球技じゃないよ!「サッカー台」の「サッカー」とは?

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初めに断っておくと、ここでいう「サッカー台」はスポーツのサッカーとは一切関係がない。




このサッカー台とは要するに、スーパーなどで会計した後に客自身が袋詰めをする作業スペース(台)のことだが、人によって呼び方が異なることもある若干ややこしい言葉にもなっているもよう。

袋詰めする人

pile of gray sacks
Photo by Caelen Cockrum on Unsplash

そもそもこの場合のサッカーとは、英語でいうSacker(サッカー)のこと。




Sackerは袋詰め、あるいは袋詰めをする人を指すため、そのままサッカー台という言葉に結び付いたとしてなんらおかしくはない(ちなみにSackは袋という意味)。




一方でスポーツのサッカーは Soccer と綴り、発音も「ソッカー」に近く、語源的にもまったくの別物。

サッカー台の別な呼び方

作荷台(さっかだい)と呼ばれることもあり、こちらは語尾をサッカーと伸ばさない。




表記だけを見るに「荷造り」を意味していると思えるので、意味の違和感は感じられない(むしろ日本語としてはこちらの方がしっくりくる)。




ただそうなると、作荷台・サッカー台どちらが本来の呼称なのかが分からない。




そこで調査をすすめてみたところ、サッカー台と表記しているWebサイトが比較的多く見られた。




一方、作荷台という表記も少なからず見られたので、結局断言は難しいというオチ(ヲイ)。




一転「パンフレットはサッカ台のところにあるから行けば分かるよ」という言葉を、リアルで聞いた経験が筆者にはある。




そして言った人はあきらかに「サッカー」と、語尾を伸ばしていなかった。






とらえ方にもよるだろうが、恐らくこの人は「サッカー台」ではなく「作荷台」という認識で言ったはず。




またほかの場所ではサッカー台と呼ぶ人もやはり一定数居るようで、この経験から分かることは、人もしくは場所によって言葉がバラついている(もしくはかたよるか)ということ。




どちらにしても語尾を伸ばすか伸ばさないかのちがいだけなので、言葉として使う場合は自分の好きな方で良いと考えている。

そもそも欧米ではサッカー台という概念自体がない

欧米のスーパーではサッカー台に相当するもの自体がないという話もある。




チェックアウトカウンターというレジテーブルの場所が、そもそもサッカー台も兼ねているのだとか、また一部の大型スーパーではバッガー (bagger)と呼ばれる袋詰め担当の人がいるところもあるもよう(レジ打ちの人とは別に)。




確かに洋画の買い物シーンでは、サッカ台のような場所でせっせと袋詰めをする光景はあまり見かけない。




ちょっと脱線するが、最近はセルフレジ完備の場所が多くなり、新型コロナの影響もあったのか、会計および袋詰めまですべての行程を自分で行うのが、スタンダードになってきたもよう。




必要であるならそれでも一向に構わないし、実際に筆者も使っている(そして恐らく今後の主流になっていくと思われる)。




それはそれとして(余談)。




店員さんに一から十まで全てやってもらった方が、会計に安心できる人も一定数居るだろうし、またその気持ちも分かる。




なんならセルフレジでは、しっかり確認しながらバーコードスキャンしないと、スキャンしていない商品をそのまま袋に入れてしまうという恐れがないとも言い切れないので、不安なら有人レジを利用する選択肢も充分アリだと思っている(ただほとんどの場合、店員さんが常駐⦅監視⦆してくれているし、商品を計量するシステムが搭載されたところもあるため、セルフでも会計漏れはほぼ起こらない)。




もっとも専門店や高級店でもない、そこいらのスーパーですら「店員が袋に入れるのが当たり前だろ!」などという風に、強い口調で文句を言う人の気持ちはあまり分かりたくないが。




セルフレジコーナーで、そういう文句を激し目に言っている方をリアルで見掛けたので、一生懸命なだめて説明する店員さんにも同情(老若男女問わずそういう人は居るもので、自分だけはどれほどイラついても極力穏やかに努めようと再認識させてもらった)。

まとめ

サッカー台という呼び名を調べると、英語のSacker(袋詰めをする人)という言葉に行きついたが、これを由来とするのに確かな情報までは見られなかった。

※以前にSackerがサッカー台の由来と書いていましたが、リライトに伴った再調査の上、不確かだと判断し、修正いたしました)。



また日本では言葉が定まらず、人によって作荷台(サッカ台)と呼ぶこともあり、正しい方の言葉が分からずじまいなのは残念(体感上、サッカー台の方が通じそうな風に感じてはいる)。




最後にまた少し実体験に触れた話になるが、販売士(現リテールマーケティング)資格の勉強をしていた際、使用したテキストに「サッキング」という専門用語が掲載されていた。




話がまたややこしくなりそうだが、こちらの用語はシンプルに「袋詰め」の行為を指す。




どこぞでサッキングが上手いと言われたら「袋詰めが上手だね!」と褒められているのだろうか。




ちなみにサッキングにはペットをシャンプーした後、毛を平らで自然な状態に戻すという意味もあるらしい。




あまりなじみがないがそういう専門用語もあるというのも付け加えておく。

袋詰めが素早く的確であるなら、物事の段取りも上手い者だといえるだろう。

なんでもかんでも手あたりしだいに入れようとすると、ビニール袋の場合は最悪破れてしまうなんてこともあるからな(紙パックの角などは要注意だな)。

確かに慣れてテキパキした人を見ると、そういうのが習慣化している人なのかって、ちょっと尊敬するけどね。

一応、ボクも卵を買った時とか、割れない様に入れ方は結構悩んだりするけどさ。

一個割っちゃうだけでも、すげーテンション下がるしね。

了。

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