「RPG史上最凶レベルの悪役登場」新桃太郎伝説レビュー(ネタバレ注意!)

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ネタバレはイヤだけど……

ネタバレはイヤだけどゲームには興味ありって人は、ここからこの先ネタバレ注意!までを読んで参考にしてね!

初プレイの楽しみを大事にしたい人は、そこまでなら安心して読める内容にしてあるよ!

それ以降の内容は、ネタバレが問題ない人向けだぞ!

ゲームをすでにプレイ済みの人は思い出を楽しみ、未プレイの人には雰囲気だけでもつかんで、実際にやってみたいと思ってもらえたなら嬉しいな!

情報もろもろ

発売日1993
発売元ハドソン
開発元ハドソン
ジャンルRPG
プレイ環境SFC

おススメする人

以下のような要素が好きな方におススメ

  • レトロRPG
  • かなり真面目なシナリオ(10%くらいコメディ感あり)
  • 日本昔話やおとぎ話が好き
  • 前作・桃太郎伝説をプレイしたことがある(プレイ済みの方がより話に入り込める)
  • 和風
  • 中・長編

目安プレイ時間・特徴など

クリアまでのプレイ時間は20時間くらいだよっ。

ただちゃんとレベル上げして進まないとけっこう難しいから、レベリングには少し時間がかかるね。

それもRPGの楽しさではあるんだけどさ。

このゲームは、昔話に登場する桃太郎を主人公にすえた、壮大で感動的な物語を楽しめるんだ!

このゲームのレビューをするなんてめちゃ感慨深いよ。

なんせボクがプレイしたSFCRPGの中でも、トップ5に入る面白さだったからね!

特にストーリーの良さはもう最高レベルって言っても良いよ。

桃太郎のみではなく、ほかの昔話やおとぎ話からも多くの登場人物や舞台設定が見受けられるな。

足柄山の金太郎や漁師の浦島太郎、竹取のかぐや姫に竜宮城の乙姫。スズメのお宿や、おむすびころりんの穴、酒呑童子が住む大江山……。

作品を挙げるとキリがないな。

ミニゲームや寄り道要素も多いから、内容盛りだくさんな和風レトロRPGを求めてる人にはうってつけだね!

この先ネタバレ注意!














序文

「桃太郎伝説」って聞いてもさ。

今のゲーマーさんにはあまり馴染みがないんじゃないかな。

多分メジャーなのは桃太郎「電鉄」の方だし。

電車走らせて一番に目的地にたどり着き、各地の物件を購入して金持ちを目指すやつか?

いやまあ、その説明もまちがってないけど……

その桃太郎電鉄に出てくるキャラたちが活躍するのが、ファミコンの桃太郎伝説ってRPGで、今作・新桃太郎伝説はその続編ってワケ。

ってもSFCだし、発売からもう30年以上経ってるけどね。

表記の都合により、ここから新桃太郎伝説ではなく「今作」や「新桃」などと略させていただきます。

今は昔のレトロRPGの一つだな。

ただ、今遊んでもめっちゃ面白いと思うよ。

ほかにはない独特なシステムを搭載していたり、寄り道要素なんかもたっぷりあったり。

あとね、シナリオが当時のRPGの中でも一品なワケよ。

「上げて落とす」ストーリーの激しさや魅せ方は、トップレベルっていって良いね!

ゲーマーを自負しているコチョンどのがそこまでいうのはなかなか珍しいな。

そのくらいいってもおおげさじゃないのよ。

キャラたちは一見デフォルメで可愛らしいけど、見た目からの期待が良い意味でも悪い意味でも大きく裏切られるよ。

「これがあの桃鉄の桃太郎?」って感じで。

そして思わずプレイヤーをうならせるシナリオの立役者は、やっぱ「カルラ」って大悪役の存在ね。

こいつがまー……悪いヤツなんだな。

私でも迷わず成敗したくなるほどの悪役ぶりだったな。

何回やっつけても飽き足らないくらいね。

ともあれ新桃って聞いたら、そのカルラが真っ先に思い浮かぶこと請け合いなくらいには。

後程やつについては詳しい話をするとしよう。

私もやつには思うところがあるからな。

うん、後からたっぷりとね。

あと今作は仲間になる人数も多いんだよ。

どのくらいいたんだったか?

ストーリー上かならず仲間になるキャラと、条件を満たさないと仲間にならないキャラも含めて全部で21。

かなり多いよね。

しかも。

しかも?

どの仲間も要所要所でけっこうしゃべるしね!

そういうタイトルって当時は少なかった気がするな。

たいがい仲間になって以降だんまりってのも少なくないでしょ?

っと……これはシステムの方で話すことか。

熱があるせいで早々脱線しちゃったよ!

ストーリー ☆☆☆☆☆

かの昔話のヒーロー・桃太郎を主人公にすえた物語で、大分昔のRPGにも関わらず、思わず感情を揺さぶられてしまうストーリー。

シリアスで感動的、希望と絶望(この対照的な言葉の意味は実際にプレイすると分かります)が入り混じった緩急差が激しいシナリオにもなっており、数多のレトロRPGの中でもまちがいなく最高レベルのシナリオです。

特筆すべきは中盤からクライマックスにかけての重苦しい展開。

次ぐに次ぐ喪失感や悲壮感は半端ではありません(シナリオに関わる脇役、村人などのモブキャラに至るまでバタバタと死んでいきます)。

また地上のみならず海や海底、さらに月や鬼ヶ島の地獄の底にまでおよぶ冒険舞台のスケールもシリーズ随一といえるものになっています。

なお、今作については「前作をやっておいた方が良い」タイプのゲームと断言します。

ここでいう前作とは、ファミコンの桃太郎伝説(1987年10月26日発売。なつかしのパスワード方式搭載)のこと。

結論として今から前作を遊ぶには、ファミコン版・桃太郎伝説がソフトも入手しやすく、おススメです(街の中古屋さんでも1,000円前後で売られているのを結構見かけます)。

今から筆者が通販や中古屋さんでそろえるとしても、本体&ソフトで5~6千円ほどでまかなえる範囲です(ただし取説や箱の有無は関係なく、本体も中古であることが前提)。

「前作」というくくりでなら、往年のレトロ機種・PCエンジンにて、桃太郎伝説ターボ(1990年7月20日発売。今でいうところのリマスター版)を遊ぶのもありですが、Webでざーっと調べたところ、現在PCエンジン自体がかなりのレア機種となっているため、本体を持っていない場合、コスパ高になる可能性があります(令和7年7月時点の調べでは、中古でも1万数千~4万円ほどの価格帯でした)。

一方で本体を現在も所持、かつ現役で動作するという幸せな方であれば、グラフィックリニューアルのほか、各要素の調整がされた上記ターボの購入はありです(ソフト自体は送料込みでも、中古2~3千円ほどで販売されているのを確認しています)。

ほかの作品については、桃太郎伝説のもう1つの続編、桃太郎伝説2が同機PCエンジンより。さらに外伝として夜叉姫・浦島・貧乏神を主役にすえた3編オムニバス式のRPG※桃太郎伝説外伝が、ゲームボーイ、PCエンジン、ファミコンの3機種でリリースされています。

