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「重厚で自由な旅を!」ジルオール・インフィニットプラスレビュー(ネタバレ注意)

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ネタバレはイヤだけど……

ネタバレはイヤだけどゲームには興味ありって人は、ここからこの先ネタバレ注意!までを読んで参考にしてね!

初プレイの楽しみを大事にしたい人は、そこまでなら安心して読める内容にしてあるよ!

それ以降の内容は、ネタバレが問題ない人向けだぞ!

ゲームをすでにプレイ済みの人は思い出を楽しみ、未プレイの人には雰囲気だけでもつかんで、実際にやってみたいと思ってもらえたなら嬉しいな!

情報もろもろ

発売日2009年1月22日
発売元コーエー(現コーエーテクモゲームス)
ジャンルRPG
プレイ環境PSP(UMD版・DL版)

おススメする人

以下のような要素が好きな方におススメ

  • 正統派コマンドRPG
  • フリーシナリオ
  • シリアスな中世ファンタジー
  • 登場種族が多彩(エルフ、ドワーフなどファンタジーのお馴染み種族のほか、リルビーやコーンスといったオリジナル種族も登場)
  • マルチエンディング(ED数は53)
  • しゃべらない主人公(主人公=プレイヤーの構図)
  • キャラ育成自由度が高い
  • 探索自由度も高い(序盤から大陸のほとんどの場所に行ける)
  • 無印・インフィニット経験者(ある程度勝手が分かるだけで、未プレイでも問題なし)

目安プレイ時間・特徴など

クリアまでの目安プレイ時間は20~30時間くらいだよっ。

ちなみに筆者の初クリアまでのタイムは39時間37分。かなりゆったりプレイな方だね。

速い人なら10~15時間くらいでクリア可だと思うけど、イベントやED数がすごく多いから、やり込み前提になるとトータルタイムは相当長くなるね。

でも今作にはとっても便利な周回機能が付いてるんだ。

2周目からは、一部アイテムや成長要素なんかも引き継げて楽になるし、この際「1周目はチュートリアル」って考えて、思うままプレイすると良いよ!

このゲームは中世西洋的な世界で数多く展開する重厚な物語を楽しめるんだ(フリーシナリオというやつだな)。

いわゆる剣と魔法の世界というやつだが、プレイヤーはとある大陸で「一人の冒険者」として生き、自らの選択により、国同士の争いに傭兵や兵士として介入することだって可能なんだ。

逆も然りで、そういったことに首をツッコまず、ただの冒険者として傍観することもまた自由なんだぞ。

進めるほどに重みを増す物語は少々大人向けといったところだが、中身は小難しいことが一切ない正統派のRPGだから、人を問わず受け入れやすいものになっている。

登場人物も皆個性的で、それぞれ独自の信念や目的をしっかり持っているためか、物語に地味さを感じさせないのも良点だな!

イベントによっちゃキャラの意外な面が見られたり、それまでの印象がガラッと変わっちゃうような展開もあったりするんだよね。

はじめはとっつきづらかったキャラでも、話を進めると「アレ、意外といいヤツかも」ってなるようなことも多いし(ボクの体感だと、ツンデレキャラが多い気がするんだよね)。

主人公と仲間にはソウル(魂のようなもの)を宿すことで、多様な技や呪文を取得できるほか、各能力の成長にも影響を与えるんだ。

その数も20種を超え、通常で取れるもの以外に、イベントのみで取得可能な「隠しソウル」的なものも存在しているぞ!

序盤からほとんどの場所に行けるって感じで探索の自由度も高いしね。

そういう意味じゃシステムもフリーダムだよ!

一度クリアしただけでは味わいきれないほど展開が豊富で、選択次第では人物の命運すら大きく変わる。

まさしく千差万別の物語が待ち受けているぞ。

それと開始時には、自らの分身となる主人公を作成した後に旅立ち先を選べるんだが(男女それぞれで限定のものもあるな)これが序盤の展開だけに留まらず、一部イベントの有無やエンディングの可否にまで影響するんだ。

特定の旅立ち先でないと登場すらしないキャラも居るから、こだわりがなければ周ごとにパターンを変えて遊ぶのもおススメだぞ!

※リンク先は参考価格の商品ページです。ショップ内で同商品を検索すると、より安価な出品が見つかることもあります。

プレイ(購入)についての要点

上にパッケージ版のリンクを貼ってはいますが、今作はDL版の方が快適に動作するらしく、特段の事情が無い限りそちらでのプレイをおススメします。(理由は後述。DL版はPSストアにて購入可能。現在税込み1,676円⦅令和7年8月確認⦆PSPでの購入サービスはすでに終了しているため、PSVitaでのDL&プレイとなります)

プレイステーション ストアチケット 楽天ブックス

↑PSストアでのコンテンツ購入のために使用するチケット購入リンクも、一応貼っておきました。即時購入可能(基本クレジット払い)ですが、コンビニや一部スーパーなどでも普通に販売されています。

DL版をおススメする理由ですが、パッケージ版はDL版と比べ、ローディングがやたらと長く、処理落ちも起きやすいという情報があるためです。(やって遊べないこともないんでしょうが……)

筆者はパッケ版を所持しておらず、上記の情報のみ知っているというだけで、動作の比較までは行っておりません。

一方、所持しているDL版ではせいぜい数度のフリーズに遭遇した程度で、クリア&周回(7~8周ほど)までは出来ています。

気になるほどの処理落ちもなく、人によっては遅く感じる(らしい)ゲームテンポも、筆者にとっては「ワリと普通?」なくらいでした。

ローディングに数秒かかる箇所は確かに少なくありませんが、そう頻繁ではないため許容範囲かと思います。

したがって、これから今作を遊びたい場合は、パッケ版に関する情報を加味した上でも、DL版を選ぶ方が良いと結論付けています。

※ただしメディアインストールは行わないことをおススメします。筆者所持のVita(型番PCH-2000)では、インストール後にローディングがかえって遅くなるという謎現象が発生しました。

最後におせっかいをいわせてもらうと、PSストアでタイトル検索をかける時は「zill」と入力して検索すると一発で出ます。

カタカナの『ジルオール』では、なぜか関連性のないコンテンツがトップに出てきます。(というより、PSストアの検索機能は精度があまり……)

この先ネタバレ注意!














序文

自由な旅を――




この一言こそが『ジルオール』という、秀逸ファンタジーRPGを象徴するセリフだと思っています。




初代PS版『ジルオール』(1999年)からはじまり、PS2版『ジルオール インフィニット』(2005年)を経て、さらなるイベントや仲間が追加されたリメイク中のリメイク。




いわば“完全版ジルオール”ともいえるのが今作、ジルオール・インフィニットプラス。

正式タイトルはZill O'll Infinite Plusですが、長い表記をさけるため、本文では初代PS版 →「無印」・PS2版 →「インフィニット」・PSP版(今作) →「プラス」または「今作」と表記を簡略化しています。

良いのかな?

勝手に“完全版”とかいっちゃって。

2度もリメイクされ、今(2025年5月時点)でもこれが最新作であることを思えば、あながちまちがいでもなさそうだが。

それはそうだけど……。

でもさ、これ以上のリメイクは難しそうでも、リマスターならあり得そうじゃない?

今の技術でグラフィックやサウンドを刷新したリマスター版が出るんだとしたら、今度こそボイス付きになりそう。

今作まではなかったしね。

無印から今作までの10年間に2度もリメイクされた理由は、単にユーザーからの反響によるものか。




それとも開発陣からの愛着なのか、もしくはその両方なのか。




そのあたりは定かではないものの、調べによると無印版は今作の2割~3割程度の要素でリリースされたものらしいです。(それでも初代PSのRPGの中では充分完成されたものと思っておりますが……)




読み取るに、かつての機種までは意図する要素をフルに盛り込めなく、今作のPSP版でそれがようやく出来たのでは……と思っています。




いずれにしても筆者は渋めこってりめな世界観、フリーシナリオのゲーム性が濃縮されたこのRPGにハマった1人でした。(無印・インフィニットともにプレイ済)




また周回を前提とした作りが特徴的で、プレイ毎に発見があるといっても過言ではありません。




確かに通常のRPGなら1〜2周すれば十分。しかしこのジルオールはちがいます。




進め方によって発生するイベントがことごとく変化するため、たかだか1~2周程度では豊富に用意されたシナリオを到底味わいきれません。




さらにエンディングは新規・既存のものを合わせ、その数、実に53種。全EDのコンプリートを目指すことがいわば最終目標ともいえます。




ちなみに筆者の初回クリアタイムは約39時間。周回ごとのプレイ時間はおよそ20時間、無印から通算しても20周はプレイしたと記憶しています。(今作のみだと7~8周ほど)




平均プレイタイムはそこまで短くはありませんが、それは筆者が余分に行った寄り道や育成の影響によるもの。




かつての無印・インフィニットでのプレイはともかく、さらに便利な周回要素が用意された今作では10数時間程度でクリアした周もありました。




攻略情報も豊富な昨今なら、さらに短時間でクリアが可能なボリューム。




RTAに挑戦された方の中には3~4時間程度でクリア達成した猛者もいるようでした。




と、いいつつ、そうした早解きプレイは気持ちが向いた時や、2周目以降にチャレンジすれば良い話。




そもそも筆者自身がそうしたプレイを得意としておりませんので、特に初回時は雰囲気を存分に味わうため、ある程度腰を据えて遊びましたし、そのスタイルは大正解でした。




序文からやや長くなってしまいましたが、初見プレイヤーはもちろん、無印やインフィニットをプレイ済みの方にとっても新鮮な気持ちで遊べるタイトルであることはまちがいないはず……という風に強調しておきたいところです。

短編の戦記ものとしてみても面白いな。

展開が進むほど状況が張り詰め、国家情勢の変化に応じて、町人のセリフが変わるというのも芸の細かい話だ。

信長の野望や大航海時代とかで、歴史シミュレーションってジャンルをメジャーにしたコーエー(今は合併してコーエーテクモゲームスだけど)のゲームだからね。

そこらへんの「魅せ方」みたいなのは、随所に光ってると思うよ。

ほかにも外伝的な作品が出ているのだな。

それこそPS3のトリニティジルオールゼロだね!

ストーリーは本編の過去の話みたいだけど、若い頃のネメアとかゼネテスが出てるね。

でもあれって無双シリーズみたいなアクションRPGになってて、ボイス付で主人公もオリジナルの人だから、世界観だけ共通の完全な別物と思った方が良いのかも(筆者も未プレイみたいだし)。

でもジルオールの世界観を奥深く知りたいなら、こっちのプレイもいつか必要になるかもね。

評価スタイル

ここからはストーリーや総評まで各要素を分けて☆☆☆☆☆って感じの、お星さま評価をさせてもらってるよ!

☆5つなら満足、★1つなら不満って感じでね。

ちょっぴりありきたりな評価の仕方だけどね。

★★★+や★★★★-のように評価させてもらうこともあるぞ。

これは次の☆数まであと少しで達する、達したが少々物足りないといった微妙さ加減を表していると思って欲しいな。

ストーリー ★★★★+

渋めのデザインから伝わるとおり、シナリオはかなり重厚かつシリアスです。




――とはいえ、微笑ましいorコメディタッチなシーンも随所に散りばめられ、真面目一辺倒ではないところが、雰囲気の重さをほどよく削いでくれています。




たとえば序盤で出会う「ゴブゴブ団」や、自分を選ばれし勇者だと本気で思い込む本作きっての痛いヤツガルドランなど、こうしたギャグ寄りの人物たちがコミカルエッセンスをプラス。

副題が「インフィニット・プラス」なだけになっ!

