似ているけど別物?ブロッコリー&カリフラワー

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突然だが筆者はブロッコリーをほぼ日常的に食べている。

反対に色ちがいなだけで形状が似ているカリフラワーはほぼ食べない。

ホントに唐突だなー。

文の引き出しのなさよ。

まあ良いや、カリフラワーは年1で食べるかくらいなんだよね。

別にキライなワケではないらしいのだがな。

ブロッコリーの方は毎回少量づつながらも、サラダにのせるなどして食しているようだな。

なお、ブロッコリーは抗酸化作用(生活習慣病・老化・免疫力低下を防ぐなどの効果が期待出来る)の働きが強く、健康にとても良い野菜なのだとか。

筆者どのが栄養面で期待される効果を知ったのは、今回の文を書くことがきっかけだったらしく、それまでは漠然と食していたようだ。

ボケーっとしながら、ドレッシングぶっかけたブロッコリーをモシモシ食べてたワケだね。

なんか想像つくな。

一方で見た目が似ているカリフラワーのことは「白いブロッコリー」程度にしか思っていなかったが……。

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どっちもキャベツの変異種

ブロッコリーはキャベツが突然変異した野菜で、くわしくは花蕾(からいと読み、株や中心に出来るつぼみのこと)という部位が肥大したもの。

そのブロッコリーがさらに突然変異を起こしたものがカリフラワーで、つまりどちらもキャベツの親戚。

なおキャベツ・ブロッコリー・カリフラワーすべてがアブラナ科という種類に属している野菜である。

アブラナとは名のとおり油を取るために使われている植物のことで、なたね油はこのアブラナから作られたものだ。

古くは平安時代から油が作られはじめ、江戸時代にはすでに一般的に使われていたんだぞ。

当時は食用としてだけでなく、行燈(あんどん)の油としても用いられていて、今と変わらず生活になくてはならないものだった。

ちなみに菜の花とはこのアブラナの花のことを指すんだ。

アブラナってすっげー!

昔からめっちゃ利用されまくってんじゃん。

そういや菜の花って食べられるんだよね?

もちろんだ、食用として栽培されている開花前のつぼんだものに限るがな。

大体1~3月が旬で、おひたしにあえもの、それに天ぷらなどにして食べるのも良いぞ。

それと菜の花は観賞用の花としても美しいもので、見ごろの3~4月くらいには畑一面を黄色く彩るんだ。

食材として菜の花が売られるようになったら、花そのものもそろそろ見ごろを迎えると考えて良いかもな。

どこで出来た野菜?

ブロッコリーの原産地は地中海沿岸とされている。

つまり北と東にユーラシア大陸・南をアフリカ大陸に囲まれた場所で産まれた野菜で、古代ローマの人々は原種となったケールをすでに食べていたもよう。

16世紀ごろになるとブロッコリーはイタリアやフランスで作られるようになり、移民による各地での栽培が本格化して世界中へと広まった(この辺りでカリフラワーも出来た?)。

なおブロッコリー・カリフラワーが本格的に人々に食されるようになったのは、2次大戦後といわれていて、わりと近年よりの話ということが分かる。

日本では明治時代に

ブロッコリーとカリフラワーが日本へ渡ってきたのは明治時代の頃。

しかもブロッコリーはもともと観葉植物として運ばれてきたという説も存在していて、最初の頃は食用として、受け入れてもらえなかったという意外なストーリーを持っている。

食用と見られなかったのは、ボコボコな外見でそもそもが食べ物だと思われなかったのかもしれない。

後に栄養面の高さや風味の良さが周知され、各地域でも品種改良が行われた。

無事食卓に並ぶ定番野菜となったが、これも二次大戦後の話だという。

ブロッコリーとカリフラワーについて面白い話があるよ。

2つともほっとくと花が咲くんだ。

ブロッコリーだけだと思ったけどね。

カリフラワーの場合は収穫するともう花は咲かないみたい。

どちらも白や黄色のちいさな花がポンポン咲くようだな。

後で調べてみるとしよう。

中身は別物

ブロッコリーは緑黄色野菜で、カリフラワーはその他の野菜(緑黄色野菜以外の野菜)として分類されている。

ブロッコリーを緑黄色野菜としているのは、緑黄色野菜の基準として「可食部100g中に含まれるカロテンの量が600μg(※マイクログラム)以上の野菜」だからだ(※マイクログラムは1ミリグラムの1000分の1)。

カリフラワーはこの条件から外れているため、それ以外の野菜なのである。

補足だがトマトやピーマンなどは、正確には可食部100g中のカロテン量が600マイクログラム未満なので、緑黄色野菜の条件からはずれている。

ただしよく食べられている身近な野菜なため、例外的に緑黄色野菜に含まれているようだ。

国での栄養指導上そうなっているという、なんとも小難しい話ではあるが、ちょっとした知識として覚えておきたい。

数十年ぶりの指定野菜に

2026年にブロッコリーも国の指定野菜になるんだよね。

指定野菜ってキャベツとかだいこんとかジャガイモとか定番のものばかりなんだけど、要はそれの仲間入りをするんだ。

最後にジャガイモが指定されてから50年以上経ってて、スゴく久しぶりのことなんだって。

ところで指定野菜とはなんだ?

いきなり「なるんだよね」とかいわれても、そもそも言葉を知らないのだからな。

ボクも知らん! なんかニュースにもなってたからなんとなくいってみた!

……いってみたかっただけか?

