ラスボスと呼び声高い昆虫!禍々しくてカッコいいフォルムなニセハナマオウカマキリ

コチョン殿は蟷螂拳(とうろうけん)という武術を知っているか?

カマキリの動きをもとにして拳法まで発展させたものだ。

知ってるー!

ファイティングポーズがもうカマキリだもんね。

でも構えだけじゃなく、カマキリ自体がおっかなカッコ良いじゃん。

まーカマキリにも色々居るんだけど、これはボスキャラすぎるだろうってスゴイ見た目のも居るんだよ。

ボスキャラとは敵の親玉のことか?

そんなカマキリが居るのだったらさぞかし邪悪な姿をしているのだろうな。

うん、ちょっと度肝を抜かれるよ!

厨二なボクにはちょっとばかりそそられる見た目と名前のやつさ。

昆虫好きたちの間でも魔王と呼ばれてかなりの人気者みたいなんだ。

我が名を恐れ呼称せよ、我こそはニセハナマオウカマキリ

他の方が撮ったニセハナマオウカマキリの動画を貼らせていただいた。

今さらだが虫が苦手な人は閲覧注意。

InsecthausTV Idolomantis diabolica Outside

作り物のようなフォルムのこのカマキリの生息地はタンザニア・エチオピア・ウガンダ・ソマリアなどのアフリカ地域。

生息地域から察するに暑い場所でしか生きられないというのが分かる。

体長は成虫段階でオスが約10センチ、メスが約12~13センチほど(もちろんだが威嚇⦅いかく⦆の時に手を広げるとさらに大きくなる)。

ちなみにこちらの動画のカマキリはオスであり、メスの場合は頭部の触角がオスより細めで、チョウチョのようにクルンなっているのが見た目の大きなちがいの1つになる。

この昆虫の特徴は植物カラーなまだら模様で色味鮮やかでありつつ、シュッと伸びたシャープな後頭部、プラスチック細工のように均整のとれたカーブを描くフォルム。

確かに独特過ぎる見た目であり、威嚇ポーズが相まって威圧感もある。

ラスボスと呼ばれるのも分かる気が。

しかし筆者には生き物というよりも、ロボットのような無機物感をかもした別な恐怖をこのカマキリに感じられた。

…本当に地球の生き物なのか?

果たして、皆さんの目にこの生き物はどう映るだろうか?

現地での呼び名もそれっぽい

あっあっ!

カエデカエデ!!

聞いて聞いて聞いて!!

わーっ! なんだなんだ!

一体どうした!?

ハナマオウカマキリって「イドロ・マンティス・ディアボリカ」って学名で呼ばれてるんだ!!

ラテン語で悪魔ってんだぜ、超カッケーよね! ねっねっ? 

しかもさ! しかもさ! 英語だと「デビルフラワーマンティス」っても呼ばれてるんだ!

もう厨二感丸出しだよね、興奮しすぎて失神しそうだよ…。

コチョン殿…。

お主そういうのに興奮する性癖を持っていたのか?

まあ人(猫)それぞれか。

横文字にはうといゆえピンとこないが、要するに和名・洋名ともに悪魔的な名で呼ばれるカマキリだということだな。

国や言葉がちがえど皆がまがまがしさを感じたからこそ付けた名か。

生物からすれば勝手に付けられてたまったものではないかも知れんがな。

あっ…おーい! あっちの世界から戻ってこいコチョン殿!!

ビクン…ビクン…

かたや枯葉のごたる

InsecthausTV Beautiful Devil Mantis

こっちにも他の人が撮った動画を貼らせていただいたよ!

マオウ2体出現ですな!

こっちはさっきのカラフルマオウ様とちがって、イチョウの枯葉のような色味だよ。

ってか体反りすぎ。

うむ、私としてはこっちのほうが好きだ。

威嚇の勇猛しさもさることながら、森や林に隠れるとするならほぼ擬態もこなしてしまうだろう。

まだ少しばかり色味の主張が強いが、忍びとしては評価に値するぞ。

でもね、こっちのもさっきのも種類は同じニセハナマオウカマキリなんだ。

枯葉のような色をしているのは亜成体(幼体~成体のあいだ)なんだよ。

もう少しして大人になると最初のほうの色になるんだ。

っても個体差はあるみたいで、みんな同じ色味になるとは限らないけどね。

同じ種類でも成長過程でまったくちがうのだな。

こっちのサイズはまだ子供だから少し小さいんだけどね。

でもさ、こういう枯葉の段階はいわばボスの第二形態で、最終形態で一気に色鮮やかになるっていう熱い要素が詰まった昆虫にやっぱ思うんだ!

ほらほら、数回変身するようなボスの途中形態で少し地味な形態で波風おだやかにしといて、最後の変身でドカーンとインパクトを与えるっていうね。

あーたまらん。

そういう意味じゃ、ほんと厨二泣かせの昆虫だね!

まとめ

  • アフリカ地域に生息しているニセハナマオウカマキリという魔王の名を冠したカマキリが存在している

  • 学名はラテン語で悪魔を意味する「イドロ・マンティス・ディアボリカ」英語では「デビルフラワーマンティス」と呼ばれる

  • マダラボディにピンクがアクセントになった派手なカラーリングの多くは成体になってからで、幼体は黒っぽく、亜成体が枯葉のような色になる

このカマキリは飼育出来ないのか?

いや飼育している人も居るし、昆虫展なんかでも公開されたことがあるよ。

でも輸入でのみ手に入るレアな昆虫だから、ショップさんが仕入れて売っているのもそこそこ高いみたい。

赤ちゃんでも1匹数千円くらいするみたいだね。

大体飼育するとしても日本だと季候もちがうし、きちんとした生育環境を整えてあげないと長く生きられないんじゃないかな。

そもそもがカマキリって1年生きられれば良い方みたいだしね。

なるほど、まあ飼育環境についてはほかの生き物にも言えることか。

なんにせよ変わった昆虫なのでな、飼ってみたいと思う者も少なくないと思ったが。

ん? ちょっと興味あり?

飼ってみたいの?

まあその…枯葉の色味のやつだけを集めて、森林にひそむ偵察用の忍軍を育てるというな。

いや、忘れてくれ! 相手は虫だった。

その…会話も出来んしな。

あら~! カワイイ発想だね!

自分だけのカマキリ忍軍を育てたいと…こういうワケだね。

でも確かにお話も出来ないし、なんなら意思疎通も出来ないしね。

でもその発想はおままごとみたいで可愛らしいよ!

…ぶつぞ?

あ、すんませんした。

いやん! もう拳が空をきってる!

いや、これは…蟷螂拳かっ!!

くくく…覚悟は良いな?

ま、魔王だ…!!

了。

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