※リリース順ではGB⇒PCエンジン⇒ファミコン。現在はPCエンジン版・ファミコン版ともにレアソフト化しており中古でも高額(1万円超えがゴロゴロ)GBだけはなぜか1,000円前後で入手可能なものがけっこうある。

ただし桃太郎伝説2は、今作の新桃とは物語のつながりがないパラレルワールド的なタイトルで、※設定も別ものなため、話の流れを理解するにはファミコン・桃太郎伝説⇒今作というプレイの流れで充分です。

※今作では婆娑羅王が夜叉姫の父親ですが、2では地獄王(ラスボス)が父親となっています。もちろん今作では地獄王の登場はありません。なお2の物語設定は桃太郎外伝に後日談としてそのまま引き継がれています。

余談ですが、今作から月日を経て発売されたPS版・桃太郎伝説は、いわば初代桃太郎+桃太郎伝説2な内容となっており(ただしラスボスは地獄王ではなくえんま)ノリもコミカル路線に戻っています。こちらの桃太郎はプレイ済みの筆者からして色々思うところがあり、正直「うーん……」な内容でした。

ローディングありきのPSで、あのエンカウントの高さをやられるのはちょっと……あと鹿角の術の演出も新桃と比べてしょぼい……(かつての一閃する感じのグラと、チャキン!なサウンドが良かったのに……)

なぜなら今作は、前作・桃太郎伝説の物語から※6年後からのスタートとなっており、そちらを遊んでおいた方が世界観の理解や没入感がより深まるためです(ただし前作をやらなくてもプレイには支障ありません)。

※前作での桃太郎は6歳だったので、今作では12歳となっています。うーん思春期のはじまり(そりゃ女湯のぞきたくなるのも、ね……)。

実はゲーム中、年齢がはっきりしているメンバーは何気に桃太郎のみで、ほかは一切不詳です(記憶ちがいでなければ)。

金太郎も同じくらいなのかなとか、浦島は※身長が桃太郎よりも8センチ高いので、少しお兄さんなのかなとか、そういう想像をふくらませると楽しいかもしれません。

※何気にキャラごとの身長と体重がステータス画面で確認できる。中盤では体重を用いたギミックまで用意されている。

夜叉姫君も桃太郎どのと同世代に思えるな。

鬼族だけあって一本角が生えている以外は、普通の少女となんら変らないように見えるし。

でも鬼族の実年齢はより謎に包まれてるんだよね。

桃太郎と戦ったあとの酒呑童子のセリフだと、彼も数百年は生きていることが確定しているし、いわばエルフみたいな長寿種族ってことだね。

ちなみに夜叉姫が初めて会った時の桃太郎を子ども扱いしてるとこみると、年上っぽい感じはするんだよね……でもやっぱり正確な年齢は分からないんだな。

でも、ここらへんあまりツッコまない方が楽しめるよ、きっと。

確かに野暮だったかもな。

すまない、続けてくれ。

さらに桃太郎自身が前作でえんま様をこらしめた時の強さのままということで、40段&全術修得&勇気シリーズの装備でスタートするのも「地続きのストーリーなんだな」と思わせる仕様(ただし直後のダイダ王子とのバトルで、段・術・装備すべてが初期の状態に戻され、そこから本格的な旅がはじまるようになっています)。

えんま様をはじめ、その直属の部下の雷神・風神、やまんばやしこめなど前作にも登場した一部の鬼たちも、かつて桃太郎にこらしめられたことで今作では改心して「良い鬼」となっています。

しかし……。

雷神や風神たちにとってえんま様は絶対の存在だから、今作では否応なしに桃太郎と戦わせられるのだったな。

あれも全部カルラが悪いんだよ。

っと……やつのことはもう少し後でね。

あんまり悪いヤツすぎて、長文になりそうだし。

ところで「前作をやっておいた方が良い」とあったな。

別に必須というワケではないとも書いていたが。

別にやってなくても楽しめるよー。

ただ話の筋がつかみやすいし、いきなり感も少ないってだけだね。

それとある意味で前作をやっておいた方が良いって理由はほかにもあってさ。

その理由とは?

雰囲気の落差を楽しめるってとこさ!

なんたって前作(ファミコン版・桃太郎伝説)はおふざけコメディ感強めだからね。

前作→今作ってやると、あまりの雰囲気のちがいにきっと度肝を抜かれるよ!

ただ、面白キャラやコメディ性は前作から引き継がれたものがいくつもあるんだよ!

めちゃ真面目なシナリオになったってのは確かだけど、何から何まで真面目一辺倒ってワケでもないってことだね。

昔話・おとぎ話からのオールスター劇場

桃太郎のお供、ポチ(犬)・モンタ(サル)・キーコ(キジ)のトリオ(お供の名前は旅立ちの村で変更可能だが、デフォルト名はこれ)の登場はもちろん。

金太郎や浦島太郎、かぐや姫に乙姫。

寝太郎や、おむすびころりんのネズミ、スズメのお宿のスズメ、花咲かじいさん、やまんば。

大江山の酒呑童子、雷神・風神、天邪鬼……と、列挙にいとまがないほど昔話・おとぎ話のキャラ総出演な今作(前作でもこれらのキャラ出演があったが、引き続いての登場となる今作では見せ場や真面目なセリフが増え、各キャラの存在感はより強調されている)。

これだけカオスなキャラ祭り状態なのに、皆がそれぞれの役割をもち、しかもすべて噛み合うように物語が作られていることがすでに圧巻。

乙姫の住む竜宮城とかぐや姫の住む月は、そもそも別な物語でのスポットなのに「竜宮城から月へワープ」が出来るなど独自の設定も盛り込まれている。

ここまで昔話・おとぎ話が盛り込まれたオールスター感がある作品は恐らくほかにはない。

かぐや姫君が鬼族の王子といとこ同士であることや、ポチどのが花咲かじいちゃんどのの飼い犬なのも、本来の物語とはちがう意表を突いた設定に思えたな。

それよりちょっと変なこというけど、もしこれが映画とかなら、登場人物へのギャラがえらいことになりそうだよね。

スタッフ「監督~……出演者へのギャラ予算オーバーしそうっすよ。かぐや姫とかバサラ王とか、あの辺のクラスだと〇〇〇万両かかるって話っすよ……」

監督「だったらイヌサルキジは動物タレント事務所じゃなくて、どっかそのへんの野っぱらから捕まえてこい!それでギリ足りる!」ってさ。

……そこまで想像しちゃったよ。

仏教の影響を受けた(らしい)深みのある設定

※自分で書いて小難しく思えてしまったので、この項は読み飛ばしてもらってかまいません(解釈をまちがえている可能性もあるため)

開発者の1人、さくまあきら氏(桃太郎シリーズ産みの親として知られている)いわく、今作は大乗仏教・小乗仏教の対立がテーマになっているらしい。

参考 Wikipedia 新桃太郎伝説https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%A1%83%E5%A4%AA%E9%83%8E%E4%BC%9D%E8%AA%AC

なにそのやたら高尚なテーマ。

ボクそんなのがひそんでるゲームだと思ってやってなかったけど、作者さんってそういうことをシナリオに盛り込んでたワケ?

カエデ、そのなんちゃら仏教のことってなんかしってる?

