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ネタバレはイヤだけど……
ネタバレはイヤだけどゲームには興味ありって人は、ここからこの先ネタバレ注意!までを読んで参考にしてね!
初プレイの楽しみを大事にしたい人は、そこまでなら安心して読める内容にしてあるよ!
それ以降の内容は、ネタバレが問題ない人向けだぞ!
ゲームをすでにプレイ済みの人は思い出を楽しみ、未プレイの人には雰囲気だけでもつかんで、実際にやってみたいと思ってもらえたなら嬉しいな!
情報もろもろ
| 発売日 | 1996年2月23日 |
| 発売元 | スクウェア |
| 開発元 | 大宮ソフト |
| ジャンル | アクションRPG |
| プレイ環境 | SFC |
おススメする人
以下のような要素が好きな方におススメ
- 2D横スクロールロボットアクション
- パーツや武器を変えて機体を強化・カスタマイズできる
- 現実の各地域を模した舞台
- SFCレトロゲー
- シリアスなシナリオ
- 天野喜孝氏の絵が好き
プレイ目安時間・ゲームの特徴
クリアまでのプレイ時間は15~20時間くらいだよっ。
ボクのクリアタイムは16時間くらいだったね。
寄り道とかすれば20時間は超えちゃうだろうけど、ストーリー自体はそこまで長編じゃないから、あくまで参考タイムってことで!
基本アクションだから操作の上手い下手で難易度はちょっぴり変わるけど、もしムズく感じても、その都度レベリングや兵装を整えていけば、誰でもクリア出来るよ。
このゲームでは、2D画面でロボット(この作品ではヴァンツァーという人型機体だな)をめいっぱい操作できるアクション性の高さを味わえるぞ。
デフォルメ感が多少ありつつも、ドットで細かく描かれた機体の見た目は確かな重厚感が感じられるな。
兵装も豊富で、これらを付け替えする楽しさも味わえるし、強さはもちろん操作性もより快適に変化するんだ。
こういうのが好きな者にとってツボはしっかりおさえられているように思うぞ。
ミリタリーな世界観だしちょっと敷居が高いように思えるけど、難しい用語とかはそんなに出てこないし、ストーリーも意外ととっつきやすいんだ。
全編通して悪の組織と戦ってる感があるしね。
絵面は好みが分かれるだろうけど、内容はしっかり作られたロボットアクションだから、食わず嫌いしないでプレイしてみてほしいな!
「なんか濃ゆそう」って思ってる人ほど、ハマれると思うよ!
リンク先は参考価格の商品ページです。ショップ内で同商品を検索することで、より安価な出品が見つかることもあります。
※FC・SFCなどのROMソフトの中古品購入について
内部に搭載されているバックアップ用のリチウム電池切れには留意してください。これが切れているとセーブしてもデータが失われます。
万一切れていた場合ですが、交換方法はWeb上でも色々と出てくるのでここでは割愛いたします。(いずれの交換方法でも費用がかかるため、購入前に電池交換済みか問い合わせることも手段の一つです)
この先ネタバレ注意!
序文
初代PS、セガサターン。次世代機種が最盛期を迎えるあたりの1996年、スクウェアから発売されたアクションRPG・フロントミッション・ガンハザード。
名作シミュレーション・フロントミッションシリーズにおいての※スピンオフ的タイトルであり、自身で機体を操作可能な面が大きな特徴となっています。
2010年にはフロントミッション・エボルヴがTPSアクションとして、2019年にはLEFT ALIVEの名を冠したタイトルもリリースされています。
エボルヴはともかく、後者のLEFT ALIVEの評価はちまたではあまり良くないらしく……(遊んでいないためなんともいえませんが)。
余談ですが、今作ガンハザードは大宮ソフトという開発元により作られたタイトルで、さらに以前は「重装騎兵ヴァルケン⦅1992年⦆」というロボットアクションの製作にも携わっていたようです(当時はシミュレーションRPG・ラングリッサーシリーズなどで有名なメーカー・メサイヤに、現・大宮ソフトの開発チームがあったようです)。
今作のグラフィックやアクションはヴァルケンを踏襲(というよりも酷似)しており、先にあちらをプレイ済みの方は今作のプレイに既視感を覚えるかもしれません。
なお大宮ソフトは、カードゲーム&ボードゲームが一体となったシステムが特徴の「カルドセプト」の開発元でもあり、3DS版は筆者も相当ハマらせていただきました。
各メーカーがプラットホームを移行しつつある時期に発売された、いわばSFC後期のタイトルですが、この時代の2Dアクションではトップクラスの挙動や操作性が味わえるのが最大の魅力。
なおフロントミッション世界での機体は「ヴァンツァー」と呼ばれる人型兵器。
かのガンダムとも、マジンガーとも一線を画すデザインで、近いと思えたのはアーマードコアのAC……を小型化したような感じ。
無骨ながら余計な装飾パーツを削ぎ落した「しっかりロボ」な外見を筆者はけっこう気に入っています。
もっとも筆者は創作物のロボやマシンにはあまり詳しくないので、異論があった場合はご容赦下さい(このたとえをひねり出すにも、名だたる創作ロボットの外見特徴を見てから書きました(^^;))。
さらに「知らんがな」的なことを書かせていただくと、基本ロボゲーはロボット大戦のようなシミュレーションタイプより、アーマードコアのように実際に操作するタイプが好きな筆者。
したがって今作ガンハザードはレトロでありつつ、自分で操作可能な面から筆者の好みドンピシャな作品でした。
なおSFCのアクションとはいえボリュームもなかなかで、攻略情報なしでの初見プレイだとクリアタイムはゆうに10時間以上かかると思われます。
……でもまあ。
筆者は寄り道でアクションを楽しみまくって(レベリングや稼ぎも兼ねてですが)余裕で20時間超えてしまいましたが。
それくらい楽しませていただいたということです。
ちなみに2008年5月20日~2019年1月31日まで、本作はWiiのバーチャルコンソールでも配信されていました。
残念ながら現在(令和7年時点)ではサービスが終了しているため、今からプレイしようと思った場合は、SFC実機のみが実質的な手段となっております。
今後、現機種のサブスクやSteamなどで配信されるようになるかもしれませんが、未定なことに期待するよりは、中古ショップでソフトや本体を買った方が良いように思われます。
※FC・SFCROMなどの中古品購入について
内部に搭載されているバックアップ用のリチウム電池切れには留意してください。これが切れているとセーブしてもデータが失われます。
万一切れていた場合、交換方法はWeb上でも色々と出てくるのでここでは割愛いたします。(いずれの交換方法でも費用がかかるため、購入前に電池交換済みか問い合わせることも手段の一つです)
評価スタイル
ここからはストーリーや総評まで各要素を分けて☆☆☆☆☆って感じの、お星さま評価をさせてもらってるよ!