出だしからやめてよ。

そういううすら寒いジョーク。

プレイヤーに気負わせないさじ加減で、いぶし銀なイメージを良い意味で裏切るイベントも多いことが魅力の一つです。




しかし。




中盤以降シナリオはロストールとディンガルによる二大国家の戦争が勃発し、大陸全体を巻き込んだ騒乱へと移り変わります。




騒乱にともなって魔人や闇の勢力の活動も活発化するため、物語はシリアス方面へとグーッと傾いていくことに。




この辺りからプレイヤーも本格的に歴史への介入ができ、兵士や傭兵として戦争へと参加することも、また傍観者を決め込むことすら可能なところが、フリーシナリオの真骨頂といえます。




後ほど改めてふれますが、進め方や選択によっては主要人物が死んでしまうこともあり、こうした鬱展開も徐々に増えていくため、プレイヤー耐性の有無が評価の分かれ目になるかもしれません。




また一部に過激な表現やシーンも存在し、少々大人向けなシナリオともいえます。




しかし明暗や衝撃のメリハリが効いていることも今作の醍醐味。




そのためかCEROレーティングはB指定で12歳以上対象。




一方でセリフによるキャラの心理描写は素晴らしいの一言。(そういう意味では※CDドラマ化されても充分楽しめるような気がします)

※調べによると「ジルオール インフィニット オリジナル・サウンドトラック&ドラマ」なるものが、2005年10月26日(インフィニットの発売から約4か月後)に発売されていたようです。

ことCDドラマはサウンドトラックのオマケとして収録されたもののようで、主人公が旅立つ前のネメアやカルラのエピソード的な内容になっているようでした。しかしAmazonでのレビューをざっと見るかぎり、声付きのドラマ化には賛否両論の意見があるようでした。

それよりも、本文のサウンドの項で挙げている名曲「PS版 激闘」がエキストラトラックとして収録されていて、こちらの方が素敵要素な感じがしています。(結構お高かったので、それのためにわざわざ購入まではしませんが)

シーンによってはおおげさながら、人生感や物事の見方について考えさせられることすらありました。




たとえば。




今作ではついにソロでパッケージを飾ることになった尻出し娘カルラの「転がされた」発言が飛び出す主人公との会話イベントは、数多のイベントの中でもとりわけインパクト強めで、印象深いものとなっていました。(当該イベントについては後々ふれています)




必見イベ。




なお、それらの任意イベントをあえてスルーし、最低限のキャラ強化やレベリングを行い、メインイベントのみを進めるという強引なプレイもまた可能となっています。




そういう意味でも自由度高なゲームです。




ただしそれを行うにしても、どこでどういうイベントが起こるか把握している必要があることとと、何よりフリーシナリオの良さを台無しにしてしまうため、初見プレイ時は攻略情報などを一切見ずに、プレイヤーの思うままに進める方が無難です。

トラブル体質な主人公

どのルート(旅立ち先)の主人公であろうと、冒険者ギルドに所属する1人の冒険者としてスタートをきることとなる。




そのうえ特異な運命も背負っているためか、行く先々でさまざまな出来事(イベント)に巻き込まれる。




あげく、ほとんどのキャラに気に入られるor一目置かれるため、そこはさすがに※無限のソウルの持ち主と言うべき。

※世界に影響を与えるほどの可能性を持つ人が宿すソウルのこと。

これを宿した主人公はゆく先々で「無限のソウルの持ち主」などと呼ばれることもあり、主人公属性を特に高めている要素の一つでもある。

今作でこれを宿した人物は、主人公、ノエル、追加キャラ・ジリオンの3名のみ。

ちなみにソウルとはジル世界のすべての生命に宿る魂のようなもの。

本編では人々がこのソウルを抜かれ、姿を消してしまうイベントも存在する。

さらに後半では国家情勢が泥沼化し、その混乱に乗じてそれまで暗躍していた闇の勢力が本格的に動き出す。




そんな中、主人公はさも当然のように、この危機へと立ち向かうことになる。




まさにロープレ主人公の宿命。




「自由な旅を!」とはいったものの、結果クライマックス付近からクリアまでは一直線。




ついには強制イベ&バトルの嵐で、もはやどこへも行けなくなってしまう主人公。




ここいらへんはラスダン→ラスボスまで駆け足となる、いわば数多のRPGの特徴でもあるが、今作のフリーシナリオたる所以は、ラスボスおよびラスダンで立ちふさがるボスでさえ「これまでの進め方やキャラとの関わり方」によって大きく変化するところ。




ケースによっては、かつての仲間とも陰惨な戦いを繰り広げることになる。




主人公のそれまで巻き込まれた面倒ごとに対しての行動の結果が、最終局面の敵にまで影響を及ぼすあたり、無限大の可能性を持つ主人公の巡り合わせは良悪問わず多岐に渡る。

モテモテ主人公

仲間やその他の友好人物のほとんどが主人公と関わることで、いつの間にか彼もしくは彼女に心を開くように。




さらにクリア時には一定まで高めた親密度、関連イベントの達成により条件を満たしたキャラとのエンディングを迎える。




主人公の性別が選べるシステムにより、男主なら女性キャラと、女主なら男性キャラと。




はたまた同性同士でもほとんどのキャラとただならぬ関係になり、恋愛か友情テイストな結末が用意されている。(しかも性別・旅立ち先によってエンド可・不可のキャラも居るなどの限定パターンもあり)




これら各キャラとのEDをコンプリートすることが、ジルオールを味わいつくすための一つの目標となる。




肝心の親密度を上げる方法だが、NPCなら毎日会話しに行ったり。




仲間なら関連イベント消化のほかパーティーに入れ、連れまわして主人公のレベルアップを計ったりすれば上昇する。

主人公の協力者・賢者オルファウスとともに猫屋敷に住むジルオール界のマスコット(?)ネコのネモから、各キャラとの親密度を聞ける。(数値ではなく彼らしい表現で大まかな状態を教えてくれる)

この役割は彼のみが担っており、システム的な意味でも大いにお世話になるキャラ。

また一旦上がった親密度は通常下がることはなく、基本は上昇していくのみとなる。(ただし一定の選択肢やシナリオの進め方で下がることはある)




某恋愛シミュレーションのようにキャラをほったらかして、爆弾ドーンで不貞腐れられるようなことまでは流石にないため、そこは少し安心できるところ。




お目当ての人物とEDを迎えるためには、時期限定イベントをこなすなどシビアなものもあり、中には親密度が高すぎるせいで、その人物と関連する別の人物のEDが見られないというややこしく面倒な稀なことも起こる。




もっとも条件さえ満たせば、複数の人物にEDフラグが立つため、そこらじゅうで主人公好き好きキャラが続出するのもいなめない。




ただしEDは、一部を除いて毎周たった一人のものしか見られない。(1周目は強制的に優先順位がもっとも高いキャラのEDになる)

筆者さ、大事なこと書き忘れてるんだよね。

今作の追加要素で2周目以降はエンディング選択が出来るようになったってこともふれとかないと!

これマジでデケーことなんだよ。

リメイク前はムリだったのだな。

うん。

くわしくは2周目クリア時に、ED条件を満たしたキャラを選べるようになったんだよね。

1周目クリア時は無印・インフィニットと同じで、条件を満たした&優先順位がトップのキャラとの強制EDになるよ。

いずれにしろ初周は、お望みの人物との結末をあまり期待しない方が良いと。

そういうことか?

そういうこと。

何なら1周目は条件も緩くて優先順位も高い……つまりプレイヤーが意図しないキャラとのEDになっちゃうことなんて当たり前だし(ココ見てくれると参考になるかも)。

でも2周目からは「前と同じヤツ(ED)じゃん!」なんてことにならないから大助かりだよ。

しかも一度クリアするだけで、今後はタイトルメニューから達成したキャラのEDシーンが何度でも見られる、いわばEDコレクションのオマケ付きさ!

思い出を振り返るという意味でも有難いことだな。

なんにせよ攻略情報を穴があくほど見てプレイしたのに、目当てのキャラ以外のEDになってしまうというのは労力が報われないからな。

かゆいところにようやく手が届いたというところか。

実はそれだけじゃないんだよねー。

有難いことに、そこには「クリア時に条件達成したキャラのED全部が追加」されるんだ。

どういうことかっていうと、たとえばその周で見られるエンドが3つあったとするよね?

そのうちの1つを選択して終わるとするよ。

その後、タイトルからクリアデータをロードしてED集を確認すると、選んだEDと選ばなかった方の2つのEDも一緒に入ってるってことさ!

ということは、次周からはそのED集に入っているキャラ以外の攻略に集中できると。

そういうことか?

そそ。

その周での条件達成キャラが多ければ多いほど良い(EDがいっぺんに回収出来る)ってことね。

今作はすこぶる楽になったものだな……。

なんせ全部で53個のEDがあるからね!

万一この仕様でもない場合、コンプまで53周しなきゃないワケだし。

ゾッとする話だよね。

クリアデータには条件達成したキャラのEDデータが入っているため、削除した場合はED集からそれらのキャラのものは当然消えてしまいます。

クリアデータは通常のセーブデータと別に作成可能なため、うっかり未クリアの別データをクリアデータに上書きしてしまうと取り返しがつきません。

したがって新規データは極力作らず、周回は必ずクリアデータで重ねていくことが基本となります。(自然にそうなるとは思いますが……)

追加仲間所感

今作では仲間追加にともないEDも増加した。




中でもラスボスの一角、エルファス加入&ED追加は予想出来ず。




かつてのインフィニットでのイベントでは、主人公と心を通じ合わせる描写はあれど、完全にこちらサイドに来ることはなかった。




ゆえにさらなるリメイクであっても、敵方以外のポジションはあり得ないと思っていた。




かの救世主も、完全に人の愛に目覚めたようだ。




もっとも彼は根っからの悪人ではなく、幼少期の凄惨な環境や出来事の被害者ともいえるので、今回明確な救いの道があって良かったとも思っている。

仲間にしたルートでラスボスがエルファスであるにも関わらず、パーティにも彼がいるままという謎現象(バグ)が発生することがあるもよう。

が、筆者は未確認。(実際そうならエルファスが2人居る絵面となるため、面白いとは思うが……)

「純粋悪」というなら、分別のつくエルファスよりもシャリの方が合致していそうだが、よくよく考えれば彼も「人の無念や願い」から生まれた存在なので、※完全悪とするには微妙な気もしている。

※もはや完全な悪といっていいレベルの悪役が登場するロープレも存在する。以下がその一例のレトロタイトル。

別ゲーにまで話が及んでしまいましたが。上記タイトルも相当に楽しめるものとなっているので、気になったらご覧ください。





さて、今後もしさらなるリメイク(その場合3度リメイクされることになるが)があるなら、彼にもちゃんとした救いのルートが用意されることを期待するばかりである。(現在でもEDこそあるが、あまりハッピーな感じではない。しかし彼の言い回しが本編以上に厨二病の末期症状をかもしているので一見の価値あり)




火の巫女・フレアについて。




今作でようやくプレイアブル化を果たした彼女の加入条件はイベント(しかも時期限定)も継続して起こす必要があり、それなりに難しくなっている。




しかし加入後の一連の※サブイベントはこちらも一見の価値が充分にあり。

※これらのイベもED条件。加入にともなってインフィニットより難度が上昇している。




かつて無表情かつほぼ無感情だった彼女に、人らしい感情が芽生えていく様子がうかがえ、たいへん心が温まるものになっている。




ただしEDのみはインフィニットの据え置きなので、彼女のそこはかとないヤンデレ感のソレは相変わらず。




もっともかつての無印ではどうあがいても救えない存在だったことを考えれば、エルファス同様リメイクで報われて良かったというほかない。




そしてロストール酒場の看板娘・フェルムの加入。




……スタッフ愛?




