合間のゆるライフハック
カエデ「食後の食器や調理器具は、ずっと水につけっぱなしにせず早めに洗う方がいいぞ。つけておけば何でも清潔になるというわけではないからな」
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なぜブタの貯金箱?由来は「聞きまちがい」から?

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♪~♪

ジャラジャラ!

チャリンチャリーン!

(チャリン?)

ずいぶんご機嫌だな。

何をしている?

貯金箱にお金インしてるんだよ。

この硬貨同士が当たるサウンド。

あー溜まってってるーって感じ。

これぞ至福の時。

(小さな幸せというやつか)

そうか、良かったな。

そのブタ貯金箱も腹がふくれて、きっと喜んでいると思うぞ。

ナイス!

ちょうどネタが出来たね。

へっ?

ネタ?

なんで「ブタの形」なのかって話ができるじゃない!

だってさ、色んな形の貯金箱があるけど、コレだけ「浮いてる」って思ったことない?

普通にあるものゆえ、疑問すらもたなかったが。

貯金にまつわる言い伝えでもあるのかもな。

それがさ。

言い伝えっていうほどじゃないんだけど。

あるカンちがいから、ブタさん貯金箱が出来たって説があるらしいんだよね。

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ブタの形になった理由は聞きまちがいから?

pink pig coin bank on brown wooden table
Photo by Braňo on Unsplash

15世紀頃、イギリスの焼き物は※「Pygg」で作られていて、焼き物職人が貯金箱製造を依頼された際、このPyggと豚を意味する英語の「Pig」を聞きまちがえた。

※「Pygg」は、イギリスの古い英語で安価で粗い褐色粘土(赤土)を指すといわれている。
 これが「Pig」の発音に似ているということで(見ての通りつづりも似ている)聞きちがいへと結びついたと推察。

そんなヒアリングミスから、ブタの貯金箱が出来た説がある。

現代でもありそうなことだな。

電話だとよくあるけど「ふつか・2日」を「はつか・20日」

「ディー・D」を「びー・B」って聞きまちがえたりね。

どっちにしてもしようもない話!(そういうワケだから、連絡ミス避けるのに別な言い方でもう一回いうとかね)

――ともあれ、WEBで少し検索しただけでも、ほぼ同じか似た説が散見できることから、わりかし有名な話なのはまちがいない。

何も考えずにこの話を鵜呑みにしてしまうなら、実にそれっぽく思えるが……。

「職人の聞き違い」は俗説?

「ききまちがい説」が真実なら、すごくカンタンな話だったのに、についてもう少し調べてみたところ。

関係ありそうな情報の一つとして、カナダ銀行博物館(Bank of Canada Museum)サイト内の一コラムが目に留まった。

参考先 Bank of canada museum https://www.bankofcanadamuseum.ca/2025/05/speculating-on-the-piggy-bank/ 

※英字サイト、古代メソポタミア・ローマ時代の貯金箱画像も記載。
 ギャラリーも兼ねた読み物。

コラム内では、中世のイギリスに※貯金箱の起源が見られた——という話のほか、そのころから硬貨を入れる穴があり、割って中身を取り出す構造になっていたこと。

※ただし「貯金箱」として作られたものは、それよりももっと古い時代から存在していたようで、上での起源とは、あくまで「豚型」に限ったものと解釈している。

また18世紀後半~19世紀前半ころのヨーロッパでは、すでに豚型貯金箱が広まっていたとも記載されていた。

しかし、それらの情報の中で一番気になったのはある一節。

そこには、イギリスの語源学者の主張によると「粗い粘土」を指す「pygg」という言語の記録を確認できていない……という風に書かれていた。

えーっと……どういうこと?