冗談だからそうコワい顔しないでよ……ちゃんと調べてあるからさ。

指定野菜っていうのは、国の機関(農林水産省)が特別な理由で選んだ野菜さ。

ボクたち(消費者)が、指定された野菜を安定して食べられるようにするための取り決めなんだよ。

それに産地農家の人たちにも、野菜の値段が下がっちゃった時に国からのお助け金が出るって話さ。

これで農家の人たちも安心して野菜を生産出来るようになるんだね(結果として運ばれてくる野菜の量も値段も安定するってことだね)。

なるほど、それは良いことだな。

だが特別な理由というのが必要なんだろう?

みんながブロッコリーをスゴく食べるようになったからさ! それにここ20年くらいで出荷量が倍近くまで増えててさ。

ちょっと農林水産省の作況調査って小難しいデータも見てみたんだけど、2003年が91,300トン、2013年が122,400トン、んで2022年が157,100トンって出荷量だったのね。

いっても全部見んのはしんどいし(表探すだけでつかれたし)ある程度年数あけた3年分のデータなんだけど出荷量がどんどん増えてることが分かるよね。

実際、栄養面にも優れててお弁当とかにも入れやすいし、調理も楽だしどこでも売ってるし、理由並べたら、まあ納得だよね。

ふむふむ(調べるのわりと大変だったようだな)。

値段は安くなるのか?

安くなるっていうか、激しい値段の上下があまりなくなるんじゃないかな。

値段の安定っていうのも指定する目的みたいだしね。

国が関わることで生産計画ってやつもしっかり立てられるだろうし、品切れが少なくなるのはまちがいないと思うよ。

まとめ

大元は1つの野菜であっても片方は突然変異によって、もう片方はさらに突然変異で別な野菜として食べられるようになった、いわば親戚同士のような野菜。

歴史も古く、ブロッコリーの原種となったケールは古代ローマからすでに人々に食されていたという。

また栄養面にもちがいもあるほか、ブロッコリーは緑黄色野菜、カリフラワーはその他の野菜という国からの位置付けになっている(2026年にブロッコリーが国の指定野菜に加わる予定)。

ちなみにブロッコリーって茹でるんじゃなくて蒸すと、栄養分の流出が少なくなって効率的に栄養が取れるんだ。

ブロッコリーの余分な葉や茎をとってひと口大くらいにちぎる→軽く水で流してさらに水をはったボールの中で振り洗う→ある程度やったらラップしてレンチンってな感じかな。

あと茎や葉っぱの部分も栄養があるから、もったいない場合はスープなんかにすると良いよ!

振り洗うというのは?

水でパッと洗い流すのでは不充分なのか?

わざわざ振り洗うってのは、たまーに中に入り込んでる小さな虫とか汚れを遠心力でとりのぞくためなんだね。

ちゃんとしたいなら食べる分だけのふさを逆さまにして水につけて、しばらく放置して汚れを浮かせるって手もあるんだけど、加熱して食べるなら振り洗いで充分だし、そこまでするかどうかは各々の判断でね。

忙しい時は振り洗いだけで良さそうかもな。

あと切り落とした茎や葉っぱの部分にも栄養がちゃんとあるから、捨てるのがもったいない場合はスープなんかにすると良いよ!

ただ茎は繊維っぽくて食感が悪い時があるから、スープの出汁として使うことにして、ゆでたら捨てちゃって良いかもね。

食べずにゆでるだけでも野菜出汁が出るからさ。

部位を余さないし、実に効率的な方法だな! 

今度やってみよう!

あーでもキミって料理上手だけど、レンジとか現代の調理器具使うのは苦手だったよね。

ま、一応気をつけてね。

くれぐれも生卵をそのまま入れて爆発させないようにね(マネしちゃダメだよ)。

そこまでひどくはないと思うが。

ところでカリフラワーの話は?

指定野菜のことからも、ほとんどブロッコリーの話が大半を占めている様な気がするが。

忘れてた!

一応付け足しておくと、指定野菜の次に重要な特定野菜って扱いみたい。

でも筆者もほとんど食べてないから今回は別にいいんじゃね。

普通に洗って茹でたら?

なんとぞんざいな……。

主な参考先 

農林水産省農産局地域作物課.”なたねをめぐる状況について”.https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/attach/pdf/soba.natane-2.pdf,(2024-08-23).

厚生労働省.”「五訂日本食品標準成分表」の取扱いについて”.https://www.mhlw.go.jp/topics/0106/tp0628-2.html,(2022-01-08).

農林水産省.”野菜価格安定制度の概要”.https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/attach/pdf/index-29.pdf,(2024-08-23).

農林水産省.”令和4年産指定野菜(秋冬野菜等)及び指定野菜に準ずる野菜の作付面積、収穫量及び出荷量”.https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/sakkyou_yasai/r4/shitei_yasai_akifuyu/index.html,(2024-08-25).

政府統計の総合窓口(e-Stat).”データセット一覧”.https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00500215&tstat=000001013427&cycle=7&year=20030&month=0&tclass1=000001032286&tclass2=000001032933&tclass3=000001032934,(2024-08-25). ※調査結果の概要 PDF参照

政府統計の総合窓口(e-Stat).”データセット一覧”.https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00500215&tstat=000001013427&cycle=7&year=20130&month=0&tclass1=000001032286&tclass2=000001032933&tclass3=000001067257,(2024-08-25). ※調査結果の概要 PDF参照

了。

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