かつてのしがない脇役(酒場の店員)が、バイプレーヤーまでのし上がったかの如く。




しかも彼女。




物理ソウルのアークソードなどを付けてじっくり育て、固有イベントで入手可な伝説のフライパンまでを取得すると、竜王をも沈めるリーサルウェポンと化す。(しつこいが酒場の店員である)




なお彼女のED条件となるキーイベントは非常に切羽詰まった重大事件の最中に起こり、消化する場合は、主人公のまったく空気が読めていない選択肢が見られる。




「フェルムは渡さない」←いやいや、元々何しに行く途中だったよ。




ザハク「……来ないな……これも徒労か」




最後に今作にて初お見えの、ジリオン(主人公・ノエル同様の無限のソウル持ち)&イーシャコンビ。




ジリオンこそ加入の手間がかかるものの、イーシャは序盤(ゼグナ鉱山)からでもすぐ仲間に出来る手軽さに加え。




ソウル・トリックスター(盗賊系中級ソウル)をデフォルトで宿しているほか、固有武器も性能良しという優秀キャラとなっている。(旅立ち先が「闇に閉ざされた塔」なら、強制で初期メンとなる)




後からもふれているが、初心者救済キャラのデルガドと並び、序盤で仲間にすべき強キャラの候補に入るだろう。




なおそれぞれに個別エンドがあるほか、両名一緒に登場するエンドも用意されているあたり既存キャラの濃い面々に比べ、いまいち印象が薄く、後付け感がハンパないお二人さんのわりに、なかなかの待遇。

フリーシナリオの無情さ

自由度がすこぶる高いフリーシナリオ。




この「自由度がすこぶる高い」という表現は、登場人物の生死にすら影響することを意味する。




選択や行動により主要人物までが亡くなるシビアさは、無印から今作まで受け継がれる特色でもある。(絶対死なないキャラも多いが)




もし死なせてしまった場合、当該人物についてネモにたずねると「そいつ死んじまったぜ……」的な無常メッセージを返してくるのがまた切ない。




きっかけとなるイベントは戦争や闇の勢力に関わるものがほとんどなものの、ネメア即位以降にそれは続々と発生する。




一連のシナリオに関わるエステルやゼネテスらが、とりわけこの被害に遭いやすい。




プレイヤーが意識的に関与しない場合、これら人物たちの死は普通に起きえることで、最悪なのはED狙いの人物の親密度をネモにたずねた際、いつの間にか死んでいたことが発覚するケース。

重要な歴史イベントをほったらかしにすると、そのイベントに関わる人物の死が確定してしまう。

救おうとする場合は、該当する人物に関わる行動や選択を慎重にするべき。(なるべく積極的に関わろうとすれば最悪の事態は避けやすい)

ごめんよ、アンギルダン。

悪役が光っている

闇の勢力の連中には、特に濃い面々が出そろっているように感じる。




シャリやクセモノぞろいの闇の円卓騎士連中もさながら、中盤以降に登場するジュサプブロスというキャラは厨二という存在を具現化したような要素が詰まっている。




まず肩書が※システィーナの伝道師の1人、黒の祈りのジュサプブロス。

※破壊神ウルグが愛した女性の名を冠した、ウルグ復活をもくろむ秘密結社。

秘密結社といいつつ所属メンバーは救世主・エルファス、東方の博士または虚無の子・シャリ、妖術宰相・ゾフォル、そして黒の祈りのジュサプブロスの四名という少数精鋭。

各自で担当の仕事があるらしく、たとえばシャリはロストールでの暗躍や、ラドラスを浮上させるための巫女誘拐、ゾフォルはエンシャントのソウルリープ、ザギヴを闇落ちさせるためのそそのかし行為などを行っている。

なおシスティーナは本編で人々が宿す全てのソウル(魂のようなもの)の産みの親という位置づけにもなっている。

○シャリの異名・東方の博士について。


キリスト教の伝承で、東方から3人の占星術の学者(東方の三博士)がベツヘレムの星(分かりやすくはクリスマスツリーに飾るお星さま)の元に産まれたというキリストを、贈り物を持って訪ねたという話がある。

異名はこの三博士をモチーフにしたと思われる。

こうした集まりというだけでも厨二っぽいのに、あげくコードネームが黒の祈り。(なぜそういう異名になっているかは不明だが、後述するとおりダークエルフだからだろうか?)




その外見はローブをまとった若干クセのあるロングヘアーの美青年(ダークエルフ)といった感じで、穏やかでいつつもどこか冷めた表情をしている。




また世界観に不釣り合いな丸グラサン(に見える)をかけていることも非常に特徴的。(そもそも眼鏡をかけたキャラはコイツだけだったような……)




しかしその目的は死と絶望を世界に広めるという物騒極まりないもので、さらに※5歳までの子供は命を取らず見逃すという独特な主義を持っている。

※イベント次第ではその考えに至った理由が判明するが、彼の惨い過去を知った上で納得出来るかどうかはプレイヤー次第。

なお、ジル世界では、怒りや恨みといった強いマイナス感情に支配されたエルフが、褐色のダークエルフへと変化する現象がある。(冒険者に妹をこ〇され、ダークエルフ化したオイフェが一例)

さらにダークエルフはその存在自体が、同属のエルフどころか人間からも疎まれており、迫害の対象にすらなっている。

ジュサプブロスは生まれながらのダークエルフなので、稀有な存在といえる。

実力も相応に高く(実際に戦う時はそれほど強くないが)なにより彼が持つ特殊能力は空間を歪め操るといったもので、大陸最強クラスの強さを誇っているもよう(ネメアと対峙した際、自分を圧倒する彼を称賛しつつ「この大陸で自分に勝てる奴はそうそう居ないのに」と語っている)。




実際、その能力によってネメアを異界へと飛ばしている。(主人公もしくはノエルをかばった際のもらい事故だが)




とどのつまり、こいつに憧れたら相当な厨二素質ありであらゆる要素が詰まった存在がすなわち彼。




フタを開けてみると空虚で悲しいヤツなんですがねー……。




黒の祈りのジュサプブロス。




ンフッ……。(名前のみでも厨二臭いため、つい失笑)




残念ながら、そんな強烈個性を持つ彼の出番は後半の数イベントのみで、最後もあっけなく、今際のきわに発するセリフはやたら切ない。




相当数の命を奪っていると思われるので、因果応報といえばそれまでだが……。




一方、ジュサプと同じシスティーナの伝道師メンバー、妖術宰相・ゾフォル(の言動)を、筆者は割と気に入っているため、彼についてもふれておきたい。




意外にも序盤で出会うことが可能な人物だが、その設定はシスティーナの伝道師である以前に、かつて世界を危機に陥れた魔王の元側近という、これまた厨二臭濃いめのヤベえ御仁。




まさしく妖術宰相の異名がしっくりくる。




……にもかかわらず、エンシャントのスラム地区でおじいちゃん狩りディンガル兵士に捕まりそうになっているという登場シーンがこれまた印象的。




なお助けると主人公を気に入ったのか、すぐそばにある自分の住処へとまねいてくれるように。




以降は本人が言うとおり何も出してくれないが、非常に哲学的な言葉を代わりに聞かせてくれる状態となる(お茶や菓子よりもこちらの方が貴重)。




数こそ少ない(確認しているだけで3パターンのみ)が、内容はまさにゾフォル語録。




当初どれも言葉の意味があまり理解できなかったものの、ある程度年月を重ねた今だと、なんとなく腑に落ちるようになった。




個人的にはパターンがもっと欲しかったところ。




そんな哲学者妖術宰相だが、最終的に主人公と敵対するポジションしか用意されていないことが少しだけ惜しい。




とはいえ、仲間入りが似つかわしい人物でもないが。




せめて今作では退場する際に、スラムでゾフォルを助けた時限定で、主人公へ別れの哲学メッセージでも追加されていたら、さらに良かったような気もしている。




エンシャントのソウルリープ時は初めて対峙する悪役がごとく。




しょっちゅう家にお邪魔してたじゃんかさ。(助けた時は「いつかお前とコ〇シあう」とか不吉なことをしゃべってた気がするけども……)

筆者どのにとってかなり印象的なセリフをしゃべるようだな。

ゾフォルという人物は。

彼のセリフで一番心に残ったっていうのを次に抜粋させてもらったよ。

人はきれいに生きようとする。

悲しいほどにきれいにな。

そうすると人を許せなくなる。

滑稽なほどに。

無責任なほどにな。

©コーエーテクモゲームス Zill O’ll~infinite plus~より 妖術宰相ゾフォルの台詞テキストより抜粋 

確かになんとなく深いことを言っている気はするが。

ゲームとは無関係に現実にも当てはまるような内容だな。

まちがった解釈かもしれないけど、真面目で頭の良い人の中には、そうじゃない人には冷たかったり、自分の考えこそが正しいって思ったりする人も居るじゃない?

他人のバックストーリー度外視でさ。

そういう者は今も昔も少なくないからな。

しかもそれが必死に努力してきた人だったりする(成功体験が多い人だと自負心プラスでなおさらね)

人が良くてもほかは全然ダメダメっていう逆パターンだってあるけどさ(ドラ〇もんの〇太くんみたいなね)

能力と人格は必ずしも比例はしないからな。

もっともこうした一方的な見方のみで片付けられるほど、人間は単純なものではないだろう。

確かにね。

でも能力があっても人を卑下せず、理解しようとする。

そんな人が本当の意味で優秀な人じゃないかってボクは思ってるよ。

って、人生論語っちゃったよ……なんにせよゲームのセリフで、筆者が感銘を受けるとは思わなかったみたいだね。

セリフに元ネタがあるのかな。

円卓騎士最強の男その名は……

破壊神に仕える円卓騎士(12名)の1人で、その中でもリーダー格のヴァシュタールという魔人が居る。




闇の勢力の筆頭という設定のみでも厨二感ただよう存在だが、コイツの各セリフこそゾフォル顔負けの哲学感満載で、一介の悪役という立場で片づけられないほどの印象を植え付けた。




印象付けの1つとなった出来事は、仲間の1人・アイリーン加入イベントでのこと。




以下、ざっくりとした顛末。




女性騎士を目指して戦争に参加したものの、結果的にいわゆる戦争ブルーになってしまった彼女へと、ヴァシュタールが数々の哲学台詞をぶちかまし、その後はなぜか彼女を主人公にけしかけてバトルが発生




少し攻略的な話をはさむが、このバトルでは逃げるを選択するのが正解で、その後アイリーンは良い意味で吹っ切れて正式に仲間加入する。




ここまでが一連の流れとなっている。




ここでヴァシュタールが「開け放つもの」という別名を持つことに注目。(各円卓騎士には「告げるもの」「打ち砕くもの」など、これまた厨二感ただよう異名が付けられている)




そもそものイベントの起こりは、戦争ブルーのアイリーンが開け放つものという異名を持つ魔人が存在するのを知り、自分の心情を聞いてもらおうと彼を探すところから始まった。




要するに人生相談を得体の知れない魔人に持ち込もうとしていたのだが、ようやく出会った後は哲学感満載の説教と実地訓練(主人公とのバトル)により、なんだかんだでアイリーンの精神が救われる結果となる。




魔人ヴァシュタールはその異名に恥じることなく、見事アイリーンの心を開け放ったというワケだ。(最後はまたもや意味深な言葉と共に去っていく)




ちなみにこのヴァシュタール。




実は長年続く光と闇の争いごとに疲れ果てており、根底では本来の目的である破壊神の復活などほぼどうでも良くなっている、要するに「昔はブイブイいわせた隠居老人」的な存在に近い。




一方でかつての同僚・ネモいわく「親身にはなってくれない」というセリフ通り、まったくの善人でもないものの……。




結果的にはアイリーンが救われるきっかけ作りをした「結構いいヤツ」と言わざるを得ない(筆者はイベ※失敗パターンを見ておらず、そちらを知れば印象が変わったかも知れない

※調べによると先のアイリーン戦で主人公が勝った場合、彼女は死亡してしまうようです……。

こういう展開にもなり得ることをヴァシュタールが予測していた場合、ネモの言葉通り「親身にはなってくれない」という彼の性質を表しているのかもしれません。

あと一つ思うのは、やる気が皆無なヴァシュタールはもちろん、本編中ほとんどの円卓騎士が主の破壊神ではなく自分のために活動しているという始末。




聖杯を取り返したいものの、結局ずっと友好ネコなネモ。




モンスターを使って破壊活動をしたいだけのアーギルシャイア。




世の中のすべてが徒労ということを、みんなに伝えたがっている新興宗教の教祖さながらのザハク。




結局何がしたいのかわからなかった終始緊縛プレイのサムスンなどなど…。





唯一主にちゃんと仕えていそうな円卓騎士はバルザー(あるイベントを見るとそれも微妙に感じられる)か、設定のみで出番ナシのイシュベノブあたり。




元からカリスマ性が不足しているのか破壊神涙目。




これまた破壊神復活とは関係ないところで、ヴァシュタールが同僚なはずのアーギルシャイアを個人的に制裁していたイベを見るに、現在でもほかの魔人を圧倒する程の力は残っているもよう。




その際、うろ覚えだが「教えておくれ、アーギルシャイア、女とは裏切るものなのか?」という風な性別の根幹にふれるセリフを投げかけるところも、また彼らしい。




色んな意味で円卓騎士最強である。




ちなみにヴァシュタールとは※直接戦えるルートもあり、設定に恥じずそれなりに強いが、バトル後の彼もまた「意外と話の分かるやつ」っぽく退場する(実は彼自身もこの結末を望んでいた)。

※旅立ち先を「始まりの地」にした周、かつ条件を満たしたうえでのみ戦える。展開上メインシナリオのボスを一通り倒した後のバトルとなるため、このケースでのヴァシュタールは実質、今作の真のラスボスとしてのポジションとなっている。




こうした目立つ舞台には出てこないものの実際に戦うと強いヤツなキャラに、ついついカッコよさを感じてしまう筆者。




オマケにリメイクに伴って美青年な顔グラまで用意された。(青いけど。まあ一応人外なので……)




魅力的な悪役が多いジルオールの中で、コイツも印象に深く残るキャラとしてあげておきたい。

華麗なる尻出し娘・カルラ

こちらもかなりのネタバレとなるが(ネタバレレビューなので今更)彼女の生い立ちは色々と凄まじく、12歳の時に出身の村を襲ったロセン兵たちに親兄弟・友人・恋人すべてをこ〇されたあげく、それを目の当たりにした本人も納屋で※転がされたという陰惨な経験を持つ(要するにレ〇プされた)。

