ倒すこと自体は不可能ではないのだし、気長に吉報を待つか。

ゲームとはいえ何かに本気になることは悪いことではないしな。

プレイ日記未満なもの

前述のおよそ2日後、赤オロチ苦戦の末、無事撃破できました(久しぶりにアクションゲーに全神経使ったような気が…しんどかったです)。

しかもサイズ一貫で倒せたようだな。

やって出来ないことはなかったのだな。

15分くらいかかったみたい。

決め手はブラッドレイジ2回発動出来た上、+30麻痺サイズのデッドウィーダー連発で良い調子でダメージ与えられたからね。

後半はグレネード使い倒して、めっちゃゴリ押ししたっぽいけど(それがかえって良かったのかな)。

あと同行メンバーをシエル・リヴィ・エリナからエリナ→ナナに変えたのが特に大きかったのかも。

血の力で彼女がおとりになることが多かったおかげじゃない?

プレイ日記未満なもの2

残されている難任務はジャックインザボックスのみです(この際、赤オロチを2名で討伐するやつは省きます)。

幾度か挑戦しましたが、今のところクリアの兆しがまったく見えません。

最初のヴァジュラですら倒すのやっと。

そしてヴァジュラにトドメをさす間に、ハンニバルがやってきて乱戦になります(だいたいここで耐久力使い切る)。

そういう乱入付きで残り2体、ブラッドレイジフルで使えようがかなりのマゾ任務。

これ全任務で一番難しいやつでは。

防御と回避が上手くないんだよなー。

増援を意識し焦り過ぎているのも大きいかと思うので、もっとアラガミの攻撃モーションに慣れつつ、じっくり挑むことにします。

プレイ日記未満なもの3

先のジャックインザボックス、ついでにレルネーの沼NPCと2人での出撃(シエル)もクリア。

および金トロフィー条件の15難度サバイバルをソロでやるやつもクリアしました。

もっともサバイバルソロはネット上でもカンタン任務とされているアケロンの磐船でしたが。

いずれも武器とブラッドアーツは赤オロチ初討伐時からほぼ変わり映えなく(レルネーの2人のみ任務ではサイズのリインフォースを装備)。

ずっと使っていたバックラーを+30の天龍なんちゃらのタワーシールドに変えて、スキルやリンサポを見直したぐらいでしょうか。

特に即死ダメを耐え抜くふんばりスキルと、リンサポのダメージ30%減少の重複効果は必須といえるほど有り難かったです。

それとどの任務もアラガミのスキ見て徹甲ショットガンぶっぱなし。

これもブラッドレイジ発動させるのにはずいぶん役立ちました。

そして回復アイテムよりもスタングレネードの活躍が大きく(たとえ2・3秒でも相手を硬直させるというのは狩りゲーでの多大な恩恵)。

とうていムリだと思っていた任務も装備やスキルの見直しをするだけで、ある日突然クリア出来るようになっているんですから、やはり絶妙な難易度調整と思わざるを得ません。

けっこう遊んだと思いますが、やり込みといえるにはまだまだ足りないレベル。

あと残されているのはTシャツ任務かなー(難度調整後のクリアで限定衣装が解禁される任務、+5のやつはすでに2枚獲得済み)。

とりあえずここまでプレイして分かったことは1つ。

高難度任務はブラッドレイジなしではムリ!

……とは言い切りませんが、当方の腕ではレイジシステムがなければ、これらの任務クリアはまだ当分先だったように思われます。

そもそも時間を惜しむ人や、縛りプレイをあえてしない場合、使えるものはたとえチート染みていても使っとけという話です。

ブラスト? ペンタ? ナニソレオイシイノ?

さてこのあとがきの付け足しに次ぐ付け足しも、今回で最後になるかと思います。

キャラゲー感が強く、すべて丸く収まるご都合主義シナリオが受け入れられない方もいるかもしれませんが、スピード感のあるアクションが楽しかったことはまちがいなく。

ここまで遊ばせてもらったゲームに出会えたことを、いまさらながら幸運に思っています。

なお筆者データ下では、トロコンまで極東コレクション(衣装400種保持)を残すのみとなっていますが、めんどくさいだけで、取ろうと思えばいつでも取れるものなので、あえて放置しています。

「幸運に思っています」だって!

ブフッ! なにキレイにしめようとしてんだか。

中古400円くらいで買えたゲームだから、そこまでいえるんじゃないの。

コンビニで売っている冷凍ラーメンくらいの値段だな。

だが※本来の価格だったとしても、それに見合う面白さだと筆者どのは思っている様だぞ。

※PSVita版であればパッケージ・DL版ともに5690円+税。ついでにPS4版はパッケージ・DL版ともに6640円+税。

ホントかなー……。

了。

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