中身は別物!カリフラワーとブロッコリーのちがい

筆者はカリフラワーをほとんど食べずブロッコリーの方を習慣的に食べている。

唐突な。

なんならカリフラワーは年一で食べるくらいなんだよね。

別にキライなワケではないらしいのだがな。

いつの間にかというやつだ。

ブロッコリーを使った料理でも作ったのがきっかけだったのかも知れないが。

元々ブロッコリー自体が抗酸化作用(老化防止や免疫力を高める効果があるもよう)というものが強く、健康にもとても良い野菜なのだとか(その効果を知ったのはブロッコリー食習慣がついてさらに後からだが)。




そもそもカリフラワーは白いブロッコリーといってもよい見た目で、内心栄養面にもそれほどちがいはないだろうと思ってはいた。




それに習慣化しているもののほうを多く食べるのが必然で、スーパーなどでもブロッコリーとカリフラワーが並んで販売されていたら、今でも脊髄反射的に前者をかごに入れる。




扱いのちがいはともかく、とりわけカリフラワーのことを「白いブロッコリー」程度にしか見ていなかったが、実際にはそれぞれが似て非なるものだった。

どっちもキャベツの変異種だが

ブロッコリーはキャベツが突然変異した野菜。




くわしくは花蕾(からいと読み、株や中心に出来るつぼみのこと)が肥大したもの。




そしてブロッコリーに人の手を加えたものがカリフラワーで、要するにどちらもキャベツの仲間。


なおブロッコリーもカリフラワーもアブラナ科という種類の野菜。





アブラナとはその名のとおり油を取るために使われていた植物のことで、季節には畑一面を黄色く彩る菜の花などもそれにあたる。

どこで出来た野菜?

ブロッコリーとはもともと北がヨーロッパ・南がアフリカ・東をアジアとそれぞれの地域に囲まれた地中海沿岸地域が原産で、古の時代から食べられてきた野菜。




歴史をさかのぼると古代ローマ時代のヨーロッパ人は普通に食べていたとか。




やがて移民によりヨーロッパからアメリカへとブロッコリーが運ばれたという(この辺りでカリフラワーも出来た?)。




ちなみにブロッコリー・カリフラワー共々、本格的に栽培されたのは19世紀頃といわれている。




両方が食用としてメジャーになったのはわりと時代が進んでからのことなのだ。

日本では明治時代に

アメリカ大陸を経てこのふたつの野菜が日本へ渡ってきたのは明治時代の頃。




カリフラワーは定かではなかったが、ブロッコリーはもともと観葉植物として運ばれてきたのだとか。




最初の頃は食用として受け入れてもらえなかった不幸な野菜でもある。




食用と見られなかったのはボコボコしているから薄気味悪いとでも思ったのか。




しかも意外なことに一足先に日本人が箸をつけたのはカリフラワーの方だという説も。




それが真実だとするなら、ブロッコリーはダメでカリフラワーには抵抗がなかったことに少し謎が残る。




ともあれ二次大戦以降には両方とも普通に栽培され、現在では無事食卓に並ぶ野菜となったワケである。

ブロッコリーとカリフラワーについて面白い情報があるよ。

ブロッコリーは植えたままほっとくと花が咲くんだ。

カリフラワーはほっといても何も変化がないんだって。

カリフラワーはある程度で成長が止まる野菜なのだな。

ところでブロッコリーの花とは成長すると、どのようになるのだろうか?

その疑問に応えるためにブロッコリーの花を撮った動画を記載させていただいた。

これならいきなり渡されてもブロッコリーって一瞬解らないんじゃないかな。

この状態で食べて美味いかは解らないが、花は小さくポンポン咲くものなのだな!

中身は別物

ブロッコリーは緑黄色野菜で、カリフラワーはその他の野菜として分類されている。




ブロッコリーは栄養バランスに優れ、とりわけβカロテン・ビタミンC・葉酸などが豊富(βカロテンもビタミンCも抗酸化作用を持つ栄養素)。




一方カリフラワーはビタミンCの含有量がブロッコリーに劣るものの、ゆでてもビタミンCはそれほど減少しないという特徴がある。



ちなみにブロッコリーを緑黄色野菜としているのは、緑黄色野菜の基準として「可食部100g中に含まれるカロテンの量が600μg(※マイクログラム)以上の野菜」を指しているかららしい(※マイクログラムは1ミリグラムの1000分の1)。




カリフラワーは「そうじゃない」野菜だから、それ以外の野菜という分類になる。






栄養面からの視点でははっきりとした別物というワケである。

まとめ

結果ブロッコリーとカリフラワーは似て非なる野菜だった。




正確には元々は同じだったが、突然変異をかさねてちがう道をたどっていったというべきか。




また日本ではカリフラワーが先に食べられたという話も後から考えれば、当初は観葉植物扱いだったブロッコリーを食用とするのにはやはり抵抗があったからだろうか(たとえばチューリップの花が実は食べられるとしても「鑑賞する花」イメージが強いせいで、食用として定着するのは難しいだろう)。




それはそれとして「観葉植物ブロッコリー」は一体どういう経緯で「ブロッコリー食えるじゃん」となったのか、そこには大分興味がわく。

ちなみにブロッコリーって茹でるんじゃなくて蒸すと良いんだよ。

栄養分の流出が少なくなって効率的に栄養が取れるんだ。

筆者はブロッコリーの房をひと口大にちぎって、少し濡らしたらラップしてレンチンで食べているんだってよ。

効率的な方法だな! 

今度やってみよう!

あーでもカエデって料理上手だけど、レンジとか現代の調理器具使うのは苦手だったよね……(前に卵爆発させてたしな)。

主な参考先 厚生労働省サイト内「五訂日本食品標準成分表」の取扱いについて

了。

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