※この話が聞けるイベントは、序盤のロセンでカルラとの初対面&協力イベント終了後、ディンガルの墓場にてランダム発生する(連続イベなので、日ごとに墓場を訪問&遭遇する必要あり)。

イベント後もネメア即位までは何度でも会えるので、彼女とEDを迎えたい場合、日ごとに会って親密度を激愛(10回くらい会えば達成可)まであげておくと後々楽。

なおこの時点の墓場ではドルドラムやザギヴとも遭遇することがあるので、特にザギヴEDも視野に入れている場合は、カルラと同時進行で親密度を上げられる。

その出来事がきっかけとなり、ディンガル兵士となった彼女のポリシーも「いつも笑っていたい、そのために誰よりも強くなりたい」といったものへ変わっていったよう。




そこまでなら単に、大変な苦労から這い上がった超絶タフガールのようにも思えるが……。




ともあれ見えないところでの活躍の甲斐あってか、のちに皇帝に即位したネメアに見出され、16歳の若さで一大国家の将軍の1人に抜擢される。




創作ならではのメチャクチャな立身出世である。




しかしその後の彼女は活躍っぷりよりも、かつて自分の村を襲撃したペウダ、裏で関与したエリス王妃やリベルダムの豪商に対しての復讐心がむき出しになったことからか、モロに私情をはさんだ破壊活動や残虐さ(ペウダ一族を子供老人に至るまで処刑するなど)の方が目立ってくる。




あげく制圧後のロセン広場には自分の彫像まで配置する始末。




当初、主人公とロセンに侵入して、ペウダにさらわれた少女を救出するところまでは良かったものの、軍の長となって力をモノにした途端にタガも外れてしまったようである。




その後も着々と侵略活動を進める暴走ポニーテールと化した彼女に対しては、経緯を考えれば仕方なしとするも、ちょっとやりすぎと思うのもプレイヤー次第といったところ。(戦争を早く終結させることで、人命をムダに失わせないという思いはあったようだが……)




ただそんな彼女も後の歴史イベント、ジラークの乱での問答の末、ジラークに秘められた心を突かれることとなり、良い意味で吹っ切れる結末を迎えることとなる。

上記イベントでジラークがカルラへと投げかけた言葉があってこそ感じ始めたことだが、彼女の顔絵は口元こそ笑っているものの、目がまったく笑っていない(ように見えてきた)。

それを踏まえて、ジラークとのイベ後の彼女の顔グラが、マジ笑顔のものへと変化していたら良かったと思うのは筆者だけかもしれない。

それはそうとして。




これら凄まじいエピソードや経歴が気にならなくなるほど目をひくのは、彼女のいでたち。




俗にいうハイレグアーマーもしくビキニアーマーな的なものだと思うが、下半身の布地面積がやたら少ない。




インフィニットや今作のパッケージを見ても分かる通り、彼女の肌の露出は他キャラと比べても頭一つ抜けている。(露出面積で並ぶのはカフィン・オイフェ・ケリュネイアくらいだろうか)




一見か弱そうな体躯に似合わない大鎌を所持しているあたりは「青い死神」という異名がピッタリくるものの、そんなことより着ている物の方がやはりツッコミたくなる。




通常時のグラフィックではもちろん、彼女が居る時のバトルやイベントシーンでは、そのヒップをおがむ機会は当然多いワケで。年頃の男性キャラ(チャカとかナッジとか)が一緒な場合、気が散ってたまったもんではないはず。




そして彼女のそんな様相について本編中、ツッコむ者はなぜか居ない。




場の空気を読まないフェテイやユーリスあたりに「露出狂」とか言われても良さそうなものだが。(筆者は未確認だが、そういうセリフが本当にあるかもしれない)




余談として、ジルオールの※4コマ漫画では、カルラが同僚(モブ)に「下履き忘れてるよ!」とツッこまれて「いけなーい!(てへっ)」的な風に描かれていた。

※ひっそり発売していた上に3巻まである。筆者は全巻所持していたがすでに中古ショップに売却済みややレア本と化した今を考えればもったいないことをしたと反省。

4コマ漫画の世界だからこそだが、あの格好はさすがにネタにされたようだ。

いくつかのイベントの所感

プレイメモというほどではありませんが、いくつかのイベントの所感を。

現在ロストール勢の人物に関する内容のみです。

1・男主人公でのアリアリ(ヴィアリアリ)・イライラ(ヴァイライラ)姉妹の加入イベでは、裏で起こったツェラシェルに関する真相(女主人公でプレイしないと判明しない)を知らなければ、前フリなく「お兄ちゃん!&お兄様!」と呼ばれるため、なかなか怖い。

その直前まで普通にプレイヤー名で呼ばれていたのもあり、唐突感が半端ではなく、ジルでは珍しいホラーテイストなシーン(と思っている)。

なお闇落ちが確定したティアナorアトレイアを訪ねた際の、うわごとのように暗いセリフを繰り返す彼女たちの様も、なかなかホラーな感じである。

2・ティアナ生存時(闇落ち回避)のリューガの変後、これまでかなり影の薄かった傀儡の王・セルモノーとの会話イベントでのこと。

妻ではなく政治の道具としてしか見ていなかったエリス王妃(すでに先立っている)に会いに行くといい、彼はティアナと世界のことを主人公に託して死んでいく。

一国の王としての潔さらしきものが最後に垣間見られたような気がする。

なおアトレイア生存時でも発生確認、円卓騎士サムスンとのバトルもついでに発生(ティアナの時もそうだったかは失念)。

勝利後、同様にエリスへの贖罪を吐露し、ティアナに対しても「娘」として向き合って来なかったことへの後悔、さらに同じくティアナのことを主人公へと託すが、このルートでは彼女がすでに闇落ちしているため、もの悲しさはこちら(アトレイア生存ルート)の方が増した。

……当該ルートだと最初から最後まで報われない王で終わってしまう、合掌。

3・リューガの変後には、タルテュバに関してのサブイベントも発生。

ひん死の状態を介抱されたものの結局助からずなタルテュバだが、このイベントでは陰湿で非道な彼が、改心して果てるという※レアシーンが見られる。

※ティアナ・アトレイアそれぞれのルートで確認済み。

イベントの顛末を見るためには生命のかけらが一個必要だが、何気にチート級の短剣・ストラスエッジ入手のキーイベントにもなっているため、やりきって損はない。

ここをわざわざ攻略のために見る人は居ない気もするが、生命のかけらについては乙女の湖や城塞跡などで入手できるものの恐らく数量限定なため、当イベントまでは必ず一個はストックする必要があることを付け加えたい。

このイベントを知らずのままだったら、彼を少しでも哀れと思うことは恐らくなかったし、彼の評価がくつがえるほど貴重なものに感じた。

なおティアナ・アトレイア双方での内容にそれほどちがいはないが、アトレイア側で見るとかつて彼女を邪険にしたことへの罪の意識も感じ取れたあたり、こちらもセルモノー同様、ティアナパターンよりグッときた。

タルテュバよ、更なるリメイクがあったら、その時こそ救いのルートがあることを。

……そうなったら、パーティーイン&ED追加があっても面白いような気がする。

グラフィック ★★★

一昔前のタイトルにつき、最新ゲームと比べて滑らかさや美麗さが劣るのは承知の上。




良くいうなら今でも充分キレイに見える。悪くいえばこれという特徴がない平凡グラフィック。(いちプレイヤーとしての感想につき、暴言のつもりではありませんので悪しからずお願いします)




ただこのゲームの魅力はグラフィックではないので、これでまったく問題なしです。




もっとも水の都・アキュリュースや、魔法使いだけが住むウルカーン。




リベルダムの時計台などの大陸の各名所を見るに、中世的な雰囲気は充分に感じられ、遠景に映る空や海、山並みや木々までもが、時に実写と見まがうほど美しく描かれています。




モンスターのグラも色ちがいで水増ししたようなものではなく、バリエーションに富んでいます。




ファンタジーの花形的存在なドラゴン・ミノタウロス・コカトリスといった面々も登場し、外見も「そうそう、こういうものだよね」と、納得がいくデザイン。




残念ながら、ゴブリンのような小型の敵になると、表情などの細部のディテールはほぼ見えず。




モンスターをいろんな角度やどアップで見られる図鑑機能でもあれば良かったかもしれません。




ほかの残念ポイントは、洞窟や山岳の岩肌とほぼ同系色の宝箱が見えづらいこと。




これでスルーしてしまった宝箱も少なからずですが。注視さえすれば見えないこともないので、こちらはまだ許せる範囲かなと(そもそも点在する宝箱の総数がそう多くありませんし)。




随所で流れるムービーシーンは数こそ多くないものの、無双シリーズのコーエーが手掛けているためか今見ても美麗の域。




近年のゲームと比較すると表情がやや硬い気がしますが(シーンによって無表情に見える)そう感じてしまうのはもはや美麗映像に目が慣れすぎているからかもしれません。




――レビューから脱線しますが、スペックを満たすPCと生成AIさえあれば、ハイクオリティなムービーや画像が、いわば誰にでも作れるようになった昨今。




そんな夢のような時代なので、眼が肥えてしまうのは余計無理もありませんが、その影響による自身への危惧は、何を見ても「美麗なのが当たり前」と思えてしまうこと、それはいずれ「なにを見ても無感動」を呼び寄せてしまいそうで、やや恐ろしくもあります。




少しばかり粗さや古さを感じられるものの方が、逆に新鮮味が味わえる。今であればそういうものこそが自分にとって貴重で尊い気がしています。

一体、何の話してるの筆者……

ひょっとしておかしくなっちゃった?

少しばかり悦(アンニュイとかいうやつ)に入っているだけだから、大丈夫だろう。

話を戻して……今作のクオリティなら、ガルドランでも充分イケメンに見えてくることうけあいです。




そういいつつ、残念?ながら彼の登場ムービーはありませんが。

特筆はキャラデザ

洋ゲーっぽいタッチでも、日本人が好みそうなギリギリを攻めている顔つきが絶妙です。




それも男女ともに数十ものキャラが居るにも関わらず、しっかりと表情が描き分けられるって一体。(プロってすごいなと改めて思います……いやスゴイからプロなのか……)




男性陣ではロイとセラが双極的な美男子コンビ、エストやナッジ、エルファス、オルファウスは美形優男。ベルゼ閣下も顔だけはキリっとしている(革新的なヘアースタイルさえ気にしなければ上位の美形に感じる)。

また好みにもよると思うが、ダルケニス化したレムオンは本編中最高レベルの美男子だと思う(別ゲー、悪魔城ドラキュラ・月下の夜想曲のアルカードに見えなくもない。何なら同じ吸血一族)。

……なんか、ほかの男性陣が物申したいみたいだよ。

文句が前提になりそうなことはいうまでもないな。

アンギルダン「自分では少々男前と思っとるがダメか?一応、美人の娘もおるし」

イオンズ「父親に似んかっただけだな、ソレは。まあワシも選ばれんかったが」

デルガド「基準は一体どうなっとる(ワシもドワーフの中では美男だと思っとるが)」

ゼネテス「とっつぁんたちはともかく。オレなんぞ某漫画のホ〇キャラに似てるとか言われてるんだぜ……」

ネメア(ベルゼーヴァが美形か……)

レーグ「……戦わずして負けというのは気に入らん」

ヴァン「へへっ、ナッジに負けて、心をなっじられた感じだぜ」

ガルドラン「ぬわんと!この不平等かつ身勝手な扱い、さては貴様、魔王の手さ……」






……すみません、他意はなく筆者の目線だけで書いております。

さて、女性キャラならエステル・ティアナ・アトレイア・ルルアンタ・フェルム・ノエル。

それとヒルダリア・ユーリス・カルラ・イライラ・アリアリ姉妹、巫女3人あたりもそれぞれ特徴ありつつ、カワイイ&キレイに描かれている。

――というかほとんどそうなりますが、挙げればキリがなく、面倒なので男連中に比べおざなりな書き方になってしまいました。

女性連中も物申したいようだぞ。

男性陣より毒気がありそうだね!