★5つならめっちゃ満足、★1つなら不満って感じでね。
ちょっぴりありきたりな評価の仕方だけどね。
★★★+や★★★★―のように評価させてもらうこともあるぞ。
これは次の☆数まであと少しで達する、達したが少々物足りないといった微妙さ加減を表していると思って欲しいな。
シナリオ・ストーリー ★★★★
シリーズのテイストにもれず、国家紛争が勃発する世界を舞台とした重厚かつ殺伐感あるシナリオ。
傭兵、軍事レジスタンスなど、ミリタリーな存在があふれているため、基本真面目でコミカルテイストはほぼ見られず(会話のやり取りで笑えるところは多少は存在します)。
と、いうよりも。
紛争が巻き起こった世界観なので、当たり前に敵味方双方に死人が出ます(特に一般兵・民間人など名無しのキャラは死者多数)。
したがって、ところどころ凹むであろう程度にはシリアスです(主人公・アルベルトの両親の死の顛末には、状況的にそうなるだろうと予感はしながらも、怒りとともに胸が痛みました)。
一方で、一癖ありつつも正義感あふれる仲間たちともに、各地域で起こる紛争を力を合わせて解決していく展開はなかなかアツいものになっています。
ざっくりあらすじ(やや長)
もはやレビューの体をなしていませんが、この際ノリで書いてしまいます。大筋の物語を振り返ります(と、いっても序盤の流れが半分を占め、中後半の話は大分省略していますが)。
なお固有人物に対しては※でコメント(折りたたみ)を付していますが、ブレンダなど仲間に関してのコメントは後の「各仲間の役立ち度」の項で書いているため省いています。
物語は一国で起きた※あるクーデター事件の最中からはじまります――。
※タイトル画面でしばし待つと流れる、アルベルトおよび、※クーデターの首謀者・アークの一枚絵付きのデモでその経緯が見られる(人物の一枚絵が表示されるのは、何気にデモとEDでのみ)。
アルベルトの所属するNORAD軍の大佐。
ひと際顔色の悪い短髪メガネの壮年男性。
興奮時の笑い顔がイっちゃってる。
性格は尊大・執拗・狡猾といった感じで、さらに専用BGMすら用意されているため、悪い意味で印象強めな人物。
最序盤から登場し、たっぷりと下劣な悪役らしさを見せてくるため、プレイヤー側に強烈なインパクトを植え付ける。
悪役冥利に尽きるといったところだろうか。
当初は彼の打倒が大きな目的となるが、実は彼自身も巨大組織の一手先にすぎないという、いわゆる噛ませ犬的な存在でもある。
国軍(NORAD軍)の兵士でヴァンツァー乗りであるアルベルトは、突如襲撃してきたアークの手から※大統領を護衛しながら安全な場所への移動を試みます。
アルベルトの祖国・エミンゲン(ベルゲン共和国)の大統領で名前はオーウェン。
グレイヘアーな口ひげ御仁。
序盤ではアルベルトの護衛の元、行動を共にする。
真面目かつ良識ある人柄で、一兵士に過ぎないアルベルトの両親の心配までしてくれる良い人。
一方で非道を許さない質から、ブチ切れて自身が運転するトラックをアークの機体に激突させるという熱血さを見せる。
行く先々には追手がはびこり、さらにアークに雇われた女性傭兵・ブレンダにまで襲われてしまいますが、そこはさすがの主人公。
持ち前のヴァンツァー技術でブレンダや追手をいなし、ようやくたどり着いた陸軍基地でアークの暴挙を国内に放送しようというところまでこぎつけます。
ところが。
展開上スムーズにいくわけがなく、大統領共々アークにつかまり投獄されてしまうアルベルト。
アークは彼を国家に反逆した政治犯として利用する気なようです。
まさしく絶体絶命、アルベルトは言葉も出せないほど落胆しますが……。
牢内には、以前アルベルトを襲撃したブレンダの姿が。
どうやら彼女はアークにまんまとのせられた口だったもよう。
このブレンダの「誘い」にのることで、アルベルトは一時的な亡命に成功します。
以降は彼女と共にコンビの傭兵として各地を転戦することに。
ブレンダってさ、最初はビジネスライク(銭ゲバ感あり)でちょっぴりドライな感じだけど、段々アルベルトの正義感に触発されて、考え方や行動が大胆になっていくよね。
バイアブランカ基地での一場面などがそうだったな。
アルベルトどのの人間味がうつったともいえるが。
ま、それは仲間全員に当てまるんじゃない?
でもさ、アルベルトとブレンダって初めの方からずーっと一緒なだけあって、どうみても「良い仲」っぽくなってくるんだよねー。
しかもアニタっていうもう一人の美人が仲間入りしてからは、ちょっとした三角関係みたいになるし(意識するのはブレンダだけだけど)
青春だなー。キャッキャッ!
なんかちがくないか?その表現。
だが、そうした仲間内でのちょっとした人間模様がうかがえるあたりも見どころの1つかもしれないな。
数奇な運命で身をやつすこととなった傭兵生活の最中、堅物軍人のクラークや逃亡兵のエミル、諜報員ルヴェンら個性豊かな仲間との出会い。
アルベルトのライバル的なポジション※傭兵ジェノスとの因縁。
各地を転戦する傭兵集団・クリムゾンブロウ(紅い機体がトレードマーク)を率いる凄腕のヴァンツァー乗り。
目つき鋭く、影のある青年。よく見ると左耳に十字架のピアスを付けている。
生き別れた妹を探しているという設定付きなあたり、すでに何かを背負っている感プンプン。
度々各地のミッションで遭遇し、敵側に回ることも多いが、同じミッションを共同で行うことも。
プライドが高く、当初はアルベルトを下に見ていたものの、幾度の戦いを通して少なからず彼を認めていく。
また中盤のミッションでジェノスの部下を助けた際は、クールな態度を保ちつつ感謝の言葉を述べるシーンがあり、奥底に優しさを秘めていることがうかがえる。
なお、彼の駈る機体・ホイレンヴォルフは、カラーリングといいデザインといい、個人的にトップレベルのカッコ良さだと思っている(反面、劇中での強さは……まあ彼とのバトルはほぼイベント戦のようなものなので……)。
また、紛争に巻き込まれた民間人や、解決を図ろうとする味方勢力との関りを通して、一国の兵士の立場では知り得なかった世界の現状をアルベルトは目の当たりにします。
数多の戦いや出会いによって成長した彼は、再び祖国ベルゲンへと戻り、宿敵アークを討ち果たして、ついに大統領を復権させることに成功します。
ひとまずの目的を果たしたアルベルトでしたが……。
アークを裏で操っていた※フェルダー司令、ひいては悪の機関・ソサエティの存在を知り、世界におよぼす影響を危惧した彼は軍へ戻らず、再び仲間と共に傭兵として各地を巡ることを決意します。
ソサエティの女司令官。
丁寧口調でありつつ、冷酷無比な金髪ロング。
宿敵ポジは前半のアークから、後半の彼女へとバトンタッチする。
しかし実は彼女こそがジェノスの……(すでに彼の※でにおわせたため、わざわざこんな書き方をする必要もありませんが)。
一見して組織の思想に染まりきっているが、彼女自身は幼い頃の陰惨な経験から、確固たる目標を持って活動している「つもり」になっている。
顛末を見るに、ある意味本作で一番報われない人。
転戦の舞台はさらに広がり、氷海に面するシビルスカ、熱帯雨林地区のザンボラ、そして古代遺跡の名残が残るマチュピチュ。
それぞれの地区が抱える問題の裏には、やはりソサエティのメンバーや幹部が関わっていました。
また相手はより強力な兵器や狡猾な手段を用いてくるようになり、アルベルトたちはさらなる苦戦を強いられます。
しかし新たに加わったザンボラのヴァンツァー乗りアクセルや、シールド工学者のサカタの心強い手助けもあって、騒動を次々と収束させていきます。
さらにはソサエティに対抗するレジスタンス・ガーディアンや、その一員・アニタの助力を得て、ついに高高度を飛び回る本拠地・センチネルへと乗り込みます。
センチネル内部で待ち受ける精鋭部隊との熾烈な戦い。
すでに中枢へと潜り込んだジェノス、立ちふさがるフェルダー、それぞれの思いの衝突。
謎に包まれていたソサエティ※トップの正体。
ソサエティ総統。
その姿は自身を機械(センチネル)に接続して生きながらえる高齢の男性(最初で最後の登場シーンでは背景部に顔が大きく投影され、自身はフ○ーザのごとく機械椅子に座ってプカプカしている)。
フェルダーが心酔するほどのカリスマ性の高さは、さすがに巨大組織のトップといったところで、戦いこそが人間の本質という観念を持ち、各地の紛争を裏でコントロールしていた。
本編でも「総統」としか呼ばれず(調べによると本名はヘンリー・シャーウッド)元々はイギリスの資産家で軌道エレベーター・アトラス建設にも出資していた(このアトラス建設に関しての顛末が彼を狂わせることになってしまった)。
度々存在を匂わせていながら、実際の登場は組織が壊滅しようという時の一場面なうえ、まもなく命が尽きる寸前でもあるためか、唐突でせわしない印象がぬぐえない。
※本作とまったく関係ない話ですが、絶大な権力を持った高齢男性が機械に繋がれて生命維持しているという特徴からか、ベセスダ(アメリカのゲームメーカー)からリリースされたフォールアウトNVの登場人物でベガスを支配する・Mrハウス(こちらも機械接続で生きている。ただし年齢は200歳超え)とも似ているような……と勝手な既視感を抱いてしまいました。
一国のクーデター事件からはじまり、数多の戦いを経て、ようやくたどり着いた終着点。
死力を尽くしたアルベルトたちの活躍の甲斐あって、センチネルはついに機能を失い墜落します。
辛くも脱出を果たして皆に迎えられるアルベルト。
その中にはあのジェノスの姿も。
しかし。
すべて終わったと思えたその矢先。
紛争を裏でコントロールするほどの力を持つ一大組織の元締めは「恐るべき奥の手」までも用意しており、やはり一筋縄ではいきませんでした。
ゲーム開始後のデモは壮大な伏線だったのだな。
確かにそれっぽすぎるオブジェだから、何かあるなーとは思ったけど……。
なお、ここからクライマックスにかけての展開はベタながらも、胸を熱くさせてくれる本編随一のハイライトとなっています。
総統の残した奥の手。
その正体とは……?