なお当方ではGoogle翻訳を使用した結果、上記の訳文(原文そのままではない)になったが、やや分かりづらかったため、別な翻訳機能でも同文を訳してみたところ。

「『pygg』という語が、粗い粘土を指して使われたという記録は確認できなかったという」……という風になった。

こちらの方が多少分かりやすく思えたが、どちらにしろ意味は読み取れず。

私もいまだピンとこないが。

……ボクはなんとなく!(……ぜんぜんわからん!)

この二人のような状態は筆者も同じ、少し間をおいて、筆者なりにかみ砕いた結果。

①専門の学者さんでも「pygg=粗い粘土」を指す意味単語を、古い言語の中から見つけられなかった。

②なら「pygg」を「pig」と聞きまちがえたことについて、それは本当に「pygg」という言葉だったのか?本来はもっと別な言葉で注文されたんじゃないか?

――のように解釈した。

だとしたら「聞きまちがい」は、果たしてホントだったのか?という疑問。

一方※古英語(アングロ・サクソン語)には、粘土を指す語がほかにも存在していて、それが豚を意味する発音に似ていた可能性もある——という話に加え。

※現在の英語の起源となった言語の一つで、5世紀ころのゲルマン系民族が使用していたとされる。

さらに古スコットランド語でpyggという言語は、土器製品そのものを指すという証拠がいくつか残っていたとも書かれていた。

こういう複数の要素が出てくると、まずは一気に迷いの森にいざなわれる筆者。

聞きちがいが前提だったとして、やはりこれら古い言語の中に、豚と粘土(焼き物)同士で発音が似た言葉があり、それが元になって発生した説と思うのが自然。

しかし、言語が元になった話については「推測の域を出ず」とも付け加えられており、はっきりとしたことは未だ判明していなさそうだった。

……んで、結局どういうこと?

pyggという言語について、たった一つでも疑問が呈された以上は「職人による聞きちがいでブタの貯金箱が出来た」説を鵜呑みにするわけにはいかず。

むしろこの説に対し筆者は、いかにもそれっぽい民間説・俗説としてみるのが妥当と思うことにした。

……が、俗説だと思う理由は、個人的にひっかかっているもう1つの疑問も関わっている。

それは、職人が注文を受けた時に「なんで豚?」とか「豚の焼き物(食いもんみたいだな)かー、お客さんも変わってますね?」などと相手に尋ねなかったのか……という疑問。

注文を不思議に思ったら、普通は聞き返すだろうし、聞きまちがえたままにもはならなかったはずだからだ。

忙しくて注文を確認する余裕もなかった……ということもあり得そうだが。

もしくは豚貯金箱なんて不思議に思ったけど、とりあえず言われたまま作ったって方が、単純に面白いエピソードで終わりそうだけどね。

――と、たかだか一つの情報を手掛かりに、それっぽくつらつらと書いてしまったが、要するに。

ブタの貯金箱が生まれた経緯は、ざっくり調べたくらいでは判明せず、思うよりずっとミステリアスだったということ。

もっとも当方では、たかだか一つのコラムを手掛かりに風呂敷を広げたに過ぎず。

もし、ほかに深い知識を持った方が情報調査を行った場合、難なく説の真を突き止めることが出来るかもしれない。

ちなみに、先ほどのリンク先のコラムでは、粗い粘土製品の中には実際にブタのような形(丸っこい)のものもあったとしている。

さらに、19世紀ころのイギリス製の湯たんぽ(コラム内では画像も見られる)が「ピッグ」と呼ばれることもあったという。

それらの話を踏まえ。

コラムでは豚の貯金箱が出来た経緯について、意外と単純な理由だったのかもと、もう1つの可能性があったともしている。(文の意味があまり読み取れなかったが、あちらでは丸い形をした容器をピッグと呼ぶ習慣でもあって、それが豚貯金箱のモチーフになったのかもしれない)

だが、これらに話も説に直接関係があるようには思えず、結局、経緯について確かなことは分からずじまいだった。

……ダメじゃん。

――と、自嘲して無責任に終わらせるだけではそれこそお話にならないので、次の見出しからまた別な視点から見た豚の貯金箱について延々と書いていますが、真相は結局分からずじまいだったということを、事前に付しておきます(単なる浅い考察もどきの文になっています)。