フェティ「なぜアタクシを挙げないの!キーッ!!」

アイリーン「私も呼ばれて無いわよ!」

ザギヴ「私のことも忘れているようね」

オイフェ「キリキリ……⦅弓を引いている⦆」

カフィン「私みたいなのはなんかちがうんだってさ……ぶん殴っちゃおうかしら」

ケリュネイア・イーシャ・クリュセイス「私たちは忘れられてるだけだと思いたい……」

エリス「ふふっ、実に短絡的な選出をするものだ……」

フゴー夫人「そうですわねー」




――以上。ちょっとした寸劇をはさんだところで。




これら魅力的な人物たちを描いたデザイナーは末弥純氏という方、ファミコン・スーファミ版ウィザードリィのモンスターデザインなども手掛けていらっしゃるイラストレーターとか。




ウィザードリィシリーズのいくつかのタイトルは筆者も遊んだことがあり、いわれてみれば絵には馴染みがある。




またアクションロープレ・ブランディッシュのパッケージイラストもそうだったという。




存じ上げなかっただけで、自分も遊んだ多くの他作品も手掛けていらっしゃったんだなという発見。

脱・呪い人形

どこかで見た話だが、ルルアンタの勝利後ポーズがようやく自然でスムーズな感じに




かつてのインフィニットで彼女がポーズを決める際は、やたらカクついたモーションで、たとえるなら西洋の呪い人形みたいだった。




今作で呪いが解かれたことで、ようやくリルビーという種族の可愛らしさが伝わってきた気がする。




もっとも全て人物の立ちグラフィックは、リメイクのリメイクであっても、若干の薄気味悪さを持ち続けている。




みんなリアル等身&無表情なため、控えめにいってもマネキン人形、もしくは不気味の谷現象。




ここまで要素を盛り込んだゲーム性を考えると、キャラの表情まで作り込むつもりもなかったのだろう(視点によってはそこまで見えないから別に良い)。

サウンド・音楽 ★★★‐

インフィニット以降は作曲の方が変わったらしく、今作でもインフィニットの曲が据え置きとなっています。(全てかどうかまでは覚えていませんが、軒並み共通だったように思います)




なお無印からテイストが大きく変わったわけではなく、いずれの曲も幻想的で素敵ではあるのですが……。

あの曲……あの曲だけでも復活して欲しかった

無印ジルオールの大ボス戦曲「激闘」が、今作でも聴けなかったことが非常に惜しい(かつてはラドラスのシャリ戦などでかかった曲)。




終始クライマックス感ある曲調。軽快でスタイリッシュなピアノフレーズが重なり、耳を滅多打ちする。(無理してソレっぽく言おうとすると、こういう下手な例えになりますが、要はめちゃくちゃカッコいい曲ってことです)




数あるジルオール楽曲の中でも間違いなく、最もテンションが上がる一曲だが、インフィニットおよび今作では曲名が同じだけの別BGMになってしまった。




こちらの「激闘」もそこまで悪くないものの、なにぶん無印の方が良過ぎたせいか、どうしても聴きおとってしまう。




一方、ウルカーンで流れる曲はインフィニット&今作Verのが好み。




民族的で、どこかもの悲しさを感じるメロディは、まさしくファンタジー世界を旅しているような感覚にひたれる。




と、こちらも無理してソレっぽいことを言っているが、要はめっちゃ素敵な曲ということ。




この曲の存在があったため、これ以上サウンド評価を下げずに済んだワケでして。




このウルカーンの曲が無ければ、お星さま評価は心苦しくも★2にさせてもらっていたと思うので、ジルオーラーな自分としては少しホッとしている。

システム・内容 ★★★+

フリーシナリオがシステムの柱なだけあり、開始時に選んだ旅立ち先(スタート地点)や性別によって、イベントや一部の人物との関係性、EDの可・不可に至るまで変化します。




スタート時点からここまでの分岐が仕込まれたタイトルはなかなか珍しいのではと思います。

たとえば、男性主人公で「王城のある大都市」を旅立ち先に選んだ場合は、アイリーンどのとは幼馴染の関係になるようだな。

それ以外の旅立ち先だと、完全に初対面になるんだよねっ。

周回前提なゲームだから、その都度、旅立ち先と性別を変えるのが、新鮮味があっておススメかな(何なら2周目から解禁される場所もあるしね)。

ほかにも初期の能力を決める簡単な心理テストがあったり、髪の色も数パターン用意されてたりだけど、こっちは展開にほとんど影響しないから単純な好みで選んで問題なしだね!

個別の冒頭イベントを終わらせたあとは、一部を除くほとんどの地域へとっぱじめから自由な行き来が可能に。




つまり、そこからが本当の冒険スタート。




ここからイベントが立て続けに起こるため、最初は何をしてどこに行って良いか困惑してしまうことなんてのもジルオールあるあるです。

ジルオールのシステムでは、MAP上に点在する各スポットへと主人公(チェスのコマみたいになっている)を移動させ、ボタンを押すことで町や洞窟などに入ることが出来る。

また基本は移動により時間(日にち)が経過し、既定の日数経過や特定のポイント間で発生するキーイベントで歴史が進むこともある。

その説明すっげー分かりにくいなあ。

単純にタクティクスオウガみたいな移動システム(前はロマサガっていったけど、日数経過の概念あるからこっちのがしっくりきたよ)っていえばいいのに。

システムのことを分かりやすく言語化するのは難しいことだな。

しかし、たいがいは公式サイトでも分かることだから、わざわざレビューでふれるというのも過分な気もするが。

もし出だしから「なんか求めてたのとちげーな……」という風に、とっつきづらさを感じた人は最初の段階で投げてしまう可能性もあるでしょう。




ゲームスピードも快適とはいえないため、むしろ筆者がそうなりかけました。




しかし、重厚でこってりしたストーリーと世界観を持つ今作を、最序盤でぶん投げるのは大変もったいないですし、せっかくリアルマネーを出して購入したのなら、その元くらいは取りたいもの。




何なら初回はものすごーく適当でも良いので、最初に加入する仲間からのアドバイス、どの旅立ち先でも訪れることになるネコ屋敷で助言されたとおりに行動してみるのが「積みゲー」回避の第一歩。




いわれるがまま冒険者ギルドで登録を行い、手紙配達などの簡単仕事から請け負って、各地で仲間を加えたり、キャラと交流を深めたりするうちに、いつの間にやらゲーム性が把握できている不思議。




要するに2~3時間くらいやっていれば慣れるってなもんです。




何なら、この最序盤が冒険感を強く味わえる一番楽しい頃でもあります。




右も左も分からない時期だからこその楽しみ方というのもあるわけで。




そして進めれば進めるほど分岐も増え、ともなって物語や人物の魅力が掘り下げられる。ジルオールとはそういうゲームだと思っています。(そういう意味ではスルメゲーともいえるかもしれません)




また、RPGの基本要素(バトル・探索・町での買い物etc……)をおさえつつ、育成に影響を与えるソウルシステムといった独自要素も搭載し、一見抜かりないものに思える今作。




本来、絶賛して終わらせたいところですが、いくらかの不満点はどうしてもあるもので。




その一つ、RPG特有の作業感(慣れ)による「中だるみ」が、ジルオールでは頻繁に感じられます。




特に街や村でうけられるギルド依頼。




様々な仕事がてらに各地を行き来し、最初こそ新鮮味が感じられるものの……。




実はこの依頼システムが作業感の原因といってよく、慣れると簡単かつクリア方法もパターン化します。

かなり攻略的な話ですが、敵の動きを一定時間止めるストップ。

姿を消すことでエンカウント回避できるインビジブル。

ダンジョン入り口まで瞬時に戻れるエスケープ、以上3つのスペルさえ覚えれば、探索・配達・護衛・※救出の4種は一気に作業と化します。(今更ながら今作はシンボルエンカウントにつき大半のバトルは避けることができます)

※依頼をこなし冒険者としてそこそこ有名になると、直接ギルドから頼まれるようになる。

裏を返せばこれらスペルを覚え、報酬多めの探索を繰り返すだけでレベリング・ソウルポイント稼ぎ・金策の難度は崩壊します。

といいつつ、上記スペル修得には一定の属性レベルを満たす必要があるため、これを満たすために、ある程度のバトル回数を積むことは必須となります。

育成も兼ね、どうしてもある程度の数をこなす必要はあるのですが、これが積み重なると後にプレイヤー自身が発するあくびとの戦いとなります。




さらに依頼によっては、同じダンジョンや地区を何回も行き来するハメに。




最初は「ファンタジー感あるなー」なんて思っていた景観もやがては見飽き、視覚的なものも相乗して作業感はさらに増加します。




もっとも、良質シナリオと豊富なイベントのおかげで、耐えられる範囲なのが救い。




こうすればもっと良いというような代替案も今のところ思いつかないので「まーのんびりいきやしょうや」といった感じで、冒険の一環として受け入れてしまうのが楽しく遊ぶ秘訣かもしれません。

良質な独自要素もいずれは作業に

育成の要・ソウルシステムも無印からほぼ改変なく、初周はソウルの付け替えによりキャラをどう成長させるべきか、ついつい模索しがち。

ソウルもさ、戦士系や魔法使い系とか色々用意されてるじゃん。

ただ身もフタもないこといっちゃうとFFのジョブみたいなもんなんだよね。

相変わらずくさすようなことをいう。

もっとも主人公だけが付けられるソウルもあるのだから、それを解禁するといった攻略の楽しみはあるな。

ソウルの育成方針は多種多様に広がるものの、物理特化キャラを育てるにあたっては、いささか注意が必要(ここでふれています)

しかし引継ぎ要素のおかげで、周回後のソウル付け替えは実質自由になるため、ポイント稼ぎに奔走する必要はない。




さらに錬剛石の引継ぎまでもされるため、鍛冶もすこぶる楽になる。




したがって周回すればするほどプレイヤーには「攻略の最適解」が分かってくるため「いつもと同じソウル・武器・仲間」という風なマンネリもやはり避けられない。




普段とちがう進め方や今まで使用しなかった武器種、仲間の運用などで多少は埋められるだろうが、いつかはそれも限界を迎える。




シナリオ補完やED埋めのために、どこまで許容できるかもプレイヤーの資質によると思われる。




もっとも飽きっぽい筆者ですら今作を7、8周しているので、ジルオールが好きで根気強いプレイヤーであれば、ここらへんはマイナス要素にすらならないだろう……多分。

テンポがあまり良くない(特にバトル)

各キャラの性格を反映させたような勝利後ポーズはスキップ不可で、見終わるまでに数秒ほどかかり、バトルが積み重なると地味に苦痛。(一回見たからもう良いよって心で毎回ツッコミを入れています)




せめてオートバトル機能でもあれば。




そのほかイベント発生時には、通常の画面切り替え時に発生する暗転がより長くなり、一瞬フリーズしたかの様な錯覚さえ覚える。






一方、バトル突入時の画面切り替わりはほぼ一瞬で、演出も決定ボタン押しでスキップ可なところはかろうじて良点。(これさえなければ、テンポはちょっと……という感じでしたが)




なおプレイ環境によって動作にちがいあり。




その件は総評の方でもう少しくわしく書いているので、気になれば読んでほしいところだが、結論だけいえばパッケージ版では無く、DL版のプレイがおススメ。

当方ではパッケ版を購入していないため比較できないが、諸情報によるとDL版の方がローディングが短いらしい。(このレビューもDL版の環境に準拠しています)

さらにメモリースティックの容量に余裕があれば、タイトルからデータインストール(ロード短縮が可能・容量の空きが283MB必要)も合わせて行っておくのが吉(しかし……↓)

このレビューを書いた大分後になってから容量確認のため、PSPを立ち上げたところ、初回プレイからずっとインストールを行っていない状態でプレイしていたことに気づきました(間抜けな話ですが色々調べた結果、これが幸いだったようです、そのことについては下記から)。

すかさずインストールを済ませ(正味10分ほどかかった)どのくらいロード短縮するかを検証するため、まだ残っていたラスト付近のデータで設定メニューを開き、オンにしてテストプレイ。

するとラスダン(廃城)内のジュサプブロスとの遭遇シーンに切り替わったところで会話テキストが出ないまま、10秒以上硬直しました(硬直が解けたあとは普通に進みましたが、マジでフリーズしたかと思いました)。

あっけにとられながらも、データロードしなおしてオフでも試したところ、なぜかオフの方がやや早めにテキストが出現し、何なら手前の画面切り替え時のロードもオン時より数秒は短かったです。

ついでにバトルはどうなのかと思い、すぐそばにいた敵(リッチ二体)に接触したところ、オンでは3~4秒ほどかかったのに、オフではものの一瞬でバトル画面に突入しました。

局地的な場面での検証につき、ほかの状況でどうなるかは分かりませんが、もしこの挙動が全編に渡るなら、DL版ではデータインストールはやらない方が良い……という結論に達しました。