ボクはそういうのさっぱりだから。

こういうのは簡単にいえる話じゃないんだが……

分かる範囲でざっくりいうと「みんなで幸せになろう、助かろう」が大乗仏教で、小乗仏教は「まず自分が厳しい修行をして悟りを開く」といった考え方だな。

乗るという字を“船”にかけるなら、大乗は大きな船にみんなを乗せて一緒に救われようとする。

小乗はまずは自分ひとりで舟を漕いで、悟りの岸を目指す。

そういう感じだな。

うん。

多分わかった(ごめんよカエデ……ホントはぜんぜんしっくりきてない)。

(この満面の笑顔は多分分かっていないな……だが私の説明でもこれが限界だ、すまないコチョンどの)

……この考え方を新桃に当てはめるとおそらくこうではないか?

・鬼族は小乗仏教的な価値観

自他に厳しく、自己研鑽を重視するストイックな一族。
自分を高めることには熱心だが、その分、弱者や他種族に対する理解がうすい。自然にたとえるなら一本の強靭な大木を目指す。

・人間は大乗仏教的な価値観

「皆で助け合い、平和に生きよう」とする。
力がない分、他者との協力(他力本願的な意味でも)を大事にし、結束を重んじる。自然に例えるなら川辺にそよぐ葦の集団を目指す。

これはどちらかが正しいということではなく、相反しつつそれぞれで成り立っている考え方だ。

そして鬼(大乗)と人間(小乗)による互いの対立と歩み寄りを描こうとして、ゲームという型の中に落とし込んだのだと思うが……作者どのがそう意図したかはどうかまでは分からないがな。

すまない、結局難しい話になってしまったな。

いやいや、ボクなりに分かったよ(半分くらい)。

でもそういう難しいテーマを取り入れてるって知った後だと、前作との雰囲気のちがいを余計感じちゃうね。

何せ前作は村に居るウン〇と普通にしゃべったり、お地蔵さんが「なーほーざーワールド!」とかいってたのに。

なんだ「なーほーざーワールド」って。

けっこう昔に、ある人気クイズ番組があってね。

その番組名をパロったセリフなんだ。

……全然物語とは関係なさそうだな。

そういうなんも関係ない「ちょっぴりおふざけ」な要素が多かったのさ!

これまでの桃太郎伝説シリーズにはね。

仏教テーマらしさはいたるところに

前作までの地獄はただの単一MAPとして大きくひっくるめたものでしかなかったが、今作ではその地獄MAPの中にも三途の川や※階層が追加されていて、いかにもな仏教テイストが色濃く反映されている。

※黒縄地獄(こくじょうじごく)・極寒地獄(ごっかんじごく)・阿鼻地獄(あびじごく)などが存在し、ラストダンジョンの各フロア名になっている。

なお実際の仏教上の階層とはやや異なるものの、最もどぎつい阿鼻地獄が最下層なところは共通。

※オマケとして、仏教上での地獄の階層も表記(一層から)⇒等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、大叫喚地獄、焦熱地獄、大焦熱地獄、阿鼻地獄(無間地獄)

またダイダ王子の母(バサラ王の第一夫人)が※鬼子母神であること(本編では名前のみ確認できるが、生死を含めて詳細は一切不明)

※かつては他人の赤子をさらって食べる恐ろしい鬼女だったが、釈迦おしゃかさまに自分の子どもを隠されたことで、他人の親の悲しみを悟って悔い改めその弟子となった。現在では、安産・育児・子授けの守護神として、日本各地の寺院で鬼子母神としてまつられている。

なおサンスクリッド語では「ハーリーティー」と呼ばれている。

カルラの名前も、仏法の守護神「迦楼羅⦅ヒンズー教でのガルダ・ガルーダとも呼ばれる⦆」から由来したと思われる(人々にさまざまな利益をもたらす存在として見られるため、新桃のカルラとは性質がまるで真逆……)。

まあ「三千世界」って鬼が出てくる時点でもうね……という感じである(なお三千世界登場時のセリフもかなり和の厨二病仏教的。あの世界にもあるんだな、須弥山……)。

RPG史上最凶レベルの悪役・その名は「カルラ」

いよいよカルラの話だぞ。

ゲームとはいえ……いやむしろゲームのような創作だからこそか、あれほどの悪者が存在出来るのは。

それも「とんでもない」ね。

まずさ、性格が「狡猾・残虐・強欲……」で、何ならこういう2文字の悪イメージの言葉がぜんぶ当てはまっちゃいそうなやつだったね。

しかもセリフの度に「ケーッケッケッ!」って笑い方すんだよ!もうこんな笑い方する時点で悪いヤツでしょ!

あげくにさ!オープニングから最後までずっーと出っ放しで、出番がとぎれることがないんだよ!

なんかしらイベントの度、桃太郎たちの前にバサバサ飛んでくるし、イベントクリア後も、地獄でコイツメインのシーンが度々はさまれるし。

……もうね、夢にまで出てきそうなレベルなんだよ。

(最初から予想はしていたが、フキダシの顔がスクロールで消えるほどのセリフの嵐だな)

出番も多く、悪役の要素も十二分に満たしているからこそ印象に強く残ったしな。

悪行の数々

悪さの数や内容の凶悪さも実際ハンパじゃなかったしね。

振り返りも兼ねて、ここで思い出す限りダーッってそれを挙げちゃおうかな。

あ、もちろんネタバレな話だけど、さらに超絶ネタバレだな内容だからね。

ここ読んだ人にとっては今更だけど、一応ことわっとくよ。

・たいがいの手下は桃太郎にこらしめられた後に見捨てられるor斬られる(本編上でカルラに斬られた犠牲者はばっかんき、竜燈鬼だったはずだが……カルラの性質を考えるとそのほかにも無数の配下の鬼が斬られたと思われる)

・花咲の村の桜を全部燃やしちゃう(ただし後から花咲かじいさんが昔話お馴染みの演出にて再度復活させる)

・自分より強かったり身分が上だったりな鬼には建前だけ服従

・改心して桃太郎側についた鬼に対しては、鬼族の姫で自分より身分が上なはずの夜叉姫をも呼び捨てにするようになる。なお本編で彼が敬語を使うのは、バサラ王・ダイダ・夜叉姫・アジャセたち王族の鬼に対してのみ(しかしこれも途中までの話であり、アジャセやダイダはおろか、クライマックスではバサラすら眼前で呼び捨てにする)

・バサラ王・ダイダ王子や一部の幹部の鬼に、桃太郎をイメージダウン(卑劣漢と思わせる)させるウソを徹底的に吹き込みまくる。質の悪いことに最初はほとんどの鬼がそれを信じてしまう(かつて桃太郎にこらしめられて改心したはずのやまんばですら、当初は洗脳されていた)。

・えんまの減刑をダシに、あしゅらや雷神風神を懐柔しようとする(しかも実際にはえんまを、深い罪を犯した鬼でないと投獄されるはずのない奈落の底へと独断で幽閉してしまう)

・何度も桃太郎にいやがらせを行い、悪態をつきまくる(気まぐれで両をくれることもあり、こういう面が一筋縄ではいかないキャラを演出させている)

・改心した鬼と人間が協力して作った「新しい村」では、仲間を人質(張り付け状態にされる)にとり、火をかけようとして桃太郎を脅す

・上記のイベント後、新しい村に毒の雨を降らせて壊滅させる(村の人々が助けをもとめ叫ぶも、恐らく全員死亡したものと思われる。カルラの悪っぷりが極まる今作きってのトラウマイベント)