もしここをご覧の暇な方で、よりくわしく見やすい読み物をお探しであれば、ここは遠慮なく閉じてください。(それでもお付き合いいただけるのであれば嬉しいですが)

貯金箱そのものはもっと古い時代からあった

筆者どのからして、最初の説のまま(聞き違いが真実)であったなら、もっと簡単に書けた話だったろうにな。

中途半端に歴史が古ーい物の話を掘り起こすとこうなるんだよね。

仕方ないよ、乗り掛かった舟だし(ボクが振った話だから途中でやめろなんていえないし)。

私も相づちくらいは打てるし、せっかくだから我々で可能な限り話を深めていこうか。

お互い頑張りましょう!(何がって感じだけど)

ここで豚……とはちょっぴり離れるんだけど「貯金箱そのもの」はもっと昔からあったんだ(さっきの参考先サイトでそういう貯金箱も見れるんだよね)。

ブタの形状となる以前の入れ物があって当然だからな。

なんでも最古クラスの貯金箱は、紀元前2世紀あたりにはもう作られていて、当時からも※貨幣を入れるようになっていたんだ。

ちゃんと容器っぽい形になってるやつとか、建物とか石像の形をしたやつなんかもあったんだよ。

しかもほとんどのものに硬貨(コイン)を入れるための穴が空けられているとこも今とおんなじだね。

※紀元前6~7世紀ころ、小アジアのリュディア(今のトルコ西側)で、合金のエレクトラムを用いた貨幣が鋳造され、これがヨーロッパの最古の通貨と伝わっている。

やがてこの貨幣技術は古代ギリシャやペルシャ、さらに西アジアへと伝わった。

遅くとも紀元前6世紀あたりには西洋の硬貨ができ、紀元前2世紀にはそれを入れるための容器(貯金箱)も存在していたと。

時代の流れは整然としているし、数千年前から貯金の習慣があったということになるな。

※紀元前2000~3000年以上も前の四大文明(世界史でも習う黄河・メソポタミア・エジプト・インダス文明)の時期にはすでに器も作られていた。

さらに1万6千年以上前の日本の縄文時代でも壷状土器が存在していることから、当時の人々の生活の様態に合わせて作られた、あらゆる形状の容器が古の時代から世界中にあったと推察できる。

硬貨の誕生とともに、それを入れるための容器も造られるのは自然な話である。

そう。

まだ今のような銀行システムもなかった大昔にもね。

「けっこう小銭たまってきたけど、なんか入れ物ないやろか……せや!お金入れる専用の容器でも作ったろ!」……ってな感じで。

そういうノリかどうかはさておき。

溜まりっぱなしでそのへんに置くより、何かしらの入れ物に納めておくのが自然だからな。

それっぽい名前の焼き物が発展して豚貯金箱に?

中世からの西ヨーロッパで、さっきのpyggを使った瓶や容器が作られてたって話もあるよ。

もちろんお金を入れたりもしてたみたいだね。

このパターンだと、やっぱり「pygg=焼きものに使う土」ってことになるよね。

参考 Federal reserve Bank of NewYork https://libertystreeteconomics.newyorkfed.org/2013/01/historical-echoes-the-origins-of-the-piggy-bank/

やはりそれ(pygg)を使って貯金箱も作られたのだろうか?