――それっぽく締めた気になってしまいましたが、僭越ながらここはネタバレレビュー。
下手に伏せてもあれなので少々コメントを付しますが、ラスボスはこれまでのヴァンツァータイプのボスでなく、その姿はいわば巨大なエネルギー体。
組み込まれたプログラムによってひたすら外敵を排除するのみの、すなわち人の思いや言葉が一切通じないある意味で最悪の存在。
「それ」を破壊した後に、ようやく感動のエンディングを迎えることができます。
清々しい結末……とまではいかずとも、情勢が混沌としていた各地が一つになり、平和へと歩みはじめている――。
仲間のその後の活躍がうかがえる一連のシーンは、そう思わせてくれるものとなっていました。
なおスタッフロール後には※オマケシーンも挿入されており、最後の最後にプレイヤーの想像力を膨らませてくるあたりもニクイ演出といったところ。
※クライマックスで見せ場を作った、ある人物の生存をにおわせるものとなっており必見(「スタッフロール後になにかあるんじゃね?」と疑ってかかるプレイヤーも少なくないと思われるので、見ずにそのまま終わるということはまずなさそうですが)。
巨大な組織の手から世界を解放し、平和へのルートを築いた彼らの姿を見届けたあと、静かにリセットボタンを押してタイトルへと戻る――あの余韻もまた本作の魅力でもあると思っています。
あいつのセリフとか
「ヒャア がまんできねえ 0だあ!」
あーそのセリフ。
※ビショップかー。
あいつ、ホントやなやつだよね。
※ジェノス率いるクリムゾンブロウのメンバー。
パンクバンドに居そうなピンク髪のベロ出し青年。ジェノスに登用されるだけありヴァンツァー技術は相当だが、人ご○しや破壊活動で興奮を覚える異常者。
上のセリフは彼が登場する、あるミッションにおいて発せられるものとなっており、目を覆いたくなるようなそのイカレっぷりは実プレイにて是非見てもらいたいところ。
どの角度から見ても戦闘狂の外道だったな。
……ちょっと良いか?
なーに?
ほかにも目を引くセリフが少なくなかったと思うが。
いうに事欠いて、それをピックアップするんだな。
まーある意味、名言?みたいなもんだし。
セリフのシーンは胸ク○悪い出来事の時だけど、印象立ってるって意味ではボクも異議なし。
思い当たったら、筆者がまた追加する可能性もあるだろうしね。
コチョンのいうとおり、文はリライト(修正追記)ありきで書いているので、今後も名言的なセリフが思い当たったら追加していくかもしれません。
もっとも。
今時点で「ガンハザのセリフといえば?」というような局地的な質問をされた場合。
さっきのビショップの言動がやたらと頭に残っているため、名言の筆頭候補として記載しました(名言の意味をはき違えているような気もしますが)。
あ、ほかに思い付いたのでは、エセ市長およびソサエティの幹部・ホセが発する「ノォォォォォーッ!!」でしょうか。
え?
ソレ?
でも、なんか分かる。
あ、思い出したものを追加で。
「これがアトラスの火なのか!」
――By・アルベルト。
いじるワケではありませんが、キャンプ・ガステーブル・マッチやライターの火を見ながら言ってみることで、ほかの既プレイヤーにウケるかもしれません。
大詰めの時のアルベルトどののセリフだな。
ボクでもこう叫んじゃう気がするな。
彼も厨二の素質ありかもね。
……そういう種類の素養あるのか?
オマケに。
「メテオストーム・アタックをかける!!」
これ、後半のフリーミッションの固定中ボスが発するバトル前セリフなのだが。
それぞれ同機体&ヤロウ三人組という編成で特攻してくるあたり、なにやら既視感が。
???
確かにそういう者たちが居たが、あのセリフがなんだというんだ?
ぶっちゃけあの感じって、機動○士ガン○ムの「ジェットス○リー○アタック」だよね!
でもソレっぽい演出はそこだけで、知ってる人が「アレ……?」ってなる程度だけどね。
ちなみにこの3人組はフリーミッションゆえに、何度でも沸いて同じセリフを吐き挑んでくる(そして弱い)。
また当ステージは後半の稼ぎ場所の一つなため、存在がやたら頭に残ってしまった。
なお各々の名前は「突撃兵」と表示されるのみで、さすがにあの作品の彼らをモジることまではなかったようで。
もっとも、オマージュくらいはしたんだろうという風にはうかがえる。
ゲーム性・システム ★★★★―
いわゆるステージセレクト方式。
※MAP移動→ステージ選択・買い物・装備変更etc……→2Dスクロールステージに突入&攻略――の繰り返しとなります。
※MAP移動は主人公たちの拠点となる飛行機(キャリアー)にて。進行とともにキャリアーはバージョンUPしていく(ヴァンツァーの補給燃料やアイテム所持数などもUP)。また兵装準備・補給・セーブなど、必要なことのほとんどはキャリアメニューで行う。
レベルの概念などRPG的な成長要素もあることから、ひたすらステージのみを攻略していく無味感はありません。
シナリオは一本道だが、ある程度任意で地域やステージを選べるあたり、多少の自由性もあるようだな。
とりあえず序盤だと、ベルゲン(最初の地域)から出国した後で、ほかの3つの地域のどこからでも攻略できるってね。
フリー傭兵としての選択の自由さってとこだね。
あとセリフで初・中・上級みたいに各地域の攻略難度も教えてくれるあたりも、ユーザーライクだし(いきなり上級難度の地域から行っても良いワケで)。
進行度合で行ける場所もどんどん増えていくな。
でも結局、全部の地域に行くことになるんだけどね。
また各地域のステージは市街地・基地・草原・森・砂漠……。
はたまた上空や海底に至るまで、陸海空問わずあらゆるロケーションが用意されています。
これらステージでのミッション内容も探索に侵入、敵のせん滅。
味方救出など特殊性があるものも含め、種類に富んでいます。
なによりこれら多様なステージと豊富なミッションにおいてヴァンツァーを自ら操作できることが本作の最大の楽しさであり、その操作性もバツグン。
SFCのアクションだからといって甘くみることなかれ。
ゲーム始まりからすでにヴァンツァーを動かせる状況なため、筆者の初見プレイでは大統領の護衛などそっちのけでとりあえずピョンピョン飛び跳ねてみたり、バルカンを空撃ちしてみたり。
この時点で「あ、けっこう良い感じかも」と、筆者と同じような気持ちになった場合、今作は充分に楽しめるでしょう。
慣れた頃にはついつい攻略済みのステージや、※フリーミッションでムダに経験値や金稼ぎ……もとい新たなヴァンツァー、武器パーツの挙動や性能を楽しんでしまいがち。
※ストーリーには絡まない稼ぎステージ。敵が強いと感じたらこうしたステージで一旦レベリングや金策を行うのがベター。書き忘れたが、どのステージ(ミッション)でもクリア時はリザルトにそった経験値と資金が手に入るようになっている。
またMAPに点在するショップでは、機体、武器(メイン&サブ)パーツ(シールド・バーニア・ダッシュ)。
機体耐久値を回復させるリペアキッド(携帯数限定なトコがバランス良)や、ミッション前に回復するためのFUEL、各特殊武器の弾薬などが購入可。
なお本家フロントミッションには、ほかの部位パーツ(CPUやレッグ)もありますが、こちらはアクション操作に直結するものに絞られているのが特徴。
多方の攻撃を防御できる巨大シールド、グレード高なほど速度や持続性がUPするダッシュパーツなど、パーツ付替によってアクションが広がる楽しさは、シミュレーションのあちらでは味わえません。
メインウェポンは、バルカン・レーザー・ショットガン・ナパーム(レア兵器)の4種。
弾数は無限で、一旦尽きても自動装填する仕様となっています。
サブウェポン(特殊武器)は、射出後自動で弾を発射するガンポッド。
高威力かつ敵を貫通するバズーカ。
光にふれることで耐久力を回復出来るリペアフィールド(原理は謎ですが)など、さらにバラエティ豊か。
いずれも一長一短な性能なので、プレイヤーにより好みや使い勝手が異なるのも楽しいところ。
筆者は無限使用可で威力も高いコスパ抜群のナックルが好きですが。
なお、これら兵装一式はストーリー進行とともに種類が増すほか、ショップによってラインナップも異なります。
ただし。
選択肢が無数にあるわけではなく、基本的に上位の兵装へ切り替えて進む一辺倒さがあるのが否めないところですが(まあ、ロープレってそういうものです)
そうはいっても装備ごとにレベルや熟練度が設定されているところがナイスだよ。
たとえレベル1のものでも使い続けることで、弾数やら威力やらが上がっていくってね。
たとえばショットガン1(表示はVG-01)の熟練度をMAXまで上げたものと、次の段階のVG-02の熟練度が初期のものと比べると、練度を上げきったVG-01の方を使った方が強いんだよね。
熟練度は機体や一部のパーツにも設定されていたな。
機体は耐久力の増加や防御力、バーニアは滞空時間や加速に関わるものだったな。
これたも武器同様、まだ熟練度が成長しきっていないものを使うより、ある程度使い慣れたものを使う方が有利な時もあるだろう。
それでも遅かれ早かれ次のものに替えることにはなるんだけどね。
新しくした装備はフリーミッションで熟練度を上げてから、はじめてメインミッションに持ち込むと良いんだよ。
あ、そうそう!