・長い因縁の末、戦いを通じてようやく桃太郎と理解しあったダイダ王子を、背後から斬りかかって〇ろす(しかも桃太郎がやったことにしてバサラ王に進言する。しかも彼はそれを信じてしまう)

・アジャセやパーティーメンバーの命乞いも袖にして弄んだあげく、かぐや姫を〇ろしてしまう。まぎれもなく今作においてのカルラ最大の悪行(姫が生存していることで、地上と月の大地が維持されている。つまり地母神というべき存在をカルラがこ〇してしまったことで、地上のほとんどは赤い海に沈み、月の大地も大半が崩壊する結果となった)

とにかく「ケーッケッケッ」のテキストが目障り(になるプレイヤーも居ると思われる)

・ラスボスとして戦う時はもちろん、通常ボスとしても結構強い(お供の左魂鬼・右魂鬼の存在、雷系最強の雷電の術や、打撃ダメ半分反射のやまびこの術が使えるところなど)

(最後らへんは悪事と関係ないような気がするが)

筆舌に尽くしがたいとはこのことだな。

ホントにね。

ちなみにカルラって実はえんま様と同じくらいの身分の鬼っぽいんだよね。

だから地獄でもかなり階級が上の鬼だったってこと。

そりゃ鬼族の王と直に口聞いたり、あれこれ進言したり出来るわけだから、普通の鬼じゃないことくらいは最初の方でもう分かってたけどさ。

何気に出世頭だったというワケだな。

性格と能力の高さが比例しない一例のようでもあるな。

「ずる賢さ」も能力のうちっていうならね。

っていうのも、実力で出世したんじゃなくって、手段がまたぜんぜん褒められたもんじゃないんだよ。

元々自分に鬼としての力がないのが分かっていたからか、力のあるほかの鬼を利用したり、その手柄を横取りしたりとか。

そうこうしてるうちに、バサラ王の後継者のダイダ王子の世話役を任されるようにまでなったっていう。

つまり姑息な手段で出世したのであって、ほとんど自力じゃなかったってことだね。

ことさらいっても仕方ないが、どこか哀れなやつにも思えるな。

……なんか予想外の反応だね。

なして?

自分に力がないと分かっていたということは「力を重んじる鬼族としては失格」と自覚もあったのかもしれない。

そして自分で自分を認めることが出来なくなり、その果てに手段を誤ってしまったとも思えるな。

それにもし、もしだぞ。

カルラが「道をあやまる前」の若かりし頃に「桃太郎どのと出会っていた」なら、一体どういう道をたどっただろうか?

ちなみにこれは、やつがやらかした悪行の数々に目をつぶるといった話ではないぞ。

それはたらればってやつだけど……もしかしたらもうちょいまともなやつになってたかもね。

でもそういうのって最後の戦いの後に、みんながカルラの石像の前(こらしめた敵の中でカルラだけがなぜか石化するんだよね)でいったセリフにぜんぶ集約してるんだと思うよ。

哀れみも憎しみも全部含めてさ。

中盤以降(船入手後)におとずれることができる神仙郷(しんせんきょう・仙人たちが住む里)や七夕の村の住民からは、カルラの素性や過去の話を聞くことができ、彼がただの「ぽっと出の悪人」ではなかったことが分かります。

鬼族の中でも出世の手段を大きくまちがえたカルラですが、コチョンやカエデが話したように、彼が完全に悪に染まりきる前に桃太郎によってこらしめられていたら……。

もっともそうなっていた場合、今作の話はそもそも成立しないことになるため、この話はそれこそただの「たられば」ということにしておきます。

むしろカルラが「どうしようもないくらいの絶対悪」のようなキャラだったからこそ、新桃のシナリオに強烈なスパイスを与えてくれていたのだと考えています。

システム・ゲーム内容 ★★★★

探索(2DMAP)や戦闘(コマンド式)は、当時のRPGのシステムのスタンダードスタイルというべきで、非常に慣れ親しまれたもの。

ゆえにRPG好きのユーザーには非常にとっつきやすい。

しかしそのスタンダードさの中には、いくつかの新桃独自システムが光っています。

バトル中の天候

天気の要素があるのは斬新だったな。

タクティカルウェザーバトルってのが正式名称ね。

桃太郎たちと敵側(の一部)には得意不得意な天気があってさ、ランダムで決まる天気によって色んな効果をもたらすんだよ。

カエデのいうとおり、昔のゲームにしては新鮮なシステムだったと思うよ。

同時期に発売されたロマサガ2にも地形システムってのがあるけど、またそれとはちがったユニークなものになってるね。

晴れや雨のほか、日本晴れ、雷に雪、海では時化などがあるのは、実に現実に即しているな。

(カエデがほとんどの天気いっちゃったけど、足りないのは日照りだけだね)

得意な天気だと攻撃力が25%増し、毎ターン最大体力の10%が回復するほか、技の消費量が半分になるんだ。

素晴らしい効果だけど、反対に苦手な天気だと、守備力が半分、素早さが20%下がって、毎ターン体力が最大値の10%減る上に技の消費まで倍になるんだ。

こうしてみると苦手な天気の時の効果の方が上っぽいね。

そこまでの効果をおよぼすなら、攻略にも割と重要な要素じゃないか?

いやそこまで天気にこだわることないと思うよ。

だってこれフィールドバトル限定だし。

ボスとか強いザコとかはたいがいダンジョンで出てくるからね。

屋内は天気関係ないから、攻略のカギをにぎるほどのものじゃないってこと。

そうなのか?

ウリのシステムなのに身もフタもないな。

フィールドでバトル突入して、ちょうど連れてるメンバーとの相性が良い天気だったらラッキー、そうじゃなかったらアンラッキーくらいに思っとけば良いよ。

たまに敵の使う術とも天気がマッチしてて、こっちがピンチになることはあるけどね。

そんくらいだよ。

術と天気の相性もあるのか?

うん、たとえば日照りだと炎系の術が強くなって倍の威力に、波系の術は弱くなって半分の威力になるんだ。

雷雨だと当然雷系が強くなって、反対に炎系が弱くなる(威力への影響は上と一緒ね)。

これは敵味方どっちも影響を受けるから、それぞれにメリットデメリットがあるってことね。

なるほど。

まったく侮れない要素というワケでもなさそうだな。

あ、それと敵の中には天気の力で能力が変わるやつもいるんだよ。

たとえばカエル系の敵は自分で雨ごいして、天気を雨に変えて強くなっちゃうんだよね(しかもカエルは最初のエリアで出てくるから、いきなりこれやられてあぼーんしちゃったりしたなあ)

敵の個性まで反映されているあたりは、やはり面白いシステムだと思えたが。

それでも敵に天気が関係するのってほぼ術だけで、強さまで変わるカエルのようなヤツはそこまで多くないけどね。

晴れの石や雨呼びの石などの天気石(勝手に命名)を戦闘中に使うことで、その名前の天気へと変更することも出来る。

天気石は中盤に行けるからくり村で全種購入できるほか、人気度が80越えたら利用できる茶店の掘り出し物や、ダンジョンのつづらなどいたるところで入手可能。


しかし……

ちなみにボクは新桃何回もやってるけど、天気石一回も買ったことないし、道中手に入るやつもあんまし使った記憶がないなあ(売るか捨てるかしてたかな)。

それ使うくらいなら普通に戦った方が早いし。

天気を変えなきゃないくらい強い敵も居ないし。

……趣向もなにもあったものじゃないな。

仲間が結構しゃべる

ほかのゲームでもあるけど、仲間キャラってそれこそ仲間になった時点から「一気に無口」な感じになるやつってあるじゃん。

イベントでもなんにもしゃべんなかったりとかさ。

ああいうのってなんか味気ないよね。

容量の都合というやつでは?

