「このゲームの醍醐味は重厚なストーリーだ!」のように、醍醐味という言葉を使った表現の仕方。
でも「醍醐味」ってなんだろう? 味ってついてるから、きっと元は味の例えのことだと思っていた。
漢字も書けなければ、意味もくわしく知らなかったワケで。
というワケで調べてみたが、答えは仏教がからんだ話になっていて、それは意外なものだった。
今では「醍醐味」という文字を見ると、つい乳酸飲料をセットでイメージしてしまう様になるほどには……。
最高の味
「醍醐」とは仏教用語の「五味」の最上味で、元は牛やヤギの乳を発酵させたものの最終段階の液汁。
この醍醐は濃厚な味と、ほのかな甘みを持つから「最高の美味」の例えになり、醍醐の様に味わい深いという意味合いで「醍醐味」という言葉が生まれた。
うん、乳酸飲料だな
五味とは、乳の発酵過程を五段階別にして名前を付けたものである。
一般的な五味は甘味とか苦みになるが、ここでは違う。種類では無く、あくまで乳の発酵段階を指している。
ところで醍醐というのが本来、濃厚な味とほのかな甘みの液汁というなら、まるであの乳酸飲料のようだ。
詳しい製法はもう解らないらしいのでホントの所は謎。
ちなみにこの謎の多い乳製品?を頑張って再現しようとした人によると、現代でいうバターオイルのようなものらしい。
しかしイメージではもうバターオイルというよりも、子供も大人も好きであろうあのさわやか濃厚乳酸飲料だ(商品名は伏せる)。
醍醐の乳を加工した濃厚で甘い液汁という特徴がもうそれにしか思えない。
そうそう。熟酥味についてだけど、そもそも五味っていうのは、乳味・酪味・小酥味(しょうそみ)・熟酥味(じゅくそみ)・醍醐味っていう順の五段階を指すんだ。
醍醐味まで五つも段階があるとは、それも驚きだな。
醍醐味が、その最後のものだとしたら「最高の美味」なんて、たいそうな表現もうなずけるな。
その、最高に美味しいって表現が、物事の一番良い面や、味わい深い面を指す言葉へ発展したのが「醍醐味」なんだろうね。
あと、液汁の醍醐と関係性は不明だけど、古代の日本では「蘓(そ)」っていう、レアチーズをさらに熟成させたような食べ物もあるみたいだよ。
ほかにも意味が
醍醐味は、仏陀の「最上で真実の教え」を指す仏教用語でもあるらしい。
仏陀って要するにお釈迦様だ。仏陀の教え、マジ奥深え。
ありがたや醍醐味。
物事に対しては「最高!」「これが一番!」という意味合いで使っていっても、良さそうなものと解釈した。
困難なお役目を苦労の末、無事果たせて気持ちが清々しい時は、私も仕事の「醍醐味」を味わっていたのだな。
(意味合ってるのかな………)。
ところで、カエデって忍者なんだよね? 「お役目」って一体何やってたのさ。時代劇とかで見るように、天井裏に忍び込んで話を盗み聞きするとか?
そういうのも確かにあるが、ほかにも色々とあったぞ。
密書を運んだり、変装して情報を集めたり、行く手に立ちふさがる者がいれば、人目に付かない所に引きずりこんで、すかさず………。
あ、もういいです。
了。
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