ショップにはメイン武器の強化パーツも売られてるからね。
こういうのも活用していくとより楽に進めるんだよ!
余談ですがバーニアに関しては、初期のVU-10の瞬間加速量が何気に随一なため、地上移動だけならこのVU-10を装備したまま進めるというのも1つの手。
もっとも飛行持続能力はほぼゼロなので、これを常用する場合はややマニアックなプレイスタイルとなります(コレで到達できない箇所も多いため、ステージによっては高レベルのバーニアと併用するのが良いかもしれません)。
また特殊武器については、意外にもアッパーバルカンが速射性・威力・弾数ともに全て高水準となっており、知る人ぞ知る強武器となっていますが、上方にしか射出出来ない特性から玄人寄りのものとなっています。
ともあれ、どういった兵装にしようと一応はクリア可能なバランスになっているため、自分の好み一つで攻略するのが一番良いかと思われます。
ただし武器レベルだけは高いものの方が絶対に良いですが。
ヴァンツァーから降りることも可能
これがガンハザで「そうきたか」って思わせるシステムだよ。
ヴァンツァーから降りて生身でも戦えるっていうね。
装備はハンドガン・ハンドグレネード・パイロットスーツの3つが用意されてるね。
ヴァンツァーでのバトルから一転してチョコマカ動きまわれるから、ちょっと楽しいし可愛いんだよねー。
比率が比率だから当然だが、人間はものすごく小さいな。
豆粒に胴体手足が生えたようなものだな。
いずれも色が異なるだけで、同じような見た目だし。
そこはもう仕方ないよ。
そういうシステムが用意されているってだけでも面白いんだから。
ヴァンツァーで通れないような狭いところ入ったり、イベントで一時的に降りたりとか、生身で行動する場面も少なくなかったしね。
余談だが、実はほとんどのミッションがヴァンツァーに乗らずに攻略可能。
しかもプレイヤーの中にはほぼ生身でやりきってしまう猛者も存在する(ここまでくると根気とプレイヤースキルの両方が必要。もはや尊敬に値します)。
何気に生身で攻略した時にしか見られないレアセリフも用意されており、そこからはスタッフさんからプレイヤーへの挑戦状もとい、サービス心が感じられる。
それはそうと。
生身ではないにしろ※ハービーGもほぼそれに近い作りだと思うが……。
※最初の機体。パイロットをおおっているものがバーしかない。なのにこれで海底にも潜れる。これってアルベルトが人外なだけなんじゃ……(宇宙にほど近い高高度でも活動できることから、気圧や気温の影響を完全無視している……ひょっとしてパイロットスーツのおかげ?)。
各仲間の役立ち度と人物評(やや長尺になっています)
今作には仲間1人をミッションのお供にできる、いわば僚機(フレンド)システムが搭載されている。
それぞれがユニークな性能で使い出もまるで異なるため、オマケの人物評を添えた所感を書いてみた。
なお役立ち度の評価スタイルはレビューの各項と同様、お星さま形式を用いている(五つ星がMAX)。
身もフタもないことを書いてしまうが、ぶっちゃけ大半はアルベルト(プレイヤー機)のみでどうにでもなる上に、仕様上制限も多いため僚機への過度な期待は禁物。
○補足(基本仕様)
・仲間は全9名。
・オート操作(2Pコントローラーでマニュアル操作も可能。やり方は後述の隠し要素の項にて)。
・仲間機体もショップで購入できる。一部ステージで手に入るものもある。
・アルベルトと仕様が共通→レベルUP・熟練度上昇による耐久力上昇・上位機体への乗換・リペアキット&リペアフィールドでの回復、キャリアメニューでの補給など。
・数値での確認は不可だが、上位グレードの機体ほど攻撃力は高く(防御力も?)保有弾数も多い。
・固定装備。カスタマイズ不可。
・機体を破壊されるとその場で撤退する。破壊された場合、機体は消滅する(買い直しが必要。耐久値がある程度下がるとメッセージで教えてくれる)。
・弾切れを起こすと完全に無力化する。その際はメッセージあり。
・一部ステージ(海底など)では「機体を生かせない」といい、即時撤退する仲間も居る。
・基本的にアルベルトの向きに合わせて攻撃を行う。ルークやクラークは機体サイズと射角の関係(真正面にしか撃てない)で小さい機体相手に攻撃を当てられないこともある。
○ブレンダ(★★★・迷ったらとりあえず彼女で)
上空からの照準付き爆撃で援護してくれる。屋外限定で屋内では不可。
なお爆撃はCMDメニューから指示を出すことで使用可能。
ただし※弾数は他の仲間よりもさらに限られており、2回発射するごとに照準もいちいち消えるため、こちらで再度コマンド指示を出さないとダメなのが少々面倒。
※シナリオ進行によってキャリアーがグレードアップするごとに増えていく(最終機で20発)。
ヴァンツァー乗りではないため無敵。
したがって耐久値を気にする必要もなく、機体購入&修理コストも一切かからないことが、最大の長所。
連れていっても邪魔にはならず、意外と爆撃の威力も高いため、屋外ステージの僚機に迷ったら彼女を選んでおけばマイナスにはならない。
最初に加入する仲間であり、運用機会に恵まれているところも良点。
・人物評
カーネルライト協会(傭兵派遣機構)所属の女性傭兵。
わりと珍しい金髪ベリーショートなヒロイン。
稼業柄キツイ体験も多いためか気が強く、ビジネスライクでドライ銭ゲバ的なところもあるな面もあるが、元来は心優しい。
人情に厚いアルベルトに感化されて、徐々に性格が柔和になってくる。
また彼に認めてほしいあまり、基地奥まで単身生身で追いかけてくる行動派乙女と化したり、目標施設にキャリアーをぶつけて侵入経路を作るという大胆さ(無謀ともいう)があったりなど、何かと見せ場がある。
EDではアルベルトと2人っきりで旅(世直し)に出る。
良かったね、ブレンダ。
――ここでちょっと気になることが。
今作のパッケージには何気にネコも描かれているが(アルベルトとブレンダの間にいるネコちゃん)ひょっとして彼女が飼っているペットなんだろうか?