意外とメタなこというね。

そういうのもあるだろうけど……あ、話が変わっちゃってるね。

新桃だとイベントやボスバトルで仲間が結構しゃべるんだよ!

それもキャラごとのセリフも豊富なんだ。

これヴァリアブル・メッセージっていうシステム名なんだよね、今作だと。

にぎやかで良いことだ。

物語への没入感が増すな。

当時のメガ程度の容量で、よくここまでのセリフ量を用意したなって思うよ。

(テキストデータならそこまで容量喰わないかもしれないけどさ)

夜叉姫君は実際の出番もふくめ、特に多いような気がするが。

鬼族の姫っていう立場もそうだけど、まあヒロイン格だからね。

台詞テキストの数も優遇されてて当然だろうさ。

仲間としてはあんま強くないけどね……

敵として出てきた時はやたら強かったが。

それはいわない約束。

鬼族の強さを捨てて、ちょっぴりか弱い女の子になったってことで。

そこまで弱くなったワケでもないだろうに。

夜叉姫に限らず、仲間キャラはみんな一段(レベル1)で加入する。

しかし体感上、氷の塔でボスとして登場する夜叉姫とのバトルは、ゲーム中1・2を争うほどの難度(サルカニ村の風神雷神戦と並ぶ)なので、彼女が仲間になった際の「生まれ変わったつもりで一段からやりなおす」発言には、仕様上仕方なくとも「そのままでいいったら!」と思わずにはいられない。

せめて流れ星の術が桃太郎の鹿角のように防御力無視だったら、まだ打撃キャラとして使い出があったかもしれないが……(ほかに使える術がふにゃらかばいりきくらいしかないというのも……)

それこそ彼女のキャラ性でもある「愛」をもって育てるほかない。

広大さを感じられるフィールド

あれが近いよね。

天地創造。

あ、一応今作の「コレ」にもシステム名が付いててさ。

その名もベベルビュウ・マップ

べべる……あんだって?

いや……それより、唐突に別なゲームの話をするんだな。

いやごめん。

一応発売時期は新桃の方が先なんだけど、似てるなって。

フィールドの移動画面が斜め見降ろし型で奥行ある感じが。

ホントに地球の上を歩いてる(広大な球体を歩いてる感)って感じもよけいにね(たまたま似かよっただけだと思うけど)。

仲間はゾロゾロ、個性的にウロウロ

連れている仲間たちがズラッと並び、画面上で世話しなく動きまわるな。

それがアクティブ・ウォーキングってやつさ!

RPGって不思議なことに、仲間たちがみーんな軒並み主人公のあとを隊列組んでくっついていくじゃん!

それに一石を投じたシステムだよね。

しかも仲間ごとに個性的な動きでさ。

特に面白いのは天邪鬼とかはらだしの動きね。

天邪鬼はキャラそのまんまって感じだし、はらだしのは「一体どうなってんの」って感じのブルブルした歩き方だし。

実際の映像がないから、言葉で伝わりづらいのが残念なところだな。

絶好調は有利だが……

歩いてると確率でキャラの上に星が出てきて、やたら強くなるだろう?

絶好調というやつだったな。

そ、キャラごとに発生確率の差があるんだけど、能力アップや敵の攻撃を受け止めたりとか色んなメリットがあるんだよね。

ボス戦だと効果にはいくらか制限かかっちゃうけど、それでも十分なくらいの強化がされるってね。

その上でのテクの一つだけど、絶好調状態になるまでボス手前で歩いて粘るって方法もあるし。

まあ狙ってなるようなものじゃないから、さっさと先に進んだ方が良いけど。

発生したらそれこそラッキーってことで。

ちょっとしたプレイメモ(裏技的な話もふくむ)

筆者どのがプレイ中書き留めた雑多な情報だな。

相変わらずズラーっと並べ立てていて見づらいだろうが、勘弁してほしい。

ボクもやったからわかるけど、攻略的な話ばかりだね。

ちゃんとしたサイトでやることだと思うけど……ここじゃレビューのクセに脱線して、こういう話にまで踏み込むこともザラだから、今更か。

ま、これからプレイする人の参考程度にでもなればいいし、プレイ済みの人でも「ああそんなんだったな」的に懐かしんでくれればいっか。

〇桃太郎が倒れた時点で全滅扱い。容赦なくタイトルメニューに戻される。

また桃太郎自体が常にメンバーから外せないため、彼の防御力の強化や残体力に気を配ることは必須(しかも常に先頭に配置されるため攻撃も被弾しやすい。自動復活の根性の玉をいくつか彼に常備させるのも手の一つ)

〇ゲーム中さまざまな恩恵があり、特定の物事(イベントクリア)などで上がる人気度は、旅立ちの村の神社の池を調べると稀に出てくるコイにより「最序盤にも関わらず」MAX100に出来る。

ただし調べても大半カエル(はずれ)が出てくる上、コイが出現しても1づつしか上がらない(ちなみにコイの出現率は1/16)。したがって人気度をここでMAXにするにはある程度の時間粘る必要がある(持っていれば連射パッドを使うのが楽)。

なお人気度を100にすることで「崑崙の玉(こんろんのたま・所持キャラが倒れた時に体力と技がマックス状態で復活する一品)」が一度限りで手に入るが、旅立ちの村で手に入れたら、キープせず、即座に売って路銀にした方が良い(22500両で売れるため、最序盤から装備も道具もウハウハになれる)。

〇レア刀・四神の各刀は一本限定。万一下取りで売ってしまった場合、とりかえしがつかなくなるため、装備中に買い物をする際は細心の注意を払いたい(あやまって売ってしまうと以降再入手不可、筆者はこれで朱雀の刀を売ってしまった経験あり)。

なお朱雀の刀以外は各所の地面に埋まっており、画像を参考にしないと伝わりづらい位置にあるため、どこかの攻略情報を参考にさせてもらった方が早い(事情により画像掲載は現在割愛)。

〇えんまはさすがに前作のラスボスだったこともあってか、仲間中で唯一二回行動が出来る特殊キャラ(2回コマンド選択が出来る)だが、ここにちょっとしたバグがあり、えんまのコマンド一つ目を選択した後、キャンセルすることで、なぜかさらに二回分のコマンド選択が追加される。

つまり「コマンド1回目決定→キャンセル→またコマンド決定→キャンセル」の行程を繰り返すことで、最大99回まで行動させられる。

したがってえんまを仲間にした時点である意味、ゲームバランスが崩壊する(ただしコマンド選択や行動の繰り返しで時間がとられるため、戦闘でピンチになった時以外は行わない方が良い⦅通常で行う場合は数回程度に留める方が無難⦆)。