※カエデの疑問は正解で、先ほどの「「職人の聞き違い」は俗説?」の項内に載せたURL先コラムによると、15世紀のイギリスで「pygg」と呼ばれる粘土製の貯金容器が使われた、という説はある。
 ただし前述の通り「pygg=粘土」という語そのものには疑問が呈されている。

また硬貨を入れる用途で使われることから、ピッグバンクと呼ばれるようになった「のかもしれない」とも付されている。

時代が進むと、貯金箱のことを「ピギーバンク」って呼ぶようになったんだって。

広い意味では豚型に限らず貯金箱全部を指す英語なんだけどね。

日本語訳でブタの銀行……か。

ちなみにGoogle検索の日本語→英語翻訳だとさ。

貯金箱→piggy bank(ピギーバンク)ってフツウに出てくるんだよ。

……となると、言葉が出来たのはあの形状の貯金箱が製造された後と考えるのが自然か。

さっきの聞き違い説があったのが15世紀、つまり中世。

ピグ瓶が作られていた時と、ちょうど同じ時代くらい。

やっぱりこの時代あたりにpygg製貯金箱→pig貯金箱が出来た感じなのかも。

ただの偶然とは思えないからな。

だが情報が錯綜してきたせいか、また混乱してしまいそうだ。

いやー無理もないよ。

ボクもちょっと調べたけど、由来の話が選別に困るほどたくさんあってさ。

今回の話も複数のWebサイト(カナダやニューヨークの銀行や博物館のコラムとか)を見比べながら作ってるみたいだけどね。

今のところボクも、まだ輪郭がもやもやした民間説って思ってるんだけど。

それより残念なのはさ。

残念なのは?

イギリスで使われた「最古の豚の貯金箱」の画像や情報でもあれば、もう少し話が分かりやすかったと思うんだよね。

つまりその豚貯金箱を見つけられなかったんだな。

そうなのさ。

元々この説ってヨーロッパ(イギリス)からだから、大英博物館にヒントがあるんじゃないかと思って、博物館サイトを翻訳機能を駆使して探した……までは良かったんだけど。

肝心のものを見つけられなかったらしいんだよね(探し方や検索方法が悪いのかも)

Webでは見られない(展示されていない)のか、それとも単純に見つけられなかったのかは分からないものな。

ただ、筆者は調べる途中でほかの国の豚貯金箱も見られて、わりと楽しかったみたい。

ろくにまとめきれてないのに、なに1人でWeb博物館楽しんでんだか(ボクもだけど)

ともあれ、ここまでの話を私なりに整理してみるぞ。

15世紀のヨーロッパでは豚の貯金箱が職人の聞きまちがいによって作られた。

これが当初の由来(説)だったな。

また、pyggで作られた貯金箱がピギーバンクと呼ばれるようになった。


関連性のありそうな二つの話が存在していると。

pygg容器の時代にヒアリングミスで豚の貯金箱も出来た。

そんでピギーバンクって言葉も広まって使われるようになった。

カンタンにとらえるなら、そういう解釈にしちゃうのが一番分かりやすいよね。

結びつけて考えるのが自然だからな。

だが、中世よりも古い時代に造られた「イギリスの豚貯金箱」そのものを見つけられず、製造の経緯についてはほぼ聞きまちがいの由来のみが有名になっている。

現状はそんなところか。

「これ」を解き明かすにはもう考古学の領域になっちゃうよね。

ここではそんなところまで掘り下げられないけど、少なくとも中世ヨーロッパで豚の貯金箱がすでに製造されていた可能性はあり……ってとこだね。

今はそういう風に覚えておくことにしようよ(リライトありきだから、今後また調べなおして書き直すかもね)

ほかの地域でもブタの貯金箱が出土している

大昔のジャワ島でも、イノシシ型の焼き物貯金箱が作られてたみたいなんだ。

13世紀末から15~16世紀あたりまであったマジャパヒト王国(ジャワ島にあった国)ってとこで、そういう形のものが使われていたって伝わってるね。

さっき「ほかの国の豚貯金箱なんかも見られた」っていったけど、その内の一つってこと。

そういえば先ほどの参考先ページの下の方にも似たようなもの(豚貯金箱)があったな。

異なるといえば、豚ではなくイノシシというところだが……

参考 https://libertystreeteconomics.newyorkfed.org/2013/01/historical-echoes-the-origins-of-the-piggy-bank/