セリフですら触れられないため詳細は不明だが、キャリアの中に居るとしたら姿を見せないのもうなづける。
ただせっかく描かれているのだから、わずかでも出番があれば良かったのに(猫好きの筆者としては余計に)。
○エミル(★・可愛そうだけど連れて行かない方がマシ)
回復専門の機体(攻撃能力なし)を駈る。
ただし自身には使えずこちらを回復してくれるのみ(腕部先端をバリバリさせ、こちらに触れてくる)。
ある程度こちらの耐久値が減らないと回復してくれないうえ、動きまわっているとその挙動すら起こさない。
また動きを止めて位置を合わせても、発動までスムーズにいかないことも。
そもそも回復自体、リペアキットやリペアフィールドで間に合ってしまうことが多く、残念ながらこの能力自体があまり役立つことはない。
あげく機体仕様上、回復行動でしか熟練度も上がらないというダメダメさ。
したがって彼の熟練度を意図的に上げるには、こちらがわざと被弾して回復行動をうながす必要が出てくる。
またエミル機は耐久値低め&サイズがそこそこなため被弾しやすく、プレイヤーが上手い場合は回復支援の機会すら与えられないまま、彼ばかりがダメージを重ねることになる(そのため彼にリペアキットを消耗することも多く、むしろこちらが回復要員となる)。
つまり助けになるというより、こちらが助けることがほとんどという残念僚機。
もし、敵から耐久力を吸収して自身の回復もこなせる、いわば逆機構を兼ね備えた機体だったとしたら、評価は★4つくらいまで上がっていたかもしれない。
その場合、原理がよく分からないことになるが、そもそも通常の回復時でも原理は不明なので……(故障した箇所を溶接している?)。
・人物評
ボルクタ反政府軍(革命軍)の元補給兵。
気弱ながら心優しい少年で、ぶっちゃけ兵士には不向きな人格。
一方で個性強めな人物ばかりが居るガンハザの良心的存在であり、ここぞという時には勇気をふりしぼって行動する意思の強さには好感が持てる。
細面で色白なため、見方によっては女性にも見えてしまう。
なんか帽子をかぶっている。
EDでは機体の持ち味を活かし、民間で修理活動を行っている(やっぱり溶接機体なのか?)。
さらに自身が所属した反政府軍と政府軍との折衝役も担うことになった様子(結構な大役だが、気弱な彼に務まるのかと思わず心配してしまうくらい良い人なことはまちがいない)
○クラーク(★★★・アルベルトの下位互換だがまあまあ役立つ)
アルベルトの乗る機体の廉価版(型番の後ろにLがつくやつ)に乗ることができ、バルカン射撃で援護してくれる。
最終機体ドラグーンLに搭乗、かつ熟練度をMAXにすると、僚機中で随一の耐久力に達する(そこまでしないうちにクリアしてしまえるが)。
弾数も比較的多く、戦闘の継続性も高い。
一方で射撃の速射性や威力は高いとまでは言えず、真正面にしか撃てないため、攻撃面での活躍はあまり見込めない。
一方で※進め方によってはブレンダの次に仲間加入するため、彼女同様活躍の機会には恵まれているところは良点かもしれない。
※序盤に解禁される3つのエリアの攻略順によって、エミルorルヴェンの加入が先になる可能性あり。しかし彼を仲間に出来る地区は初心者向け難度なため、加入が先になるプレイヤーは少なくないと思われる。
・人物評
サンクトリヒ政府軍所属の生真面目軍人で、物腰も丁寧だが、どこか機械のような無機質なしゃべり方をする。
彼だけ表情パターンが少ないというのもまた(記憶違いでなければ一種類のみ?)。
ただ表情を変えずにブレンダのことを「お金が大好きなんですよ」と痛烈(的を得ているともいう)に評することもあるため、意外にも天然がかったユーモアセンスはある。
EDでは自国のヴァンツァー乗りを育成する教官ポジに就任し、残党を鎮圧するなど、それなりに活躍している。
ところで現実でもこういうおとなしい人がマジギレすると、さも恐ろしいものだが、クラークがキレているシーンなんてあっただろうか?
プレイヤーが怒りを感じる展開でも、ゲーム内の彼は常時能面のような感じ(恐らく心の中では怒っているのだろうが)でコメントするため、少なくとも本作きってのポーカーフェイスなのは間違いないと思うが……。
○ルヴェン(★★・攻撃力はあるものの……)
投擲型の爆弾を扱う機体を操り、攻撃性能はなかなか。
しかし武器の仕様上、こちらにも爆風ダメージがくるため使い勝手はあまり良くない(ケースによっては敵からの銃撃よりも被害が大きくなる)。
また、あるミッションでは強制出撃させる必要があるため、それまでに彼のレベルや機体熟練度を多少でも上げておかないと、そこの攻略がややキツくなるという困ったちゃんなところも。
・人物評
アルハリのARS軍諜報員、暗号名はボマー。
グラサンで細面、わずかだが幽○白書の○愚呂弟に見えなくもない。
ひょうきん・言動軽め・美人好きのキザ男と属性が整っているが、どこかつかみどころがない。
ブレンダやアニタを意識する発言をすることもあるが、この手の人物にありがちの冗談半分なノリのため、おそらく彼もそのクチ。
こういう気質なのでブレンダからは軽率な印象を持たれているっぽいが、実はどんな状況でもたじろないタフネスさがあり、物事に対して一段上の見方をする時がある(筆者はこういう大人な男性にカッコ良さを感じる質)。
タロット占いをすることもあるが、僚機選択時のセリフを見るに、死神のカードばかりを引いている……彼にとってのラッキーカードらしい。
EDでは何気にカミーラとフラグを立てている。
抜け目ないぜ、ボマー。
○サカタ(★★・活躍の機会はぶっちゃけ一か所のみ)
特殊な防御シールドを展開する機体を駈る。
なおシールドはCMDメニューから指示しないと出してくれない(時間制限があるため、永続使用は不可)。
一旦展開させれば無敵になり、プレイヤーの前方に出て正面からの攻撃を防いでくれるが、乱戦になると四方八方から弾が飛んでくるので、あまり使い物にはならない。
またエミル同様に攻撃能力なしというのもキツく、シールドを使用しない場合の耐久値は紙のごとく。
以上をふまえた筆者の実プレイにての結論。
ミドガルズオルム戦くらいしか活躍の機会がない(このミッションもルヴェンよろしく強制出撃)。
・人物評
各地を放浪する壮年のシールド工学者で、フィールドワーク史上主義。
巡航ミサイルやマイクロウェーブ砲すら遮断するシールドを作り出すほどの天才だが、こうした研究者キャラにもれず、ややマッドサイエンティストな性格(アルベルトたちに同行する理由も人助けではなく、シールドの実地テストのため)。
といいつつ、彼の最終目標はシールド技術による戦争の終結で、実は誰よりも平和を望む人格者のようにも思われる。
EDではアトラス再建に少し関わったのみで(元々建設に携わっていたことがある)メドがついたとみて、またも放浪の旅に出る。
余談として、本家のフロントミッションにも同名のキャラが居るが、調べではそもそも今作と世界線が異なる様で、あちらのサカタとの関連性はないらしい。
なおこちらでの本名は明彦。
○ルーク(★★★★・稼ぎステージのお供に)
高威力のキャノン砲(に見える)を放つ機体を駈る。
速射性はないものの単発火力は僚機内でもトップクラスで、高威力の砲撃のみをひたすら行ってくれる。
いち早くレベリングを行い、上位機体への切替&熟練度を上げることで、アタッカーとして活躍する機会も充分。
一方、弾数の少なさによる弾切れの早さが最大のネックだが、長期戦になりがちな基地侵入ミッションでも無ければあまり気にすることもない。
後半のフリーミッションのお供としては最適な僚機で、アルベルトとの相互銃撃によって稼ぎもはかどる。
ただしAIがちょっとアレなのか、命中精度はそこまで高くなく、カラ撃ちも多いのがマイナス(画面外に向けて一生懸命連射している様子は少しウケるが)。
彼に頼り切らず(そんなことはまずない)弾切れを起こす前にさっさと2人で一帯の敵を片付けることが、結局彼の性能を一番活かせるスタイルとなる。
・人物評
名うての傭兵部隊・クリムゾンブロウの一員で、ジェノス部下のヴァンツァー乗り。
この世界らしからぬ武士のような無骨さと気質の持ち主。
シビルスカでのミッションでアルベルトの静止を無視してやらかしてしまったことで命を救われたのがきっかけとなり、クリムゾンブロウを抜けてこちら側へと加入する。
同じくかつての戦場で命を救ってくれたジェノスには、脱退後であっても忠義の意志を貫き、アルベルトには在りし日のジェノスの姿を重ねている。
それはそうと。
スタッフロールでのシーンですれ違いざまに敵を倒すアクションには思わず惚れてしまった。
テキストによるとその後は行方知れずとなったようだが、どこかでジェノスと再会できていることを願うばかりだ。
ここで些細なことにふれるが、ジェノスの元に居た頃は、性質がまるで真反対なビショップとはもめたりしなかったのだろうか?