〇ましらのみが可能な特殊行動・ピアノ鍵盤の組み合わせ。その効果にはチート級のものがある。ここでそれを三つほど。

・ミ→シ→ラ(数ターンのあいだ、味方キャラの行動後に攻撃力が上がる、いわば自動全体ばいりきの術)

・シ♭→ド→シ(数ターンのあいだ、ましらがメンバー中一番攻撃力の高いキャラの攻撃力と同じ数値になる、強敵とのバトルではまず最初に行うべし)

・ファ→ラ→ラ♭(メンバーの行動と同じ行動をとる⦅選ばれるキャラはランダム⦆。運が良ければ桃太郎とのダブル鹿角という強力コンボが可能。上記の効果を先に発動させることで、さらに凶悪なことに……)

〇微笑みの大地でエンカウントする大黒様に無敵にしてもらったあと、ひえんの術で任意の地域(後半の場所ほど良い)に行き、その場で鬼の笛(無限に使用できる敵寄せアイテム)を使うことで、セミオート稼ぎが可能(無敵状態なので戦闘にはいったとたん全敵を一撃でこらしめる。数歩歩くと効果が消滅する仕様を逆手に取ったこの方法は、もはや裏技大賞級)。

ただし鬼の笛のちょっと長めの旋律はスキップできず、一回一回戦闘画面をはさむため、手作業でやるにはかなりの手間となる。したがってこちらに関しても連射パッドを使うことで「※放置&自動稼ぎ」が可能になる。

※リアルでの長時間の稼働による本体やソフトへの影響(熱暴走など)に関しては対策できないため、これも控えめにした方が無難。まちがってもそのままにして仕事や学校に行かないように。

〇貧乏神を99段まで育てると、桃鉄でお馴染み「キングボンビー」へと強制的に変身するという同メーカーのパロディ要素。ただし貧乏神時代に覚えた術はすべて忘れるし(術はほうひくらいしか役に立たないので別に困らないが)能力もそのままである……一体なんのために変身した?

極限まで育てたことへのスタッフさんからのサービスとしか思えないが、貧乏神の時は苦手だった雷の天候が今度は得意になるという一応の変化はある……それも別にたいしたことでもないんだが……つまり、マジでただのオマケなようです。

せめて変身が任意だったら、まだ良かったかもしれない(一旦キングボンビー化すると、不可逆で元の貧乏神には戻れない)

〇風神の谷ではメンバー全員の平均体重を48キロにしないと門が開かないという、今作1のユニーク&ギミックなイベントが待ち受ける。ここで正解の組み合わせパターンと所感を以下に記載。ちなみにメンバーの身長・体重はステータス画面で確認できる。

・桃太郎・金太郎・浦島・夜叉姫

桃太郎のテーマの一つ、勇気・希望・正義・愛をそれぞれ体現したお約束メンバーでも門は開く。

初見での筆者がそうだったが、加入時期の順もあってか、あらかじめこのパーティー編成になっているプレイヤーも多いはず(何となく風神の谷に入りなおしたら、そのまま門を通過できたのであっけにとられた)。

ただしその後風神に飛ばされて離脱する仲間の回収場所については、それぞれがまるで異なるうえ、今後の難易度を大きく左右することになりかねないため注意したいところ。

夜叉姫は風神の谷直後のすずめのお宿でのイベント後に再加入し、金太郎は寝太郎の村で雪だるま化しているのを話かけるだけで復帰するが、ザコ・ボス戦ともに回復役として終始活躍する浦島は、かなり先のダンジョン・やまんばの洞窟で囚われている彼を助けることでようやく復帰するため(全メンバー中最遅の再加入)この編成で門を開くのはぶっちゃけやめた方が良い(なんなら浦島がいないだけで、夜叉姫再加入後に待ち受ける雷神の洞窟の風神・雷神戦の難易度が跳ね上がる⦅歯ごたえが欲しい場合はチャレンジしてみるのも良いが⦆)。

〇桃太郎・金太郎・あしゅら・夜叉姫

浦島離脱を回避するための候補に挙がる組み合わせ(何気にあしゅらと浦島は同じ体重⦅46キロ⦆。公式イラストを見るに到底そうは見えない)。

※まほろばの術のおかげで、浦島に次ぐ回復要員として活躍できるあしゅらだが、純粋な回復要員としてはやはり浦島に軍配が挙がるので、このメンバーで門を開くのもあり。

※1~100のランダム数値で全体回復、要は劣化版みなせんたんだが、取得が早いのと、かりそめの術との組み合わせで分身と一緒に使うとけっこう役立つ。

初期加入時期の関係で浦島よりも育成時期が遅いぶん、離脱してもあまり影響もない……はず(プレイヤーによっては、時点で浦島よりも段を上げている可能性もあるが)。

なおあしゅらは浦島ほど遅い再加入ではないものの、こちらもやや先のダンジョン・鬼の牢獄でとらえられているのを助ける必要がある(再加入には金太郎必須)。

〇桃太郎・夜叉姫・ましら

浦島・あしゅら両名の離脱阻止をするなら最小限の被害で済む、おススメの門開けメンバー。

ましらは金太郎の村の神社の下あたりで、踊りながら悦に入っているのを話しかけるだけで再加入するため、手間も少ない。

時短および攻略を楽にしたいなら、むしろこの組み合わせ一択。

〇桃太郎・夜叉姫・貧乏神・雪だるま

かなり変則的な組み合わせだが、前述よりも一人分余計に回収の手間が増えるだけなので、あまりおススメできない。

一応飛ばされ先を書くと、貧乏神は希望の都のといちやに、雪だるまは旅立ちの村の池でぷかーしている(両方とも話かけるだけで〇)。

いやそんなことよりも……。

神々の里で話しかけるだけで仲間になる貧乏神はともかく、雪だるまは希望の都で売られている「風鈴」を所持し、かつランダムエンカの彼女に遭遇しなければ仲間加入しないというやや裏技的な条件なため、そもそも加入させるまでが手間。

よって普通に進めていたら、この組み合わせにすることもまずない。

ところで……今更にもほどがあるが、いずれの組み合わせにもかならず夜叉姫が必要になる。

したがって風神の谷直後のすずめのお宿での彼女のイベントは不可避ということになる。

またこれも今更すぎるが、お供のイヌサルキジも風神の谷で皆飛ばされてしまうものの、上記のイベント後の雷神の洞窟での風神雷神戦中に全員再加入するため、こちらは心配無用である。

そんな短い期間で……

これさ、恐ろしいのがたった4ヶ月の期間で作られたゲームって話。

のちのち発売されたPS版・桃太郎伝説の攻略本にのってた話らしいんだけどね……

参考 ウィキペディア 新桃太郎伝説https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%A1%83%E5%A4%AA%E9%83%8E%E4%BC%9D%E8%AA%AC

なぬ!

にもかかわらず、これだけの出来のものが完成させられたのか?

そうらしいのよ。

でも4ヶ月なんてあっという間だよね?

