よっしゃステージクリア!
久しぶりにやったけど、※がんばれゴエモンってやっぱ面白いなー♪
リアルグラフィックのゲームが当たり前の今だからこそ、たまーにこういうレトロアクションゲーをやると刺さっちゃうんだよねー!
※ゲームメーカー・コナミが開発した往年の2Dアクション。義賊・石川五右衛門を彷彿させる主人公・ゴエモンによる冒険活劇的な内容となっており、外伝を含め多くのシリーズが発売されている。
そういえばこのサイトにも1つ、ゴエモンシリーズのレビューが置いてあるな。
楽しんでいるところ何よりだが、私は所用でしばし外出する。
留守番を頼めるか?
なんでい、やぶからぼうに!
まかせとけってなもんでい! べらぼうめ!
(十中八九、ゴエモンに感化されてるな)
腹が減ったなら、あるものを適当に食べていても良いぞ。
戸棚にせんべいやらカップラーメンやらあるからな。
かたじけねえ!
こっちは上手くやっとくからよっ!
言い慣れていないから、言葉がものすごく不自然だな(かたじけねえはちがうだろ)
……おっと、こんなところで時間を食ってても仕方ない。
くれぐれも火の取り扱いには気を付ける様に。
てやんでえ! あたぼーよ!
大船に乗った気で出かけろってんだ!
……では行ってくる。
そういや、あたぼうとかてやんでえとか、ノリでいったはいいものの……。
意味分からん。
筆者、説明してよ。
今回、カエデも居ないから短めで良いよ(ボクらおしゃべりキャラが居ないだけで、堅いだけの文になっちゃうしね)。
ボクも相づちぐらいは打ってあげる。
はあ、分かりました(このやっつけネコが……ブツブツ)。
今、なんかいった?
いいえ、何でも。
※今回カエデが不在(勢いで書いた成り行き上)のため、以降はほぼコチョンのセリフ&筆者文のみになります。幾度かサイトに訪れていただいている方には、カエデのセリフがほとんどない分、味気ない文に感じられるかもしれませんがご了承ください(もっともサイトの最初期の文ではほぼキャラなしでしたが)。以上、どうでもよい話を失礼いたしました。
下町言葉
先ほどコチョンがしゃべっていた「あたぼうよ」「べらぼうめ」などは、江戸時代の町民や職人が使っていた言葉の一種で、いわゆる江戸っ子口調と呼ばれるもの。
ほかにも江戸弁・江戸なまり・べらんめえ口調などの呼び方があり、発祥元は江戸城下、町民が生活する下町周辺といわれている。
お世辞にも丁寧とはいえない言葉ばかりだが、バシッとした言い回しがどこか心地良く、今でも落語などの話芸で耳にすることができ(登場人物同士の会話など)いわば江戸時代を象徴する言語文化の1つといえるだろう。
もっぱら筆者はこれらの言葉を想像するとつい、当時の町民がそこらじゅうでべらんめえをワイワイ言い合っている、そんな活気ある情景が浮かび上がってくるような気がする。
「ような気がする」って……筆者の感覚の話?
そう、ただのイメージ。
えー……。
てやんでえ
てやんでえは「何言ってるんだ」という意味。
調べによると「何言っていやがるのだえ」→「何言ってやがんでえ」→「てやんでえ!」と言葉が縮まったという俗説から。
すげームリヤリ。
「短くした方が早えだろうがいっ!」って感じ?
べらぼう
べらぼうは人をののしったり、常識はずれな物事を指したりする言葉である。
特に江戸っ子口調でのニュアンスだと「ばかもん!」的な意味で使われていることが多い。
このべらぼうの由来には有名な説が2つある。
1つは人物の名前からきた説。
もう1つは穀物をつぶす「へらぼう」からきた説。
それぞれ人とモノだから、お互いに接点なさそうだけどね。
人物って誰?
人物の名は便乱坊(べらんぼう)で、特殊な外見をした(サルのようなアゴで、目が赤いなどの特徴を持つ)見世物小屋の芸人だったらしい。
この人物の名から、べらぼうの言葉が生まれたといわれている。
でも、ちょっと嫌だな。
その人の見た目を指した言葉だとしたら「見た目をバカにした」風な言葉って思えるもん。
そういう由来でしょ? これって。
そもそも確証がないので、そういう話が伝わっている程度にすぎず、詳細は不明。
説と離れるが、筆者の両親・祖父母の時代の日本でも、見世物小屋が縁日屋台の1つとして存在していたようである(作り物もふくめ、蛇女やら蜘蛛女やらの不気味な出し物があったそうな)。
実際の人間によるパフォーマンスも見られ、やや刺激が強いものもあったようだ(性的なものではないが、ここでその話は割愛したい)
しかし時代の移り変わりとともに、これら見世物小屋はほぼ姿を消したようである。
というよりも、今の時代での縁日ではそういったものが見当たらない。
ボクも見世物小屋の話は何となく知ってるけど、まあここで中身は言えないよね。
興味ある人はどうぞ調べて下さいってなとこかな。
もう1つの「へらぼう」説について。
へらぼうで穀物を潰す→穀つぶし、これはロクに働かず飯ばかり一丁前に食べる者をののしった言葉である。
これが元々のへらぼうの言葉に置き換わり、音もにごって「べらぼうめ!」になったという俗説がある。
それっぽい話だね!