むしろよく同じメンバーで我慢できたと思うが、ジェノスのために割り切っていたのかもしれない(そういう意味ではルヴェンにも引けをとらない大人な男性である)。
なおエミル同様、なんか帽子かぶってる。
○アクセル(★★★★・バランスが取れている)
小さい機体でチョコマカ動いて、方向転換可能な弾で援護してくれる。
サイズがサイズなので攻撃力は察しの通りだが、耐久力はそこまで低くなく、何気にシールド防御も行えるといった万能さがある。
もっとも攻撃面よりは、機体サイズを逆手にとった被弾の少なさが最大の長所。
が、動きの軽快さが災いして、自分から弾に当たりにいくことも度々あり、せっかくの長所が活かされないことも。
それを差し引いてもバランス良好なため、充分役立つ僚機にはなっている。
・人物評
ザンボラの軍人でヴァンツァー乗り(自国ではエースパイロットらしい⦅父親に言わせればええすぱいろっと⦆)。
軍人らしからぬファンキーなファッションで、性格も快活そのもの。
――というよりも子供っぽいが、自国の首相を守るため、単騎であのジェノスとにらみ合う肝っ玉の強さも持ち合わせている。
父親との掛け合いが非常に微笑ましい。
小ネタだが、シビルスカ油田でのクリムゾンブロウとの共同ミッションに彼を連れて行くと、あからさまに不快感をあらわして離脱してしまう。
テメーのせいだよ。ビショップ。
○アニタ(★★★・唯一の飛行僚機)
小型戦闘機で縦横無尽に飛び回り、方向調整可能な射撃と真下への爆弾投下で援護してくれる。
いわば空中版アクセルといったところで、攻撃力そのものは彼に引けをとらない。
むしろ常に空中移動なため、陸上をチョコマカするアクセルよりは被弾しづらく、ミッションの持続性は彼を上回る時も(といっても耐久値が大変低いので、あっさりピンチになるケースも少なくない)。
一転、屋内や狭い場所では飛行能力がほぼ活かされない。したがって地形の相性によっては被弾を重ねていつのまにかピンチになっていることも。
性能うんぬんよりも、ストーリー上、大詰めに近い状況で加入するため、運用機会が他のメンバーよりも少ないことが何よりのネック。
彼女を気に入った場合は後半のフリーミッション、もしくアトラスで暴れてもらうしかないだろう。
こちらも小ネタだが、ほとんどの機体が海底で行動不可となる中で彼女だけは通常出撃が可能。
ただしそれらのステージの攻略時期は彼女の加入よりも前なので、ほとんど意味はない。
・人物評
ソサエティに抵抗するレジスタンス・ガーディアンの支部リーダー。
素の顔絵が人形の如く無表情なので少し怖いが、ブレンダとは異なるタイプの金髪ボブビューティー。
口調は穏やかながら、ソサエティに対しての敵意は人一倍強く、原始人のように好戦的なグラントをたしなめ、一発で言うことを聞かせる女傑でもある(立場上も上司なので当然だが、グラントが惚れている?のも手伝っているのかもしれない)。
ヒロインのブレンダよりもアルベルトへの好意が分かりやすく感じられる人。
僚機に選んだ際のセリフでちょっと嬉しがるほか、スタッフロールでのシーンでも「また逢えますよね?」という風に彼との再会を願っている。
なおソフトのシール部にはアルベルトと彼女の2人が描かれており、初見では彼女がヒロインだと思わせるような感じ。
なぜブレンダじゃない?
○カゲミツ(★・ある意味では☆☆☆☆☆)
隠し仲間のミニロボットで、レーダー能力を備えている(加入方法は次の隠し要素の項にて)。
肝心の性能は次の項にてくわしくふれるためここでは省くが、ぶっちゃけ僚機の中で一番役に立たない。
・人物評
サカタが生みの親(作った人)で、彼曰くマルチナビゲーションユニットだそう。
名付け親も彼。
ステージ上で見る分にはチョコマカ動きまわりカワイイものの、顔絵はまんまロボなのが微妙。
サカタとはぐれてボルクタの雪山に一人ぽっちで居たようだが、何事もなく健在だったもよう(エネルギー源は不明だが、単独でも活動できていたあたり、太陽光電池でも搭載しているのかもしれない)。
機械キャラ特有のピポパポ口調で、何を言っているかは分からないが、場面から気持ちを察することは出来る。
彼?を仲間にしてEDを迎えると、サカタのシーンで彼の側にちゃっかり居る。
サカタいわく「お供に連れていくと心が和む」
隠し要素について
今作には2週目・クリア後要素といったものはない。
その代わり、通常プレイではまず見つけられない隠し要素はいくつか存在している。
以下、それらについてのメモ。
○隠し仲間・カゲミツ
サカタ加入後、彼を僚機に選択し、ボルクタのマリョーキン山の中腹あたり(洞窟内)に行くと、ちっさいロボが居て、会話後に仲間入りする。
肝心の能力は画面上部に周辺の簡易MAP(敵・アイテムは表示されない)を常時表示してくれるだけ。
ブレンダ同様無敵なので耐久力を気にする必要もなく、さっきも書いたが動く様子はカワイイ。
マスコットと割り切って連れていきましょう。
○隠しショップ
最終局面(アトラス起動後)に入ったら、アニタを僚機にして、マチュピチュのマディオス基地に行き、奥に居るガーディアンのメンバーから御用達のショップ情報を聞く。
その後ワールドMAPに戻ると、新たな地域「シドニー」が現れ、選択することで隠しショップ・グレートホワイトに入ることができる(ほかの地域とちがい、ステージは用意されておらず、入った瞬間ショップ画面へと切り替わる)。
ラインナップは各レベルのナパームやスパークショット、レベル5のアーマープレートと、よそのショップには並んでいないレア物ばかり。
特にスパークショットのレベル5はラスボス戦でかなり活躍するので、購入後早めに熟練度を上げておきたいもの。
ところで。
ここの店主はどう見てもシビルスカで戦ったソサエティ幹部のシヴァルツに激似だが、本人は否定している。
また口調はぶっきらぼうだが、店を出る時寂しがる?あたりがちょっぴりカワイイ。
に、しても顔グラを※モブの店主ではなく、よりによって敵役のシヴァルツと同じにした真相は、もはやスタッフさんにしか分からない。
※細面で髭面のダンディなメガネ店主。なお、どのショップでも同じ顔の人が経営している……むしろこっちがドッペルゲンガーなんじゃ?(はっきり関係性を否定しているグレートホワイトの店主と異なり、ホントの親類or兄弟筋かもしれないが、詳細は不明)
○僚機は2Pコンで操作出来る
僚機と一緒に出撃した状態で、2PコントローラーのLかR+スタートボタンを押すと「カキン!」とサウンドが鳴り、以後は2Pコントローラーで僚機を操作できるようになる(再度コマンドを入力すればまた元のCPU操作へと戻る)。
やや裏技がかった協力プレイ方法に思えるが……。
実は説明書にもやり方が載っているため(持っている方はP17を参照されたし)ホントは隠し要素でもなんでもない。
もっとも取説が欠品した中古ソフトの場合、攻略情報なしで知ることは難しいため、ここでも一応記載しておいた。
少し脱線するが、こうした昔のゲームの紙取説にはイラストも豊富に載っていたり、ちょっとした設定資料も兼ねていたりもするので、ちゃんと読めば意外と楽しめる小冊子なことが多い。
やや長いため、折りたたみ式テキストにて。
協力プレイで遊ぶユーザーも居るだろうと思い、操作の仕方やコメントをここに書いた。
主観だが各プレイヤーの参考になれば幸いである。
なお実際操作してみた感じだと、僚機によりオート時とは打って変わった活躍が見込めるため、先の仲間評価は2P操作時には当てはまらないことを付す。
またいずれも通常運用と同様に弾切れ(エミルとサカタはエネルギー切れ)で何も出来なくなることには注意。
○ブレンダ
十字キーの上下左右で照準移動、Yボタンで爆撃。
オート時の彼女は、2発ごとにCMDメニューで爆撃指示しなくてはならなかったが、2P操作時では絶え間なく撃ち続けられる。
が、やはり持ち弾数が少ないため、撃ちまくれば速攻でお役御免となる。
過剰な連発注意。
したがって平時は極力弾を温存し、厄介な機体が出てきた時や敵数が増えてきた時にぶっ放すというプレイなら上手く運用できるはず。
○エミル
移動の仕方はアルベルト操作時と※同様。
※空中機のアニタ以外は共通の移動操作なため、以下より上記文は省略。ただしアルベルト機体にはない特徴として、いずれもバーニアの無限飛空が可能となっている。
Aボタンで回復。
通常時の役立たなさと一転して、先端のビリビリさえアルベルト機に当てれば、いつでもとこでも回復可能(エネルギー切れで無力化するのはオート時と同様につき、乱用は控えたい)。
と、いうことで2P操作でのみ、唯一彼をフルに活躍させられる機会となる。
ただし攻撃は一切できないので、非常につまらない。
○ルヴェン
Yボタンで爆弾投げ。投げる時に一瞬立ち止まる。
なお空中では投げられないうえ連発も不可。