当時の開発現場はさぞかし修羅場だったろうね……

だろうな……

何にせよそういう裏話を聞くと、プレイ時はより感慨深くなるな。

(あんまりすさまじい話や、スタッフ同士もめたみたいな現実を知っちゃうと、純粋な気持ちでゲームを楽しめなくなるってデメリットもあるんだけどね……)

実はこういう裏話って当時の攻略本にもいくらか書いてあったんだよ(これは桃太郎に限らずだけど)。

その中に「新桃太郎伝説究極本」って通常の攻略本より内容が濃いやつ(裏技情報がのってたり、開発秘話がのってたり……ファンには貴重な本)があってね。

実はさ、ボクこの本持ってたんだよね。

持ってた?

ということは今は手元にないと?

そう、もうとっくに売っちゃったんだよね!アハハハ!

まだ手元にあったら、もっと「へえ」って思える話も出来たかもだけど、今のところWebで拾った情報(ほかにも本を読んだ人とかの)を参考に言うしかできないよね。

だってボク「ごんた!あられ!」のことしか覚えてないんだから。

…………は?

はい、予想通りのリアクションどうも。

興味がある人は本買ってみてよ(Webで見たらオークションとかでもまだけっこうころがってたし)。

確か開発中の画面のってるページ(バトル中のメッセージがのってるとこだったかな)に「ごんたあられ」って謎メッセージも見られるはずだからさ。

まあこんなの確認するのに本買うくらいだったら、いっそソフトも買って実プレイもしてほしいとこだけど。

データが消えやすい(体感)

これ別にゲーム内容とかシステムの話でもないんだけどさ。

フツーに正しい方法でゲームを終わらせても、セーブデータが消えやすいんだよね、新桃。

ボクは3度遭遇したよ、リアルで。

ドラクエでいうところ、ぼうけんのしょがきえてしまうワケだな。

頑張って進めたのに、費やした時間が一瞬で無に帰してしまう瞬間だな。

やり直すの大変だったよー。

そのうち一回は、もう後半でえんま様を仲間にする手前で消えちゃったから。

ほかのRPGに比べて、データの保存箇所がきっと繊細なんだろうね(ソフト自体にセーブするROMゆえんかな)。

ソフトの扱いが雑だったのでは?

どっかにぶつけてしまったり、落としてしまったり。

失礼な!

こう見えて物を大事にするタイプなんだからね、ボクは。

扱いには細心の注意を払ったさ。

……まあ一回フローリングの床に「カツン!」って落としちゃったことは確かなんだけど。

消えたろ?データ。

いや、なんでか無事だった。

落っことした瞬間「あ、100パーきろく飛んだ……」って思ったけど。

すぐさま確認したら、データ全部(ちなみに新桃は3つまでセーブ可能ね)無事だったし、普通に再開も出来たんだよね。

物理的な衝撃では大丈夫だったのか……謎なところだな。

いや、それもケースバイケースでたまたまかもしれないし(取説にも書いてるけど、そもそも衝撃を与えたらダメだからね)。

あと憶測だけど……熱にめっぽう弱いのかもね(これも取説に極端な温度シチュでやらないでって書いてるし)。

10時間とか長時間プレイしてた時があったからか、機械(スーファミ本体&ソフト)に熱溜まっちゃったのかも……本体もソフトもさわるとほんわりあったかいこととかあったし。

んで、3回のデータ消失もそういう長時間プレイの後に起こったような気がするし。

のめり込むというのも考え物だな。

やはりそういう時は「適度にプレイヤーも機械も休憩をはさむ」というのが良さそうな気がするが。

かもねえ……。

当時のFCやSFCといったROMソフトにはセーブデータをソフト内部に保存する機能が搭載されているものがあり、電源を切っていてもリチウム電池(ボタン電池・CR2032など)で電力をソフトに供給することでセーブデータを保持している(総じてバッテリーバックアップシステムと呼ぶ)。

この方式は、セーブデータをソフト内に保存するタイプのゲームでは主流であり、特にRPGのように「途中再開」が前提となるタイトルでは欠かせなかった。ただし、この電池が切れるとセーブデータは保持できなくなるため、必要に応じて電池交換が求められる場合もあった。

※当時の新品状態であれば電池切れになるのも相当な期間がかかると思われるため(調べでは5年くらいは持つらしい)それまでに充分遊びきれるものだったと思うが、時を越えて「久しぶりにやってみよー……あれ?再開しようと思ったのにデータ消えてんぞ!?」となっている場合はたいがいのケースですでに電池切れになっていると思われる。

つまりセーブデータの消失は単なる衝撃や熱の影響以外にも、このボタン電池切れによるものも可能性として考えられる。

かつてはメーカーが電池交換を受け付けていたが、現在ではいずれもサービスを終了しているため、電池交換には次の2つの方法が挙げられる。

1 有償で交換を請け負っている業者に依頼する(ネットで検索可能、おそらく費用も異なる)

2 自分で電池交換を行う(はんだ作業が必要で、工具の用意や一定の技術が求められる)

したがって新桃に限らず、リチウム電池内臓のレトロゲーを今から上記のような手間をかけずにプレイしたいなら、店に「ちゃんと動作するか、電池交換済みか」を問い合わせして、もしされていないor不明な場合は改めて交換済みのものを探すか、もしくはソフトのみ割り切って購入して、ここで上記の「業者に頼むor自分で交換」という風にするのがセオリーになる。

※良心的な中古ショップでは、商品に「電池交換済み」と明記していることもあるため、そうしたショップを街やWebで探すのもあり。

なお今ではSwitchなどに用意されたサブスクでレトロゲームをプレイできるサービスもあるものの(この場合、セーブデータ消失の危機は無縁)世にリリースされている全てのタイトルが遊べるわけではなく、ここまでは当時の機種でしか遊べないタイトルでの話となる。

余談だが、筆者所持のロマサガ3のソフトは最後にセーブして10年は経っているはずなのに、最近試しに立ち上げたところ、データがすべて残っていた(「おおー」と思わず感動してしまった)。

ソフトにより個体差や稼働頻度の影響もあるかもしれない(もしかすると後年発売のソフトほど、データが消えづらい様に、電池消費電力などが改良されているのかも)。

グラフィック ★★★

たいがいのレトロゲームに対していうけど。

こんくらいで良いんだよ、ROMソフトのグラフィックなんて。

ドット絵様様だよ。

褒めてるのかソレ?

だが確かに近年のゲームのような質を求めるのは無茶というものだからな。

でもねまったく手放しで「良い!」ってわけじゃないからね。

なんなら「もう少しで満足だった」って感じ。

その話は次でね。

敵の色ちがいパターン多し

これも昔のゲームゆえ仕方ないのでは?

うん、だいたいビッグタイトルのドラクエやFFでさえ「色ちがいで強さと能力だけちがう敵」の存在なんて、ぜんぜんあることだし(今でもそうじゃん)。

でもこの新桃は、ボクにとってすごく思い入れのあるタイトルの一つで、内容が良いだけにほかの要素のハードルも上げちゃってるんだよね。

ここまでこだわったゲーム性だから、敵グラフィックもカラーパターンだけ変えたのが多いのが、やっぱちょっぴり残念だったかな……って思うのが一つ。

これ、ボスもそうだからね。やまんばとか蛇骨ババアとか奪衣婆とか……(おばあちゃん鬼三連だね)。

でもね。

でも?

ただの色ちがいで終わらせるんじゃなく、アニメーションでちゃんと個性を出したりしてるやつもいるとこは抜かりないなって思ったよ。

手足の動きの有り無しだったり、目を光らせたりとかね!