この辺りの機能の働きにはくわしくない筆者ですが、本来読み込みを快適にするためのものが、かえって遅さをまねくなんて、一体どういうことなんだろうと……(データインストールした方が遅くなるタイトルがほかにもあったような気がしていますが、失念しました)。

なおこのテストプレイは型番3000のPSPで行った時の話ですので、1000・2000番台でどうなるかは不明です。

あとさ、リメイク前からあったことだけど、移動時はダッシュしてもけっこう遅く感じるんだよね。

基本はクォータービュー(斜め見降ろし)視点なんだけどね。

ところによっては視点がガラッと変わるし、大分奥行がある場所もあるからな。

たとえばウルカーンの崖の道とかだな(火の神殿に行く途中の)

そういうところを移動すると視覚的に余計ムリもないが。

ただ現実的な速度で考えたらあんなものだろう。

街中でも画面切り替えポイントまで行くのに、けっこう時間かかったりすんだよね。

……移動の倍速機能でもあったらすごく良かったんだけどね。

コツを知っているとさらに簡単ゲー

こちらが低レベルでも、不釣り合いな強敵に遭遇する最序盤がもっとも苦労しやすい時期。




かくいう筆者もゲーム性がよく分からなかった頃「とりあえずはじっこまで行ったろ」と思い、いきなりエルズまでおもむき。神殿道中のドラゴンマイムにヌッコロされたのは良き思い出。




本来はこちらのレベルに応じて、うろつくモンスターも強いランクへと段階的に上がっていくもの。




が、それは街道や航路での話。




ダンジョンは例外であり、ドラゴンマイムのごとく、やたら強いモンスターを初期配置している危険区域も少なくない。




たとえば竜王の島や街中にしれっと建っているにも関わらず、後にラストダンジョンとなる廃城などがそれにあたる。




そんな危険な場所にソッコー行けてしまうのは自由度が高いゲームゆえ。




そしてこのゲームはその自由度を逆手に、難易度を一気に下げるプレイ法もある(2周目から行うことを推奨したい)。




ジルオーラーにとってすでにメジャーだが、最強クラスの武器を序盤で入手可能な方法もその1つ。




事前準備はソウル・グレモリィ&スキル・ディテクターと、ソウル・ルナシャドウ&スキル・クイックアーツの取得のみ。




適当な依頼と戦闘を繰り返し取得したら、次はダンジョン内の武器宝箱の元まで辿り着く(武器が入っている宝箱の場所を知っていることも重要)




後はダンジョン内でもセーブ&ロード可能な仕様を活かし、宝箱トラップを解除成功するまで繰り返すだけ。




これで序盤からでも※竜破(りゅうは)などをゲット可能。

※ゼグナ鉱山の宝箱から入手可能。無属性で使い勝手も良く、鍛冶強化も可能な最強クラスの大剣。

装備品のみでごり押しできるほど低い難度ではないにしろ、序盤の戦闘はこれら強武器を入手してしまうことで相当楽に。




ルナシャドウとクイックアーツ取得までが少々手間だが、さっさと仲間を4人揃えて、配達などの簡単クエや、手ごろなダンジョンでバトルを辛抱して繰り返すと割と早く達成可能(ソウルだけなら、2週目の引継ぎポイントでただちに取得出来る)。




首尾よくゲットした後は普通に進めていっても大丈夫だが、ある程度キャラも育成したい&序盤のイベントを一通り終わらせたいのであれば、あえてキーイベントを起こさず、メインシナリオ(歴史進行)をストップさせる方法も存在する。

あまりに長期間歴史ストップしていると、中盤から怒涛の勢いでシナリオが進んでしまい、期限イベ消化が間に合わなくなる可能性ありという情報が存在しているため、止めすぎはほどほどに……。(一部の戦争イベが異様に早く終わることが実際にあったので、恐らくそのことなのかと思っています)

どのくらいストップしたら影響を及ぼすかの目安は不明ですが、よそ様の攻略サイトによると1年くらいならセーフという話。(パッケ版かDL版かによってもちがうのかもしれませんが、これも不確かです)

なお進行キーイベントは歴史区分(チャプター)ごとに存在し、数も多いので確認したい場合は、専門の攻略サイトをご参照願います。

裏を返せば序盤でシナリオストップさせ、この時期にキャラをどれだけ強化出来るかで、今後の難易度は大きく上下する。




ただしやりすぎるとバトルの楽しさも大きく損なう可能性があるので、用法用量を守って正しく行うべきことも付けくわえたい。(やはり2周目からおススメ)




話を変えるが、筆者はプレイ毎にデルガドを序盤からパーティー加入させ、上記の方法を行うことが多い。




するとある時に「そろそろシナリオを進める頃合いかな」と思える現象が発生する。




それは敵への物理攻撃を加えた際、デルガドが素で4桁ダメを叩き出した時。




ほかのメンバーはまだ数百といった中であきらかに際立つ。




そもそも彼は初期から脳筋ソウル・マイティブロウを宿しており、固有装備の斧も高レベルの闇属性なので、これを苦手とする敵も多い。




そのためほとんどのキャラに先駆けて高ダメを叩き出せる御仁でもある。




開始時からドワーフ王国の酒場で吞んだくれており、加入方法も選択肢のみとユルいためか、序盤では特にお世話になる初心者救済キャラといっても良い(早々にシャイニングレオに切り替えて育てると、オールアタックによりザコ戦では当分無双)。




特に根拠はなくも、そんな彼が高ダメージを叩き出すのを目安に、ネメア即位後あたりまで一気にシナリオを進めることにしている。




そしてそのあたりでは主人公やほかのキャラもそれなりに強くなっている。




もしスペル特化しているキャラも居るなら、アガスティアを付けてユナイトスペルまで修得してしまうと、序中盤の敵程度では相手にもならない。




本来負けても進行するラドラスでのシャリ戦も楽勝である。(それでもリューガの変のザハク、ソウルリープのゾフォル&ザギヴなどは対策ナシだとややキツい)




あげく今作では先ほどの竜破のようなユニーク武器+仲間の固有装備品が鍛冶可能になったため、そちらも活用すると敵との実力差は余計に開く。




ことラスト付近ではメンバーが強くなりすぎて、あのネメアがアイテム係になるという現象が起こる始末(単にネメア所持の破滅の槍が闇属性なため、ラスト付近の同属性のボスに利きが悪いというのもあるが)。




なおこの頃になると、筆者データではこれだけ持ち上げたデルガドがいつの間にかお役御免というオチが毎回待ち受けている。




クドイようだが、総じて上記のように初段階でメンバーを鍛えすぎたり、早々と最強クラスの武器を取ったりするなどはほどほどにしたいもの。




もっともジルオールは一度クリアしてからが本番のようなもの。




むしろ2周目からはこうした手段をためらいなく使うべきで、1周目はあくまでチュートリアルとして、思うままにフリーシナリオを楽しむのがベターなのは断言しておきたいところ。

金にも困らん

現実世界では難しくとも、ゲームの世界でなら誰でも簡単に成金になれる。




金なんざ、エンシャントギルドの魔法の宝箱(開錠ミニゲーム)でなんぼでも増やせる。




連続成功の度に金額が100→200→400とダブルアップしていき、最後まで成功すれば102400ギアもの大金をものの1~2分で手に出来るというヤバさ。(そして何事もなく再チャレンジ可能)




しかもいくら失敗しようと、毎回100ギアの損失で済む。




なお当該ミニゲームは通常宝箱の仕様まま(ただしアンチハードルは使用不可)なため、ゲージの動きもストップ位置も単調。



したがって連続挑戦できることを利用し、タイミングを身体で覚えてしまえば良い。




5・6の難度でも慣れることはそれほど難しくなく、動体視力が※並な筆者でも7割は成功する。

※ここでいう「並」とは、実機パチスロでいえばボーナス成立時に7の目押しを安定して成功させられる程度を指す。

そうはいいつつDEXの数値により通常宝箱と同じく難度が上下する仕様なため、序盤の能力値では流石にキツい。

よって、ある程度レベリングしてDEX(体感30前後あると充分)を上げてからの方が効率は遥かに上がる。

ヒキが良ければルーレットでの難度もほとんど1~3ということもあり得る。




しつこいがコツさえつかめばギアが続く限り何度でもトライ出来るため、鍛冶費用やアイテム購入に困ることは今後一切なくなるというワケだ。

どうやらこの魔法の宝箱、500ギアの掛け金のものも存在するようだな。

依頼をとにかくこなして、ある程度有名になってから追加されるやつだね(20回くらいこなすと良いみたいだけど)

恐ろしいのは500ギアになっても、難易度は100ギアのと同じってことか。

MAXで出てくる金額も512000まで膨れ上がるんだよね。

……筆者はこれで、まだ歴史区分1(シナリオのまだ最初)なのに、ものの数分で数百万以上稼いでウハウハだったようだね(ま、ボクもやったけど)

荒稼ぎしたらアキュリュースに出向き、全員にHP50%回復の「恵の雨」を買い込めば、体力回復にもそれほど困らない。(99個買っても44,550ギアしかかからず、浪費さえしなければクリアまでに使い切ることもない)




錬剛石も引き継がれる2周目以降なら、いくつもの武器の鍛冶強化をマックスまで行うことすら序盤のうちに可能となる。




……周回前提とはいっても、こんな宝箱が序盤でおとずれる町に通常配置されているあたり、初心者救済だとしても大丈夫かと心配になるレベル。




……ところで。




いざ挑戦してみて「ぜんぜん簡単じゃねーし、すぐ金なくなっちまうし、どうしてくれんだよ」などという方。




落ち着いて、ロード機能というものを思い出して欲しい。




瞬く間に直前のセーブ時点に戻れるアレだ。




何が言いたいか、もう分かるはず。

称号は大体竜殺しに落ち着く

依頼をそれなりにこなし旅にも慣れたあたりで、町の人々から活躍を賞賛されることがあるな。

しかも宿屋の店主などから、やたらカッコいい異名で呼ばれるようになるし。

烈火の賢者やら静かなる戦士やらな。

称号ね!

そう呼ばれるには、依頼をこなしていく内にマスクデータ(表示されない内部データ)の数値が溜まって、一定以上になった時だと思うけどね。

必要な依頼達成数は20くらいって話だよ。

それにキミがいった称号はその中のごく一部で、属性値や能力値によっても相当な数があるんだよ(それこそプレイヤーごとに色んな呼ばれ方をされるんだね)

ほかにも特定イベントを終わらせると呼ばれる「ノーブル伯」や「竜字将軍」なんてのもあるね。

そういう字(あざな)で呼ばれるというのは、冒険者としても有名になったということか。

なんだか嬉しくもあるな。

要はそういうことなんだけど、コレってさ……普通にやってたら主人公が強くなってきた中盤あたりかなあ。

※七竜のなかの一体でも倒すと、それ以降は「竜殺し」って異名でしか呼ばれない様になるんだよね。

※世界に七体存在する伝説の竜。

邪竜4体(エルアザル・イシュバアル・シャンマ・アズラゴーザ)と、さらに別格の強さを持つ翔王・海王・竜王(竜王はレベル50を突破するとラスボスになる)の3体が居る。

邪竜のみでもそのへんのボスとは比較にならないほど強いため、1体でも倒せたらベテラン冒険者を自負してもイイ。

竜殺しなんて一番カッコいいじゃないか!