爆風によるダメージも据え置きなため、適当に乱発するとアルベルト機も自らもぐんぐん耐久値を減らすことになる。
以上のことから、マニュアル操作であろうと活躍は見込めそうにない。
○サカタ
Yボタンでバリア切替。しかも空中でも可能。
プレイヤーの腕前次第で意外と適材適所なテクニカルガードの援護が可能。
したがって、かつてはミドガルズオルム戦のみでしか活躍がなかった彼を、大いに役立たせることが出来る。
当然、持続時間は機体に依存するため、出しっぱなしは厳禁(ただし切り替えがワンタッチなので、使い勝手は通常と異なり格段に上)。
耐久力の低さは小まめなバリア切替で補うべきか。
○ルーク
攻撃はYボタン。
自機正面にしか撃てないが単純に攻撃力が高いため、敵を破壊する快感度は随一。
オート時でのやや控えめな射撃と異なり、連射も可能。
弾数の少なさだけは否めなく、真正面で確実に敵をとらえるプレイヤースキルは必要。
もっとも敵のせん滅感は一番味わえるので、誰が良いか迷ったら彼がイチオシとなる。
弾と耐久力確保のため、彼のレベリング(機体グレードUP)や熟練度上げは早々に行っておきたい。
○アクセル
攻撃はY。Rでシールド防御。
操作性は軽快だが、攻撃はパツンパツン撃ちで速射性はない。
照準合わせは正面9方向と広いが、上下入力しか受け付けず、アルベルトと異なり滞空時の斜め発射にはややコツがいる。
攻防ともにこなせる万能性はあるため、プレイヤーの腕によってはそこそこの活躍が見込める。
と、いうよりも2Pプレイ時にちゃんと攻略しようと思うなら、最終的に彼かルークの二択になるだろう(アニタやサカタも若干可能性あり)。
○アニタ
イメージ通り十字キーで縦横無尽に飛び回れる。
疑似シューティングなプレイは彼女でしか味わえない。
攻撃はY、射撃角度は下方120度くらいまで調整可。
Aで爆弾投下も出来る。
何気にほかの仲間よりも通常弾の速射性が高い(アクセルがパツン!パツン!なら、彼女はパツツン!パツツン!といった感じ)。
敵出現時以外では射角変更&爆弾投下が行えないことに注意!(自機斜めにしか撃てない)
普通弾と爆弾はなぜか弾数を共有しているらしく、片方が弾切れになったらもう片方も使えなくなる。
ここでお役立ち度での内容を再度書くが、むしろ性能うんぬんよりも、ストーリー上、大詰めに近い状況で加入するため、まともな運用機会が他のメンバーよりも少ないことがネック。
なおBボタンを押し続けると上部ウィンドウの直下に留まり続ける(左右への移動は可能だが、ぶっちゃけ意味はない)。
○クラーク
Yで攻撃。
速射性はアクセルと同レベルのパツンパツン射撃だが、彼と異なり正面にしか撃てないうえシールドも出せず、ルークほど攻撃力も高くない。
回復のみのエミルよりはマシという程度で、耐久力の高さを活かした壁役も兼ねるなら、まあまあの活躍はできる。
実際に操作しないと分からないことだったが、普通に動かす&しょうもない威力の正面撃ちしかできないため、搭乗者本人以上にぶっちゃけ操作がつまらない。
ブレンダ同様序盤での加入なため、運用機会に恵まれていることを活かし、レベリングおよび機体のグレードアップ、熟練度上げはしっかり行っておきたい(彼をメインで使うならの話だが)。
○カゲミツ
無敵。ただしなにも出来ない。
チョコマカ動かせるだけ。
簡易MAPは出っ放し。
以上。ノーコメント。
○意外と気付きづらいX-D(アルベルトの最終ヴァンツァー・ドラグーン)の入手条件&ありか
アルベルトのレベルが35になったら、エスポルテのショップで購入可能になる(店員の特殊セリフ付き)。
価格は300000と高額だが、特殊武器の空きが随一の6となっており、習熟度120%到達時の耐久力と防御性能も、習熟度120%のナイトマスター(準最強機体)にさえ追随を許さないという(それぞれ約2倍の差をつける)まぎれもない最強機体。
隠し要素というほどではないものの、レベルが35に達せず、存在すら分からないままクリアしてしまうことも考えられるので(低レベルでの攻略時は特に)メモ代わりとして書いておいた。
――にしても。
このヴァンツァーといい、最後に入手するキャリアーといい、どちらもソサエティが開発したブツという事実。
それだけソサエティの兵器開発技術が桁ちがいの水準を誇っていたということだが、その技術によって生み出された機体と飛行機がまさか敵である主人公たちに活用されることになるとは……実に皮肉な話に思える。
○主人公の名前はゲーム開始時以外でも変更可。
格納庫のメニューで、アルベルトの名前部分にカーソルを合わせてボタンを押すと、彼の名前をいつでも変更可能。
こちらも隠し要素というまでもない要素だが、何気に気付きづらいので記載。
なおドラクエの某命名神のように「ああああ」などのなげやりな名前や、お下劣な名前を付けても天罰は当たらないため、そういう名前に変えて場の空気やシリアス度を台無しにするプレイは楽しめるかもしれない。
アレと難易度を比べても
最初の方で名前出してるけど、アーマードコア(AC)と比べて天地の差があるくらい簡単だよね。
ちなみにACは初代PSの1作目から最新(令和7年10月時点)の6までリリースされてるね。
似ているのは機体を自身で操作するというだけで、あまりに性質が異なり過ぎていないか?
確かにモノはまるでちがうよ。
大体こっちは2D、向こうは3Dだし。
それはそうと、とりあえずACシリーズ……。
それもなるべく後期のタイトルをサラッとでもやってみて、その後こっちをプレイすると、あら不思議。
めっちゃ目と肩の力が抜けてカンタンに感じるよ。
???
なにやら変な角度から難易度を比べていないか?
そうかな?
2Dってそんなに疲れないじゃん。
しかもこっちはレベルや回復アイテムとかのRPG要素のおかげもあって、そこまでのプレイヤースキル必要ないからね。
ACだと操作スキル次第で難易度が大きく上下するし。
確かにあちら(AC)は目をつぶっている暇もないほど目まぐるしく、細やかな操作も必要だが……
いや、そもそもだ。
現時点で最新のものと発売年数にどのくらい開きがある?
AC6が2023年、ガンハザが1996年。
ざっと27年だね。
なら、比べる対象がそもそもまちがってると思うが。
PS版の1ならまだしも。
ところがそうでもないんだよ。
確かに最新のアーマードコアって、実写級のグラフィックやUI、操作性とボリューム、どれをとってもこっちとは比較にはならないくらい進化してるよ(PS3の4やフォーアンサーでさえそれは充分感じられたね)。
でもさ。
「そういうの」をやってから「こっち」に戻ってくると、時代の流れも感じられて趣あるもんだよ(レトロゲー全般にいえるけど)。
うーん……納得できるような、できないような……。
やたらムリがある楽しみ方のような気がするが……。
(とかいいつつ、ボクも筆者もPS3のバーディクトデイでストップしてるから、実は6まで遊んでないんだよなー……実際どんな感じなのかなー)
と、いうよりも、序文の方でエボルヴやLEFT ALIVEといったタイトルについてもふれていなかったか?
同じく機体を自身で操作可能な面からしても、同じシリーズであるそちらの方をやった方が良いのではと思ったが。
あ、それもそうか。
ACにも近いしね。
おい。
音楽・サウンド ★★★★
ヴァンツァーでジャンプする時の「ガグォン!」って音良いよね!
マシン感あって。
駆動音というのか、それが好きな者にとってはたまらないのだろうな。
武装によって異なる銃撃音と、重みを感じる着地音、機体がぶつかり合う音などもそうなんだろうな。
あの敵の曲
カッコ良いって意味なんですが。
エーデルリッター(大ボス格ヴァンツァー)戦の曲がヤバい。
筆者からして、イントロから耳をわしづかみにしてくる系(独自命名)
音感凡人以下、作曲経験ゼロ……ではないものの(ギターが趣味だった頃、超絶にへっくさいバラードを作ったことはある)
この曲がなんかスゲーってことだけは自信を持って言えます。
終始、不穏なメロディで邪悪なイメージが感じられつつ、なにより機体を駈るのが※「近衛」隊長だからか、輪舞っぽいリズムものっているのにはどこか格調高さすら感じられます(例え下手)。
※ソサエティ所属の兵士で、バイザー付きのハイテク(っぽい)ヘルメット着用の眼光鋭い男性。口調は紳士的だが、総統に心酔しきっており、命令があれば自軍の最高幹部であろうと、その場で粛清する。名無しにも関わらず後半の大ボスポジなため存在感もバツグン。
この曲の印象が強すぎるため、誰かにどういうゲームかを聞かれたら「うーん……エーデルリッターかな!」と、ガンハザそのものを象徴してしまいかねないレベル。
相当お気に入りなんだな、筆者どのの。
それ以外も名曲ぞろいだけどね。
ほぼ戦闘曲だけど、ノーマルボス戦や、アーク(スレイプニル)戦とか、ジェノス戦とかも。
全部が重厚感っていうの?