ほぼ同じようなものだよね。

んで、今言ってる貯金箱の方はどこで見たかってことだけど……下にURLだけ貼らせてもらったよ。

行先はインドネシア博物館のサイト、ページの真ん中らへんに載せてある画像の貯金箱がそれね。

やっぱり13~15世紀らへんの東ジャワで使われたものみたいだよ。

形も年代も近いから、ふつうに関係ありそうって思うよね。

参考 Museum Nasional Indonesia

Celengan - Museum Nasional Indonesia
Tanah liat, Mojokerto, Jawa Timur, Abad 13 - 15.Seperrtinya ...

古めかしく、時代を感じさせる様相なのはもちろん。

まぎれもなくイノシシ🐗かブタ🐖の形だな。

こっちのは一旦割れたのを復元した形跡があるってとこが特徴的だね。

色がちがう箇所は現代の素材を使って継いだのかな。

欠けた部分はまだ見つかっていないか、長い年月で風土と一体化したかだな。

そもそも割れた状態で出土されたのなら、土中での経年劣化によって割れたのか。

もしくは貯金箱だから元々誰かに割られたバラバラの状態で見つかったのか……

考えは広がっていくな。

こういうのが出てくる時点で、ボクはこう考えたよ。

最古の豚の貯金箱はヨーロッパで出来たとは限らないって。

ヨーロッパとアジア。

大きく離れた2つの土地で、それも形状の似たものがそれぞれ出てきたということだな。

(遠いとはいえ地続きだから、民族の移動も関わっていそうな気もするが邪推だろうな……)

そう、そこが不思議よね。

結局どこが元祖なんだか。

もしかしたらまだ見つけていないだけで、ほかの国でも同じような貯金箱が出てきそうだけど。

現状分かり得たことは、少なくともイギリスでは15世紀頃。

ジャワ島では13世紀頃からあったということ。

当たり前に考えれば、ジャワの豚(イノシシ)貯金箱の方が古いものということになるな。

たとえばジャワからヨーロッパへとイノシシの貯金箱が渡り、その形状が広まった……そういう見方もありだろうか?

ありっちゃありだろうけど、話の材料が少ないから何とも。

でも、それにしてはちょっと時代が遅いような気がするし、やっぱりそれぞれで独自の豚貯金箱が出来たっていうのが自然かなー……

ヨーロッパでもう一つ

もう一つ。

13世紀ころのドイツにも豚型の容器があったみたいなんだよ。

さっきのジャワ貯金箱ちゃんと同じく、どういうものか読者さんが実際に見てみてね。

下が参考先。

ドイツ(ケルン)の銀行さんサイトだよ。

参考 https://www.ksk-koeln.de/de/home/ihre-sparkasse/geldgeschichte/rund-ums-geld-spardosen.html

ページ下部、図の10の画像と説明を参照。ただし出土された実物のレプリカ(コピー)と記載あり。

形としてはより本来の豚に近いようにみえるな!

こちらの方がヨーロッパの中ではより古いということか。

年代もジャワのと並ぶ13世紀あたりのだしね。

……おしいっ!イギリスじゃなかったか!って感じはあるけど。

同じヨーロッパの別の国にもあったっていう、なによりの証明だね。

しかも先ほどの東ジャワ島(マジャバヒト王国)と出土を同じくした豚型貯金箱(図9)まであるんだな。

別々の国で、年代、国、形が似た貯金箱が保管されてることはさ。

古いものでも無事(今も形が保たれた)だった数が比較的多いものなのかもね。

ブタの特徴から出来た縁起もの

今じゃ世界中に色んなデザインの豚貯金箱があるよね。

でも遠く離れた地域同士でそれぞれのものがあるってさ。

「ブタ」って生き物にたいして、共通の見方があったからっていう風にも思うんだ。

共通の見方?

