ちゃんと意味がある!正月飾りをするワケと、それぞれの飾りの意味

クリスマスも過ぎ、年明けを間近に控える頃。




正月飾りをすでに飾りはじめている、または終えている家も多いかもしれないが、そもそも正月飾りはなぜ飾られるのか。




注連縄(しめなわ)や輪飾りなどの飾りにまつわる意味と合わせて、ここで簡単な読み物にした。




年明けまでもう幾日も無いが、筆者自身が飾りの意味を確認するためにも書いておきたくなった。

歳神様をお迎えするため

silhouette of people standing on beach during sunset
Photo by Angela Lo on Unsplash

年末に歳神(としがみ)様を迎える準備、すなわち新年に備えて、場所を清めるためや魔除けのために正月飾りを付ける。




ちなみに歳神様とは、新年、家々に幸せを授けるためやって来る神様のこと。




また、歳神様は歳徳神(としとくじん)とも呼ばれ、さらに地方によって「トシドン(鹿児島県)」「正月様」など呼び方もちがう。

正月飾りそれぞれの意味

ここからは、正月飾りで代表的な四つの飾りの意味を並べておいた。

  • 門松

歳神様をお迎えするための目印として飾る。または、歳神様が宿る依り代となる。松竹梅として、長さの違う三本の竹と梅の枝を添えたものが一般的。

  • 注連縄

内側を清らかで神聖な場所とするための結界として神棚に飾る。神様の領域とこの世を分けているという意味もある。

  • 注連飾り

自分の家は神聖な場所という事を証明するための飾り。または、悪いものが家に入ってこないようにするための結界になるとも。これがあると歳神様が安心して来られるとか。

  • 輪飾り

注連飾り(しめかざり)を簡略化したもの。こちらも神聖な場所にするための飾りだが、おもに水回りや火を扱う場所に使う。おもに水道の蛇口や、キッチンなどに飾る(筆者の実家では水回りのほか、ガスや灯油の元栓などにも付けている)。

ちなみにマンションとかアパートの場合、玄関前は共用スペースだから、飾り付けの出来る出来ないは大家さん次第らしいんだよね。事前に聞いておくとトラブルになりづらいかも。

特に門松とかはスペースも取るし、飾るのは現実的に難しいかも知れないからね。もし許可が下りなくても、玄関内に飾ると良いみたいだよ。

そうそう、門松は百円ショップとかで売っているミニチュアでもオーケーなんだ。

門松はそもそも雄松・雌松二対で並べるものだし、本格的なやつは高いしさ。ミニチュアのやつなら玄関の棚とかにも置けるね。

それぞれの家に事情があるだろうし、そこは神様たちも解ってくれると思うぞ。

重要なのは、気持ちよく神様を迎えようとする気持ちなのだからな! 神様だって、飾りの価値などで人を差別はしないはずだ。

さすが、カエデ! 良いこと言った!

その通りだね、大事なのは気持ちだよね。

いつ飾っていつはずす?

12月13日以降なら、いつでも良い。もっともそんな早くから飾る事はなかなか無いと思う。クリスマスとブッキングして、和洋折衷になっても構わないのであれば別に良いだろうが。




ただし、飾るのは大掃除が終わってから。掃除がおろそかな家に神様も来づらいだろう。どちらにしてもクリスマスが終わってからになるはずだ。




一方で、飾りをはずすのは新年明けて「松の内(まつのうち)」が終わってから。この松の内の期間は地方によってちがいがある。




おもに関東・東北・九州地方は1月7日まで、関西は1月15日までが一般的なのだとか。場所によっては1月20日までとするところもある。つまり、住んでいる地域で定められた期間に従うのが良いだろう。




この松の内の終わりに、神社のどんど焼きに持って行って火に投げ入れるのだ。もっとも、どんど焼きの期間もその神社によって様々なので、仕事や予定などで行けない事も当たり前に起こる。




その場合は自宅で処分する方法もあるが、飾りは神聖なものなので扱いには充分気を付けるべきだ。もちろん可燃物や不燃物に分けるなど、自治体のごみ分別ルールに従うのも重要だ。




よって、まずは住んでいる地区の神社に「予定があって、飾りをどんど焼きの日に持っていけないんスけど……」と相談してみるのが最善の方法だと思う。

おっと、筆者。正月飾りをいつ飾り付けるのかで重要なことを忘れているよ。29日・30日・31日の3日間に飾るのは良くないってことをね。

29日は「二重苦」を意味する日で忌み嫌われているし、31日は「一夜飾り」っていって、これも縁起が良くないとされているんだ。

一夜飾りは、元旦までたった一日しかないから、急ごしらえの準備ってことであまり良くないんだって。

その話には風習やゲン担ぎを重んじる日本人らしさを感じるな。

そういう日を避けるべきなのはまちがっていないと思うが。

ちなみに、30日はちょっぴりNGで、この日が旧暦の大晦日だからなんだって。

でも間に合わなければ、30日に飾ってもまあオーケーってところかな。

旧暦なんてほとんどの人が知らないと思うからさ。

諸説あるみたいだが、28日までには飾り付けを終わらせておくと余裕も出来て良いだろうな。

ところで、コチョン殿は年末何をして過ごすんだ?

今年はガキの使いの笑ってはいけないシリーズ、やらないからね……。

テレビ見るんじゃなくて、ゲームでもやってようかなと思うよ。

だったら、私が年越しそばを作るから一緒に食べないか?

ゲームも良いが、そばをたぐりながら除夜の鐘の音に耳をかたむけるのも一興だぞ!

それいいね! せっかくだから、ボクのは大きい海老天入れてね!

了。

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