そういうのが感じられるなあ。
調べてみたところ、今作の楽曲担当には、FF7の片翼の天使・FF5のビッグブリッジや、クロノトリガー、聖剣伝説2、ロマンシングサガ2など当時の名だたるタイトルの音楽やサウンドを手掛けた方たちがいらっしゃるようです(ここでは割愛しますが、Wikiなどで調べるとすぐ出てきます)。
……あ、なぜか今、ショップで掛かる曲も場面にめちゃ合っていたのを思い出しました。
途中からトリッキーなメロディに変わるやつ(実際に聴かんと分からんって)。
グラフィック・見た目 ★★★+
こちらが操るヴァンツァーはもちろん、敵の固有機体(同形状で色ちがいなだけの機体も居るものの)は、ドットグラフィックながらもアニメーションがスムーズ。
ディテールまでしっかりと描かれていて「グッ」ときます。
ステージの比率に合わせたミニマムさはありつつ、各々の機体には確かな重厚感が感じられ、ドット職人さんの技がテラ光りしています。
たとえば主人公・アルベルトが駆る各機体はいずれも無骨感ありつつ、どこかスタイリッシュで絶妙なカッコ良さ。
最終機体のドラグーンともなると、トップクラスのサイズも相まって、まぎれもなくザ・ヴァンツァーといった感じに。
ヴァンツァーの名前もカッコいい響きなんだよね。
スティンガーとかシルヴァファングとか。
名も含めて「すたいりっしゅ」なのだな。
一方で各地域の最後に待ち受けるボス機体にも、これまた一癖ある見た目の連中が出揃っています。
一定ダメージを与えると機体半身が分離するツェルネンコ、宿敵アークの奥の手で四足型機体のスレイプニル。
ヤバい兵器(巨大マイクロウェーブ砲搭載。当たると一撃死)搭載の巨大ヴァンツァー・ミドガルズオルムなどが圧巻のヴィジュアル。
でもなー、やっぱあの機体がやたら際立ってるんだよなー。
サウンドの項でもふれたエーデルリッターのことですが(もう少し後でコチョンが所感を述べてくれています)。
ところで。
これらヴァンツァーのデザインにばかり目がいきがちですが、各ステージの建物地形も大変細やかに描き込まれています。
地域ごとの背景も特色ありで、現実世界をなぞらえているためか、ちょっとした観光気分も味わえます(命がけで戦っているアルベルトたちには申し訳ないですが)。
挙げるとすれば、夕日が射す砂漠ステージ(名称も夕日の丘とそのまんまです)がとりわけ印象深く、筆者の一押しスポットでもあります(奥まで進むと、ややショッキングな風景が広がっていますが、それもこの世界感を象徴するものに思えます)。
またザンボラの森林ステージで射す木漏れ日なども雰囲気が出ていました。
独特タッチな顔グラ
画家・イラストレーターの天野喜孝氏によって描かれた人物たち。
まずそこに目が惹きつけられる(パッケージにはアルベルト&仲間全員のバストアップ絵が描かれていて圧巻)
同氏はFFシリーズのキャラデザインも担当しており、タッチに馴染みを覚えているプレイヤーも少なくないはず。
今作では全編に渡って、この「天野絵」のフェイスアップが、登場人物のセリフごとにもれなく表示される。
しかも。
人物ごとに複数の表情パターンが用意され、喜怒哀楽によって顔付きが変わるのも必見(パターンが用意されておらず、ほぼ変わらない人も居るクラーク涙目)。
それもあってか、シナリオへの感情移入度はすこぶる高いものに。
要は人物たちの表情が豊かということだな。
なにも小難しい話ではないんだが、筆者どのの書き方だとどうも魅力が伝わりづらいというか。
この人が描いたFFのキャラを見慣れてる人はいいけど、好みの問題だからね。
あ、ボクや筆者は今じゃむしろこの絵じゃないと、もうガンハザって感じがしなくなっちゃったから。
すごいよね、絵が与える印象の力ってのは。
あのヴァンツァーの見た目
カエデは分かんなくて良いんだけど。
エーデルリッターだけ、ロボット大戦シリーズに出てくる魔装機神みたいなんだよね。
流線形のデザインが。
その魔装なんたらという作品に出てきそうということだけ分かった!
(私もそうだが、これは検索して見てもらわないと伝わらないだろうな)
(よく考えたら、あっちのディテールはもう少し派手めなんだけどね)
ちなみにエーデルリッターって、ドイツ語で高貴(エーデル)な騎士(リッター)って意味なんだ(訳は本編で彼⦅近衛隊⦆から直に聞けるんだけど)
先端がビリビリするメイス状の武器と、エネルギーシールドのみって兵装のシンプルさが、ほかのボスヴァンツァーとは一線を画すとこだね。
近接戦闘メインで一切射撃とかしてこないってのも、シブいとこだよ。
細かな演出も○
任務中にブレンダどのや誰かしらが話しかけてくることあるだろう?
度々顔のところに横線が入ることがあるが、アレってなんだ?
通信ノイズだね。
波打った線がザザッって横切る感じのやつでしょ。
そうそれ。
演出の一環だよ。
あれのおかげで自分は今ミッションの現場にいて、ほかとは通信モニターで会話をしてるって感じが味わえるんだよね。
ああいう細かな部分にも手が入ってるって、ニクイとこだよねー。
総まとめ ★★★★+
ファンタジーRPGに慣れているほどこの手のものはとっつきづらいですが、一旦プレイしてみるとそこまでの敷居の高さはありません。
ミリタリー感あふれる重厚なシナリオに、天野喜孝氏が描く個性的な人物たちの人間ドラマが複合され、ちょっとした洋画作品を見ているような気持ちにさせてくれます。
歪ながら敵方にも各々の信念があるため、分かりやすい勧善懲悪ストーリーともいえませんが、こと主人公たちは「世界の平和のため、仲間たちとともに悪の大組織に立ち向かう」という根幹目的を持つため、至極ヒロイックなシナリオが味わえます。
また操作の挙動はSFCながらもバツグンで、自分でロボット(ヴァンツァー)を自在に操作できる快感もたっぷりと味わえるものにもなっています。
細やかなドットによる良質なグラフィック。
ディテールもしっかり描き込まれた機体のバリエーション、カスタマイズの豊かさ。
仲間をミッションに連れて行ける僚機システムの搭載。
30年以上(当レビューを公開したのは令和7年につき)昔の作品にも関わらず、ロボ好きのツボはしっかりと押さえられています。
2Dなので、3D画面が苦手という方にもおススメしやすいのもグッドポイント。
ショップでの買い物や、レベル、熟練度といったRPG要素が含まれているのも楽しさの一つ。
百聞は一見にしかず。
剣と魔法の世界に飽きた方にこそ勧めたい、レトロなロボットアクションの一つということを付して締めたいと思います。
リンク先は参考価格の商品ページです。ショップ内で同商品を検索することで、より安価な出品が見つかることもあります。
※FC・SFCなどのROMソフトの中古品購入について
内部に搭載されているバックアップ用のリチウム電池切れには留意してください。これが切れているとセーブしてもデータが失われます。
万一切れていた場合ですが、交換方法はWeb上でも色々と出てくるのでここでは割愛いたします。(いずれの交換方法でも費用がかかるため、購入前に電池交換済みか問い合わせることも手段の一つです)
リアル系のロボが好きならいうことなしかもね!
一応まとめ終わったようだから、ちょっと気になっていたことをしゃべっていいか?
もはやゲームとは関係ない話だが。
いいんじゃない?
どーぞ。
今回、各仲間についての話のあたりだが、やたら文量が多すぎなかったか?
あそこだけで普段のコンテンツ1つ分くらいいっていたような。
まるでバランスが取れていないと思ってな。
あーそれはボクも思ったけど。
とりあえずアレでいいんじゃない?
スルーするのか?
普段からノリで書いた箇所のボリュームがおかしいことになるのは、もういつものことだし。
筆者からしても重々分かってることだろうしね。
あれはあれで良いんだよ。
だってリライトありきで書いてんだから。
手直し前提か。
に、しても一発で書きあげた方が効率は良いと思うが。
そんな器用なこと出来たら、もっとコンテンツの数は増えてるんだよね。
でももう書いちゃったし、この文にもそこそこの時間かかっちゃってるから、まーまー良いとこで切り上げないとね。
これが第一稿ってことで。
まあ、公開までこぎつけないことには埒があかないのも確かだからな。
ここまで読んでくれた読者どのには内部的な話ゆえ、いまいち伝わらないと思うが、ひとまずレビューを読んでゲームに興味を持ってくれる幸いに思うぞ。
さっきリライトありきっていったし、ボクたちのこの会話も後々変化しているかもね(会話ごと削られる可能性もあるけど)。
一時のレア会話を見たって考えてもらえれば良いかも!
(ここだけ変わったところでなんの面白味もないだろうがな)
了。


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