カエデ! カエデ! 黒砂糖(黒糖)はなんであんな色してるのかわかるかい?
いつもながら突然だな。
確かに白砂糖とのちがいを、あまり意識したことはなかったけどな。
これも簡単な話なんだけどね。
着色して黒くしてるんじゃなくて、あれがより自然な状態ってところかな。
素材をそのまま活かしているから
黒砂糖はサトウキビのしぼり汁の糖蜜(とうみつ)を分離(ぶんり)せず、そのまま煮詰めて造られる。
つまり黒糖は糖蜜もろとも煮詰めて濃縮させた結果、あの色になる。なお主な生産地は沖縄県や鹿児島県の一部の離島で、特産品の砂糖としても有名。
黒と白のちがい
白砂糖は糖蜜を分離させて、結晶化したものが使われているんだよ! 結果、クセがない上品な味になるんだ。
一方、黒糖は糖蜜を分離させないでそのまま使うから素材の味や風味が濃厚になる。糖蜜ごとふくめて造られるから色が黒っぽくなるんだよね。
黒糖は和菓子とかに多く使われているし、かりんとうとかそうだよね。
ちなみに糖蜜そのものはこげ茶色の液体で砂糖を造っていく途中でできるものなんだ。糖蜜自体も色んな利用方法があって焼酎の原料に使うこともあるね。
特に糖蜜を原料にした甲類焼酎を作る場合は、何回も蒸留するから色が透明なものになるんだ。
白砂糖にはサトウキビのほか、てん菜を使ったものがあるのも黒糖とのちがいだな。
ちなみにてん菜は別名「サトウダイコン」とも呼ばれているんだ。砂糖を造るのに使われるのもそうだが、根の部分がカブや丸ダイコンに似ていることもあわせて、そう呼ばれるらしいぞ。
北海道がおもな原産だそうだ。
別名ビートだね!
サトウキビとちがってすぐ加工されちゃうみたいだから、一般的に見る機会はほとんどないんだよね。
ところで黒糖を使用した料理にはなにがあるだろうな。
好みにもよるだろうけど煮魚とか、豚の角煮とかに使っても良いと思うよ!
黒糖の独特な風味がプラスされてコクが出ると思うんだ。
まとめ
- 黒砂糖の黒い色は、糖蜜の色。素材そのままを活かしているので独特なコクや風味がある
- 白砂糖は糖蜜をとりのぞいて、結晶化させたもの。そのぶん味や風味にクセがない
- 糖蜜自体も色々な利用ができ、焼酎などのお酒の原料としても使われる
料理のちょっとした知恵だが、肉料理に砂糖を使うことで肉をやわらかくする効果があるぞ。
味もしみこみやすくなるしな。
特に煮る料理に活かせる方法だ。
肉のタンパク質がかたくなるのを防いでくれるんだっけ。
ボクは料理なんてしないけど理屈ならなんとなく知っているよ!
さて、せっかくだから今回はコチョン殿にも手伝ってもらうか。
さきほど豚の角煮の話をしたから、つくってみようかと思ってな。
えっ? 食い専門のボクも手伝うの? めんどくさいなあ……。
でも、ボクの好物だし、協力しないと食べさせてくれなさそうだし。
わかったよ、なにすればいいの?
まず、野生の豚を狩りにいく。
コチョン殿はおとり役だ。上手く豚をひきつけてくれ。
心配するな、私が一撃で仕留める。
ちょっと!! モンハンかって!
前言撤回(ぜんげんてっかい)! そんなの手伝わないよ!
てか、スーパー行こうよ! 豚肉フツーに売ってるから、なんならボクが買ってきてあげるから!
そうか? 取れたての方が美味いのに。
……チッ。
そこはガマンしてよ……(あっ舌打ちしやがった、コイツ)。
了。
おもな参考先 ”砂糖あれこれ”.農林水産省.https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/kansho/kakudai/questionanswer/question.html(参照 2022-07-23).
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