読み込み中の一言
コチョン「この画面切り替えのあいだに、少しまばたきするとかして目を休めてね?」
カエデ「行き詰ったら、普段行かない場所へ行くのも良い。きっと何か得るものがあるはずだ」

なぜ雷が鳴るとへそを隠すのか

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ザーーーーッ!

(どしゃぶりか、この分だと落雷もともなうな……)

(今日は外出せず、本でも読むとするか)

ガララッ!

ねえ! ちょっと雨宿りさせて!

おや、コチョンどの。

大分雨にあたってきたな。

身体を拭いてやるからこっちに……。

ピカッ!……ゴロ…ゴロ……ピッツシャーーン!!

キャーッッ!! ホントマジ雷やだ!!

ホントマジと、同意の言葉が重複しているな。

それほどまでにイヤなのは伝わったが。

この際、へそでも隠したらどうだ?

いくらなんでも、そんな迷信めいたことボクがするワケないじゃん。

でもなんで雷が鳴った時「へそ隠せ」とかいうんだろうね。

私の知る限り、それに関しての由来は1つではないようだぞ。

子供に聞かせるような昔話まであるんだからな。

なぜ雷が鳴るとへそを隠すのか

lighting strike during nighttime
Photo by nrd on Unsplash

雷が鳴るとへそを隠すという話には複数の説が存在する。

それは子供の健康のため、雷から身を守るためなどのように理由がはっきりとしたものもあれば、カエデがいうように、雷とへそに関する昔話まである。

どれがへそ隠し習慣のいきさつになったかは不明だが、昔話が存在する以上、少なくとも近年生まれた由来ではないと考えられる。

子供の健康への思いやりが込められた迷信

由来の中でも割と有名かつ現実的なものが子供が腹(ひいては身体)を冷やさないようにするためというものだ。

雷が鳴って雨が降ると、たいていは気温が下がる。

そこで昔の大人たちが、冷えによる体調不良を防ぐために「雷さまにへそを取られるぞ」と子供に言い聞かせるようになったという見方もある。

ごめん、ちょっとピンとこないや。

どういうこと?

なんで雷雨だと気温が下がるの?

気温が下がるのは、雨雲に太陽光がさえぎられ、さらに雨が気化することで周囲の熱が奪われるからだ。

雨の気化がもたらす打ち水効果ともいえるが……さすがに打ち水は知っているだろう?

真夏に玄関先とかベランダとかに水をまくやつ?

そうだ、自然の涼しさを得られる昔ながらの知恵だが、これが雷雨の場合、一度に多量の雨が降ることがある。

それこそ真夏は「天然の打ち水」としてありがたいものだが、周辺の気温は雨量に応じて下がることが大半だ。

寒さを感じるほどな。

なるほどね。

小さい子供だったら抵抗力もまだ弱いから、気温差についていけずに風邪ひいちゃうかもってことだね。

そういうことだ。

私の経験上でも、雨が降った後日の朝などは、夏場であってもかなりの寒さを感じることがあった。

春先や秋口にも勝るほどな。

なんで子供にへそを隠せっていうのか、ちょっとづつ分かってきたよ。

雷雨によってさらなる冷え込みを招く。

そういう時、小さな子供が就寝時に腹を出したまま寝ていたとしたら、余計に風邪をひく恐れがあるだろう。

だから子供に対して思いやりの声掛けとして、へそを隠すように言い聞かせるのだろうな。

でもさ、これって大人にも当てはまるんじゃ?

老若男女関係なく身体を冷やしちゃ毒でしょうに。

大人ならある程度の自己管理は身についているはずだからな。

これが幼児であれば、そういったことがまだ身についていないだろうし、大人の言うことを素直に聞くとも限らない。

だからあえて怖がらせるような迷信を使って、上手く言い聞かせていたのだと思うぞ。

なるほどね、そういわれればちょっと納得かも。

……そういやその話で思い出しちゃったよ。

言うことを聞かない子供に、鬼からの電話を聞かせるアプリのこと。

あれって要は「へそ取られるぞ」の現代版みたいなもんだよね。

そういうものもあるのか?

ならばその鬼もずいぶんと現代慣れしているといえるな。

電話で話すことができるのだから。

いや、アプリだからね。

ホンモノじゃないよ。

へそを隠すと自然と雷から身を守る体勢に

雷が本当にへそを取りに来ると仮定してだ。

へそが取られないよう両手で隠すようにすれば、どういう姿勢になる?

ちょっとやってみてくれ。

へ?

えっと……こう?

それで良い。

どうだ、自然と前かがみになるだろう?

そりゃ、なってるけど……。

そういう風に身をかがめることで、身体を低い位置へと持っていくことが出来る。

雷は基本高いところに落ちるからな。

つまりへそを隠そうとすれば、自然と雷から身を守る姿勢になるということだ。

そうなの?