まるで歴戦の戦士のような呼ばれ方だな。

呼ばれるの自体は良いんだけど……。

実はさ、これって一旦そう呼ばれると、もう称号が変わらなくなるんだよね。

つまり今後何をしようが一生、竜殺しって呼ばれ続けるワケ。

あ、何となく意味が分かったぞ。

ほかに数多の称号があろうが、こう呼ばれ出してはもう変更がきかないと。

どの称号よりも優先度が高いということだな。

メタ的にいうとそういうことです。豊富な称号パターンを見られるのは、ノーブル伯みたく、達成後に固定称号が付くイベントの前か、竜とあまり絡むことのない序盤~中盤までってことだね。

筆者の場合だけど※死竜の洞窟の奥に居るエルアザルって邪竜を「なりゆき」で倒しちゃってから、意図せず竜殺しになっちゃったんだよね。

それ以降、ずっと人から「よっ竜殺し!」的に呼ばれ続けて「ファンタジー世界では特に名誉っぽい称号」でも、ずっとそう呼ばれるならありがたみも薄れるよな……って、そう思ったみたい。

※エルアザルは七竜の中では比較的体力が低い(HP2982)方なので、育ったパーティーなら中盤あたりに何となーく挑んでも倒せてしまう。

つまり早々に竜殺しと呼ばれたいのであれば、こいつを倒すのが比較的楽。

しかしシナリオのラスト付近では邪竜と強制バトルに突入するため「竜殺し」となるのは結局不可避。

なお全称号パターンを実プレイにて見る場合は途方もない苦行なので、おススメはしかねる。(それを行うのはもはややり込みの域)

攻略関連メモ

ここからは筆者自身への覚え書きながら、ほかのプレイヤーにも多少攻略に役立つ(であろう)事柄を書いておく。

属性よもやま

スペルやスキルの威力について。




四大属性はINT、聖闇はMINステにそれぞれ依存する。




なお四大属性は火→水→土→風→火…というように矢印の方向の属性に対して優位性を持つ。(それぞれの頭文字「ひみつか」で覚えれば良いと教えてくれる住民も居る)




闇は四大属性に強く、聖よりも弱い。そして聖はほかのどの属性にも強い。(四大属性に対しては聖より闇の方が強い)




もちろん不利な属性に対してや、同属性同士への攻撃は効果が下がる。こと後半のボスは闇属性持ちが多いため、聖属性の武器やホーリーで対応するのがベター。




ただし注意するべきはジルオール最強の敵・竜王。こやつは当然のごとく聖属性持ち。




世界のバランス調整を担う存在は流石というべきで、ほかの聖属性持ちの敵はエルファスくらいしか居ない。




つまり聖はおろか、他属性の武器を持つ物理一辺倒のキャラは、竜王バトル時にアイテム係という名の戦力外になりやすい。




そんな中で唯一、属性の干渉を受けないのが無属性。




したがってレベル50を突破し、竜王と戦う条件を満たす場合は事前に武器を無属性のものに変えておくと、長ーいじゃれ合いタイムがだいぶ短縮される(竜王の体力は敵中で最大の16285を誇るため、無対策だと長期戦になりやすい)。




つまり最強の敵は無属性で殴ったほうが良いという結論。




たとえば物理ステが充分育ち、限界まで鍛冶強化された伝説のフライパンを持つフェルムでも居れば、一気にエースアタッカーへと昇格する。




ただし前述はあくまで物理での話であって、アガスティアのユナイトスペル、ユニオンスペルに属する攻撃魔法は普通にダメージソースとなるため、スペル特化したキャラも最低1人はラストバトルに参戦させたいところ。




なお最終メンバーとして加入するオルファウスは流石の貫禄というべきか、ほぼ全てのスペル+素でユニオンスペルも取得しているため、術士の要として大いに活躍する。

AGIとDEXも上げときましょう

この両ステは脳筋プレイにこそ必須で、攻撃の命中に関わる重要数値となっている。




万一上昇を怠るといかほどの脳筋でも、そもそも攻撃を当てられないというとんでもない事態が中盤以降当たり前のように待ち受ける。




たとえば初見でマイティブロウとかを宿したまま「アヒャヒャヒャ!脳筋つえー!」をずっとやっていると後から泣きを見ることに。




かつてこの状態に陥ったのが筆者で。命中が低すぎるあまり、後半の敵への通常攻撃がほぼ当たらず、あやうく詰みかけた。




よって時々でもソウル・ルナシャドウ(AGI・DEXともに高い成長率)などに付け替えて育てるべし。(攻撃力の成長もそこそこな優ソウルなので、しばらく加入させないような物理系の仲間に着けて放置しても損はない)




それぞれの数値が100強あれば充分で、最強の敵である竜王にもコンスタントに当てられる。

スキル・スペルのよもやま

ソウルを付けるまではしなくとも、とりあえず各種カウンター・ハイグライド・ロングショット・ゲイルラッシュ・シャドウノックあたりを物理で育てたいキャラに取得させておけば、たいがいの敵に対応できる。




さらに欲をいえば攻撃系のソウル一押し、シャイニングレオを解禁させるべし。




STR・VIT特化でAGI成長値も中堅、さらにレベルアップ時ランダムで他のステに割り振られる値も2と、これ自体が優良ソウルだが、何より固有スキルのオールアタックがザコ戦、バーニンレイヴはボス戦でおおいに活躍するので、スキルのみ取っても損はしない。




むしろオールアタックの使い勝手が良過ぎる(消費0で全体攻撃)ため、物理キャラ全員に取得させると、通常戦闘はただの作業と化す。

バトルで速攻勝利(FastBreak)すると、経験値・スキル・属性レベル(精霊力)にボーナスが付く、1ターンで勝利すると、それぞれに5倍もの倍率ボーナスがかかるため、どのバトルも速攻で片を付けるのが定石。

そういう意味でもコスパ性能ともにバツグンなオールアタックが猛威をふるう。

ただしシャイニングレオかブラックバイパーを先に解禁してしまうと、wild値の関係でアムドゥシアスが取得不可となる。(条件Wild8以下)

欲しい場合、アムドゥシアスは先に解禁しておくこと!

後述するネガヴァニティアも欲しい場合は、ネガヴァニティア⇒アムドゥシアスの解禁順さえ守れば、後からでもシャイニングレオ・ブラックバイパーほか全てのソウルが取れる。

オートスキル中、スキルポイント100で取れるものは、とりあえず主人公が全て取得してしまうと良い。(欲を言えば不意打ち100パー回避のハインドサイト⦅500P必要⦆もあると、敵先制→全体攻撃→全滅という事故は防げる)




回復要員が多いほど助かるため、ヒーラースペルは全員が取るべし。




敵の全体攻撃スペルが常々脅威となるため、ニルヴァーナのスペルブロックもあれば吉。




相手の攻撃スペルを1回無効化してくれるスキルだが、ターンが終わっても敵に魔法を使われない限り、効果が継続するという有難さ。




強敵とのバトルでは素早さが高いキャラにとっぱじめに使ってもらうことで、安全性が一気に高まるので覚えておきたい。

魔法使い系でなくても効果は一緒なため、いっそ素早いキャラ全員への取得させるのもあり。

何ならスペルブロック要員として、素早さとMPに特化して育てたキャラが1人居ても良いくらい。

筆者の選びがちソウル

ソウルポイントも引き継げる2周目からだとよりやりやすいが、ソウルに悩んだらネガヴァニティアを付けて育てると幸せになれる。




やや※特殊な取得条件となっているが、ステータス成長は強バランス型で、特にMINが伸びやすく、ほかの能力も平均以上に育つ。

※kind8以下が取得条件の一つのため、9以上必要なクロムハート・ファニーフェイス・アムドゥシアスは後から解禁すること。

うっかり9に上げてしまうとネガヴァニティアは取得不可になってしまう。

全ソウル取得を目指す場合、ネガヴァニティア⇒アムドゥシアスの順で取れば、ほかのソウルは後からでも全て取得出来る。

デメリットは宿したままレベルを上げすぎるとMIN以外のステが平凡になることくらい。(それでも高めの水準になるが……)




また固有スキル・スペルがほぼ闇属性なため、後半あまり役に立たないのもネック。(闇属性ボスが後半に偏っているため、ダメージが期待出来ない)




ただ万能型の成長ソウルとして見ればやはりピカイチなので、このソウルを宿してある程度育てたら、その後、物理or魔法系いずれかに特化させる方針へと切り替えるのが良い。




物理ならアークソード・シャイニングレオ、魔法ならアガスティア・ブラックバイパーが後続ソウルの候補となる。

能力ボーナスが付く特殊キャラ

エステルとザギヴは後半の固有イベントを消化することで、INT・MINがブーストする特殊キャラとなっている。




調べによるとザギヴはそれぞれ20アップ、エステルはなんと30づつアップするのだとか。(エステルは別イベントでさらに上乗せがかかる)

ステータスが上昇することまでは実プレイにて分かっていたものの、正確な上昇数値が分からず、この度攻略情報を閲覧し、はじめて数値が判明した。

よって彼女たちをガッツリ魔法系で育てていると、この2つのステが早々にカンストすることもあり得る。




システム上、数値のカンストオーバー分は切り捨てとのこと。




したがって余剰分がもったいないということまで考えるなら、彼女たちが加入した時点で強バランス成長のネガヴァニティアを宿しておけば、物理と魔法の二刀流タイプも目指せる。(当然ながら、上記イベントを起こすことが前提の育成方針)

覚醒エステルについて

固有イベントを終わらせた彼女のINT・MINブースト値は、ザギヴ以上の上昇値なのは前述のとおり。




したがって、これまで&その後の育て方次第では、インフィニティア・ウルグといった個別ソウルで優遇された主人公をも凌駕する狂キャラになる。(筆者データではほとんどのステータスが主人公を上回る超人となった)




地の巫女恐るべしといったところだが、本来グラフィックの項で書くべきことをここで。




覚醒したエステルの顔を見て感じたことだが、やや無表情ががったソレは、かつての元気なボクっ娘イメージがどこかに消え去ってしまっている。

巫女衣装に変わったせいか大分大人びて見えるよね。

あと、ちょっぴりエ〇い感じするし。

あの衣装って身体の線が分かりやすいし、スリットも深いしね。

一応、設定上でも儀礼的な衣装のはずだから、そういう見方は感心できないな。

大体、ほかの巫女だって同じ衣装だろうに(色はそれぞれちがうが)。

そう感じちゃったってだけだよー。

彼女の場合、元々肌の露出がほとんど無いダボついた服着てたから、ギャップ効果ってやつだね。

いずれにしろ「えーっと……どちら様でしょうか?」である。




さらに薄目がかっているせいか、表情は菩薩様(ぼさつさま)さながら。




巫女として覚醒した影響で、悟りの域まで達しちゃったのだろうか?




それを匂わせるフシとして、ラドラスで再会した時にはハグとともに非常に意味深なセリフをつぶやくあたりがまさに。




もしかすると未来を見通すエアと同じ領域までたどり着いたのかもしれない。(のようなことを本人も言っていたような記憶がある)




なお覚醒&巫女装束エステル再加入イベントは、期間限定・禁呪開放・親密度など複数要素がからみ、屈指の難度(攻略情報を見ることを推奨)を誇るが、その分達成感も大きい上、最強候補キャラを仲間に出来ることから見返りも充分。




まだイベ消化していないのであれば、苦労してでも彼女の大変化を見てもらいたいところである。

何気に苦戦するやつ

個人的に苦手なボス、闇の巨人。




攻撃面だけで上回る敵ならほかにも居るが、コイツはパーティーを状態異常(全体に混乱・暗闇・幻覚・呪い)のオンパレードにする恐怖の技・闇の霧を放ってくるため、搦め手使いとして考えるなら本編でも指折りで厄介な敵。




異常対策を行っていないケースがとにかく最悪で、体制を立て直せないままジワジワ削り取られることもザラにあり、育ちすぎたパーティーほど混乱による同士討ちで崩壊する恐れもある。




さらにイベント上、連戦で戦う羽目になるので、1戦目で消耗、2戦目で全滅なんてことも。




あげくの果てに、その名のとおり闇属性持ちなため、聖以外の属性が通りづらいことも厄介な理由の1つ。




逆に言えばスペルのホーリーや、封魔の槍など聖属性を持つ武器はとことん有効なので、これらの攻撃方法をあらかじめ用意することで一気に幸せになれる。(使用キャラの能力如何では瞬殺も可能)




ところで。




状態異常技でいうなら、3竜(翔王・海王・竜王)が使う咆哮(麻痺付き全体攻撃、竜王のみ気絶も追加)の方が闇の霧より厄介な気はする。




しかし真っ黒な巨躯がヌーッと現れる不気味さや、ロストールでの登場イベントのインパクトが掛け合わさり、筆者にとって強さ以上のトラウマを抱く敵となったのも確か。

カウンターは時として邪魔

優良なスキルだが、取得しない方が良いこともあるんだな。

敵にわざと負けないとダメな時ね。

たとえばアトレイアのイベントで発生する心の闇戦とか。

うかつにソル・ルナカウンターとっちゃうと、勝手に発動して相手倒しちゃうことあるもんね。

カウンターは役立つから、片っ端から取得してしまいがちになるだろうし。

ある種のワナのようなものだな。

そういう場合の対策としてはわざとMPを切らすことくらいか(意外と気付きづらいが、MPが0になると気絶するのだな)。

それも、MPを丁度使い切るようにしないとね。

しかもさ、何気にスペル全部が偶数消費だから、主人公のMPも偶数にしとかないとやりづらいんだよね。

万一奇数でも、相手からMP吸収するアブソープで調節出来る時もあるけど……。

そんな面倒なことにならないよう見越して、あえてカウンタースキルをとらない手もあるってことだね。

(でもコレって、あらかじめそういうイベントの存在を分かってないと難しいんじゃないかなー)

