唐突だがぶどうを英語にすると「Grape」となる。
しかしグレープフルーツという果物はほかにもあるワケで。
なんならぶどうもフルーツなので、こいつもいわばグレープフルーツと呼んで良いのでは……という素朴な疑問。
見た目も味も全くちがうクセに、なぜグレープという共通の名前が入っているのだろうか。
答えは実り方にあった
どちらも木に生るフルーツだが、グレープフルーツの実り方がぶどうの房のように見えるから、グレープフルーツと呼ばれるようになった。
ぶどう(グレープ)に実り方が似てるねコレ!
ではグレープフルーツと名付けよう!
つまりそういうことだ。
ぶどうの方がパイセン
ぶどうに似ているから名付けられたという話から考えて、グレープフルーツの方がぶどうよりも後から登場した果物ということが分かる。
ぶどうの歴史は古く、品種ルーツの1つとされているヨーロッパブドウは、紀元前4000年から3000年頃から存在が見られ、古代エジプトやヨーロッパなどで栽培されていたようである。
なお日本に伝わってきた時期は奈良時代で、シルクロード経由によってのものが初といわれている。
グレープフルーツはわりと近年の果物
一方のグレープフルーツは、1750年代に西インド諸島のバルバドスという島国で発見されたといわれている。
その後1800年前半頃にアメリカのフロリダ地域で栽培され、大正時代になってからようやく日本にやってきたといわれている。
歴史に数千年もの差があるぶどうと比べて、こちらは300年ほどという比較的新しいフルーツなのである。
日本の季候での栽培に合うフルーツではないようだから、現在もほとんどが輸入品みたいだな。
ほとんどが輸入品っていっても、静岡・熊本・宮崎県とかではグレープフルーツが栽培されているんだよ。
海外のグレープフルーツは年中見かけるけど、そういう国産のグレープフルーツは4・5月が旬の時期なんだ。
そんなワケで国産のグレープフルーツってレアみたいだから、その時期辺りにスーパーで見かけたら、買って食べてみるのが良いかもね。
実はもう一つ説がある
グレープフルーツとブドウ(グレープ)の匂いが同じだから。
これについては説が真実にしろ、筆者は同意しかねる。
実際にかいでみた感じだが、とうてい同じとは言い難い(なお筆者がにおったものはスーパーで購入した誰もが知る品種のもの)。
ここで推測だが300年前にグレープフルーツと名付けられた当初の品種は、匂いがホントにぶどうとそっくりだったのかも知れない。
了。
参考資料
果物情報サイト 果物ナビ https://www.kudamononavi.com/(参照2024/11/01)
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