だったらいっそしゃがんだ方が早いような……。

ずっとその場にしゃがみこんでいるワケにいかないだろう。

だが、かがみながら歩くことは出来るはずだ。

つまり姿勢を低くしながら安全な場所へと移動することが可能となる。

そういうことなの?

うむ、そうだと思うぞ。

カエデの考えじゃん。

そう解釈するほかないと思ったからな、この話の場合は。

まあ、そんなことをしているあいだにも、さっさと建物の中にでも避難する方が良いかもしれないが。

だが突然の雷に出会ってしまった場合、こういう話も覚えておくのは悪いことではない。

そういうもん?

そういうもんだ。

だが、この話も屋外で雷が鳴りだした際に、子供へ冗談のように言い聞かせたことが始まりなのかも知れないな。

「ほら!雷さまにおへそ盗られるから隠しなさい!」ってところかな。

でもビビって自然とかがむ姿勢になるなら、結果的に子供の身を少しでも守ることにつながってるのかな。

お見事、そういう優しい解釈は好きだぞ。

へその伝説は存在した?

大和の国、現在の奈良県の秋篠寺(あきしのでら)という寺院には、雷やへそに関する不思議な伝説が語り継がれているんだ。

大昔この寺に雷獣が現れ、これを高僧が捕まえ、戒めとしてそのへそを盗り石に封じ込めたという話だ。

アレ? 雷様でもなく雷獣で、しかもそっちがヘソ盗られたんだ?

昔話や言い伝えでの雷は神の化身や、獣のごとくの化け物などの形をとって扱われることが多いだろう。

太鼓を背負った雷神が描かれているように、自然現象を人や獣の存在に見立て、話の題材にするのはよくあることだからな。

この話から雷が自身のヘソを取り戻し自分のものとするために、今度はほかの者のへそを狙うようになったという。

戒められたのに、凝りてないんじゃん。

今でもこの寺には雷獣がへそを盗られ封じ込められた形跡として、かみなり石というものが残っているんだな。

そして私はこういう話から雷がへそを取りに来るという考え方が生まれたのではと、思っている。

雷とへそにまつわる昔話はほかにもあるが、そのうちの1つが今の雷獣の話というワケだ。

何ごとにもはじまりってあるもんね。

確かにすっげー大昔から伝わってきた話っぽいし、それが元になって広まったっていう風に考えるのもアリかもね。

まとめ

雷雨が気温低下により、お腹を冷やしてしまうのを避ける知恵(言葉)として、大人たちは「雷が鳴るとへそを取られる」と子供に言い聞かせることで体調不良を防ごうとした

②「へそ隠し」は、身を低くして雷から身を守る姿勢につなげるための教訓にもなっている

③昔話の一例として「雷が自分の盗られたヘソを取り返しに来る」というものがあり、こうした言い伝えを通して「へそ隠し」の話が広まったと考えられる

雷が和尚にへそを盗られるという先ほどの昔話があることから、雷が自分のへそを取り戻すため、今度は他者のへそを狙うようになった。

そういう昔話から、今度は子供の健康を守るための教訓が生まれたとするのも、不自然ではないな。

結局どの話も子供のためって感じだったね。

大の大人が雷が鳴るたびにへそを隠すってのは、かなり恥ずかしいし。

せいぜい大人なら「くわばらくわばら」って言っちゃうくらいはありそうだけどね。

くわばらについては別な時にも話していたものな。

ともあれ、私ならへそを盗れるものなら盗ってみろというところだが。

なんて好戦的な。

雷様がホントに来たらどうすんのさ。

もし雷神が現れたら、一戦まじえさせてほしいと思っているぞ。

架空の存在、しかも神の類と戦えるのだからな。

そんな経験めったに出来ないぞ。

(あーそういやコイツ、天然&バトルフリークみたいなところもあるんだった)

バトれるの確定みたいにいうのってどうかと思うけど。

……絶対無理だと思うけど、やってみれば?

そうか? じゃ言葉に甘えて……ササッ……。

よっ。

……「よっ」じゃなくてさ、つうか、頭おかしいの?

なんで下からたくし上げるんだよ。

へそってか、パン〇丸見え。

んあ?

へそ出すには一旦こうして帯をずらして、たくし上げた方が手っ取り早いだろう。

そっか!

……いやそうじゃなくて!

そもそもホントにやるなんて思わなかったし!

ダメ元で試してみるのも一興だろう。

さあ! 天におわす雷の化身よ!

私のへそを奪いに来い! そして一戦、御指南頂いただきたい!!

ザーーーーッ!

ねえー!バカなのー!?

雷さま「……あの娘、この豪雨でパンツさらして一体何やってんだ?……怖えから無視しとこ」

了。

参考資料

国際日本文化研究センター 怪異・妖怪伝承データベース https://www.nichibun.ac.jp/cgi-bin/YoukaiDB3/youkai_card.cgi?ID=0690232(参照2024-10-29)

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