ちなみにここでのサッカーとは、スポーツとは一切関係ない言葉であることを初めに書いておく。
そもそもサッカー台という言葉はどこからきたのか。しかも人によって呼び方もちがうらしい。
今回はそんな謎の言葉「サッカー」の意味について触れた。
袋詰めする人を指す
元々は英語の「sacker(サッカー)」から。この言葉は袋詰め、あるいは袋詰めをする人を指す。なおsackは「袋」を意味している。
つまりサッカー台は袋詰めをする場所のことだ。そのままで解りやすいが……。
日本ではちがう表現も
日本では別名「作荷台(さっかだい)」とも。こちらは先ほどのsackerとちがって声に出した時最後を「サッカー」と伸ばさない。
こうなると結局「作荷台」か「サッカー台」なのかどちらが正しいのかピンとこない。筆者によるネット調べだとサッカー台という表記の方が多く見られたが、まだまだ表記にはバラつきがあって断言が難しい。
なお1980年頃にサッカー台のほうが先に使われ始めたという情報があり、さらに作荷台はサッカーと混合して出来た言葉、あるいは当て字だという説もあった。
一転して筆者が耳にしたリアルトークでは「パンフレットはサッカ台のところにあるから行けば分かるよ」という言葉をはっきり聞いた経験がある。
こちらは実体験なのでより確かな話となる。そして言った人はあきらかに「サッカー」と最後の部分を伸ばしていなかったのだ。
とらえ方にもよるだろうが、恐らくこの人は「サッカー台」ではなく「作荷台」という認識で言ったはず。
考え過ぎだろうか…?
ただしほかではサッカー台と言う人も居たのだ。この体験から分かることは人もしくは場所によって言葉がバラついているというのが現状だということ。
しかもスーパーなどの店舗やサイトで使われている表現「※什器」としての商品名なども一致せずである。体感上は「サッカー台」が多いようには感じるが……。
※家具や道具を指すが商品を乗せたり展示したりする台などの器材も指す。この記事内では後者の意味。
外国ではちがう?
欧米のスーパーでは、サッカー台自体がないらしい。
あちらではレジカウンターで袋詰めまでを自分で完了する(してくれる?)ことが多く、日本みたいにセルフで袋に詰める専用のコーナーがそもそも無いのだとか。
確かに洋画の買い物シーンなどで、コーナーでせっせと袋詰めをする光景はあまり見かけない。
しかも最近はセルフレジ完備の場所が国内外問わず多くなってきた。コロナの影響もあって会計および袋詰めまでのすべての行程を自分で行うのが、至極当たり前になってきたと思う。
筆者はそれが必要なら構わないし実際に使ってもいる。が、店員さんに一から十まで全てやってもらった方が安心できる人も中には居るんだろう。それは否定しないし気持ちもわかる。
もっとも専門店や高級店でもないそこいらのスーパーやコンビニですら「店員が袋に入れるのが当たり前だろ!」などと言う横柄な人には同意しかねるが(リアルでそんなことを言っている方をお見掛けしたのでちょっと文句っぽくなってしまった)。
まとめ
結果サッカー台とはもともと英語のSacker(袋詰めをする人)が由来というのは解った(触れていなかったがスポーツのサッカーはSoccerなのでつづりがちがう)。
ただし日本では言葉が定まらず、人によって「作荷台」と言っていることもある。しっかり統一されていなさそうなのが現状だ。正しい言葉が解らずじまいなのはちょっと残念(サッカー台の方が正解な風に感じてはいる)。
最後にまた少し実生活に触れた話になるが、販売士(現リテールマーケティング)資格取得の勉強をしていた際、使用したテキストに「サッキング」という専門用語が掲載されていた。
……余計統一が難しくなったが、こちらの用語はシンプルに「袋詰め」を指す。サッキングが上手いと言われたら「袋詰めが上手だね!」と褒められているのだ(だとするなら、やはりサッカー台で良いのだろうか)。
ちなみにサッキングについてはペットをシャンプーした後、毛を平らで自然な状態に戻すという意味もあるらしい。あまりなじみがないがそういう専門用語もあるというのも付け加えておく。
袋詰めが素早く的確であるなら、物事の段取りが上手い感覚の持ち主なのだろう。
そういう者は優秀な忍びになれる才能があるぞ。
ちょっと飛躍しすぎだと思うけど……。
確かに、速い人を見ると、そういうのが習慣化している人なのかってちょっと尊敬するけどね。
ボクは卵買った時、割れない様に入れ方は結構悩んだりするよ。ちなみに筆者は、今まで一度も割った事ないって豪語しているんだ。ホントかなあ?
了。
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