ただやっぱりザコだと赤鬼系だとか、大ボスなのに羅生門と三千世界とかは、やっぱ残念ながら「ただの色ちがい」なんだよね。

だが流石にバサラ王やカルラ(ラスボス形態)の見た目は圧巻だったな。

バサラ王は巨大さと猛々しさが伝わってくるし、カルラは凶悪さと……なんというか美しさも入り混じったような感じの外見だったな。

意外なことだが。

翼とか極彩色ですごい目を引くよね。

(あの感じはやっぱ、ガルーダ像をモチーフにしてると思うんだけど……よくオリエンタルなお店とかに置いてあったりもするよね、アレ)

サウンド ☆☆☆☆☆

ボクはね。

レトロゲームほどサウンドが耳に残りやすいって思ってんの。

短いループの曲ばかりだけど、それがかえってイイっていうかね。

何やら筆者どのも同じようなことをいっていたな。

音の数が今のゲームより少ないからこそ、印象深くなるのだと。

そういう話を踏まえて、新桃はそういうレトロゲー音楽の中でも良曲がそろいまくってるんだ。

すげー珍しいことなんだけど、ほとんどのシーンのBGMがそのシーンと一緒に脳内で再現できるレベルなんだよね。

と、いうワケで星マックス評価にさせてもらったよ。

大絶賛だな。

やはり真面目な物語の効果もあってということなのだろうか。

ってなワケで。

その中でも特に「良い&特に印象深い」ってなったボクのセレクションと、コメントを下に書いておくね!

……中にはちょっと特殊なBGMもあったけどね(ましらのやつとか)。

フィールド曲

メインテーマっていってもいいんじゃないかな?明るくて勇ましい感じもして、桃太郎らしい曲だよ。フィールドでかかるだけあって通常戦闘や洞窟の曲と同じくらい何度も聴くんだ。だからかな?やたら印象に残るのは。

大ボス曲(夜叉姫・あしゅら・ダイダ王子戦など)

激しさはあまりないけど、なんとなく「争うことの悲しさ」みたいなのが伝わってくるメロディだね……ボス戦の曲にしてはちょっと稀なタイプかも。……変なこと言ってるかな?

ラスボス曲

「ティロリ!デケデケデケ!」ってな感じの不穏なイントロが耳に残ってるなあ。でもメイン部は最悪最後の敵とのバトルって感じで、めっちゃしっくりきたよ(けっこう低音も効いてる感じがするんだよね)。だからこそこれまでのカルラのしたことを思い出すと、こんちくしょーってなるし、ぜったいにこらしめてやる!って気持ちにさせられるし、めっちゃ毛穴ひらきそうになる!ああ……多分この時ボクはもう完全に桃太郎と一体化してたね……(曲と関係ないけど、ダイダ王子が霊体?で出てきて、カルラを邪魔しようとしてたテキストがなんかウルっときたし)。

ましらの曲

そう、これこれ……キャラ通りっていうか、もうね、めっちゃジャイ〇ンだね。音とテンポのずらし方がまた……ってかホントに曲なの?でもところどころ曲っぽく聴こえるのが絶妙っていうか、なーんか腹立つんだよなあ。とにかくほかのゲームでもなかなか聞けないヘンテコサウンドなのは確かだね。ちなみにパーパーパー!いってるのって、ましらの声なんだろうね、きっと。あー思い出しちゃった。もうある意味これが新桃で一番印象に残った曲でイイよ、もう(やけくそだよもう)。

仙人戦

桃太郎に術教えてくれる仙人と戦う時に掛かる曲だけど……すごいそれっぽいんだよね。コミカルだけどバトルしてるなーってノリでさ。「仙人に手玉にとられてる桃太郎」が思い浮かんじゃうんだよな。

海バトル

勇ましくてカッコいい曲だね!まさしく海原の戦いって感じだよ……いや、カエデさ「えらく簡素な感想をそれっぽくいってるだけじゃないか?」とかいわないでよ。ボク曲なんて作ったことないんだし「やれBPMが~やれコード進行が~」とかそれっぽい言葉でいえないし。でもさ、ボクが好みのものってやっぱバトル曲が多いなって思ったよ。

余談ですが、今作の楽曲を手掛けている方は、あのサザンオールスターズのメンバー・関口和之氏。

氏が作られた曲は未だに筆者の脳内サウンドトラックで再生されております(料理作ってる時とか、なぜか仙人とのバトル曲がかかったりしています)。

こうしたプロフェッショナルの方にとっては、どの分野の楽曲づくりもお茶の子さいさいといったところかもしれません。

心から尊敬いたします。

総まとめ ☆☆☆☆+

新桃太郎伝説……桃鉄を遊んだ方にはお馴染みなキャラたちによる壮大でドラマチックな物語。

見た目のほのぼの感を大きく裏切るめちゃめちゃ真面目なRPGです(BGMも最高です)。

寄り道要素や隠し要素も豊富で「SFCRPGで何かおススメある?」と聞かれたら、絶対推したい一作。

むしろ、数あるレトロロープレの中で新桃をやらずにいるのは、たいへんもったいないです。

あと。

RPG史上最悪レベルの悪役が登場するタイトルでもあるので「どのくらい悪いやつなのかなー?」と少しでも気になった方にもおススメ、

その邪悪っぷりは、ぜひ実プレイにて肌で感じ取ってほしいです。

今更ながら、レトロゲーの中でも、様々なWeb通販サイトや街の中古屋さんでも割と見かけるソフトなので、現在でも入手はしやすいかと思われます(令和7年7月時点調べでWeb上での中古価格は送料込みで1500円~3000円ほど。あくまで参考価格なのでご留意ください)。

え?ソフトのバージョン?

ニッチなことに疑問を持っている方ですね、あなたは(独演)。

なら、筆者調べにて分かる範囲で。

Web調べによると、初期ロム(型式・SHVC-M5・多く出回っているやつ)と後期ロム(型式SHVC-M5-1・ややレア)があり、初期ロムはある程度のバグが残り、後期ロムはそれが改善されているとのことです(バグについては後々リライトついでに付け書きするかもしれません)。

なお筆者所持のROMを情報に照らし合わせると、どうやら初期のものなようでしたが、終わりまでしっかりプレイ出来たので、普通に遊ぶ分にはROM選びにまで神経を使う必要はないと思われます。

※後期ロムはエミュレーター(互換機も?)などでの起動が出来ないらしいです。もっとも公式の本体であるSFCで遊ぶことが大半だと思うので、ROMバージョンにそこまで気を配る必要はやはりないでしょう(むしろちゃんとSFCで遊ぶならバグが改善された後期ロムの方が良いはずなので、Web情報を頼りに中古屋さんで探してみるのも一興かと思われます。コレに限らず、ちゃんと現役動作するレトロゲーの入手も運次第ですので、桃太郎にあやかって福の神にでも祈りましょう)。

逆にさ、これをプレイしても面白くないっていう人は「反対にどういうRPGだったら面白いの?」って聞きたいくらいだよ、ボクは。

なかなか物申してるな。

もちろん好き嫌いあるうえでね。

ボクはドツボだったよ。

桃鉄の桃太郎しかしらないプレイヤーさんは、ぜひ真面目桃太郎……勝手に略するけど「真桃」を手に取って遊んでほしいとこだね。

了。

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