でもさ、相手が実際の穀つぶしじゃなくても「べらぼうめ!」って言ってる感じがするよ。
それこそ時代劇とかで相手に怒った時にさ。
むしろ本来の意味が薄れて、感覚的に使う言葉に変化したと考えるべきかもしれない。
たとえば「こんちくしょう!」の「ちくしょう」は畜生、つまり「けだもの・獣」という意味で、大体は誰かをののしった言葉になっている。
ただ、物事が上手くいかない時などに「こんちくしょう!」と、自分を奮い立たせようとして使うパターンもある訳で「べらぼう」も、本来の「穀つぶし」の意味ではなく「バカもの!」的にフィーリング重視で使う言葉なのだと推察している。
ホントにそういうもんなのかな。
ひとまず、そういうもんとしておきましょう。
なお、べらぼうは江戸の方言として常識はずれ・すごい・とんでもないという意味もあり「べらぼう⦅ものすごく⦆に高い値段」など程度のすごさを表すほか、ほめ言葉として使われることもあるようだ。
あたぼう
べらぼうの派生型で「当たり前だ!べらぼうめ!」を縮めたものが「あたぼうよ!」である。
本来は「もちろん」「当然」という意味を持つ強調語だが、こちらも俗説寄りの話。
短気(イメージね)な江戸っ子らしい由来だけど、これもムリヤリだなあ。
藪から棒(やぶからぼう)
「なんでえ!やぶからぼうに!」→「なんだ突然!」という意味。
江戸っ子口調とはやや異なるものかもしれないが、がんばれゴエモンシリーズのスーファミ1作目の冒頭シーンで、ゴエモンが「なんでえ!やぶからぼうに!」というセリフ(うろおぼえだが合っているはず)をしゃべるので、ついでにということで。
筆者も好きだもんね、ゴエモンシリーズ。
ところでやぶからぼうって?
藪から棒がにょきっと出てくるからってこと?
それで正解、読んで字のごとくです。
つまり藪からいきなり棒が飛び出てきたら、誰でもびっくりする(肝が据わっている人はビビらないかもしれないが)ため「突然起きたことや、前触れもないこと」を指して使われる慣用句である。
それはそうとここまでの言葉って、てやんでえ以外はぜんぶ「ぼう」で終わってるよね。
ただの偶然だろうから、どうでも良いことなんだけどさ。
まとめ
①「てやんでえ」や「べらぼう」は、いわゆる江戸っ子口調の一種で、江戸城下の下町周辺を発祥とする話し方
②「てやんでえ」は「何言ってやがる」「ふざけるな」といった感じで、「べらぼう」は人をののしる「穀つぶし」の意味のほか、「とんでもない」「すごい」といった肯定・否定両方の意味で使われることも。「あたぼうよ」は「あたりめえだ、べらぼうめ」と返すような言い回しで「当然さ」といったニュアンスとなる
③「やぶからぼう(藪から棒)」は江戸っ子口調と少し異なるものの、「藪の中から棒が突然飛び出す様子」から転じて「唐突なこと」「前触れのない出来事」を表す言葉。創作のセリフなどで「なんでえ、やぶからぼうに!」と叫ぶシーンがあるが、要は「なんだ突然!」という意味である。
語源については諸説あるものも多く「これが正解!」とは言い切れない話もあるものの、そうした“あいまいさ”も日本語の魅力の1つといった風にとらえれば良いのかもしれない。
江戸っ子口調って確かに乱暴に聞こえるけど、リズムとか響きがなんか良いんだよね!
会話とか創作で少し使ってみたら「おっ、渋いな」とか思われちゃうかも!
……ま、ないか。
古風で面白味のある話だったが、私から少々付け足したい。
「べらんめえ」は「べらぼうめ」と響きが似ているから、意味が同じだという話もあったが、実際は少しちがう。
「べらぼうめ」はあくまでののしりの言葉であって「べらんめえ」は、江戸っ子口調のノリのいい言い回し、つまり言葉そのものって感じだ。
だからべらんめえ口調と呼ばれるワケだな。
わ! びっくりした!!
カエデいつ帰ってたの?
つい先ほどな。
でも良かったよ。
筆者の文メインだとやっぱ味気ないからね。
ボクがカバーするのも限界あるしさあ。
それなりに何とかなっていたと思うが。
そう?
おしゃべりに集中してたからか、結局何も食べてないや。
カエデ、なんか作ってよ。
だから戸棚にあるものでも食べてろといったのに。
まあ、仕方ない。
作ってやるのは良いが、ちゃんと手伝うんだぞ?
えー……そうくるとめんどくさいなあ。
ゲームやって目も疲れたし、今回はキミの分までおしゃべりしたんだからさ。
ご飯出来たら呼んでよ。
そうか……。
このべらぼうめ!!
少しは人様の役に立ってみろってんだい!
ビクッ!!
ごめんなさい! 手伝いますから怒んないで!!
江戸っ子口調の用例だ、オチも兼ねてのな。
このとおりケンカ腰の口調でもあるから、普段の会話で常用しない方が良いということだな。
あー、びっくりした。
……やっぱキレッキレだね。実際に言われて分かったよ。
(冗談交じりにならともかく、この口調で日常会話するなんて、そもそもなさそうだけどね)
了。
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