ヨーロッパでもアジアでも豚さんは縁起動物っていうこと。

さっきのジャワだと豊穣や富、ヨーロッパでも豊穣のほかに繁栄や幸運を象徴する動物らしいんだ。

肉も皮も骨、どこも捨てるところがない有難い動物っていうのが考え方の土台になったんじゃないかな。

身近なところ、ボクたちだってポークソテーや豚骨ラーメンを食べてるし、なんだったら豚皮の財布だってあるし。

それが貯金箱になることと関係あるのか?

それだけじゃなくって、ブタってさ一度に10匹くらい子供を産むんだよね。

これが子沢山、つまり子孫繁栄の動物って見方も出来るワケじゃない。

んで、貯金ってそもそもお金を貯めることじゃん?

読んで字のごとくな。

つまり子供がたくさん増えるみたいにお金も……って考えと、豊かな実りに願かけて、富と幸運がいつまでも続きますように……ってね。

ちょっと俗っぽいけど、そういう人間の望みが豚の貯金箱に込められてる。

だからあの形になって重宝されるようになったんじゃないかな?

一理あるが、その望みは「欲」ともいえるな。

だが、最低限の金がなくては暮らしていけないし、その金をたくさん持ちたいというのも無理はない。

ただそういう方向性で聞くと、ブタの貯金箱はまるで欲望の象徴にも思えてくるが……

そんな見方しちゃったら、もう可愛く思えなくなっちゃうよ。

基本、割られる運命

さっきのジャワ貯金箱の話じゃないけど、焼き物の貯金箱ってさ。

パリーンって壊さないと中取り出せないじゃん。

今じゃ自由に開閉できるものや、機械仕掛けのものとかもあるから、そんな必要もないけど。

割る時にはややためらってしまうが、焼き物である以上仕方がないことかもな。

そう考えると後片付けの手間も昔からあったってことだよ。

お金は出せたけど、破片とかをかき集めて捨てなきゃないことをイメージすると、なんとなくテンション下がるよね。

そういえばコチョンどののやつもそう(割るタイプ)だな。

そうだけど……レトロ感あってイイでしょ?

(でもこれもいずれ割っちゃうんだよなあ。自分でそういう話してたのに、つい忘れてたよ)

確かに今時そういうのを見ると風情が感じられるものな。

ふーん……

(なんか変な伏線貼られてる……?)

まとめ

ブタの貯金箱が出来た経緯は、15世紀頃のイギリスで起こった「聞きまちがい説」が有名だが確証がない。
ただし紀元前から硬貨を入れるための容器自体はすでに存在していた。

中世アジアのジャワ島やドイツでも豚、もしくはイノシシを模したものが存在したことから、各地で独自の豚型容器が作られていた可能性がある。

なぜそういう形状になったか、正確な起源の話は当方で見つけられず、今もなお謎のままとなった。

ところでコチョンどの。

銭は貯まっているのか?

ご多分にもれず、その貯金箱もなかなかふくよかな見た目で、重さもそれなりにありそうだが。

でしょー。

すっかり重たくなっちゃってまー、ネコのボクが運ぶのには一苦労だよ!

買い食いとか我慢して、貯めた甲斐があったからね(ご飯はカエデんとこ来れば食べれるし、そもそも食費がかからないってね……んふ)

少なくとも4~5万はいってるかな。

なぬ!?

小銭でか?

500円も入ってるからそんくらいはね。

それに1000円札も入れてるんだよ!(折りたたんでだけど)

(……ごきゅ……)

(なんか今、結構な唾のみサウンドが)

なあ、コチョンどの。

物は相談なんだが、その中から少し都合してくれないか?

え?急に?(コレか!さっきの『ふーん……』は!)

ダメだよ!せっかく貯めたのに。

大体さっきもいったけど割らなきゃないし、後片付けの手間だってあるしさ!

ねっ?