2周目からの神アイテム

重要アイテム・通信機。




今作での追加アイテム、かつ2周目でオルファウス(2回話しかけること)から手に入る一品。




古代の魔法アイテムという設定で、ネモが隠し持っていたのをオルファウスが没収したもよう。(なぜ2周目からなのかは、メタ的な事情がひそんでいそうなのでツッコまない)




そしてその恐るべき機能は直に仲間の入れ替えが可能になるというもの。たとえるならほぼどこでも利用可能なルイーダの酒場といったところ。




したがって以降は、入れ替えのためにネコ屋敷までわざわざ行かずとも済むように。




付け加えるなら、MAP移動の手間を大幅に減少出来る→日数短縮できる→期限付きイベントにも間に合いやすくなるワケで、イベントやED回収を狙うプレイヤーからすれば、これは超絶にありがたいこと。




ネモ「……あいつら、来なくなったな」

オルファウス「ですねえ」

ネモ「オレからぶんどった通信機をやっちまったからだろうな、お前が」

オルファウス「誰だって便利な方が良いですからね。むしろあんな物があるなら1周目からさっさと出しなさいな」

ネモ「うるせえな、そこは多分アレなワケ(メタ事情)があるんだよ……ま、オレは親密度とか聞かれるから、完全にお役御免ってことはないけどな」

オルファウス「私は関連イベントとクライマックスでのパーティー加入以外では、ほぼ出番がなくなっちゃいましたね」

ネモ「元々お前が入れ替え担当だったからな……墓穴掘ったんじゃないか?」

オルファウス「……いえいえ、あれでプレイヤーが快適になれれば本望ですよ(一応、通信機ごしに会話できますしね)」

ネモ(ちょっと失敗したと思ってるな、コイツ)





――閑話休題、副次的な恩恵としては、いつでも装備品の交換やソウル付け替えが可能になったことで、仲間のソウルを「低成長型のまま」放置せずに済むように。




オマケにキャラごとの「意見を聞く」も閲覧が容易になった。

「意見を聞く」はプレイに間が空いて、次に何をしていいか分からない状態となった時にも助けとなる。

なお同じトピックでもそれぞれのキャラの性格を反映した言い回しになっているため、読むだけでも面白い。

特にフェティのぶん投げ感や、ユーリスの打算的なセリフなどは必見。

ED選択と同じで、インフィニット時代からあれば何ほど良かったか……。

最強のフラグブレイカー・エア

初回クリア時に、あまり接点がなかったはずのエアEDになるのは、一種のワナだと思っている(はじめから彼女EDを狙うつもりなんてサラサラ無かった)




思い起こせば、エルズで2~3回話しただけだし……あと宿に泊まった時に1回だけイベントが起きたっけ。




でもそんくらいで?




攻略サイトを確認。




集めた情報によると、エアのED条件は男主人公・エアが生存している・親密度が友情以上とのこと。




あーそういや女主でクリアした時にはでなかったもんな。




ってか、え……それよりも友情なんてすぐなんだけど……。




今更ながらだが、このゲームの親密度は該当キャラ(非パーティーキャラであれば)と日をまたいで何度か会話するだけで、友情程度にはすぐ到達してしまう仕様になっている。(当然ながら関連イベを消化するとさらに上がる)




もっともこれはエアにかぎらずの話で、当時の筆者データ上では友情どころか激愛までいったキャラがほかに何人も居たはず。




にもかかわらず、彼女EDになるということは要するに……。




あのロリババア風の巫女様は、ほかのキャラよりもED難度がすこぶる低いキャラだったというオチ。




が、ほかにもクリア条件を満たしたはずのキャラを押しのけてまで彼女EDとなるのは、風の巫女の感受性が誰よりも高いからなのか。(こちらも調べて分かったことだが、単にED優先度が他のキャラをたまたま上回っていたから)

ちょっと過保護な親御さん(翔王)の存在もあるだろうけど。

少し話しただけでその気になるなんて、エアってちょろ……。

いうな。

あの神殿で長らく1人過ごしてきたわけだからな。

しかもエアどのを訪ねてくるのは、その予知の力を当てにしての者ばかりだろう。

さぞかし孤独であっただろうし、少しばかり人と話すだけでも救われるのは、もっともだと思うが。

なお初周ではED選択不可なのもあり、このエアトラップ(勝手に命名)におちいるプレイヤーは少なくないと推察。




よって、これからプレイする方はエアと必要以上に関わらないほうが良いだろう。




彼女狙いでさえなければ。




エルズの宿屋も利用しない方が賢明。これは彼女のイベントが発生することでの好感度の上昇を阻止するため。




また、心が痛んでもかまわないなら意図的にエアを死なす方法もある。これならED条件を満たしていようがゲームから強制退場させられる。(一番容易なラドラス浮上をほったらかす方法だと、ほかの巫女も死んでしまう点には注意)




ともあれ苦労して他キャラとのED条件を達成した(と思っていた)のに、エアが結末に割り込んでくるのを体験したジルオーラーは筆者だけではないはず。




システム的にはある意味で竜王を超えた存在かもしれない。




ここまで彼女をいじるのもアレなので(仕様とはいえ)フォロー的な意味で書くが、彼女のEDはコミカルかつ微笑ましいものとなっているため、一度見ておいて損は無い。




連綿と続く風の巫女の宿命から解き放たれ、一人の女性として生きることが叶ったワケである。




エア「優先順位? さあ、何のことだかわからぬな」

総評 ★★★★

自由度高め・シナリオ重視の中世ファンタジーという局地的なRPGを求めている方であれば、なおおススメしたいタイトルです。




練りあげられた世界観に重厚なシナリオが備わっていることから、人物のセリフ1つをとっても思わず考えさせられる内容のものが多く。




高尚ぶってみるなら「哲学性」「ポリシー」「人生」などのテーマが、登場人物の性格や行動に込められているような気がしています。




筆者の場合は妖術宰相・ゾフォルの言葉などが印象深いものになりました。




国家戦争や闇の勢力の暗躍、騒乱渦巻くバイアシオン大陸でプレイヤーが選ぶ道、人々との関わり、歴史への介入。




すべてはプレイヤーの選択に委ねられます。

カッコつけたような言い方をしてるけど、要するに「自由に冒険してね!」ってことだよ。

何周もやってる人(筆者もそうだけど)でも、性別や旅立ち先、選択肢の選び方を少し変えるだけで、キャラの新たな面やシーンが発見できるくらいのボリュームがあるんだからね。

シナリオの節目では、大陸での出来事が歴史ダイジェスト的にテキスト上で流れることもあり、小説を読ませるような演出がスパイスにもなっています。




かのファンタジー小説「ロードス島戦記」が好きな人には、もしかするとよりグッとくるかもしれません。




舞台が一つの大陸(複数の国や自治体が混在した島)であることや、灰色の魔女・カーラのように世界のバランスを重んじる竜王の存在。




一国の皇帝として大陸統一を目指すベルドさながらのネメアなど、設定にどことなく近しいものが(という風に、筆者が感じたというだけなので異論はあるかと思います)。




――別作品の話にまでおよんでしまいました。本題に戻ります。




今作は携帯機のPSP(後にPSVita環境に移行)でのプレイのため、モニターサイズの関係もあってか、臨場感はPS2・インフィニットの方が体感上良好でした(発売年には3年半強もの差がありますが、インフィニットの方がグラフィック面でも優れています)。




反面、内容・ボリューム・プレイのし易さは今作側に軍配があがります。




携帯機はちょっと……という方や、グラフィックによほどのこだわりがある方でなければ、やはりこちらのプラスをおススメします。

パッケージ版はロード時間が長い上、処理落ちも発生するようです(ベスト版も通常版も同じかは不明)。一方でDL版のローディングはかなり短いとのことなので、購入の選択肢はDL版が良いです。

筆者はそのDL版プレイのためか、支障をきたすほどのことは確かに起きませんでした。しかしDL版でも周回時のオープニングムービーで数回フリーズしたほか(なぜか誕生日を別な日に変えて、ムービースキップしたら進めた)。歴史区分1でエンシャントスラムから右の切り替えポイントに行った時にもフリーズしました(こちらは一度だけ)。原因は一切不明です、頻繁に起きることではなさそうなので、こまめにセーブすることで一応対処可能です。

またバトルやイベント時などは数秒以上のロードタイムがかかるケースもあります。しかしこの数秒すら我慢できなければ、酷ですがプレイはおすすめしかねます(むしろその方が貴重なリアル時間をムダにしないで済むという考え方もあるので……)。

追記→2021年7月2日よりPSPでのストア販売が終了したため、同機種でのDL版は入手不可能となりましたが、PSVitaでのPSストアでは引き続き今作の購入が可能です(2021年11月4日調べ)。

すでにPSVitaを所持しているなら話はより早いですが、現在税込み1,676円⦅令和7年8月時点調べ⦆で購入可能なため、割とお手頃価格なことと、前述したローディングや処理落ち事情を考えると、こちらでのプレイがやはりおススメです(むしろPSVitaでDLした方が快適との話もあり)。

余分におせっかいをいわせてもらうと、Vita上でのPSストアでタイトル検索をかける時は「zill」と入力して検索すると一発で出ます(カタカナのジルオールではなぜかほかのタイトルやコンテンツがトップに出てきます、というよりPSストアの検索機能はちょっと精度が……)。

もしPSPのみでVitaを持っていない方(本体購入を考えていない)であれば、パッケージ版でのプレイも仕方なしと思ってください(長めのローディングには、この際目をつぶりましょう)。

ここからより過分な話となりますが、アスティアなどの一部の人物のように、スタート時の旅立ち先がED条件になっているという特殊条件に気付かないまま進めると、お目当てキャラのEDが一向に見られないことにもなりかねません。




1周するだけでもそれなりに時間がかかるゲームにつき、2周目からは素直に攻略本や攻略サイトなどを頼った方が良いでしょう。






幸いなことに次週プレイからはソウル・スキルP・錬剛石の引継ぎができ、前述の通信機やED選択もあって、周回が容易というのも大きなメリットです(エンシャントの魔法の宝箱もありますし)。




一方で全員の個別EDはおろか、未来への扉(脅威の大団円ED・達成難易度はいうまでもなく最難関)までを含めたEDのコンプリートを目指すと、相当なプレイ時間になると思われます。




周回時は探索やバトルもより単調に感じ、ますます作業感が湧いてきます。しかしこの感覚自体はコレに限らず、ほかのゲームでも一度は味わうもの。




この飽きにめげずにプレイすることで、きっとプレイヤー自身のものの考え方の変化や発見にもつながる魅力がジルオールにはあります。




なにしろ筆者自身がそうだったもので。




万一、飽きに耐えられなかったら、とりあえず一旦はクリアし、少しリアル日数をはさんで再プレイスタイルでも良いかもしれません。




そうすることで新鮮味もいくらか戻ってきますし(ジルオールは筆者にとってしばらく経てばまたやりたくなるタイプのロープレなので、間を空けたプレイがやはり向いているのだと思っています)。




それと。




進歩に次ぐ進歩により、システムの凝り過ぎ、詰め込み過ぎでプレイヤーが気疲れするほどのゲームも少なくありません。




良い意味でシンプルなコマンドRPGというところも、入り組んだゲームに疲れた方におススメしたい理由の一つ(レトロゲーの良さとはそういうことでもあるのかもしれません)。




百聞は一見に如かず。




初見の方は1度手に取って、たとえ最初は「テンポおっせ、つまんね」と思っても、2~3時間くらい世界をうろついてみてください。




古き良きファンタジーの世界に、いつのまにか浸っていることでしょう(むしろ、そう願ってやみません)。




これで最後!




今作の追加要素の一つ、主人公誕生日イベントについてですが、筆者はほとんど見れていません。




それはスタート時に設定した誕生日を忘れて、ついつい日数を経過させてしまうから(しかも宿屋に泊まらないと見られないという)。




たまたま発生した時は、急に仲間から祝われて嬉しい反面、突然だったので一体なんのイベントかとビビりました。




今作あるあるかもしれません。

すげー文字数で、ダラダラ書いたあげく、締め方がコレ?

まあまあ。

ともあれ初見の人や、久しぶりにやった人。

今まさに攻略中の人でも、ジルオールにふれたプレイヤーには、あの言葉を贈るに限るんだろう?

分かってるよ。

せーの……。

自由な旅を!

自由な旅を!

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また本レビュー内の「重要」の項目でもすでに書いていましたが、今作はDL版の方が快適に動作するという情報があるため、パッケージ版ではなくPSストアでのDL購入を再度おススメします。

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了。

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