後片付けなら私がやってやる。

……実をいうとだな、最近金欠気味で生活がままならないんだ。

食料は野山で採ったものや貯えでなんとかなっているが。

食の部分はどうにかなってるってのに、一体何が足りないのさ。

日用品もろもろだ。

洗剤もそろそろ買い足さないとな。

あとティッシュやトイレットペーパーとかも。

無いと鼻もかめないし、尻も拭けないし(いざとなればその辺の葉っぱを使うのも手だが……ブツブツ)

コチョンどのだって頻繁にウチに居るワケだし、ないと困るだろう?

(なんか途中でシレっとスゴイことぼやいてたな)

町でポケットティッシュ配ってるのかき集めりゃいいじゃん。

ボクも協力したげる。

2人で周辺一回りするだけでも、けっこうな量になるだろうし。

(そういうのをアテにしたくないから頼んでるんだが)

テコでも都合してくれる気がなさそうだな。

なら言い方を変えよう。

その貯金箱の中には、以前私がくれてやったこづかいやお年玉が若干混じっているだろう?

その分だけでもしばし返してくれというだけだ。

いやそりゃ入ってるけど、そういうのってもう時効じゃ……(ていうか割ったらその分どころか全部出るし)

それにほぼ毎日タダ飯じゃないか。

つまり食費負担はゼロということだな。

いわば私のおかげでその貯金があるといって過言じゃないはずだぞ。

うん。

いや、そりゃまあ……(ちっ、やっぱ気づいたか)

お、良いんだな?

いやー催促したようですまない。

さっそくその貯金箱は私が割って……

あーあー!

話のテンポ早過ぎだって!

別にボク了承したわけじゃ……

オチが長くなるし、サッサと進めないとな。

さ、それをこちらに……

やめてーーーっ!!!

――その後、コチョン必死の抵抗虚しく、貯金箱はカエデの魔の手?によって原型を留めない姿に。

そして、この貯金箱粉砕事件によって2人の仲は当然ながら少々険悪なものとなってしまう。(正確にはカエデの平謝りを強情なコチョンがひたすら拒み続けた)

……が、こういうことはずっと続かないのがお約束。

しょぼくれたカエデの元にタイミングよく「お役目」の仕事が舞い込み、これを解決したことである程度の金銭報酬を得ることが叶った彼女。

ムスっと状態の続くコチョンの機嫌を取りなすよう、カエデは報酬の中から色(利息)をつけてお金を返済したうえ、新しい貯金箱(壊したものより大きい豚貯金箱)までコチョンにプレゼントした。

その甲斐あってか、彼女の機嫌と互いの関係はようやく平常運転に戻った。

まーお金返さなくても。

まして新しい貯金箱のプレゼントがなくても、そのうち許したげるつもりだったけどね。

土下座で、しかもあんなに地面に頭こすりつけてるの見たらさすがにねー。

その話はしないでくれ。

めでたし。

了。

おもな参考資料

「貨幣史年表 ~外国の貨幣」 MUFG https://www.bk.mufg.jp/currency_museum/exhibit/world/index.html 参照日2025/10/21 ※古代ギリシャ紀元前7世紀頃の見出しを参照

「Celengan」 Museum Nasional Indonesia https://www.museumnasional.or.id/4388 参照日2025/10/21

Bank of canada museum https://www.bankofcanadamuseum.ca/2025/05/speculating-on-the-piggy-bank/ 参照日2025/10/21

Federal reserve Bank of NewYork https://libertystreeteconomics.newyorkfed.org/2013/01/historical-echoes-the-origins-of-the-piggy-bank/ 参照日2025/10/21

Kreissparkasse Köln「Spardosen」 https://www.ksk-koeln.de/de/home/ihre-sparkasse/geldgeschichte/rund-ums-geld-spardosen.html 参照日2026/10/07

海外サイトの参考先では、おもにGoogleブラウザの翻訳機能を使用して閲覧しているため、文中での解釈が本来の文意と異なる可能性があります。

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